劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』II.lost butterfly 公開記念  vol. 3

Interview

セイバーオルタvsバーサーカーの注目ポイントは? 劇場版「Fate/stay night [HF]」制作スタッフに聞くバトルシーンの見どころ

セイバーオルタvsバーサーカーの注目ポイントは? 劇場版「Fate/stay night [HF]」制作スタッフに聞くバトルシーンの見どころ

2019年1月12日(土)の公開を間近に控えた、劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」II.lost butterfly。第一章に当たる「I.presage flower」ではランサーと真アサシンによるバトルなど、圧巻のアクションシーンに釘付けになり、第二章のアクションにも期待している方は多いはずだ。本稿では、そんな本作で絵コンテ・演出を担当した三浦貴博にインタビューを実施。第一章におけるバトルシーンへのこだわり、そして第二章の注目ポイントなどを聞いた。

取材・文 / 聖☆あべさん

ufotableが重ねてきたTYPE-MOON作品の集大成

三浦さんはTVアニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works](以下[UBW])」の監督を担当されていますが、今回の劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel](以下[HF])」の制作にあたり、意識されたことはありますか?

三浦 TVアニメ「Fate[UBW]」は「正義の味方」という理想を抱く衛宮士郎が、セイバーや遠坂 凛と関わり、自分自身の信念をつらぬき通す物語でした。理想はブレず、士郎は衛宮切嗣が目指したユメを追いかけていく。対して、劇場版「Fate[HF]」は士郎が「正義の味方」のあり方に向き合い、選択を迫られる物語です。 [HF]は士郎と間桐 桜の関係性を丁寧に描くことをコンセプトに作られている。須藤(友徳)監督のこだわりもあり、劇場版「Fate[HF]」は「Fate」シリーズの中でも、とりわけ異質な作品として紡がれているように感じています。

劇場版「Fate[HF]」第一章の担当パートについてお伺いさせてください。

三浦 第一章については、まずはランサーと真アサシンによるアクションシーンを担当しています。この『サーヴァントチェイス』とも呼ばれる追走劇は、制約がないサーヴァント同士の戦いを描いたものです。都市を疾駆する槍兵と、暗がりに潜む暗殺者……戦場となる高速道路を描く際には、実際に都市の取材をして、画に現実感を持たせることを大切にしました。スタッフの頑張りもあり、とても見ごたえのあるシーンに仕上がったのではないかなと思います。

本編の最後に描かれるライダーと真アサシンのアクションも、三浦さんの担当パートとお伺いしました。こちらについてはいかがでしょうか。

三浦 士郎が真アサシンに襲われ、それをライダーが救うシーンですね。演出は他の方にまかせて絵コンテのみ担当しました。真アサシンはランサー戦で攻撃をかわし続けたテクニカルなキャラです。その真アサシンをスピードで翻弄するライダーを描けたらいいなと思い、あの内容になりました。

第二章「lost butterfly」の担当パートについてもお聞かせください。

三浦 主にバーサーカーとセイバーオルタによるアクションシーンを担当しています。第一章のサーヴァントチェイスとは異なるアプローチにはなりますが、皆さんが本編をご覧になったときに『凄いものを見た』と感じていただけるような映像制作に尽力しています。本作はこれまでufotableが重ねてきたTYPE-MOON作品の集大成という位置づけなので、最強のサーヴァント同士の戦いを、これまでのノウハウを総動員して、ダイナミックなアクションシーンとして描ければと思います。

最後に「エンタメステーション」読者に向けてメッセージをお願いいたします。

三浦 「Fate」シリーズのアクションはダイナミックな表現も見どころですが、概念的に「どういう理由で勝つのか」というところが大事だと考えています。第一章のサーヴァントチェイスは圧倒的に優位なランサーが『影』の介入により、本来なら負けるはずのない真アサシンに敗北をしてしまうという展開でした。第二章において描かれるバーサーカーとセイバーオルタの戦闘は、まず迫力ある映像を楽しんでいただきつつ、どういうロジックで一方が勝つことになるのか、という点にも目を向けていただけると嬉しいですね。こうしたアクションシーンだけでなく、劇場版「Fate[HF]」はドラマパートも印象深い作品に仕上がっているので、ぜひ劇場で楽しんでいただけると幸いです。

劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」II.lost butterfly

2019年1月12日(土)全国ロードショー

【STORY】
俺の戦うべき相手は――まだこの街にいる。少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉 が願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。 10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、サーヴァントのセイバーを失ってしまう。だが、士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく……。「約束する。俺は――」裏切らないと決めた、彼女だけは。少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。

【STAFF】
原作:奈須きのこ/TYPE-MOON
キャラクター原案:武内 崇
監督:須藤友徳
キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷 敦・田畑壽之
脚本:桧山 彬(ufotable)
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:松岡美佳
編集:神野 学
音楽:梶浦由記
制作プロデューサー:近藤 光
アニメーション制作:ufotable
配給:アニプレックス

【CAST】
衛宮士郎:杉山紀彰
間桐 桜:下屋則子
間桐慎二:神谷浩史
セイバーオルタ:川澄綾子
遠坂 凛:植田佳奈
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以
藤村大河:伊藤美紀
言峰綺礼:中田譲治
間桐臓硯:津嘉山正種
衛宮切嗣:小山力也
ギルガメッシュ:関 智一
ライダー:浅川 悠
アーチャー:諏訪部順一
真アサシン: 稲田 徹

©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」オフィシャルサイト
http://www.fate-sn.com/

劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」オフィシャルTwitter
@Fate_SN_Anime

コミック『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』

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