LIVE SHUTTLE  vol. 37

Report

瀬川あやかアコースティックワンマン ~卵・小麦粉不使用のふわふわホットミュージック~ @渋谷LOOP annex 2016.6.27

瀬川あやかアコースティックワンマン ~卵・小麦粉不使用のふわふわホットミュージック~ @渋谷LOOP annex 2016.6.27

看護師が問診するような距離感で歌うシンガーソングライター

現役看護師でもあるシンガーソングライター・瀬川あやかが、6月15日のメジャーデビュー後、初となるワンマンライブを渋谷LOOP annexで行った。この日は、サポートピアノを加えたアコースティックスタイルでのパフォーマンス。デビュー曲「夢日和」をSEにしてステージに登場した瀬川あやかは客席に優しい微笑みを見せた後、バラード「人魚のあした」でしっとりとライブをスタートさせた。せつなく響くピアノの伴奏をバックに、ハンドアクションをつけながら感情たっぷりに届けられる歌声が会場の空気を心地よく張りつめたものとしていく。水を打ったように静かに、彼女の歌に耳を傾ける観客たち。2曲目は一転、アップテンポな「keep on smile」を。「手拍子お願いしまーす!」という彼女の明るい声に、そこにいるすべての人が楽曲に込められたメッセージさながら満面の笑みを浮かべて大きく盛り上がる。せがあやのもつ“静”と“動”の二面性を続けて見せたオープニング2曲には、歌うことを愛する強い想いと、その歌を通して聴き手に元気を与えたいというアーティストのアイデンティティがしっかりと滲んでいたように思う。ばっちりつかまれた!

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天真爛漫なキャラクターを存分に発揮したMCの後は、サポートピアノに加え、自らもギターを弾きながら歌っていく。悲しい別れの中で前を向くポジティブな感情を描いた「ロンリーガール」や、抑えきれない初恋への想いを瑞々しい歌声で届けた「恋の知らせ」といったラブソングは聴き手の心にスッとしみわたり、自らの経験と重なり合うことで共感を生んでいく。5曲目にはメジャーデビューシングルのカップリングに収録されていたアップナンバー「はりーあっぷ」を。「この曲はみなさんに掛け声してもらわないと完成しないんです!」と事前に説明していただけあって、曲中の<Hurry,hurry>の後の<up!>は観客が大きな声を上げ、クラップも織り交ぜながらライブならではの一体感が生まれていった。

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中盤ではせがあやのみでのパフォーマンスもあった。まずギター弾き語りで披露されたのは「The Brightest Woman」と「またね」。テンポよくかき鳴らしてみたり、繊細につま弾いてみたりと緩急をつけながらギターを演奏し、それに合わせて歌声も凛とした強さ、柔らかな表情など自在に変化していく。続くピアノ弾き語りでの「おでこにKISS」と「カレイドスコープ」においても、同様に演奏と歌を届けてくれた。看護師としても働いているせがあやは、人が生きる上で抱く様々な感情の機微を敏感に察知し、掬い取ることに長けた人なんだと思う。だからこそ彼女が作り、歌う曲はどれもが豊かな表情をたたえ、様々な人の背中を押してくれるものとなっているのだろう。「カレイドスコープ」の途中、回転するミラーボールが美しい光を客席に落とす中、弾き語りスタイルだからこそより繊細に表れていた、そんな彼女の大きな魅力をあらためて噛みしめていた。

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サポートメンバーが再び登場し、ライブは後半戦へ。「みなさんがいなければできなかった曲です!」という言葉の後に歌われたのは、以前、日曜の夜に配信していたツイキャスの最終回でワンコーラスだけ披露されていた楽曲を、この日のためにフル化した「Sunday night」。「せがあや唯一のパリピソング(笑)」と自ら言うだけあって、元気いっぱいな楽しい時間を味わうことができた。約1年ぶりに歌われたという「夏花火」の後にはもう1曲、初披露となる新曲「MIKE」も。「私は、みんながいつかいなくなっちゃうんじゃないかといつも不安なんです。だからこそ感謝の気持ちを忘れずにいなきゃなと思い、毎日歌っています……そんな気持ちをなぜか元気に作り上げたんですけど(笑)。アハハハ」。MCでは笑いを誘っていたが、アップテンポな楽曲の中に込められた、せがあやの真っ直ぐな、リアルなメッセージはすべての人のしっかりと届いたはずだ。そして、メジャーデビューという新たなスタートを鮮やかに彩ることとなった大切な曲「夢日和」を高らかに歌い上げ、本編はハッピーなムードに包まれながら幕を閉じた。

アンコールを求める手拍子に誘われるように、あっという間にステージ上に戻って来たせがあや。「前の前のワンマンのとき、みんな帰っちゃうんじゃないかと思って、アンコールの手拍子5回くらいで出てっちゃって(笑)。もうちょっと引っ張ってもいいよってスタッフさんに言われたので、今日はこれでも長めに待ちました。アハハハ」。こういった初々しいキュートな表情を無邪気に見せられるところも間違いなく彼女の大きな魅力。この日は小さな会場ではあったが、そこで感じられた親近感は今後、どれだけ大きな場所で歌うようになったとしても決して失われないものだと思うし、それがまた彼女の存在をより幅広い人たちへと届けるための力にもなるはずだ。看護師が問診するような距離感で歌うシンガーソングライターなんて素敵すぎるでしょ。

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「自己紹介的な曲です。それをアンコールで歌うというね(笑)」と言って、ピアノ弾き語りで演奏し始めた「未熟なうた」のイントロを間違えてやり直すという流れももう最高すぎた(笑)。だが、曲の中で感情たっぷりに伝えられた彼女が歌う理由、歌い続ける理由にはしっかりと胸打つものがあった。そのギャップがやっぱりクセになる。ラストはアップナンバー「ベストフレンド」。“wow wow”パートの大合唱という感動の光景を生み出して、約1時間半のライブはエンディングを迎えた。

9月7日には、新たにオープンするライブハウス「YOKOHAMA LOOP」でのワンマンも決定している。世の中的にはまだ2曲分の音源しかリリースされていないが、彼女のレパートリーには様々な景色や感情を歌った楽曲が本当にたくさんある。シンガーソングライターとしての彼女の大きな才能をいちはやく実感するためにはライブへ参加することを強くオススメしたい。明日を頑張るための、毎日を楽しく生きるための最高のパワーが必ずもらえるはずだから。

取材・文 / もりひでゆき

瀬川あやかアコースティックワンマン ~卵・小麦粉不使用のふわふわホットミュージック~ セットリスト

01.人魚のあした
02.keep on smile
03.ロンリーガール
04.恋の知らせ
05.はりーあっぷ
06.The Brightest Woman
07.またね
08.おでこにKISS
09.カレイドスコープ
10.sunday night
11.夏花火
12.MIKE
13.夢日和

EN1. 未熟なうた
EN2. ベストフレンド

ライブ情報

『瀬川あやかアコースティックワンマン ~コングラッチュ、ちゃっかり横浜初めテーション~』
9月7日(水)YOKOHAMA LOOP

『club diner』
7月20日(水)東京・渋谷VUENOS
【出演】瀬川あやか/カラーポワント/カナスタ/たなま

『Ruca & LOOP annex PresentsPOP的女子大集合。vol.4 -夜会編-』
7月21日(木) SHIBUYA LOOP ANNEX
【出演】Ruca / 瀬川あやか / 杏沙子

『かんだりと。⑥』
7月28日(木) 原宿ストロボカフェ
【出演】神田莉緒香 / 瀬川あやか

『ユサソニ2016』
7月30日(土)東京・六本木morph-tokyo
【出演】YANAKIKU / ウタリ / Caramel / Chu’s day. / 凸凹凸凹-ルリロリ- / Split BoB / 東木瞳 / 瀬川あやか / べこの笹船 / Chirol
【MC】MASAHIRO

『ハピコレ!!vol.43』
8月17日(水) 六本木 morph-tokyo
【出演】瀬川あやか / 晴田悠加 / Ruca / caho / 杏沙子 / 美桜 / the pity poet

『Make Happy!!』
8月30日(火) 代官山LOOP
【出演】 瀬川あやか / 郁彩 / マキアダチ and more!!

チケットに関するお問い合わせはこちら
http://aya-web.com/contact/

リリース情報

【初回限定盤】

【初回限定盤】

【通常盤】

【通常盤】

『夢日和』

初回限定盤
PCCA.04387 ¥1,500(税込)
通常盤
PCCA.70476 ¥1,000(税込)
2016年6月15日発売

【収録曲】
01. 夢日和
02. はりーあっぷ
03. 夢日和 Inst.
04. はりーあっぷ Inst.

【初回限定盤DVD】
01.夢日和(Music Clip)
02.Making of 夢日和
Music Video撮影オフショット
ジャケット撮影オフショット 等


プロフィール

瀬川あやか


1992年4月27日生まれ。北海道 富良野市出身。看護師免許・野菜コーディネーターの資格を持つ。 5歳からピアノをはじめ、幼少の頃から歌手になる夢を抱くと同時に、当時看護助士をしていた母親の影響で看護師を目指す。高校時代は毎朝4時半に起床し、富良野から往復4時間かけて登校。2011年、看護師になるため、一人上京。大学1年の時に人に勧められ、大学のミスキャンパスコンテストに出場、準グランプリを獲得。2015年2月国家試験合格後は、看護師をしながらアコースティックギターとキーボード弾き語りで年間50本を超えるライブをこなす。 どんなことでもすぐにポジティブに変換させる天性の明るさと伸びやかな優しい歌声が、”なぜか元気になれる”と言われる瀬川あやかのライブの所以。“人の痛みや辛さはゼロにはできないけれど、 明日の辛さの感じ方が少しでも軽くなったら…”昼は看護師として、夜はシンガーとして、明日への元気と心の栄養を処方する。

瀬川あやか オフィシャルウェブサイト

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