Interview

深澤大河&滝川広大&三浦海里&小坂涼太郎が舞台劇『からくりサーカス』で伝える、“演劇の魅力”

深澤大河&滝川広大&三浦海里&小坂涼太郎が舞台劇『からくりサーカス』で伝える、“演劇の魅力”

1月10日(木)より、新宿FACEにて、舞台劇『からくりサーカス』が上演される。原作は、藤田和日郎の大ヒット漫画『からくりサーカス』だ。莫大な遺産を相続したため様々な人間から狙われる小学5年生の才賀 勝が、彼を守る加藤鳴海と人形遣いのしろがねの3人や仲間とともに数奇な運命に立ち向かうストーリー。今回は、才賀 勝を演じる深澤大河と、加藤鳴海を演じる滝川広大、物語の発端となる人物の白銀(バイイン)を演じる三浦海里、その弟である白金(バイジン)の小坂涼太郎にインタビュー。今作にかける意気込みから、上演劇場である円形劇場との悪戦苦闘の軌跡まで、“サーカス”のような舞台にするために戦う彼らの声を聞いて欲しい。

取材・文 / 竹下力 撮影 / 増田慶


人と人との関係性が濃密に描かれている

原作の『からくりサーカス』は、藤田和日郎さんの大ヒット漫画で、様々な伏線が絡み合うストーリーに、読者が驚愕する展開が満載のエンターテインメント作品だと思いました。

左から、滝川広大、深澤大河

深澤大河 とても熱い原作ですね。たとえば、僕が演じる才賀 勝を守る加藤鳴海が人形遣いで心のないしろがね(大西桃香[AKB48]/飯田里穂)に暖かい気持ちを伝えていくことで、やがて彼女が人間の心を得ていくように、人と人との関係性が濃密に描かれているのが特徴です。そして、物語が過去に遡って、そこでのエピソードが現在の僕らに繋がっていくスケールの大きな物語でもあります。そこから現代の人形遣いが使うオートマータ(自動人形)の想いも色濃く描かれていますね。

滝川広大 原作を読み進めるうちに気になる部分が次々に生まれ、次はどういう展開が待ち受けているのだろうとワクワクしました。主人公の才賀 勝が周りの人と触れ合うことで、彼が強くなっていくのを見ると、僕達にも通じるものがあって、人間の根源的な“勇気”を教えてもらえる大好きな作品です。

左から、小坂涼太郎、三浦海里

三浦海里 個々のキャラクターの感情の起伏が激しいのですが、キャラクターそれぞれの気持ちがクリアに表現されているから、互いに影響を及ぼしあっていく様がわかりやすくダイナミックに描かれています。人形同士が戦う漫画でもあるので、アクション漫画が好きな僕は一瞬で虜になりましたね。

小坂涼太郎 とても面白かったですね。ただ、最初は、舞台にできるのかなと思ったほどの作品で。僕と(三浦)海里の役は、物語の途中から出てくるのですが、才賀たちに大きく関わっていくので注目してください。

本作は、ゾナハ病という不治の病と戦う人たちのお話でもありますが、3角関係が描かれる恋のお話もあり、ある種ロマンティックでもありますね。

小坂 “恋”のお話ということでいえば、僕と海里の関係が一番面白いかもしれませんね。

深澤 昼ドラよりね(笑)。彼らの関係が、僕と広大くんに繋がっていくお話だからね。

三浦 そう。ひとりひとりの瞬きのタイミングで未来が変わるように、過去の思わぬ展開が現在へと繋がっていくことを感じさせてくれるから面白いよね。

懸命に演じることで僕自身も成長できる

では、それぞれの役どころを教えてください。

深澤 才賀 勝は小学5年生ですが、親から180億円の遺産をもらって、多くの人間に命を狙われます。そこから、加藤鳴海を演じる(滝川)広大くんと出会って、人生が変わって生まれ変わることができるんです。子供だった勝が大人になっていく過程が楽しめる人物ですね。それでいて、少年だからこその純粋さが溢れているまっすぐな男の子です。

滝川 加藤鳴海は、勝を守ろうとするのですが、こんな状況に置かれたら、心身ともに耐えきれないほどの衝撃を受け続けます。稽古をしていても辛くなるほどですね。それでも、懸命に演じることで彼と同じように僕自身も成長できると思っているんです。厳しい環境や人の優しさに触れ合うことによって、鳴海も僕も大きく変わっていくので、舞台ではそこを観ていただきたいと思います。

三浦 僕が演じる白銀(バイイン)は、(小坂)涼太郎が演じる白金(バイジン)と兄弟です。バイ兄弟と言われているのですが、この作品の根源といえばいいのでしょうか、僕らの兄弟喧嘩がきっかけで、『からくりサーカス』に登場するオートマータが生まれるんです。まさに物語の始まりに位置する役割ですから、涼太郎と大事に演じたいですね。ただ、性格の差が激しい兄弟でもあるので、その差をどうやって見せるのか試行錯誤しています。

小坂 僕の役どころは言えません(笑)。それは冗談で、言葉だけではうまく説明できないので、とにかく劇場に観にきていただいて、僕の役どころを感じていただければ嬉しいです。

原作が脚本になることで感じたことはありますか。

三浦 トラちゃん(深澤大河の愛称)と話したのですが、原作でいうとだいたい21巻分を舞台にするのですが、相当な情報量になるんです。だから僕たち役者は、それぞれ漫画とは違うキャラクターの作り方をしないと、シーンが密接に繋がらなかったりするよね。

深澤 そうそう。とにかく、見せ場が次々にスピーディーに展開される舞台なので、どうやって感情を追いつかせるかが大切になっていきます。たとえば、鳴海であれば、殺陣をこなしながらシーンが切り替わったりしますよ。

滝川 そうだよね。ただ、僕たちの台詞に確固とした気持ちを持てば、お話の展開が早くてもお客様に伝わると思っています。

小坂 僕はまだ稽古を始めたばかりなので、“感情の流れ”がどうしたらお客様に伝わるだろうという思いを抱いています。とにかく、みんなで話し合っていくしかないですね。

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