Report

渡辺謙らオールスターキャストが登壇。映画『怒り』完成報告会見レポート

渡辺謙らオールスターキャストが登壇。映画『怒り』完成報告会見レポート

2010年に日本映画界を席巻した名作『悪人』から6年。原作・吉田修一、監督・李相日を筆頭に、大ヒットチームが再結集を果たした。人間の本質に切り込む、あらたな感動のヒューマン・ミステリー作『怒り』が今秋、降臨する。

【映画『怒り』】
八王子で陰惨な殺人事件が発生。現場には被害者の血で書かれた“怒”の一文字が残されていた。そして1年が経過。犯人は顔を変えて逃亡していると思われた。そんなある日、千葉、東京、沖縄に、素性の知れない3人の謎の男が現れる。“信じる”“疑う”という対極の感情の間で揺れ動く人々。犯人は誰なのか。そして、それぞれの行き場を失った魂が辿り着く結末とは──。

7月11日、東京・六本木にて映画『怒り』の完成報告会見が開かれた。渡辺 謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野 剛、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、宮﨑あおい、妻夫木聡……。壮観、いや圧巻である。オールスター映画と呼ばれる作品はいくつもあるが、ここまでの顔ぶれのドリームキャストが揃うことは、前代未聞。これはまさしく事件である。会見には、さらに原作者・吉田修一、監督・李相日、プロデューサー・川村元気を加えた総勢15名が登壇。会見場は、まさしく日本映画界のトップランナーたちが一同に会する場となった。
その会見中に、繰り返し触れられたのが、俳優を容赦なく追い込んでいくことで知られる、李相日監督率いる“李組”の過酷な現場について。いくつかの発言から、実際、俳優ひとりひとりが、極限まで追い込まれた撮影であったことがあきらかとなった。だが会見は独特な緊張感は漂いつつも、終始おだやかなムードで進行。そして何よりも、俳優たちの確信に満ちた表情が、あらたな傑作の誕生を如実に物語っていた。

そして会見中に渡辺 謙が、俳優陣の思いを代表するように、李相日監督へ愛情を込めて、ひと言──「最終的には出来上っちゃうと、悔しいけどいいよな!ってなっちゃうのが、悔しいよね!(笑)」。

「怒り」完成報告会見:登壇者15名のご挨拶

■渡辺 謙
「“日本を代表する豪華キャスト”という作品が今年はたくさんありますが、本当に素晴らしい俳優たちが、それぞれパートは分かれてはいるんですが、肉弾相打つというか、魂をぶつけあうような映画になったと思います。また、それをリードしていった、李相日という本当に素晴らしい監督に、今、敬意と尊敬を表したいと思います」

ikari_DSC5125


■森山未來
「話したいことはたくさんあるんですが、とにかく、この映画で李監督に出会えて、李監督に心をとにかくかき混ぜていただいて。ほんとにいい出会いになったと思っています。ありがとうございます」

ikari_DSC5328


■松山ケンイチ
「今回は、東京編、沖縄編、千葉編とそれぞれ分かれていて、そのひとつひとつが一本の作品になるような作品なんですけれども、僕もとても短い期間ではありましたが、充実した現場だったと思います」

ikari_DSC5157


■綾野 剛
「自分にとっても血や肉となった作品だったと思います。そして、妻夫木聡さんとの初共演なわけですが、非常に妻夫木さんに引っ張っていただき、いい関係になれました(笑)(←妻夫木から「思わせぶりだよ」のツッコミが入る)」

ikari_DSC5160


■広瀬すず
「沖縄に行って、監督、森山さん、宝くんと出会えて、ものすごくいろんな感情に出会えました。すごく……苦しかったんですけど、『怒り』という作品に参加させていただけたことが、ほんとに自分の中ですごく財産になりました」

ikari_DSC5179


■佐久本宝
「今回初めて、映画という不思議な現場で(笑)演技できたことに、そして李監督、この素晴らしいキャストのみなさんと共演できたことを、ほんとに嬉しく思ってます」

ikari_DSC5188


■ピエール瀧
「ちょっと説明しづらい映画というか、説明するのも野暮だなあというのもありますし。この映画が持ってる圧力とか熱みたいなものを、(メディアのみなさんには)うまく伝えていただけたらなと思います」

ikari_DSC5201


■三浦貴大
「ほんとに力のある映画だと思います。僕は刑事として、みなさんを違った目線で見ていたわけで、すごくいい経験をさせていただいたと思います」

ikari_DSC5214


■高畑充希
「映画を観終わったあとに、なんか、現実の人たちとどう関わっていいかわからない時間がすごく長くて……思わず妻夫木さんに電話をしてしまいました(笑)。こういう奇跡のような作品に少しでも関わらせていただいたことに、ほんとに胸がいっぱいになりました」

ikari_DSC5227


■原日出子
「李監督とは2度目の映画ということで、今回もかなり緊張しましたけれども、ほんとに素晴らしい作品だと思いました。映画3本分を1本にぎゅーっとしてある作品だと思うんです。すごく感動しました」

ikari_DSC5232


■宮﨑あおい
「撮影自体は私は2週間ぐらいだったんですが、今までの人生の中で、一番長くて、一番濃厚な2週間でした。この作品に関われたことを幸せに思います」

ikari_DSC5243


■妻夫木聡
「『悪人』のときもそうだったんですけれども、すごく原作に心をわしづかみにされて、李監督とご飯を食べたときに、『出してほしいなあ』って言ったら『何やりたいの?』って言っていただいて、『優馬がやりたい』と。正式にオファーをいただいたときには『また『悪人』のときのような奇跡が生まれるんだなあ』っていう直感みたいなものがありました。観終わって、その直感は正しかったんだって、今は思っているところです」

ikari_DSC5255


1 2 3 >