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戦略性は無限大!?『ペルソナQ2』で28名のペルソナ使いが大活躍!

戦略性は無限大!?『ペルソナQ2』で28名のペルソナ使いが大活躍!

『ペルソナ』シリーズのキャラクターが一堂に会する、クロスオーバー作品『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』(以下、『ペルソナQ2』)。前回の記事では、本作のストーリーやダンジョンとなる映画の世界について紹介しつつ、初心者でも楽しめる作品であることや、ニンテンドー3DSの機能を使った手描きマッピングの魅力について解説した。本稿ではさらに、戦闘での戦略の幅を広げてくれるペルソナの存在、条件を満たすと報酬が得られる映画館を舞台にした本作ならではの要素について紹介していこう。

文 / 長田雄太


悩む……けど、そこがいいパーティー編成

前回の記事でも述べたが、本作は出口が閉ざされた不思議な映画館が舞台になっており、そこに飛ばされた『ペルソナ5』のキャラクターたちは映画の世界でシャドウと呼ばれる敵と戦いながら、さまざまな謎を解き明かしていく。映画館からの脱出のカギは、“映画の結末を変えること”だと知り、さまざまな映画の世界へと足を踏み入れていくのだ。そのなかで、『ペルソナ3』や『ペルソナ4』のキャラクターたちとも合流。ストーリーが進んでいくと、ロビーでのキャラクターどうしの会話もどんどん賑やかになっていく。

▲『ペルソナ4』のキャラクターたちと合流する映画『ジュネシック・ランド』では、物事を何でも多数決で決める知能を持った草食恐竜たちと一緒に行動する。多数派の意見だけがまかり通り、少数派を黙殺する彼らに待ち受ける結末とは……(各写真は上画面)

ペルソナと呼ばれる特殊な能力を持つ“ペルソナ使い”のキャラクターは、全員合流すると総勢28名にも及び、一気に大所帯になる。もちろん、キャラクターごとにステータスなども異なり、HPは心もとないがSP(特定のスキルを使用する際に必要なポイント)が高い、火炎属性のスキルを覚え同属性の攻撃が得意、HP回復などのサポートができるなどさまざまだ。28名もの個性的なキャラクターからパーティーとして連れていけるのは5名。大いに悩むところだが、これほど贅沢なパーティー編成はほかのゲームでもなかなかないだろう。

▲28名のなかでも佐倉双葉、久慈川りせ、山岸風花の3名はナビとしてサポートを担当。戦闘には直接参加しないが、パーティー5名とは別に2名を連れていくことができ、映画の世界で宝箱の場所を探ったり、戦闘で敵の弱点を教えたりしてくれる

▲ナビ担当のキャラクターは、戦闘で味方がダメージを与えたり受けたりすると溜まる“パーティゲージ”を消費することで、サポートスキルが使用可能。パーティーのHP回復やステータス上昇など、さまざまな後方支援を行ってくれる(写真は上画面)

前衛にHPが高いキャラクターを置き、後衛にSPが高いキャラクターを置く手堅い編成も可能だし、異なる属性のスキルが使えるキャラクターを編成し、敵の弱点を狙っていく戦いかたもできる。後述するが、“サブペルソナ”と呼ばれるペルソナを付けることで戦闘に即した補助が行えるので、シリーズファンならお気に入りのキャラクターや、特定のシリーズのキャラクターで固めてみても楽しみながら進めることができる。もし戦闘で全滅してしまったり、現状のパーティーがしっくりこない場合も、キャラクターは28名もいるのでさまざまな編成が試せる。本作はキャラクターが多いぶん、プレイヤーのプレイスタイルに合わせた多様なパーティー編成が可能なのだ。

戦略の幅を広げるサブペルソナ

本作に登場するペルソナ使いたちは自身固有のペルソナを呼び出し、HPまたはSPを消費することでスキルを使用できる。ペルソナは自身の分身であり、個性を決定づける重要な要素のひとつとなっている。

▲例えば、『ペルソナ5』の主人公は“アルセーヌ”と呼ばれるペルソナを呼び出すことが可能。アルセーヌは呪怨属性のスキルなどを覚え、祝福属性や氷結属性の攻撃を苦手としている(写真は上画面)

本作には、そんな各キャラクターのメインとなるペルソナとは別に、“サブ”としての役割を担うペルソナが存在する。サブペルソナはメインのペルソナとは異なり、自由に1体の付け外しが可能。キャラクターに付けるとHP、SPが上昇し、そのサブペルソナが覚えているスキルが戦闘で使用できるようになる。たとえば、SPを大幅に上げてくれるサブペルソナを付けることで、SPが低いキャラクターの短所を補ったり、メインのペルソナでは回復スキルを覚えないキャラクターが回復スキルを使えるようにできるというわけだ。

▲サブペルソナは、ダンジョン内ではレアシャドウを倒したりすることでランダム入手となる

付けられるサブペルソナの種類は200体を優に超える。先述したように、パーティー編成だけでも豊富なバリエーションや戦略性がある本作だが、さらに各キャラクターに付けるサブペルソナのことも考えると、その組み合わせパターンはもはや限りがないといってもいいだろう。

▲『ペルソナ5』の主人公にサブペルソナ“プリンシパリティ”を付けることで、メインのペルソナ・アルセーヌが苦手とする祝福属性のスキルが使えるうえ、回復系のスキルも覚えてサポート役として活躍できるようになる(1枚目は下画面、2枚目は上画面)

加えて、手持ちの2体以上のサブペルソナを“ペルソナ合体”させることで、新たなサブペルソナを生み出せる。合体で生み出された際は、合体元のスキルを一部引き継ぐこともできる。同じ名前のサブペルソナでも回復系のスキルだけを覚えさせたり、さまざまな属性のスキルを覚えさせたりと、自分が望んだ状態で生み出せるのだ。ペルソナ合体を繰り返してより強力にし、無限ともいえる編成パターンから自身の理想とするパーティーに近づけていく。これこそ、本作の大きな醍醐味と言える。

▲ペルソナ合体では、同じサブペルソナでも全く異なるスキルを引き継がせることができる(各写真は下画面)

▲ペルソナ合体の元となる2体のペルソナを選ぶと、その組み合わせによって生み出されるペルソナとそのペルソナが覚えるスキルなどを事前に確認できる(写真は上画面)

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