LIVE SHUTTLE  vol. 323

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こんな最高のお正月ってある!? 声優・内田真礼が日本武道館ライブで見せた景色と熱狂、そこに渦巻くものは“笑顔の螺旋”だった

こんな最高のお正月ってある!? 声優・内田真礼が日本武道館ライブで見せた景色と熱狂、そこに渦巻くものは“笑顔の螺旋”だった

声優・内田真礼の記念すべき初となる武道館でのワンマンライブ“UCHIDA MAAYA New Year LIVE 2019「take you take me BUDOKAN!!」”が、1月1日に日本武道館にて開催。平成最後の元日に、ハッピー満載のライブでファンを楽しませてくれた。

取材・文 / 須永兼次


冒頭から全開のステージで、内田真礼の2019年ははじまる!

この日のステージは、三階層からなるメインステージとセンターステージから形作られた船のようなものに。そこにまずバンドメンバーが登場すると、「春の海」をモチーフにしたサウンドとOP映像が上映され、ステージ3階にあたる船の舵のもとに内田が登場。拳を掲げて「ハッピーニューイヤー!」とシャウトしてからの初歌唱は、「高鳴りのソルフェージュ」。彼女がデビュー当初から大事にしてきたこの曲が、2019年歌い初めのナンバー。1-Aメロで手をかざして客席全体を覗き込みつつ、そのホワイトの輝きに向けて希望満載の歌をうたうと、そのままライブのタイトルチューン「take you take me BANDWAGON」へ。冒頭フレーズから大きく響くコールで会場のボルテージが爆上げとなるなか、歌声にはかわいげも持たせつつバンドメンバーとも掛け合いながら、ウルトラハイスピードのナンバーで全力で突っ切っていく。

2曲歌って、内田からは新年の挨拶。「元日、本当に来てくれてありがとうございます!思う存分楽しんでいってくださいね!」との言葉を送り、ダンサー4人を従えての「ロマンティックダンサー」へ。直前より少しオトナ要素が濃いダンスロックを、少々挑発的な視線も交えてパフォーマンス。

さらに続く「クロスファイア」では、冒頭フレーズ後に炎が上がると客席のペンライトの輝きも赤に変化。内田はセンターステージへと移ると、2サビ明けにはホームラン予告からの恒例のバッティングも敢行。曲のテーマに合わせたこのパフォーマンス、この日はティーバッティング形式で行われ、アリーナ奥までボールを飛ばす。それに彼女自身もさらにノッたのか、大サビの歌声はより強いものになっていた。

その赤の世界を一転青く染め上げたのが「aventure bleu」。その輝きの中で、楽曲にマッチするほどよく肩の力の抜けた歌声を響かせていくと、1サビ後の間奏で内田は船長姿にチェンジ。ここから“真礼船”を冒険の海へと漕ぎ出させようと再び舵のもとへと足を運ぶと、「+INTERSECT+」で希望いっぱいに出航。その瞬間を、ダンサーも紅白ベースのフラッグを掲げて彩る。内田自身は、Dメロ後半突き出した指をぐるぐるさせてファンのハートをガッチリ掴んだりと、キュートさの立つパフォーマンスを見せていった。

歌い終わってのMCでは「私の船にようこそ!」と語り、続けて「このステージ、船なんですよ。そして私は船長なんです」とコンセプトを改めて説明。「一緒に出航してまいりましょー!」と叫んで「アイマイ☆シェイキーハート」でライブ再開。歌声もダンスパフォーマンスもとにかくキュートに披露したこの曲は、歌詞になぞらえてスネるように頬を膨らませた2サビ明けなど表情でも魅せる。

続く「からっぽカプセル」では2サビを歌ったところで、真礼船は光の剣(LEDポイ[※ジャグリングに用いる長い棒状のパフォーマンス道具])を持った敵から襲撃を受ける。すると船長・内田自らも光の剣のようにポイを手に取り、殺陣を展開して撃退!男たちはそのままダンサーとしてステージに加わり、ポイを回して光の残像で魅せる、ショーのようなパフォーマンスでも楽しませてくれた。

中盤戦は、アプローチも含め多彩なナンバー揃いに

ここでダンサーによるダンスタイムを挟み、その間に内田が物語のヒロインのようなピンクのドレスに着替えたら、青春感のある切ないナンバー「youthful beautiful」でライブ再開。歌声は実に力強く、メロの抜き方とサビの全力さとのコントラストも実に良好。特に歌声引き立つ落ちサビのボーカルは、聴くものの心を震わす心の叫びのようなものに。

それに続いた「c.o.s.m.o.s」は、グリーンのレーザーが彼女のまわりを彩るなかスタート。クラブのようなライティングで、レーザーやファンのペンライトが美しい光景を作り出す。2サビ明けには内田の立つセンターステージの中央部分が客席スタンドぐらいまで高くせり上がると銀の紙吹雪が降り、まさに上も下も正面も“光の海”と化した武道館の中心で、とにかく楽しそうに踊っていったのだった。

曲が終わると、センターステージにやってきたバンドメンバーとともに、2曲続けてのアコースティックコーナー。「私には支えてくれるバンドや、チーム、そしてみんなが観に来てくれてライブができています。そんなみんなに、今日は想いを伝えさせてください」との言葉に続いて、自らも作詞に参加した「magic hour」を歌唱。歌詞自体に彼女の想いがふんだんに詰め込まれたこの曲は、アカペラで始まる。そこに温かなアコースティックの音色が加わりゆくなか、内田は穏やかに優しく歌っていく。3-Bメロのロングトーンもまっすぐ優しく届けきってから、一瞬の静寂のなか大サビを歌い始めたときの表情は、この上ない幸せのあふれたもの。ラストもバンドメンバーと向き合いながら、美しくハーモニーを響かせて楽曲を締めくくった。

そしてもう1曲、「わたしのステージ」も内田が作詞を担当した曲。こちらは乗り越えてきたこれまでを振り返るように、飾り立てないどの曲よりもまっすぐなボーカルで歌う。落ちサビ前には一旦溜めを作って、再び胸の中の感情を膨らませてからの歌声で、会場中を包んでいった。

歌い終わった内田は、センターステージのへりを歩いてファンとの掛け合いも交えつつ楽しくMCパートも楽しみ、場内にクラップを起こして「君のヒロインでいるために」を歌い始める。歩くようなテンポのナンバーで、等身大のかわいさを見せていく内田。そんな彼女を支えるファンのコールは楽曲中どこでもバッチリ揃い、それを耳にした内田も幸せそうな表情。ワイパーとシンガロングで楽曲を締めくくると、月夜のVJを背負いながら「シンボリックビュー」へ。爽やかなサウンド感のこの曲をスキッと歌いながら、内田は舵のもとへと登っていく。

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