『映画刀剣乱舞』特集  vol. 5

Report

「刀剣乱舞、始めよう!」鈴木拡樹、荒牧慶彦らが登壇した『映画刀剣乱舞』初日舞台挨拶レポート

「刀剣乱舞、始めよう!」鈴木拡樹、荒牧慶彦らが登壇した『映画刀剣乱舞』初日舞台挨拶レポート

ついに『映画刀剣乱舞』が1月18日(金)全国ロードショーにて公開初日を迎えた。大人気コンテンツ『刀剣乱舞』初の映画化作品。TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた初日舞台挨拶には、刀剣男士を演じた鈴木拡樹、荒牧慶彦、北村 諒、和田雅成、岩永洋昭、定本楓馬、椎名鯛造、廣瀬智紀の8名と耶雲哉治 監督が登壇。撮影当時を振り返ってのトークや、キャスト同士がダチョウ倶楽部・上島のキス芸寸前(!?)となるなど、爆笑の掛け合いで大賑わいとなった。甘酒樽での鏡開きも行われたステージの模様をレポートする。

取材・文・撮影 / 片桐ユウ

ご覧いただいた皆様の中で会話をしていただいて、どんどん世界観を広げていってください

名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”たちを、“審神者(さにわ)”と呼ばれる不思議な力を持つ者が率いて、歴史改変を目論む“歴史修正主義者”から歴史を守るために戦う、刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMM GAMES/Nitroplus)。2015年1月のリリース以来、女性を中心に人気を呼び、昨今の“刀剣ブーム”の火付け役に。ミュージカル・舞台・アニメと、様々なメディアミックス展開を成功させている作品だ。

『映画刀剣乱舞』はコンテンツ初の映画化作品。舞台版でも同役を演じたキャストを中心に注目の若手俳優たちが集結。さらに織田信長 役に山本耕史、羽柴秀吉 役に八嶋智人と、名優が脇を固めた。
特撮作品をはじめ、数多くのヒット作品を手がけている小林靖子が脚本を担当していることも話題。あっと驚かされるストーリー、美麗な刀剣男士たちが繰り広げる迫力満点の殺陣・アクションシーンと、見どころ満載の歴史エンタテイメント作品となっている。

TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、10時30分回で行われた初日舞台挨拶は、51に及ぶ全国のスクリーンをライブビューイングで繋いでの開催。会場には期待に胸を膨らませる観客と共に、多くの取材陣が駆けつけた。

登壇者は、三日月宗近 役・鈴木拡樹、山姥切国広 役・荒牧慶彦、薬研藤四郎 役・北村 諒、へし切り長谷部 役・和田雅成、日本号 役・岩永洋昭、骨喰藤四郎 役・定本楓馬、不動行光 役・椎名鯛造、鶯丸 役・廣瀬智紀と、耶雲哉治 監督を合わせた計9名。

大きな拍手で迎えられた登壇者たちは、それぞれ初日を迎えた心境や撮影エピソードを明かしていった。

まずは鈴木拡樹が「たくさんの会場で上映していただいて本当に嬉しく思います。トークのほうも盛り上がっていけたら」と挨拶。

次に初日を迎えての心境を聞かれた荒牧慶彦は「これもひとえに皆様が『刀剣乱舞』という作品を愛してくださって、そして応援してくださったおかげだと思っています」としみじみ。

北村 諒は「無事に公開初日を迎えることができて本当に幸せに思っています。この映画がどんどん広がっていけたらと思います!」とにこやかにコメントした。

続いて和田雅成が「この日を待ち望んでおりました。1月18日はへし切り長谷部にとっても大切な日なので(※ゲーム内にて、へし切り長谷部の刀帳番号が118のため)」と述べつつ挨拶を締めようとすると、岩永洋昭が「さっき(裏で)言っていたオシャレなコメント、言わないの?」と問いかけ。すると和田が思い出したように「あっ! 今日はログインいただいて、ありがとうございます!」と改めて挨拶するが、岩永とその隣にいた椎名鯛造が「そっちじゃなくて!」と慌ててツッコミ。
ようやく思い至った和田が「今日はサッカー選手・長谷部 誠選手のお誕生日なんですよね。おめでとうございます! Twitterのトレンドに“長谷部の日”と上がっていたので(てっきり“へし切り長谷部”のことだと思って)ひとりで喜んでいたら、そっちと半分半分だったという……(笑)」とエピソードを告白。会場は大きな笑いと拍手に包まれた。

そんな和田にナイスパスを出した岩永は「こんなグダグダな感じですが(笑)、みんな興奮しています。まだまだこれからですが、大ヒットすることを願っています。何度も観ていただきたいと思います」と挨拶した。

定本楓馬は「朝早くからお集まりいただきありがとうございます! 全国の皆さんもありがとうございます。短い時間ですが映画をいっぱい楽しんでいただけるように今日は頑張りたいと思います!」、椎名も「朝、Twitterなどを見て皆さんのツイートを読んでいるうちに緊張してきてしまって(苦笑)。でもワクワクもしていて、全国でたくさんの方に観ていただけるのだと思うと胸が踊ります!」と、初日に映画館へ駆けつけた観客に感謝を述べた。

廣瀬智紀は「おはようございまーす!」と大きな声で挨拶。そして「昨日寝るときに“明日は『映画刀剣乱舞』の公開日だなー”なんて……」と、語っているうちにひとりで笑いが止まらなくなり、他の出演者たちから「どうしたどうした?」「嬉しくなっちゃった?」とツッコミが沸き起こる。廣瀬が「誰? 今“嬉しそう”って言ったの?」と尋ねて、荒牧が「はい」と手を挙げると、廣瀬は「正解!」と満面の笑み。「皆さんも同じ気持ちでいたら嬉しいなと思っております」と繋げて、大きな拍手を受けていた。

改めて鈴木が「本当にたくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございます」と礼を述べたあと、「ゲームを原案として、ミュージカルや舞台、アニメと各方面で様々に展開している作品です。舞台『刀剣乱舞』は、それまであまり劇場に足を運んでいなかった方も楽しんでいただける作品になっていました。この映画も同様で、『刀剣乱舞』が映画化されるということによって、あまり映画館には行かない方にも来ていただける作品にできたら……ということが、ひとつ目標でもありました。皆さん、ぜひ周りの方も巻き込んで映画館に観に来ていただけたら嬉しいです」とコメントし、観客の拡散力に期待を寄せた。

その後は、和気あいあいのトークセッション。

まず1年前の撮影を振り返って、鈴木が「寒かったな~という記憶と、お菓子をたくさん配った思い出があります」と語ると、鈴木の隣りにいた荒牧が「本当に(鈴木は)気配りの達人! カイロも配ってくれました。撮影の合間にススス……と近寄ってきて、手を取って“はい!”って。何を握らせたんだろう?と思ったらホッカイロだったり」と、エピソードを明かす。当の鈴木はニコニコしながらも無言で渡したことを「ある意味、恐怖ですよね(笑)」と苦笑い。登壇者たちからも温かい笑いを起こしていた。

続いて北村が「スケジュールもタイトだったのでスピード感がすごくて、濃密だったので記憶がなくなりかけている……」と打ち明けると、すかさず和田が「それは(記憶をなくしている設定の)骨喰藤四郎(役の定本に)に取っておいてあげて?」と挟み、北村が「ゴメン、取っちゃった!」とお詫び。キャストたちの間でしっかり『刀剣乱舞』のキャラクター設定と世界観が共有されていることを印象づけていた。

岩永は「監督はじめ、スタッフの方々がとても支えてくださった」と現場の結束を伝える。定本も「毎日一緒にいるので、仲が縮まった。すごく良い時間を過ごせました」と振り返った。

一方、椎名は「拡樹がお菓子を配っていたことに憧れを持って、僕もたくさんお菓子を現場に持って行ったのですが、僕のお菓子はみんなあんまりもらってくれなかった……」とさみしげ。慌てて和田が「そんなことないよ! 鯛ちゃん(椎名)のお菓子をもらっちゃうと、なんだか遠足のお菓子を取り上げちゃう気持ちになるから(笑)」と弁明。改めて全員の仲の良さをうかがわせていた。

廣瀬は「先程、楓馬たんも言っていたんですけど……」と、急に定本を「楓馬たん」呼び。定本を「今日、初めて呼ばれました」と動揺させ、皆からも「何!?」「距離の詰め方がおかしい!!」と再び総ツッコミを受ける。しかしそのツッコミをもろともせず、廣瀬は「本当にギュッと関係性が築き上げられて、今日も集まると、“三人集まればかしまし娘”みたいな感じで、笑いの絶えない現場でした」と不思議トークを展開。他のキャストたちの笑いのツボを突きまくっていた。

しかし、コメントの最後には「もし続編などを作れることがあれば、より一層ギュッとなったチームワークが観られるのかなと思うと、ウキウキ・ワクワクしますね」と、今後の可能性に言及。会場から大きな頷きを誘っていた。

耶雲 監督は撮影現場を「今、みんなが話しているような、こんなムードでした(笑)」と笑顔で振り返りつつ、「スケジュールもタイトだし、寒いし、アクションもあって本当に過酷だったと思うのですが、鈴木くんを座長とした刀剣男士のキャストみんなが現場を引っ張ってくれました」と、キャストたちへの信頼を語った。

撮影は、茨城県のワープステーション江戸や栃木県の稲荷山、三重県の安土城や松坂城、日光江戸村など様々な場所で行われており、舞台とはまったく違うロケーション。
舞台版と同じ刀剣男士を演じている面々は、映画でのアクションシーンについて質問され、荒牧は「砂利道などの立ち回りなどもありましたが、より一層リアルに近い殺陣になっていると思います」と自信を覗かせる。 北村も「リアルな景色の中で僕らが存在していることを楽しみにしてもらえれば」と、映画ならではの見どころとして挙げ、椎名も「相手の方々が“本当に当てていいよ”と言ってくださって。舞台とはまた違った迫力が観られると思います!」とアピール。
鈴木も「アクション担当の方々が、撮影前にカメラ割りのとおりに僕らと同じ動きをしてくださっていたんです。それを見てから撮影に臨ませていただいたおかげで、わかりやすくイメージすることができました」と裏話を明かした。

だが、和田が「本能寺のシーンでは、リアルな火を使った撮影が……」と撮影を振り返り始めると、監督の隣りにいた椎名が「和田、監督が“(コメントを)取られた~!”って嘆いているよ」と報告。それに対して和田が「すみません! 泥棒しちゃった!」と言ったことから、キャストたちが劇場のマナーCM『NO MORE 映画泥棒』のバッテンポーズを開始。

本作とコラボした映画泥棒のマナーCMが上映前に週替りで放映されることに話がおよび、耶雲 監督が「10年以上前から『NO MORE 映画泥棒』の監督を務めていました。コラボの話が持ち上がったときに、“映画泥棒”のことも“刀剣乱舞”のことも知っている映画監督は世界に僕しかいない!」と、勢いよく立候補して、そのコラボ映像を手がけることになったことも明かされていた。

続いて、本作から『刀剣乱舞』に参戦となったキャストたちの心境についてもトークがおよぶ。
定本は「最初は溶け込めるか不安でしたけど、皆さん初めからグイグイきてくださって。初日からご飯も一緒に食べたりして、伸び伸びとできる現場でした」と安心感を語り、廣瀬も「撮影は1年前だったんですけど、まるで最近の感覚!」と振り返った。

岩永は「思い出がたくさんあり過ぎて、涙が出てきてしまう」といきなりシリアスに。皆からツッコミを受けつつ、「キャストたちもみんな良い子……と言ったら、上から目線になってしまいますが、一番歳上だったので。先輩風吹かすのもどうかなと思っていたのですが、みんな快く受け入れてくれました」と語るが、最後に「若干1名だけ鬱陶しかったですね」と爆弾を落とす。
それを聞いたキャストたちは「えー、誰ですか!?」と口々に疑問の声を上げるが、視線は全員、和田の方へ。和田が「お前、いい加減にしろよ!」と岩永に迫ると、岩永も前に出て、にらみ合いながらお互いステージ真ん中に歩み寄り、徐々に顔が近づき……。と、ここで「全国、51館(で放映中)ですよ!」と司会から思わずといったストップが。
和田も耐えきれなくなり、笑いながら岩永を押しやって「あの人、バカだー!」と絶叫。岩永が「ここで本当はダチョウ倶楽部さんのアレ(キス芸)をやろうとしたんですけど……」と明かし、和田も「“(裏で)キスしていい?”とか聞いてくるんですよ!」とぶっちゃけ、会場はざわつき混じりの爆笑に包まれた。

トークのあとは、マスコミ向けのフォトセッション。登場した酒樽を囲んだ鏡開きのポーズにて開催され、和田の掛け声のおかげで、各マスコミのスチールに無事決めショットが行きわたった。

その後、観客と声を合わせた「『映画刀剣乱舞』!」の掛け声で鏡開き。乾杯の音頭は、鈴木による「刀剣乱舞、始めよう!」。全員が「始めよう!」と続けて、中身の甘酒を一献。甘酒好きの不動行光を演じた椎名がコメントを求められ、「ヒック!」と役同様のキュートなしゃっくりを返すと、会場が沸いた。

改めて耶雲 監督が「本当に初日がきたのだと感じています。2019年は平成が新しい年号に変わる歴史的な年。『映画刀剣乱舞』が公開されるにふさわしい年だと感じています。これまでのメディアミックスともまた一味違う、映画ならではのスケール感のある作品に仕上がっていると思います」と作品についてコメント。

そして鈴木が「本当にたくさんの方々に観ていただきたいと思っています。映画自体は完成したものをご覧いただくわけですが、ここからもう一段、二段成長するためには、観ていただいた皆様に愛を持っていただき、そこから育てられるものもあるのかなと思っています。ご覧いただいた皆様の中で会話をしていただいて、どんどん世界観を広げていってください」と締めた。

最後はコール&レスポンス。登壇者全員が「『映画刀剣乱舞』」、客席が「始めよう!」という、ゲームのログイン時、三日月宗近が発するスタートボイスである象徴的な台詞で締め括られた。

全員の仲の良さと作品への熱意、期待、そして「始めよう」の際、一瞬で“三日月宗近”の顔になる鈴木拡樹が印象に残る初日舞台挨拶だった。

公開は本日から。全国ロードショーにて。

『映画刀剣乱舞』

2019年1月18日(金)全国ロードショー

STORY
天正十年六月二日 京・本能寺。
明智光秀が織田信長を襲撃した“本能寺の変”に、歴史改変の魔の手が迫っていた。燃える寺から信長を逃がし歴史を変える、そんな時間遡行軍の計画は、刀剣男士たちの活躍により打ち砕かれた。
ところが、無事任務を終えて帰還した彼らに届いた「織田信長生存」の一報。本来の歴史に戻すため、刀剣男士たちは織田信長暗殺を目的に再び過去へと出陣するのだった。
どうやって信長は生き延びていたのか、怪しい動きをする影、そして立て続けに歴史介入をしてくる時間遡行軍。彼らの本当の狙いに気付いた三日月宗近は…
正しい歴史とは何か。“守るべきもの”を守る戦いが、今始まる!

原案:「刀剣乱舞 -ONLINE-」より(DMM GAMES / Nitroplus)
監督:耶雲哉治
脚本:小林靖子
音楽:遠藤浩二

出演:
三日月宗近 役:鈴木拡樹
山姥切国広 役:荒牧慶彦
薬研藤四郎 役:北村 諒
へし切長谷部 役:和田雅成
日本号 役:岩永洋昭
骨喰藤四郎 役:定本楓馬
不動行光 役:椎名鯛造
鶯丸 役:廣瀬智紀

羽柴秀吉 役:八嶋智人
織田信長 役:山本耕史

ほか
配給:東宝映像事業部

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@toukenmovie2019)

©2019『映画刀剣乱舞』製作委員会
©2015-2019 DMM GAMES / Nitroplus

vol.4
vol.5