LIVE SHUTTLE  vol. 45

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浜田麻里ライブツアー「Mission」を完遂!追加公演も

浜田麻里ライブツアー「Mission」を完遂!追加公演も

取材・文 / 志村つくね 写真 / Aki Saito


7月18日、東京国際フォーラムホールAにて浜田麻里が〈Mari Hamada Tour 2016 “Mission”〉を完遂した。この夜のライブは、3月の札幌公演を皮切りに全国各地を巡ってきたツアーの追加公演にあたるもの。即日ソールドアウトとなった5月29日の東京公演を経た、正真正銘のツアーファイナルだ。さらにこの日は浜田麻里の誕生日ということもあり、満員の会場は開演前から幸福な熱気に包まれていた。

午後6時過ぎに客電が落ちると、SEと映像が流れ、一気に優美な世界へと引き込まれる。大きな歓声と拍手がステージに向けて送られるなか、ゴージャスなサウンドが響きわたる。2016年生まれの名盤『Mission』の収録曲「Sparks」で幕を開けると、パワフルという言葉では収まり切らないほどの美しく力強い声が場内に広がってゆく。続く「Monster Wave」でもまばゆいばかりの光を放つ浜田麻里。リズムにあわせて華麗に舞う彼女にオーディエンスの目は釘付けになっている。

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「今日は皆さんと未来につながる何かを残せる日にしたいと思います!」そんな彼女の宣言に導かれて次々に繰り出される楽曲は、まさに色とりどり。激情のハード・ロック、繊細なバラード、心躍るポップ・ソング……バラエティに富んだ至高のサウンドが観客に迫ってくる。セットリストの中心軸に据えられたアルバム『Mission』の収録曲が「Night Steals」や「Anti-Heroine」などの過去に生み出された名曲群と見事に調和している。

浜田麻里の圧倒的な歌唱力はもちろん、バンドメンバーによる息を呑むような構築美も大きな見どころだ。増﨑孝司(g)、藤井陽一(g)、若井望(g)、山田”YOU”友則(b)、増田隆宣(key)、宮脇”JOE”知史(ds)、中尾昌史(key&mp)、絵里(cho)といった日本を代表する匠たちが生み出すサウンドは至福以外の何物でもない。ステージ上の総勢9名が深い信頼関係で結ばれていると感じた瞬間が何度も訪れた。

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本編中盤では、浜田のヴォーカルと増﨑のギターのみで、アコースティック・ヴァージョンの「Missing You」と「Antique」を披露。即興的な要素も交えながら、ひと際深くセクシーな歌声でオーディエンスを魅了する贅沢な時間となった。

イントロが鳴っただけで手拍子が発生した「Carpe Diem」、観客がタオルを回して歓喜の表情を浮かべる「Superior」など、本編終盤に入っても演奏の輝きは増すばかり。「Tokio Makin’ Love」と「Rainbow After A Storm」が最上級の一体感を生み、最後の1曲「Rin」の優しい光が場内を照らす頃には、時計は午後8時半近くを指していた。

あたたかい声援に迎えられながら、浜田麻里が1回目のアンコールに選んだ曲は「Historia」と「Somebody’s Calling」。どこまでも伸びやかなハイトーン・ヴォイスにこのままずっと浸っていたくなるほどである。

2度目のアンコールの前には、観客による「Happy Birthday To You」のサプライズ合唱も。この日の入場時に全員に配布された発光リストバンドが浜田麻里の誕生日をきらびやかに染め上げる。「これから35周年に向けて、皆さんと同じ気持ちで輝き続ける麻里ちゃんを支えたいと思います!」バンドメンバーを代表して増﨑が浜田にメッセージを贈ると、その言葉に共鳴したオーディエンスが「Blue Revolution」と「Heartbeat Away From You」で心地よく飛び跳ねる。終わってみれば、3時間にわたる熱演だった。この祝祭の余韻を愛おしむかのようにメンバー全員とともに歌ったアカペラ・ヴァージョンの「Return To Myself」は、観客にとって忘れられない光景となったことだろう。充実の時を歩み続ける浜田麻里の強い信念を感じた一夜だった。

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なお、9月24日には、Bunkamuraオーチャードホールにて、2年ぶりとなるプレミアム・シンフォニック・コンサートが開催されることが発表された。聴く者の魂を震わせる歌声と壮大なオーケストラの調べ。歌という天命を追求する浜田麻里の魅力に、今こそ触れてほしい。

Mari Hamada Tour 2016 “Mission” セットリスト

01. Sparks
02. Monster Wave
03. Crimson
04. In Your Hands
05. Revolution In Reverse
06. Night Steals
07. Anti-Heroine
08. Beautiful Misunderstanding
09. Missing You
10. Antique
11. Orion
12. Tears Of Asyura
13. Carpe Diem
14. Superior
15. Dystopia
16. Crisis Code
17. Tokio Makin’ Love
18. Rainbow After A Storm
19. Rin

EN1.Historia
EN2. Somebody’s Calling

WEN1. Blue Revolution
WEN2. Heartbeat Away From You

リリース情報

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Mission

TKCA-74320 ¥3,000+税
発売中

【収録曲】(Disc-1)
01. Sparks
02. Dystopia
03. Superior
04. Rin
05. Monster Wave
06. Tears Of Asyura
07. Rainbow After A Storm
08. In Your Hands
09. Carpe Diem
10. Beautiful Misunderstanding
11. Orion

(Disc-2) ※初回生産分のみの特典音源DISC
01.Obsidian(未発表の新曲)

ライブ情報

浜田麻里 プレミアム・シンフォニック・コンサート2016

日程:2016年9月24日(土)
会場:Bunkamuraオーチャードホール

出演:浜田麻里
指揮:栗田博文
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

詳しい情報はこちら
http://billboard-cc.com/classics/2016/04/mari-hamada2016/

プロフィール

浜田麻里


1983年4月、アルバム『Lunatic Doll』でデビュー。数多くのコンサートツアーとコンスタントなアルバムリリースにより、本格派女性ロックヴォーカリスト、ヘヴィメタルの女王としての地位を確立。発表するアルバムは当時のヘヴィ・ロックシーンでは異例のベスト10入りを果たすようになる。
88 年、ソウルオリンピックのNHKイメージソングとなった『Heart and Soul』がシングルとしては初のベスト10入りし、一気にナショナルアーティストとしての認知を得る。翌89年にリリースした『Return To Myself』はシングル・アルバム共にチャート1位を獲得。90年にはTOTOのメンバーとのライヴセッションやL.A.のライヴハウス「Roxy」でのライヴを成功させる。国内では、恒例となった武道館公演を含む全国ツアーをアルバムリリース毎に敢行し、内外で精力的な活動を続ける。
93年、MCA Internationalと世界契約。アジアを中心とした海外でも活動するようになる。94年、ヨーロッパに進出。KIM WILDとともにヨーロッパツアーを敢行。国内ではアルバム『Anti-Heroine』、『Inclination 』がチャート1位に。英語詞のバラード『Hold On』、Indecent Obsessionとのデュエット曲『Fixing A Broken Heart』がシンガポールをはじめアジア各国でロングヒット。
97 年のレコード会社移籍に伴い活動が一時停滞し、コンサート休止期間に入るも、アルバムリリースを柱とした音楽制作をコンスタントに続け、2002年にはライヴ活動も再開。精力的な音楽活動が戻る。デビュー20周年、そして25周年と、スペシャルコンサート、ツアーを行い、各コンサートDVDや記念CDを多数発表。盛況のうちにアニバーサリーイヤーを終える。2010年発表の『Aestetica』、2012年発表の『Legenda』、それぞれのライヴDVDも好評を得る。
2013年はデビュー30周年として、30周年アニバーサリーベスト「Inclination lll」をリリース。 待望の30周年ツアー、2014年4月には東京国際フォーラムでのスペシャルライヴを大成功させた。
30年以上ロックボーカリストとしてシーンのトップで活躍中。
公式サイト:http://www.mari-family.com/

News

「浜田麻里 Mari Hamada Tour 2016 “Mission”」5月29日に行われた東京公演の模様がWOWOWにて放送決定!

番組名:浜田麻里 Mari Hamada Tour 2016 “Mission”
放送日時:2016年9月25日(日)

詳しい情報はこちら
http://www.wowow.co.jp/music/mari/

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