黒選!メディアコンテンツ研究家・黒川文雄がテーマで選ぶ 3+1  vol. 50

Column

『エースコンバット』の最新作が発売!大空を自由に飛び回るゲームの歴史 3+1選

『エースコンバット』の最新作が発売!大空を自由に飛び回るゲームの歴史 3+1選

1903年、アメリカのライト兄弟が飛行機を発明して以来、人類は大空を飛ぶ技術を手に入れました。

自家用ジェットを所持しているのは、そうはいらっしゃらないと思いますが、ボーイング747、通称ジャンボジェットなどの飛行機に乗って旅をした方は大勢いらっしゃることでしょう。

正月晴れの澄み渡った空を飛ぶ鳥を見て…「大空を自由に飛びたい。」と思いました。おそらく、私に限らず誰しも、人生で一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか…?

それを疑似的に体験できるのがフライトシミュレーターと呼ばれるジャンルのゲームです。

細かな数値や微妙な舵のコントロールなど、はじめてプレイすると、離陸すら難しいことに気付きます。

よく「離陸と着陸がプロでも一番難しい」と聞きますが、コツと言うより操縦した飛行時間分の慣れが必要なので、それなりの練習時間が必要です。とは言え、そこはゲームですので、ある程度回数を重ねれば上達しますし、オートパイロットモードを搭載しているものもあります。

1988年にタイトーからアーケード向けタイトルとしてリリースされた「トップランディング」は、リアル系のフライトシュミュレーターでありながら、ゲームとしての娯楽性を両立したものでしたが、地味だったために、ヒットには至りませんでした。

しかし、大空を自由に飛び回ることのできるゲームの需要が高いのは昔からあります。
今回は、大空を飛び回って空中戦(ドッグファイト)を展開する、大ヒットしたゲームを取り上げたいと思います。

数々のヒット作の先に待ち受けていたフライト系ゲームの最終形態とはなんでしょうか…?

ではどうぞ!

トップ画像 / ACE COMBAT™ 7:SKIES UNKNOWN & © BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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敵国の真っただ中へスクランブル!『アフターバーナーⅡ』

1987年にアーケード向けタイトルとしてリリースされた『アフターバーナーⅡ』。
当時の最新鋭戦闘機F-14トムキャットに搭乗して、敵国の真っただ中へと発進するセガ体感ゲームシリーズです。

操縦桿(アナログスティック)とスロットルレバーというとても分かりやすい操縦方法で、操縦桿に装備されているふたつのボタンである機銃とミサイルボタンを駆使して、ロックオンした敵をミサイルで撃ち落とす爽快感が特徴です。

当時の筐体

スロットルレバーを前後に動かせば、機体の飛行スピードを調整可能で、アフターバーナーを吹かせば、追撃する敵やミサイルを振り切ることも出来ます。

ステージは全23ステージで、A国の空母から出撃し、Z国にある機密情報の入ったフロッピーディスクを入手し、再び空母へ戻って来るというミッションです。

途中、ミサイルの補給を受ける空中給油で一息ついたり、地上では滑走路にハングオンと思われるバイクやアウトランと思われる真っ赤なスポーツ車が走るなど、セガ開発陣のお遊び要素があったりと、プレイヤーを飽きさせない緩急もしっかりとしています。

体感筐体は前後左右に動くダブルクレイドルタイプが一番有名で、箱型形状によって筐体内ではサウンドとエフェクトの爆音が響く、まるで貸切サウンドボックスのような迫力がありました。

その後、アーケードで大ヒットしたことから、様々な機種に移植されました。

今現在でも、ニンテンドー3DSに3D対応で移植されたり、今後も最新機種に移植される可能性は充分あり得ると思います。

開発を主導した鈴木裕氏によると映画「トップガン」から着想を得たゲームなのだそうです。実際、ゲームをプレイしたユーザーのほとんどが、「トップガン」のワンシーンや主人公を務めたトム・クルーズを意識したのだろうと感じると思います。

『アフターバーナー』シリーズは、これまでに無いドッグファイトを題材にしたゲームで、動く筐体、迫力あるBGM、美麗なグラフィックが凄まじい速さで流れて行くなど、衝撃の度合いが大きかったゲームです。

また、当時からサウンドも好評で、セガの音楽クリエーター(S.S.T BAND)が開催していたライブでは一番盛り上がる曲として使われ、CDやアレンジバージョンも多数作られました。現在でも演奏している人もいますし、BLIND SPOT(ほぼS.S.T BAND)によるライブでも定番として演奏されています。

まさに伝説級の体感ゲームです。

©SEGA

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