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『塊魂アンコール』 あの『塊魂』がパワーアップして帰ってきた!その内容は?

『塊魂アンコール』 あの『塊魂』がパワーアップして帰ってきた!その内容は?

外出するたび、「よし、まず道に落ちてる洗濯ばさみや靴下、それから雑誌あたりを順に巻き込もう。ちょっと塊が大きくなってきたら、あの家庭菜園の小さいダイコン、そしてバケツ、犬、園児、中学生、看板、自転車、ガードレールなど、徐々に大きいものを巻き込んで、最後はタンカーや島を巻き込んで……」と脳内で謎の算段をしながら、キョロキョロと辺りを見回して歩く不審な筆者……。なぜこんなことになっているかというと、ついに帰ってきたからです、僕たち私たちの『塊魂』が! ひとたびプレイにハマれば、目につくものすべてを塊にして転がしたくなるという症状が出ること請け合いの中毒性たっぷりな作品なのです。
たった体長5センチの“王子”を操って塊を転がし、マップ内のあらゆるものを巻き込みながら、制限時間内に目標の大きさにまでするという、シンプルかつ唯一無二のルールで遊ぶ『塊魂』は、現在までにさまざまなプラットフォームで発売されている人気シリーズ。今回はNintendo Switch™、PC(Steam®)版として、2004年に発売された初代『塊魂』のHDリマスター版がリリースされました。筆者は、特に2007年にXbox 360で発売された『ビューティフル塊魂』を気に入ってプレイしまくっていましたが、今作はNintendo Switch™という携帯性・可変性に優れたハードでの操作感も含め、ただの移植以上の相乗効果が見込まれるだろうと発売まえから期待していました。さあ、その気になる内容は……?

文 / 内藤ハサミ


『塊魂』って何をするゲーム?

ある日、アルコールが入ったせいで気分よく星空を破壊し、宇宙を真っ暗闇にしてしまった大コスモの王様は、息子である“王子”に星空を復活させるよう命じます。星空を復活させるため具体的に何をするのかというと、破壊を免れた地球で王子が小さい塊を転がしモノをくっつけ大きくしていき、王様のオーダーに応えられる塊を作ること。

▲王様は結構どうしようもない人なんですが、なぜか憎めない魅力があります。あと、超大きい!

なかには、“乙女”や“冠”など特定ジャンルのものを一定数以上巻き込むとか、なるべく大きい“クマ”を一匹だけ厳選して巻き込むとか、そういう変則ルールで転がすステージもあります。王様が満足できる塊を作ることができれば、それをなくなった星の代わりに夜空に浮かべ、ステージクリアです。

▲王様の出した条件以上に素晴らしい塊を作ると、こんなダイナミックな構図でほめてくれますが……

▲条件を達成できないと、雷雨とともに現れた王様に叱られてしまいます

……ええ、ここまで読んで「訳のわからない世界だ」と思った方もいるだろうと思います。そうですね、説明していて多少「自分は何を言っているんだろう」と思う向きもあります。筆者も今でこそふつうにその設定を受け入れられますが、『塊魂』シリーズを最初に遊んだときは、この独特な世界のシュールさにびっくりしたものです。でも今なら自信を持って言えます。「大コスモの王様って何者?」、「なんでモノを巻き込むと星になるの?」、「っていうかそのルックス、いったいなんなの?」 なんてことは、一切考える必要がないんです! この世界に身を任せて、あるがままを感じながら転がしてください! 
……とは言ったものの、操作については前作から追加になった部分があるので、紹介しておきますね。本作の操作は3種類から選択可能です。PlayStation®2版などと同じ操作ができる“イツモノ操作”、PlayStation®Vita版と同じ操作ができるやや簡略化された“カンタン操作”、そして、Nintendo Switch™の特性を活かした“コダワリ操作”。今回初お目見えの“コダワリ操作”は、Joy-Conに搭載されたジャイロを傾けて塊が動かせるほか、ダッシュもJoy-Conを振ることで行うことができます。両手で左右のJoy-Conを握って傾けたり振ったりするので、より塊を転がす王子の動きに近い操作で遊べるということです。

▲さっそく“コダワリ操作”でプレイしてみました

どうしてもイツモノ操作が身についてしまっているので、狭い場所を渡ったりなどの繊細な動作が大味になってしまいました。ジャイロ操作を使いこなすには多少慣れが必要ですね。イツモノ操作だと、 おそらく『塊魂』のなかでは一番難しい操作である“ダッシュ”。これに関しては左右のJoy-Conを交互に振るというコダワリ操作の動きが一番直感的で発動しやすいと感じました。イツモノ操作だとLスティックとRスティックを前後方向へ交互にガチャガチャさせることで発動するのですが、ちょっと慣れるまで時間がかかるんですよね。3種類ある操作はどれにもいいところがあるので、自分に合う操作を見つけてみてください。ちなみに筆者は最終的に、慣れているイツモノ操作に落ち着きました。

塊を転がして星にするまで

さて、実際のプレイの流れはというと……。最初に、王様からステージの紹介と目標について説明があります。スタートしたら、現在王子が転がしている塊にくっつくサイズの小さいものから巻き込んでいきます。スタート直後の塊はステージによって大きさが違い、ステージのスケールも違います。初期ステージでは家のなかで転がし、ステージが進むごとにその家の庭も含めて転がし、その家のある町内を転がし、ついには世界中を転がし、どんどん規模が大きくなっていくのです。

▲初期のステージは家のなか。塊も5センチからのスタートですが……

▲ステージが進むと、セカイのなかを縦横無尽に転がせるようになりますし、初期の塊も大きくなります。塊のまえにいる体長5センチの王子で画面内の大きさを比べてみてください

▲最終的には世界を駆け巡り、橋だの巨大な亀だのを巻き込んで好き放題! 王子はもうちっとも見えません

特に気分がいいのは、どんどん塊を大きくして高層ビルや雲などの大きいものをポポポンッ! と一気に巻き込むこと。一気に大きいものを巻き込めるポイントを見つけて、どの段階で巻き込むかを考えながら転がしたりもしますし、巻き込んだものが図鑑のように登録される“素敵コレクション”をコンプリートするため、なるべく新しいものを巻き込む別コースを編み出しながら転がしたりもします。おなじコースを別目的で何度もプレイし、違った発見ができるのです。何も考えず直感で転がしてももちろん面白いですが、他にも楽しめる要素がさりげなく用意されているのが嬉しいですね。

▲全部のオブジェクトに名前が付けられています。特に人物の名前が細かくつけられているのが面白く、夢中で集めてしまいます

いくつかのステージでは、特定の条件を満たしてクリアすると、“エターナル”という時間制限のないモードが解放されます。時間の制約なく世界のなかをゆっくり転がし、路地裏や車の下など、いつも見逃してしまうようなところを探検して自分なりの遊びを見つけられるのです。筆者はこのエターナルが大好きで、ちょっと疲れたときなんかは無目的に世界のなかを転がしています。時間に追われず、ただ塊をゴロゴロ転がす……。これだけのことが、なんと癒されることでしょう!

▲エターナルなら、地球上のものを全部残さず巻き込むことだってできますよ~

塊は大きくなればなるほど重みが増して小回りが利かなくなってきますし、小さく軽すぎても狙った方向に動かすのにはそれなりのコツが必要です。塊の扱いに慣れない初めのうちは、もどかしさを感じることがあるかもしれません。ですが、ぜひ数ステージ続けてプレイして、操作に慣れてみて下さい。操作を会得し、素敵ソング(BGM)に合わせて思うがまま転がすことができるようになれば、こんなに気持ちのいい体験はないのです。転がし始めの小さな塊から、ビルや船まで巻き込んだ大きな塊になるまでの動画を用意してみました。笑ってしまうくらい大きくなっていくスケール感に注目してご覧ください。

たくさん笑って楽しんだあとのエンディングには、きっとだれもが驚かされるはず。なんと、『塊魂』の隠れたテーマは、『愛と平和』だった!? 流れてくる松崎しげる氏の名曲“愛のカタマリー”には目頭が熱くなること請け合いです。『塊魂』は、ピースのカタマリなのです! ほかにも、いくつもの楽しみを見つけられる塊を作っての遊びかたはこれだけではありません。ひとりでのプレイがメインの本作ですが、“キノコ”という星……多分星だと思うんですが、メインメニューからそのキノコに移動すると、王子を含め王子によく似たイトコやハトコのキャラクターを選択したのち、同じフィールドをふたりで転がしてカタマリの大きさを競うゲームが遊べます。

▲キノコですね、キノコ以外の何物でもありませんが……星なのでしょうか? ゲームが進行していくと、どんどんここに王子のイトコやハトコが集まってきます

▲王様、どっちも王子じゃないでしょ! しっかりしてっ! いつも適当なんだから~

▲フィールドにあるモノは先に取ったもの勝ちなので、相手よりスピーディに効率よく巻き込んで大きさに差をつけるのです!

ガンガン相手に体当たりをして邪魔したり、相手を一時的に自分の塊に巻き込み動きを封じたり……。意外と使えるテクニックがあり、友だちや家族などとエキサイティングな対戦を楽しめます。残念ながらオンラインプレイには非対応です。
本作を語るうえで忘れてはいけない濃い個性のひとつが、“素敵ソング”と呼ばれるステージBGM。『塊魂』をプレイをしたことはなくても、「ナーナナナナナーナーナ かたまりだまっし~」という印象的なテーマソングは聞いたことがある、という人は多いかもしれません。この曲のほかにも、松崎しげる、浅香唯、水森亜土、チャーリー・コーセイ、松原のぶえ&坂本ちゃんなど、個性的なアーティストたちが“塊”をテーマにした曲をカッコよく歌いあげ、それが各ステージのBGMとして使われています。

▲ゴキゲンな曲を口ずさみながら転がすのは、最高!

曲のジャンルもそれぞれ違い、ジャズあり演歌ありラップありと大変にぎやか。BGMに関してもさまざまな個性が集まり、その混沌がひとつの塊となっているのです。この在りかたは、いろいろなものを巻き込んで星にするこの『塊魂』というゲームそのものであると筆者は感じます。プレイ中に聞いた素敵ソングは、クリア後に選択できるようになる“思い出サウンド”のコーナーでいつでも聞くことができますよ。

転がし初めのころは巨大な背景だったオブジェクト、それを徐々に大きくした塊でポンッっと巻き込んだときの爽快感、シュールで可愛いキャラクターと世界。今でもまるで色褪せない魅力を放つ作品です。他シリーズの経験があれば、ステージ数に関してはボリューム不足に感じるかもしれませんが、初代『塊魂』の感動をNintendo Switch™で発売し、どこにでも持ち運べて気軽にプレイできるようになったということだけ見ても、価値のあるものだと筆者は思います。本作で「やっぱり塊魂は面白い!」と再認識した筆者、次はぜひ、続編が遊びたいなあ……。

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【募集終了】抽選で2名様に『塊魂アンコール』Nintendo Switch版パッケージソフトウェアをプレゼント!

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1月25日(金)~2月3日(日)消印有効

・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・ご住所や転居先が不明などの理由で賞品のお届けが出来ない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がございますので、予めご了承ください。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者へ譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。

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■タイトル:塊魂アンコール
■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
■対応ハード:Nintendo Switch™、Steam®
■ジャンル:転がして大きくするゲーム
■発売日:発売中(2018年12月20日)
■価格:Nintendo Switch™通常版(パッケージ版・ダウンロード版) 3,200円+税
Steam®版 オープン価格


『塊魂アンコール』オフィシャルサイト

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.