Interview

溝口琢矢&藤原祐規が『怜々蒐集譚』で見せる、兄弟のような愛すべき掛け合い

溝口琢矢&藤原祐規が『怜々蒐集譚』で見せる、兄弟のような愛すべき掛け合い

藤原祐規は兄、溝口琢矢は弟

ちなみに、お二方が出会ったのはいつ頃だったんですか。

溝口 初めてお会いしたのが、キネマの撮影でしたっけ?

藤原 そう。その時期のビジュアル撮影だったよね。

溝口 僕の撮影が終わったので帰ろうというタイミングで、「カメラがあるから一緒に撮ろうよ」と誘ってくれて。

藤原 オフショットを撮ろうと提案したんです。

溝口 僕が感じたのは優しい“お兄ちゃん”だなって(笑)。

藤原 あはは。

溝口 僕はあまり人見知りをしないのですが、それでも最初にお会いした方には、僕なりに壁をつくってしまうんです。藤原さんはそれを取っ払ってくれて、僕が言ったことに対しても笑顔で気さくに話してくださったので嬉しかったですね。

藤原 僕はまず、彼の“お兄ちゃん”という評価を落とさないようにしないと(笑)。ひと回り以上年下の役者には、人見知りの印象があるんです。だから、勢いよくこっちから飛び込んでいったら、びっくりするぐらいのリアクションが返ってきて、僕から積極的にコミュニケーションを取る必要はなかったかな。5くらいの力加減で接したら、12ぐらいの勢いで跳ね返してきましたから(笑)。本読みのときも読み方を教えてくれたし、これからの稽古でも気軽にたくさんディスカッションができそうですね。

藤原さんはこれまですさまじい数の舞台を経験されていますね。そこから役者としてどんなことを得てきたのでしょう。

藤原 そのことで“みぞたく”に言いたい!

溝口 はい(笑)。

藤原 僕は37歳ですが、まだまだいろいろな芝居にトライする気持ちは変わらない。なのに、30歳を超えたあたりから、「そこそこできるよね」という目で見られるんです。ダメ出しも減るようになって、自由に演技ができるようになったけれど、“完成体”として見られてしまう。僕だって今も成長していると声高に言いたいわけです(笑)。稽古をする目的は、初日にどれだけクオリティの高いものをお客様にお見せできるのか、それと同じぐらい、千秋楽を迎えて、どう自分が成長していくかが大切なんです。

現在進行形でどんどん吸収していきたい

それでは、溝口さんはこれまでの舞台経験で、役者として成長を感じたことはありますか?

溝口 僕は成長していた実感しかないですね。特に2018年は激動の年で、お笑い芸人の方と舞台をしたり、本格的なミュージカルに挑戦したり、『ジョン万次郎』(18)のような真面目なストレートプレイを経験して、自分はまだお芝居の本質を知らなかったことを自覚したんです。芸歴で言うと、幼い頃から演じていたし、どこかで「自分はお芝居をやってきました」という自負があったのですが、それがどれだけちっぽけだったのかを思い知らされました。それを実感してからは、現在進行形でどんどん役者のことを吸収していきたい気持ちですね。ちなみに、藤原さんに聞きたいことがあるんですけど、いいですか?

藤原 え? どうせくだらないことでしょ〜(笑)。

溝口 真面目なことです(笑)。

藤原 みぞたくは何の心配もないよ。今作は、南のひとり語りから物語が始まるのですが、演技がとても自然体で、板の真ん中に立つことの意味を知っていると思いましたね。23歳でたいしたものだと思ったので、そのまま突き進んでいこう(笑)。

溝口 いやいや、聞かせてください(笑)。実は本読みのときの、藤原さんと八鍬さんがやりとりされているのをそばで聞いていたんです。会話の内容はハイレベルだし、藤原さんもレスポンスが早くて、役者としてものすごいことだと思いました。僕が去年何もできなかったと痛感したのは、演出家のダメ出しでも、共演者とのお芝居でも、レスポンスが即座にできなかったことで。言われていることは理解できるのに、自分の中に引き出しがないから、それに応えられないことが多々あって。藤原さんは、日常的に演技の引き出しを心に留めておくものですか? それともたくさんの役をやられているから自然と培ってきたんですか?

藤原 両方あるんじゃないかな。たとえば、絶対にならないけれど、殺人鬼の役をやり続ければ、殺人鬼を演じる引き出しが自然と増えていくと思うし、それこそ子供の面白い仕草や、テレビで芸人の方を観て、「ここの動きは使える」と毎日参照しているかな。

溝口 好きな役者を見ていると「この役はこの人にしかできない」と感じる瞬間があって、そういう人たちは向上心を持っていると思っていたのですが、藤原さんのお話を聞いていても、やはり飽くなき向上心を持ち続けることが大切だと思いました。

台詞を覚えてないのに、本番を迎える夢を見る

役者としてのディープなお話が垣間見えました。ここから視点をずらして、“役者あるある”的なお話はあったりするのでしょうか。

藤原 台詞を覚えてないのに、本番を迎える夢を見ることがよくありますね。今ではだんだん進化してきて、夢の中で“カンペ”を書くようになったんです。でも、舞台に出て“カンペ”を見てみると字が滲んでいる。「どうして水性で書いたんだ、どうして油性で書かなかったのか」と恐怖で飛び起きるんです(笑)。

溝口 (笑)。夢の話なら、何の対策もせずに自信満々で舞台の上に立つところで夢が終わったりすることがありますね。ほかには、どういうわけか役者の役が入れ替わっていて、「この役の稽古はやってないのに」と一瞬悩むのに、「大丈夫かも」って思って本番を迎えてたりします。

藤原 そんなの怖くてできないよ!(笑)

溝口 (笑)。それが、舞台の本質を知っている人間と知らない人間の経験値の差かもしれないですね。

間口が広くてどなたでも楽しめる作品

それでは、最後に見どころを聞かせてください。

藤原 間口が広くてどなたでも楽しめる作品だと思います。日本人に親しみやすい時代背景が描かれているから、どなたにも馴染むと思いますし、映画も舞台も、観に来ていただけたら大正解だと思います。

溝口 原作を読んで感じることは大正ロマンのお話は素敵だということです。それをキャスト全員でどうやって表現するのかが、今の僕らのチャレンジです。とにかく個性的な役者が揃っているので、その方々と一緒につくり上げる世界にワクワクしますし、僕らも楽しみながら作品の良さをお客様に伝えたいと思っているので、劇場に足を運んで楽しんでくだされば嬉しいですね。


【募集終了】抽選で1名様に溝口琢矢さん&藤原祐規さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

応募期間

※募集期間は終了致しました。

2月8日(金)~2月17日(日)23:59


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Zu々プロデュース公演『怜々蒐集譚』

2019年2月17日(日)〜2月26日(火)新国立劇場 小劇場

【キノドラマ(舞台)】

原作:石原 理
演出:八鍬健之介
美術:野村真紀
音楽:水永達也
プロデュース:三宅 優

出演:
南 役:溝口琢矢
出泉七朗 役:藤原祐規
幽興斎葛葉 役:味方良介
来島 役:鯨井康介
烏鷺公美子 役:瀬戸早妃
吉乃 役:宮地花衣
医者 役:岸 博之
カフェ<書簡集>ボーイ 役:野尻大介
カフェ<書簡集>女給 役:宮下舞花
乙貝紅葉 役:相馬圭祐

【キネマ(映画)】

原作:石原 理
映画監督:武島銀雅
脚本:潮楼奈和

出演:
南 役:溝口琢矢
出泉七朗 役:藤原祐規
幽興斎葛葉 役:味方良介
来島 役:鯨井康介
カフェ<書簡集>ボーイ 役:野尻大介
カフェ<書簡集>女給 役:宮下舞花
郵便配達人 役:鈴木ハルニ
乙貝紅葉 役:相馬圭祐
烏鷺公外 役:相葉裕樹

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@rrsysy_zuu)

©Satoru Ishihara / libre 2018

溝口琢矢(みぞぐち・たくや)

1995年5月9日生まれ、東京都出身。主な出演作品は【舞台】『FROGS』、『ジョン万次郎』、『宝塚BOYS』、『くにおくん』【映画】『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』、『ジョーカーゲーム』、『シュウカツ3』【テレビドラマ】『相棒 Season 9』、『仮面ライダージオウ』、『天地人』などがあるほか、5次元アイドル応援プロジェクト『ドリフェス!』ではDearDreamのメンバーとして声優、キャストとしても活動。4月にはミュージカル『花園 HANAZONO』、6月にはミュージカル『リューン〜風の魔法と滅びの剣〜』への出演を控えている。

PROFILE
Twitter(@5mizo_taku9)
Blog

藤原祐規(ふじわら・ゆうき)

1981年4月24日生まれ、三重県出身。主な出演作品は【舞台】『最遊記歌劇伝』シリーズ、『PERSONA3 the Weird Masquerade』シリーズ、おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」シリーズ、『極上文學』シリーズ、『ストリップ学園』など多数あるほか、【アニメ】『CHAOS;CHILD』、『アイドル事変』、『曇天に笑う』、『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』などもある。3月には『ひびのばら』への出演を控えている。

PROFILE
Twitter(@fukey0424)
Blog

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関連書籍:漫画『怜々蒐集譚』
著者:石原 理 出版社:リブレ
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