Interview

Lead 30枚目のシングルは、大人に、セクシーに魅せた1曲。2019年の抱負とともにパワフルな新作について訊く。

Lead 30枚目のシングルは、大人に、セクシーに魅せた1曲。2019年の抱負とともにパワフルな新作について訊く。

2019年第一弾のシングルは、Leadならではの魅力がギュッと詰まったワイルドでありながら口ずさみたくなるメロディアスな1曲。複雑なフットステップとジャケットプレイでワイルドに、そしてセクシーに魅せる。「学ぶことが多かった」という2018年に撒いた種を開花させるべくLeadの次なるステップの足がかりになりそうなうシングルが出来上がった。「Be the NAKED」はTVアニメ『火ノ丸相撲』オープニングテーマにも決定している。

取材・文 / 大庭利恵 撮影 / 荻原大志

作っていくうちに強い感じの1枚にしていこうってことでまとまって(敬多)

「Be the NAKED」を表題にミッドファンクな「99.9%」、EDM要素のあるトラップ「Drop in the box」という3曲は、シングルというより、ミニ・アルバムに感じるぐらいダークでセクシーな世界観がありますね。

古屋敬多(以下:敬多) シングルって、表題曲を軸にしてカップリングに何を持ってくるかという考え方だと思うんです。例えば、真逆な曲を持ってくるとか。今回も、そういう選び方は視野に入ってはいたんですけど、作っていくうちに強い感じの1枚にしていこうってことでまとまって。

鍵本輝(以下:) 実は、「Be the NAKED」と「99.9%」のどっちを表題にしてもいいと思いながら作っていたので、表題曲を決めてから、それに合わせたシングルの作り方でなかったのは事実ですね。

なぜ強い感じにしたいと?

谷内伸也(以下:伸也) そういう曲を探そうとしたというより、手元にある手札の中からいいなと思うものが強いものばっかりだったんですよね。

 自然と自分たちがこういう方向の曲を求めてるってことなのかなと思って、それに従って進みました。

「Be the NAKED」は掛け声、テンポの変化、ブレイクといろんなフックが隠されていて、それが気持ちいいですよね。

敬多 僕の中のいちばんのフックは、サビの入りに一拍入るところなんですよ。レコーディングのとき、難しくて、全然入れなかったぐらい(笑)。でも、逆にそれが決まると気持ち良くて。

伸也 そうそう。サビ前で音が抜けて、サビに入ったところで一気にパワーがかかって圧が出るんだよね。そこのギャップもフックになってていいなと思ってます。

 レコーディングで意識したのは、歌を「雑」にしたことですかね。プリプロのときに、普通に歌ってみたときに、なんか違うなと思って、デモの仮歌を聴き直したら、いい感じに雑で。

デモからの刺激というのは常にあります(伸也)

言葉をキレイに発音しない、音符通りに歌わないというような雑さ?

 そうそう。フレーズをわざとつなげて、息つぎしないことで音符にない音を出すという。そうすることが、この曲を数倍魅力的にするんだって気づいて。

伸也 僕ら、海外クリエーターの方の楽曲が多いんですね。“なんでこのまま出さないの?”っていうぐらいのクオリティーの高さがあって、それを日本でリリースするにあたってポップに落とし込むんですけど、デモからの刺激というのは常にあります。

敬多 みんな“かっこよければいいっしょ”っていうスタンスなんで、日本の機材でもまったく違う使い方をしていたりするんですよ。そこから生まれた尖ったサウンドやアレンジを僕らがどう表現するかというのは、常に課題として持っています。

今回は、ダンスも複雑なフットステップを取り入れていて、Leadだからこそ表現できたと言ってもいいものになっていますよね。

 そう言ってもらえるのは嬉しいですね。

伸也 とにかくステップが細かいし、あとは移動が多い。サビのたびに立ち位置が変わるんで、MVの撮影のときも“今度、どこだっけ?”ってなってました(笑)。

敬多 今回は、show-heyくん(RADIO FISH)が振り付けしてくれたんですが、難しいんだけど、全体的にダンスがキャッチーだなと思ってます。すべての動きに名前が着きそうな感じ。今回は、ジャケットプレイも入ってるしね。

 そう! ジャケットプレイがね、フットステップと一緒にやると難しいんですよ。シュッとした感じに決めなきゃいけないのがね。あとは、きわどい部分をすりすりするダンスがあるんですけど……。

照れはあるんですけど、抵抗はないんですよ。カッコイイなと思いますし(輝)

なんて名付けたんでしたっけ?

敬多 モザイクダンスです!

それは、敬多くんが命名したんですか?

敬多 僕が言いだし……ました! 命名です。

伸也 いや、show-heyくんが、振り付けのタイミングで言ってたと思うけど?

敬多 それが耳に残ってたのか(笑)。受け売りでした~。正直、最初はちょっと恥ずかしいと思ったりもしたんですけど、こういうダンスを入れても、もう30代だし全然いいだろうって。

 照れはあるんですけど、抵抗はないんですよ。カッコイイなと思いますし。

「99.9%」は「ナインティナイン・ポイント・ナインパーセント」と読むそうですが、ミッドファンクに合わせたセクシーな男目線の歌詞がカッコ良くハマっていて。

 タイトルは、デモテープにもともとついていたものだったんで、移動中に3人で「99.9%」をテーマに話してたときに、“男の強がりの99.9%の強がりは、0.01の不安からくるんじゃないか”って話をしたら、それ歌詞にいいじゃんってことになって。

敬多 カッコよくないですか、この話(笑)。

男同士の会話ならではですよね。

 なので、そういうテーマと韻を踏みたいというリクエストを出してKellyさんに書いてもらったんですが、ほんと2日ぐらいでパパッとあげてくれて。すごくハマったんだと思います。

伸也 ファンクと恋の駆け引きという組み合わせは、いくつかやってきましたけど、とことんワガママな男というテーマは初めてだったので、これまでとは違う角度からの駆け引き、色気が出たなと思います。

そして、伸也くんと輝くんがLyricを手掛けた「Drop in the box」は、EDMにトラップと流行りのサウンドを軸にしながら、クセになる1曲になりましたね。

伸也 2017年のシングル「Beautiful day」のときにラップ・ディレクションとして入っていただいたKEMUMAKIさんのトラックなんですが、以前にデモ曲として送ってもらっていて、みんなで共有してたんです。「Be the NAKED」と「99.9%」が出来上がっていく途中、俺の中で、この曲が浮上してきて。

どういうところがポイントとなって?

伸也 フェスで踊れる曲ってイメージでしたね。騒ぐというよりもダンスでアグレッシブに攻められる曲がほしいなと思って。

自分で歌詞を書きたいと提案したんですか?

伸也 そうですね。ラップが軸になってるんで、自分が土台を作るねってことで。最初から、あまり意味のある言葉よりも、響きがいいものを並べたいなと思っていたので、輝と一緒に言葉選びを始めて。

 日本語を入れていくと曲とのちょっとしたミスマッチが出てくるので、日本語を使いながらカッコよくするには、どうすればいいんだろうというのを考えながら。ワードが出てくるまではけっこう苦労したんですけど、書き始めてからは早かったです。

昔やってたボーカルをマイクリレーで作っていく感じもおもしろくて(伸也)

タイトルの「Drop in the box」というのは、四角い箱にハートや星型の穴が開いていて、そこにピースをはめていくおもちゃのことですよね。

伸也 はい。会場という大きな箱の中で、声を出したり、踊ったりしながら騒いだりハメをはずそうって気持ちで作りました。

ボイスでもかなり遊んでるのがおもしろいなと思ったんですが、ボイスチェンジャーの元の声は?

伸也 僕ですね。女の子みたいなボイスも僕のを使ってます。ボーカル自体もDメロのフェイクがあって、サビ開けるところとかすごくソウルフルで。Leadならではの個性が出せたんじゃないかと思ってるんですよ。しかも、昔やってたボーカルをマイクリレーで作っていく感じもおもしろくて。

 パートは自分たちでも考えたんですけど、KEMUMAKIさんにディレクションしていただいたんです。自分たちで考えると、ここは伸也だな、ここは俺かなって決めちゃうところがあるけど、KEMUMAKIさんからは完全にノーマークだったバース振られたりして。そこ練習してない!って慌てたりして(笑)。自分たちの殻を破ってくれる感じがして、それもおもしろかったです。

殻を破るというキーワードが出たので、最後に「Be the NAKED」(さらけ出す)というタイトルは、自分たちではどういう意味を持ってるか教えてください。

 やっぱり、“殻を破る”がいちばんしっくりくるんですが……今年に限らず、毎年自分の殻を破りたいって言ってる気がします(笑)。

伸也 ひとつ目標に到達すると次の殻が出来てきますから、しょうがないよね。

 玉ねぎみたいだね(笑)。

敬多 僕らなんて、玉ねぎマンですよ。

 たとえば、僕らお芝居をやらせてもらう機会があるんですが、もっとドーンと突き抜けたお芝居をしたいと思いつつも、やっぱり何度も何度も稽古していくうちに安定した役作りになってしまうんです。僕、リミッターをはずしたら、もっとすごいと思うんですね(笑)。

はい、私も以前からそう思っていました。

 潜在能力半端ないんですよ!

敬多 俺もそう思ってるよ!

 でも、なかなかリミッタ―もはずれないし、潜在能力が発揮できない(笑)。それってなんでなんだろうって考えたときに、メンタルの弱さなんじゃないかって思ったんです。なぜなら、もうすぐ高音フレーズがくる! と思ったら、それだけで出せなくなっちゃう(笑)。

うーん、それは、たしかに弱いかも(笑)。

 委縮して型にはまってしまう自分がイヤなんですよね。そんな自分の殻を破りたいです。本気で!

伸也 僕も同じような感じですが、新たな自分を見つけるという意味で、ひと皮むけたいですね。

具体的には?

伸也 トラックもジャンルやテーマを決めずに、そのとき作りたいものを作るようにしてるんですよ。曲を自由に作って、それが走りだしてから次の方向を見つけるというやり方が今は合ってる気がするんです。あと、去年、パソコンデスクをDIYしたんですよ。なかなか大変だったんですけど、すごく気に入ってて。音楽以外のところから自分の刺激になるものを見つけていくのもいいなって思ってますね。

直観のままに、たとえそれが間違っていても、進んでみることって大事だと思うんですね(敬多)

そういう方がおもしろいよね。敬多くんは、どうですか。

敬多 2018年は、すごくいい出会いが多かったんです。現場に恵まれた1年だったなと思っていて。スタッフと一丸になってやれたなと思えるのが実感できるってすごく大事だと思うんです。それを経て、2019年はいい流れが来てる気がするんです。期待しながらも、一生懸命いろんなことをありのままに発信していきたいです。

今の“ありのまま”は、どういうもの?

敬多 時にわがままでもいいのかなと思ったりしています。直観のままに、たとえそれが間違っていても、進んでみることって大事だと思うんですね。今、僕ら3人はフィーリングが似てる感じがあるっていうか、思ってることが近くなってるからか、いろんなことがテンポよく進むんです。それが、すごく気持ちいいし、いい方向に進んでるんだなって実感できるんですよね。

カッコイイポップスを作る。2019年のLeadは、そうなっていきたいです(輝)

そんな中で、敬多くんが“Be the NAKED”したいことは何かと聞かれたら?

敬多 自分の感情ですね。ピースでありたいんです。ピースを軸にしているんですけど……。

 ピースを軸にしてるってカッコイイな(小声)。

伸也 ボブマーリーみたいや(小声)。

敬多 自分の感情を制御してしまうことがあるんです。臆病になってしまう自分と戦うっているんですよ、ずっと。それもなんかそれはそれでありのままでいいのかって悩んだりもしてます。たとえば、今回の楽曲もワイルドだったり、セクシーだったりという部分がフューチャーされますけど、僕にとっては大事なのはポップな部分なんじゃないかなって思ったり。

伸也 ああ、そうだね。例えば、EDM、ヒップホップ、トラップと時代に沿ったものが要素としてトラックに入ってるけど、全部が混合してる。

 僕らの場合、ファンクでもヒップホップでもなく、どこかに特化してるわけじゃないから、それを総合するとポップスになるんじゃないかなって。

敬多 カラオケで歌いやすいかどうかっていったら難しいようなことをやってはいるんですけど、常にポピュラーであってほしい。Leadが何を目指してるのかって言われたら、やっぱり僕らはみんなと一緒に楽しく歌って踊って盛り上がれる、ポップスという部分を土台に楽曲を作ってくことなんじゃないかと思ってるんです。

 カッコイイポップスを作る。2019年のLeadは、そうなっていきたいです。

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Lead

Leadは、谷内伸也、古屋敬多、鍵本輝からなるダンスボーカルユニット。終始踊り続ける持久力とシンクロ率の高いキレのあるダンスが魅力の実力派ダンスボーカルユニット。2017年7月31日にデビュー15年を迎え大人なイケメンに成長した彼らの顔面偏差値の高さとダンスの切れ味とは裏腹な3枚目キャラクターのギャップが人の心を虜にする。
大阪のダンススクールで中土居宏宜・谷内・鍵本の3名が出会い、路上ライブを開始。その後、事務所主催のオーディションで選ばれた福岡県出身の古屋が加わり、4名でLeadを結成する。大阪のストリートパフォーマンスのメッカであった大阪城公園内・通称「城天」では、最高7,000人の動員を記録。話題騒然の中、2002年7月31日に平均年齢14.5歳の若さで、シングル「真夏のMagic」でデビュー。2013年3月をもって、デビュー以来11年間に渡ってリーダーを務めた中土居が卒業。2013年4月よりオリジナルメンバー3名でLead第二章のスタートを切った。2018年11月現在までに、計29枚のシングル、8枚のオリジナルアルバムをリリース。
Leadの真骨頂といえばライブパフォーマンス。2004年より春のファンクラブイベントツアー、夏の全国ツアーを毎年開催中。ライブ等で終始踊り続ける持久力には多くのアーティスト・ダンサーから度々賞賛の声が寄せられており、そのストイックさを全面に打ち出したステージこそLeadの代名詞であり、最大の武器と評される。また、男子新体操を題材にして話題となったドラマ・舞台「タンブリング」にメンバーが出演したことをきっかけに、男子新体操の名門・青森山田高校出身の選手を中心に結成されたパフォーマンス集団「Blue Tokyo」のメンバーと幾度となく共演しており、アクロバットを取り入れたダンスパフォーマンスにも定評を集めている。加えて、「Leaders(リーダーズ)」と呼ばれるファンとのファミリー感も、Leadライブの特色の一つに挙げられる。

オフィシャルサイト
http://lead.tv

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