角松敏生デビュー35周年記念特集  vol. 3

Interview

ギタリスト角松敏生ロングインタビュー

ギタリスト角松敏生ロングインタビュー

ところで、角松さん自身が演奏されたギターソロの中で特に思い入れのある曲は?

角松 プロデュースワークの方に多いんですよ。80年代は、青木さんのアルバム『DOUBLE FACE』(1989年)に「Manhattan Love Affair」という僕の曲があるんですけど、途中で僕のギターソロが出てくるんだけど、全部にハモリをつけてやったんですよね。それはすごく気に入っています。90年代は布施明さんのプロデュースやったときに「ありがとう」っていう小坂忠さんのカバー(1996年『Estimado / 布施明 MEETS KADOMATSU』)で弾いているソロが好きなんですね。

自分の作品では?

角松 「Startin’」(2004年シングル)あれの曲のケツは“これでもか!”っていうぐらい弾きたおしていますね。あれは解凍後の角松敏生のギタースキルの真骨頂だと思います。

30周年の2011年と2013年に “Kadomatsu Plays The Guitar”として、ビルボードライブでギターインストライブをされていましたね。

角松 そうそう、トム・スコットとか好きな曲やってね。あれは楽しかった。お客さんもたくさん入ってくれましたしね。また来年あたりやりたいですね。

角松敏生のデビュー35周年記念特集

ところで、ギターインストアルバムに関して封印は解けるのでしょうか?

角松 青木さんが亡くなってから「インスト作品は出さないよ」と言ってますけど、もうやってもいいかなと思っています。ただ出して売れるもんでもないし。マニアックアイテムとして制作費と費用対効果を考えて、できるものならやってみたいなと。自分のスタジオを作ったからできるかもと思いますけどね。

コントロールルームと広いブースがあるこの角松さんのプライベートスタジオならできそうですね。このスタジオは何年から?

角松 震災の年に完成しました。移り住んだのは4年前ぐらいですね。このスタジオはCD1枚作れます。『SEA BREEZE 2016』の歌入れもここで録りました。あとは「The Moment of 4.6 Billion Years」は全部ここで録りましたね。ドラムもホーンセクションもここで録りました。ここはドラムがいい音で録れる設計で作っています。他にも4管のホーンセクションや弦楽四重奏も録れます。アコピだけないですね…、アコピを外で録ればすべてレコーディングは出来てしまうんです。だから『REBRTH1』(2012年)と『THE MOMENT』(2014年)はこのスタジオで録音していますね。

ギターインストの再開も含めて、新しいアルバムもお待ちしております。本日はありがとうございました。


35周年ライブが終わった2週間後の7月16日、鍵盤3人との恒例ライブ、“Tripod VII”を軽井沢・大賀ホールで見た。アンコールのMCでは、夏のOTODAMAライブでは、高校生のときのアレンジで『SEA BREEZE』を披露する話していた。『SEA BREEZE』、『SEA BREEZE 2016』とも違うオリジナルアレンジが聴けるライブは貴重。そして、2017年にはアルバムを発表することも告げていた。本人曰く、3枚目までは契約上マスターを使えるらしく、2nd『WEEKEND FLY TO THE SUN』か、3rd『ON THE CITY SHORE』のリメイク&リミックスの2017バージョンなのか、それとも3年ぶりのオリジナルアルバムなのか、今は未定だという。36年目の2017年、角松敏生の新たな作品を待ち焦がれる…。

角松敏生のデビュー35周年記念特集vol.1【ライブレポート】角松敏生デビュー35周年記念ライブ「TOSHIKI KADOMATSU 35th Anniversary Live~逢えて良かった~」 @横浜アリーナ はこちら…

角松敏生のデビュー35周年記念特集 vol.2【角松敏生がデビュー35周年記念ライブを振り返る】+ 【35周年記念ライブ使用機材レポ】はこちら…

リリース情報

角松敏生 SEA BREEZE 2016

角松敏生
『BREEZE 2016』

【初回生産限定盤(2CD)】
BVCL-707/8 ¥3,700+税

<DISC1>
「SEA BREEZE」のヴォーカルリテイク&リミックス+ボーナストラック1曲収録

<DISC2>
「SEA BREEZE」のアナログ盤をレーザーターンテーブルでアーカイブ&リマスタリング音源

【通常盤(CD)】
BVCL-709 ¥2,800円+税

※初回生産限定盤DISC1のみのボーナストラックが無い商品となります。

<Disc1>
01. Dancing Shower
02. Elena
03. Summer Babe
04. Surf Break
05. YOKOHAMA Twilight Time
06. City Nights
07. Still I’m In Love With You
08. Wave
Bonus Track
09. Last Summer Station
※当時の音源をベースに、ヴォーカルを差し替え、リミックス。ボートラとしてオリジナルアルバムに未収録だった未発表楽曲を収録。

<DISC2>
01. Dancing Shower
02. Elena
03. Summer Babe
04. Surf Break
05. YOKOHAMA Twilight Time
06. City Nights
07. Still I’m In Love With You
08. Wave

※当時のアナログ盤をレーザーターンテーブルでアーカイブ、リマスターした『SEA BREEZE』
「SEA BREEZE 2016」アナログ盤も発売中! 【BVJL-19-20(2枚組/重量盤) ¥5,000+税】

角松敏生

角松敏生(かどまつとしき)※本名同じ
1960年 東京都出身
1981年6月、シングル・アルバム同時リリースでデビュー。以後、彼の生み出す心地よいサウンドは多くの人々の共感を呼び、時代や世代を越えて支持されるシンガーとしての道を歩き始める。
1993年までコンスタントに新作をリリース、いずれの作品もチャートの上位を占める。同時に杏里、中山美穂、らのプロデュース作も上位に送り込んだ角松だったが、アーティスト活動を『凍結』。しかしこの“凍結期間”は、「プロデュース活動」を充実させた。また、1997年にNHK“みんなのうた”としてリリースされたAGHARTA(アガルタ :角松敏生が結成した謎の覆面バンド )のシングル「 ILE AIYE(イレアイエ)〜WAになっておどろう」は社会現象ともいえる反響を集め大ヒット。
『凍結』から約5年、角松敏生は遂に自身の活動を『解凍』することを宣言。1998年5月18日、活動を休止した同じ日本武道館のステージに再びその姿を現した。翌年リリースしたアルバム『TIME TUNNEL』はチャート初登場第3位を記録し、変わらぬ支持の大きさを実証してみせた。 その後『INCARNATIO』、再びスティーヴ・ガッドを起用した角松サウンドの集大成アルバム『Prayer』、大人の遊び心に溢れた『Summer 4 Rhythm』『Citylights Dandy』、30周年を記念したリメイク・ベストアルバム「REBIRTH 1」など、作品ごとに新しいコンセプトで挑むアルバムやライヴDVDなど、コンスタントにリリースを重ねている。
その妥協を許さないスタンスとクオリティで常に音楽シーンの最前線で活動をしている。
2016年デビュー35周年企画として『SEA BREEZE 2016』のリリースを皮切りに、7月2日には横浜アリーナでの35周年記念ライブ「TOSHIKI KADOMATSU 35th Anniversary Live 〜逢えて良かった〜」を大成功させた。

オフィシャルサイト http://www.toshiki-kadomatsu.jp/

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