Interview

深田恭子「撮影は幸せ」。永山絢斗&横浜流星&中村倫也との恋の行方はドキドキの連続に? ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の見どころを語る

深田恭子「撮影は幸せ」。永山絢斗&横浜流星&中村倫也との恋の行方はドキドキの連続に? ドラマ『初めて恋をした日に読む話』の見どころを語る

現在オンエア中のTBS火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』で、受験も就活も婚活も失敗し、三流予備校のしがない講師を務める超鈍感しくじりアラサー女子の主人公・春見順子を演じる深田恭子。本気で恋をしたことがないまま大人になった彼女の前に、海外赴任から戻ってきたばかりのエリートで東大出身のいとこである雅志(永山絢斗)、髪をピンクに染めた不良高校生の匡平(横浜流星)、高校時代の同級生で匡平の担任教師をしている一真(中村倫也)というタイプの違う3人の男性が現れるも、超鈍感女子である順子は3人の気持ちには全く気づかないというラブコメディ。教え子の東大受験と順子の恋の行方はどんな結末を迎えるのか。今作の主演を務める深田恭子に話を聞いた。

取材・文 / 永堀アツオ

順子のセリフには、毎回、すごく考えさせられる。

第4話場面写真

今回、演じている順子はどんな人でしょうか。

こんなにも気づかないか! っていうくらい、(3人の気持ちに)だいぶ気づいてないです(笑)。

あはははは。超鈍感女子ですよね。

気づきそうになったとしても、自分の思い違いだったって思い直したり。だから、なかなか進まないんです。最初は、順子は東大に落ちてから今までをどうやって過ごしてきたんだろうって考えていたんですが、本当に彼女は勉強アスリートなので、恋愛は後回しって考えていたら、いつの間にか恋愛ができなくなっていたんだなって思いました。第1話で「恋愛貯金は下ろせなくて、人生も貯金できないんだ」っていうセリフがあったんですけど、その結果がこういうことなのかなって。毎回、すごく考えさせられるようなセリフを言うんです。当たり前のことなんですけど、言われてみると、確かにそうだなって、改めて考えさせられることを言うんです。だから、順子は全然ダメな人なんかじゃなくて。すごく素敵な人なんじゃないかと思います。

ほかにも何か印象に残っているセリフはありますか?

2話の15歳の自分から手紙が来るシーンです。「なりたい自分になれてますか?」っていうセリフは、皆さんも自分自身に置き換えて考えてみるきっかけになるんじゃないかなと思いました。

ご自身の15歳の頃は?

お仕事を始めさせていただいたばかりで、日々が目まぐるしく動いていて。急に人生が変わって、将来のことは何も想像もできないほど忙しくて。あまりその時の記憶がないんですよね……。そんな当時の自分を応援してあげたい気持ちでいます、今は(笑)。

順子の魅力はどこにあると思いますか?

自分の決めたことに揺るぎない気持ちを持っているところですかね。そして、その揺るぎない気持ちを宣言したり、人に伝えたりできる。「自分は情緒不安定だ」って言ったりするセリフがあるんですけど、自分でそう思っているだけで、本当は芯が強い人なんじゃないかなって思います。でないと、東大に落ちてから、あんなに怒ってるお母さんとずっと一緒に暮らせないんじゃないかなって。お母さんの愛情を感じてるからこそ、ずっと実家にいるんだろうなって思いますね。

深田さんはおっとりお話しされる印象ですけど、順子はテンションが上がると、保護者にも噛み付いたりしますよね。そういうシーンは難しいですか? それともスイッチが入ると自然といけますか?

決して説教のようにならないようにということは気をつけています。自分の人生がこうだったから、こうしちゃいけないんだと語る人なので、決して上からではなく、同じ目線だったり、まっすぐに伝わったらいいなと思いながら演じています。

ちゃんと反抗したほうがいい! っていうセリフには重みを感じました。

「自分の道は自分で決めなきゃダメだ」って言ったり。当たり前のことかもしれませんが、そうだよなって思いますよね。自分で決めないと、ずっと人のせいにしてしまうというか…、あの時こう言われたからって思い続けたりするよなって思います。本当に、いろいろと考えるきっかけになる言葉がたくさんあります。

第4話場面写真

3話では「自分の家が一番好き」って言ってました。そこは近いんじゃないですか?

そうですね。私も家が好きですけど、順子はそんなに内向的なわけでもないんですよね。男性に対して奥手というわけでもないですし、結構、サバサバしているので。男兄弟がいるんじゃないかっていうような感じというか…。匡平の頭をクシャってしたりとかもしますし。ただ、そこは先生なので、生徒って思っている相手に対してはあんまり抵抗がないのかなって思います。

ほかにもご自身との共通点はありましたか?

うーん……順子は本当に立派だと思うので、あんまりないです。犬と喋るところですかね。自然に喋っちゃいます。物語に出てくる“とろろ”もすごい可愛くて、すごくいい子で。ちゃんと言うことを聞いてくれますし、お芝居も素晴らしいので、撮影現場でも癒されてます。

ドラマ『ダメな私に恋してください』に続き、非モテ系のこじらせ女子役ですよね。これまでもこじらせ女子を演じてきたと思いますが……。

私自身もまだ独身ですし、こじらせ感があるんですかね(笑)。

あはははは。いや、視聴者としては、真逆だから面白いんだと思います。第1話では花火をしてる若者をまぶしそうな目で見ているシーンもありました。

学生たちのシーンを見ていると、とにかく元気が良くて楽しそうで、羨ましくなります。あの花火のシーンも、本当は一本ぐらいはやりたかったんですが、そのあとにびしょ濡れになるカットがあったので我慢しました(笑)。いいな、いいな! って思ってました。

びしょ濡れのシーンはすごかったですね。

物語の設定が10月の最初くらいだったので、ブラウス1枚で撮影してて。最近、やっとコートが着れたと思ったら、今度はお話が進んで春になって。息がこんなのに白いのに大丈夫かなって思いながら撮影してます(笑)。

永山絢斗&横浜流星&中村倫也のアプローチ合戦は、ドキドキして忙しい。

第4話場面写真

順子に思いを寄せる3名の男性を演じる方々の印象も聞かせてください。

永山さんはあんまりラブコメディを演じたことがないとおっしゃっていて、現場でもちょっと照れながら演じていらっしゃて、それが可愛らしかったりします。中村さんはムードメーカーで皆さんを盛り上げてくださいます。流星さんはみんなのいじられキャラかな。とにかく女性にも男性にも皆さんに好かれています。番宣でいろんな番組に出ても、すごく可愛がられるタイプなんだなって思います。

それぞれとの関係性について何か話し合ったりしましたか?

特にはしてないですね。でも原作があるので、なるべく原作に近いようにっていう話はしていて。原作でも印象的なシーンは特に、箇所箇所では原作の世界観を大事にしています。

原作コミックを常に意識されてるんですね。

原作を読んで、台本を読んで、撮影に入ってからまた原作に戻ると、自分の中でもリアリティーが増して、さらに漫画の世界に引き込まれる感じがしていて。もちろん最初に漫画も読んではいるんですけど、撮影に入ると、撮影に夢中になってしまいがちなんです。でも、そこで改めて原作を読み直すと、あ、ここはこんなに忠実に撮っていたんだなとか、ここのセリフはこう変えたんだなとか、いろんな発見がありました。

ちなみに順子さんはこの3人のうち誰と一緒になったらうまくいきそうだと思います?

現場でも、どうなんだろうね〜っていう話にはなるんですが、今の時点だとどの人でも難しいのかなって思います(笑)。順子がもう少し進めば、状況は変わるかもしれないですが……。

山下は結婚していたことがわかり、雅志は積極的だけど気づかず、匡平のアピールは……。

気づきそうになるけど、自分の思い過ごしだったって、絶対に都合のいいようには考えない女性なんですよね。だから、まだ誰ともうまくいきそうにないかな……。私の演じている順子が何を望んでいるのか、まだ、いまいち掴めてないんですよね。今の1番の望みは匡平が東大に入ることだって思い込んでいるので、それ以外が考えられないというか。もし受かったとして、その時どうなるのか。何にも想像がつかないです。

3人の男性のそれぞれのいいところはどこだと思いますか?

このドラマに出てくる人物みんなが素直で一生懸命な人ばかりなんですよ。悪い人が出てこない。それぞれがすごく魅力的なんですね。匡平くんは、東大に落ちてから今まで時が止まっていた順子の心を動かしてくれた。順子が言った言葉で匡平くんも動いているので、お互いになんですけど、順子の人生の中に救いというか、光がさした瞬間だったんじゃないかなって思います。山下くんは、彼女の人生の中で、たった一度だけ告白してくれた人。順子が「大人になって悲しいことがあった時だったり、自分のことが好きになれない時に、何度か思い出して慰められた」って話すシーンがあるんですけど、そういう時に支えになっていた人でもあるので、かけがえのない人だと思います。

雅志さんは一番かわいそうですよね。10年以上アピールしてるのに気づいてもらえてないっていう。

従兄ですからね。なかなか近すぎて考えられないんじゃないかなって思います。居心地はとてもいいけど、兄妹に近い感じなのかなって思いますね。

3人に言い寄られるポジションはどうですか?

幸せですよね。撮影をしながらも幸せです。毎日、あったかいです(笑)。

現場はどんな雰囲気ですか?

匡平が出てきて、順子が出てきて、私がいるので、皆さん、言い間違えてて。『次、恭子(匡子)のカット!』って。みんなに呼び捨てされまくりで新鮮です。こんなに呼び捨てされる現場ある? っていうくらい、いい間違えがすごいですね(笑)。

あははは。また、順子の同級生役で安達祐実さんも出演されてます。

高校の1個上の先輩なんです。何回か共演させていただいているんですけど、小さい頃からテレビで見ていた人ですし、高校の先輩でもあるっていうのが重なって、どうしても敬語じゃないとしゃべれなくて。でも、今回は友達の役なので、顔合わせの時に勇気を出して、「祐実ちゃん、久しぶり」って話しかけてみたら、普通に話してくださって。すごい嬉しかったです。

「今日から敬語やめます」っていう話をせずに?

言わないでいきなり言ってみたんです。『祐実ちゃん、また一緒で嬉しい!』って。そしたら、笑顔で『ねっ!』って返してくださって。敬語を使わなくなったら距離が縮まった気がしてます。自分が思うだけかもしれないんですけど、そんな日がくるなんて! っていう嬉しい気持ちでいっぱいです。

改めて、本作のアピールポイントを教えてください。

やっぱり、見ていて明るい気持ちになることですね。キュンとはするんですけど、それが決して痛いキュンではなくて。優しい気持ちになれたり、自分も頑張ろうって前向きになれるようなドラマだなと思います。back numberさんの曲もすごく良いですし、悲しくなるところがない。本当に皆さんの背中を押すことができるようなドラマだと思います。

順子のどこを見て欲しい?

迷わないところですね。そこがカッコいいなと思います。あとは、匡平に会ってから、どのように順子に光が差していくのか、変わっていくのか。そして、イケメン男性陣の3人のそれぞれのアプローチの仕方っていうのは、皆さん、ドキドキして忙しいんじゃないかと思います。

最後に後半にかけて楽しみにしてることを教えてください。

さすがに気づかないっていうのも前半までというか……でも、気づきそうな、思い直すような、今はそれどころじゃないって戻ったりするんですよね。それでも、後半戦は順子の周りの人たちが言いたくてたまらない状態になると思います。3人の男性陣じゃない、周りの人たちが何か背中を押してあげたいって、うずうずしてるような状態が渦巻いてる。順子がフィルターを1つ外せば見えるはずなんですけど、それもなかなか、難しくて。どう展開していくか、私も全く予測がつかないんですけど、絶対に幸せにはなると思います。とんでもなく悲しいことが起こるようなドラマではないと思うので、皆さんも順子の恋の行方と受験の結果を楽しみにしていただけたらと思います。

深田恭子

1982年、東京都生まれ。TVドラマ『神様、もう少しだけ』(98/CX)でヒロインを務め注目される。以降、ドラマ・映画を中心に話題作に出演。近年の主な出演作品に、TVドラマ『下剋上受験』(17/TBS)『ハロー張りネズミ』(17/TBS)『隣の家族は青く見える』(18/CX)、映画『空飛ぶタイヤ』(18)などがある。

オフィシャルInstagram
@kyokofukada_official

火曜ドラマ『初めて恋をした日に読む話』

毎週火曜よる10:00〜11:07

出演:深田恭子 永山絢斗 横浜流星 中村倫也 
安達祐実 皆川猿時 髙橋 洋 真凛 生瀬勝久 檀 ふみ 他
製作:ケイファクトリー TBS
原作 :『初めて恋をした日に読む話』持田あき(集英社「クッキー」連載)
脚本:吉澤智子
プロデューサー:有賀 聡(ケイファクトリー)
演出:福田亮介 ほか
編成:磯山 晶 中島啓介
©TBS
©持田あき/集英社

【STORY】
恋も受験も就職も失敗した32歳のアラサー女子・春見順子(深田)は、やる気も希望も何もなくクビ寸前な三流予備校で講師をする日々を送っていた。そんな彼女のもとに突然、おバカ学校のピンクの髪をしたイケメン不良高校生・由利匡平(横浜)が「俺を東大に入れてくんない?」とやって来て――!? 名前を書けば入れるおバカ高校の生徒が東大合格なんて・・・ましてや東大受験に失敗した順子が人を東大に合格させるなんて…絶対に無理! そんな中、東大出のエリート商社マンで幼馴染の従兄弟・八雲雅志(永山)が海外赴任から帰ってくるなり、順子に突然のプロポーズ!? さらに匡平の高校の担任教師が、順子と同級生で、かつて唯一順子に告白をしてきてくれた山下一真(中村)で…。 
順子の気付かぬところで恋のフラグが立っている!? 匡平の東大受験という転機を迎えて、人生を取り戻し、ドキドキでキュンキュンな驚きの出来事がいくつも待ち受けていようとは思いもせずに…。いちいち残念な32歳しくじり鈍感女子は、運命の恋に巡り会うことができるのか!?

オフィシャルサイト
http://www.tbs.co.jp/hajikoi_tbs/

原作本