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レオンとクレア再び!『バイオハザード RE:2』一歩を踏み出す怖さの理由

レオンとクレア再び!『バイオハザード RE:2』一歩を踏み出す怖さの理由

製薬企業・アンブレラ社が秘密裏に生物兵器の研究と開発を進めていたことを発端に、変異した動物や昆虫、そしてウイルスの流出・感染によって自然災害的に発生したゾンビたちとの死闘を繰り広げる、サバイバルホラーの『バイオハザード』シリーズ。1996年の第1作からナンバリングを重ねつつ、『バイオハザード リベレーションズ』といったスピンオフや外伝作を展開し、20年以上にも及ぶカプコンの看板タイトルとなっている。
2017年にリリースされた『バイオハザード7 レジデント イービル』では、シリーズ初となる一人称視点を導入し、さらにはVRにも対応。自社製のゲームエンジンである“RE ENGINE”によって“怖さ”を追求した原点回帰のゲームデザインは、多くのプレイヤーを魅了し、そして恐怖に慄かせた。
そんな『バイオハザード』シリーズから、2作目となる『バイオハザード2』を現代向けに刷新した『バイオハザード RE:2』が、今年の1月25日に発売された。“再新作”を謳う本作は、オリジナルの雰囲気を残しつつ、単なるリメイクでは片付けられないほどの別ゲームに生まれ変わっているのだが、具体的にどういった変更点が加えられ、そして恐怖へのアプローチをどのように仕掛けているのだろうか? 本作は過激な表現を抑えたCEROレーティングDの『通常版』と、18歳以上を対象とした『Z VERSION』の2種類がある。今回は『Z VERSION』にてプレイしたが、穏当なスクリーンショットに留めて感触と内容をお届けする。

文 / クドータクヤ


※一部、ショッキングな画像があります。ご注意ください。

恐怖への原点回帰を描いた悪夢の第二章、幕開け

『バイオハザード2』および『バイオハザード RE:2』の舞台となるのは、大量のゾンビが呻きながら徘徊するラクーンシティをはじめ、美術館を改修して作られたラクーン警察署、人的災害の元凶となったアンブレラ社の研究所など、ストーリーの進行によって行動範囲が広がっていく。プレイヤーは新米警官のレオン・S・ケネディと、音信不通となった兄を探すクレア・レッドフィールドのどちらかを選択し、ラクーンシティからの脱出を目指す最中でアンブレラ社の陰謀を知り、その核心に迫るというストーリーとなっている。

▲いたるところに火の手が上がり、まるで暴動が起きたかのような壊滅状態のラクーンシティ。無数のゾンビたちがレオンとクレアを襲う

▲一か八か……決死の覚悟で、ゾンビの大群を強行突破するという緊迫のシーンは思わず手に汗を握る

▲同じ生存者として出会うレオンとクレアだが、車両事故に巻き込まれてしまい、途中で生き別れに。行動はバラバラになってしまうものの、街から脱出して再会することを約束する

▲警察署内は絵画や石像といった美術作品が並んでおり、先へ進むためのキーアイテムを入手するための謎解きに使われることも多い

オリジナルの『バイオハザード2』から大きく変更されているのは、固定カメラから背中越しのビハインドビュー(三人称視点)になっていることだ。『バイオハザード4』から『バイオハザード6』、そして『バイオハザード リベレーションズ』でも導入されたこの視点は、キャラクターの目線に近くなったことから、より一層の臨場感と没入感をプレイヤーに与え、ゲーム中においてもキャラクターの移動がしやすくなったことや、前面の視界を広々と見ることができるようになった。『バイオハザード2』を遊んだことがあるプレイヤーであれば、かつて見た図書室やオフィスといった光景が新鮮に映り、そしてタカを括って油断していると、恐怖の餌食になることは間違いないだろう。

『バイオハザード4』以降はホラーテイストよりもアクション性を重視するようになり、ガラスや壁を突き破ってゾンビが登場するというパニック性と、「その先に何かいるかもしれない」という勝手な思い込みで拡大する恐怖感が薄くなったという印象が否めない。だが、シリーズの原点に立ち返った『バイオハザード7』では、懐中電灯の明かりだけで暗闇のなかを進ませたり、うめき声や足音によって扉の向こうや曲がり角に対する警戒心と恐怖心をプレイヤーに植え付けた。美麗かつ醜悪なグラフィックを描写するRE ENGINEによって生まれ変わった『バイオハザード RE:2』もまた、心臓をバクバクとさせながら『バイオハザード2』を遊んでいた記憶が蘇りつつ、背中越しのレオンやクレアを動かす気力がズシンと重くなるほどの仕上がりになっている。

▲懐中電灯の明かりだけで廊下や部屋を見回しながら探索するのがとにかく怖い。うめき声や足音が聞こえるたびに、思わず歩みが止まってしまう

▲窓ガラスをバンバンと叩くゾンビだが、放っておくとガラスを突き破って襲いかかってくる恐れも……

▲ボスとして何度も登場するG、そしてレオンとクレアをしつこく追いかけてくるタイラントといった『バイオハザード2』のクリーチャーたちも本作で“再”登場。トラウマとなっているプレイヤーは数知れず……

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