連続テレビ小説『なつぞら』冬季・十勝ロケ特集  vol. 5

Interview

小林隆と音尾琢真が語る、広瀬すずの“主人公感”。 4月放送朝ドラ『なつぞら』十勝ロケ便り

小林隆と音尾琢真が語る、広瀬すずの“主人公感”。 4月放送朝ドラ『なつぞら』十勝ロケ便り

2019年度前期、本年4月より放送される通算100作目の連続テレビ小説『なつぞら』の冬季ロケが、報道関係者に公開された。

『なつぞら』は、戦後の1946年が舞台。戦災孤児になった広瀬すず演じる“奥原なつ”を受け入れたのは酪農一家・柴田家。北海道・十勝の広大な大自然と、開拓精神にあふれた強く、優しい大人たちの中で、たくましく成長していく。やがてなつは、十勝で育まれた豊かな想像力と根性を生かして、アニメーションの世界にチャレンジする物語だ。
冬季ロケは1月22日(火)よりスタートしており、26日(土)に報道陣に撮影の模様が公開された。同日、短いながらも取材に応じたキャスト陣のインタビューは今回が最終回。最終回は広瀬すず演じるヒロイン・奥原なつが暮らす柴田家の酪農を手伝う戸村悠吉役の小林隆と、その息子でしっかり者の戸村菊介役の音尾琢真が登場!

取材・文 / 平田真人 撮影 / 荻原大志

この人と一緒にやっていけば間違いなくいい作品ができるなと思わせてくれるんです。

今回の冬季十勝ロケの感想と、北海道ご出身の音尾さんには、防寒のアドバイスなどをほかの出演者の方にされたのか、お聞かせ願えればと思います。

音尾 冬の十勝ロケはやはり寒かった…と、北海道出身の私でもそう思いました(笑)。防寒については衣装さんにご用意していただきましたので、待機場所でストーブを囲んだ時に──みなさん、足の爪先が冷えるということで、ちょっと勇気をもってですね、燃えたりもしませんから、ヤケドもしませんから、長靴を脱いで靴下を穿いたままの状態で、ストーブにちょっとぐらいくっつけても平気ですよ、僕もそうやって育ってきましたから…と言って、松嶋菜々子さんにもお勧めしたところ、松嶋さんの靴下が少し焦げまして。テント中がちょっと焦げ臭くなってしまいました。それに関しては反省しております、はい。

小林 あの…この辺りは日本一寒い街と言われているんですけど、真冬のロケはある意味、寒さを覚悟して来ているわけです。なので、意外と大丈夫だったりするんですけど、むしろ6月のロケの時に…ちょっと天候不順だったもので、気温が一ケタ台になった日があって、吐く息が白かったんですよ。そういう意味では、6月に体験した寒さの方がこたえたかな、という気がしますね。今日はマイナス12℃くらいだったらしいんですけど、今回のロケ初日に違う場所で撮影していたら、「(オープンセットのある)陸別町はマイナス24℃くらいだって」と聞いて、「えぇっ!」と思ったりもして。なので、今日は地元の方にとっては暖かいそうです。あとは、音尾くんが言うように爪先ですね。これは気をつけないといけません(笑)。

帰ってきたなつに声をかけ、出迎える戸村悠吉役の小林隆

小林さんと音尾さんは親子という役柄ですが、戸村父子をどのようにとらえていますか?

小林 僕らの実年齢差が17歳なんですね。だから、最初に「音尾くんが息子役? 見えるのかな!?」と思ったんですけど、戦中だったら17歳で父親もあり得るかと思って、納得して演じております。もう何シーンも撮っていますけど、僕としては息子に追い抜かれた父親みたいなところで、ある意味大きく育ったのだろうと──そんな気持ちで悠吉さんをとらえています。

音尾 そうですね、役柄的には私も話が進むごとに、父を追い越そうとする、もしくは追い越した息子として演じさせてもらっておりますけれども。その分、なるべくふだんはリスペクトを表しておりまして、「飲みに行きたい」と言えばお付き合いし、集合時間も…小林隆さん、朝がとても早いんですよ。送迎のバスが到着する10分前にはもう集合場所にいらっしゃって。それより前には行きたいと思っているんですけど、よく失敗するんですよね(笑)。それぐらい、しっかりと真面目に取り組んでくださる役者さんなので、私は追い越せるよう、日々早い時間に起きられるように努力しております。

これまでの撮影を通じての、ヒロイン・広瀬すずさんの印象をお聞かせください。

小林 我々の真ん中にいるにふさわしい女優さんですね。もう年齢は関係ないです。今日のスキーで帰ってくるシーンだって、ちょこっと練習したぐらいらしいんですけど、あんなにできてしまうという……身体能力の高さもさることながら、現場での対応力というか、瞬発力というか、一緒に芝居をしていて、とても刺激を受けますし、この人と一緒にやっていけば間違いなくいい作品ができるなと、僕は思っています。

音尾 苦労しているのでしょうけど、苦労している様子を見せないところがあって。しかも、ふだんも天真爛漫で陽気な方で、気さくにお話もできて…広瀬さんと一緒の時は、42歳のワタクシも常々楽しく過ごさせていただいております。今日も待機中に、雪玉をつくって体に当てると衣装を汚すので問題があるなということで、広瀬さんの靴に雪玉を軽〜く当てまして。そしたらですね、「何ですか、何かあるんですかぁ?」「いや、気に入らないんだよぉ」と、ヘンなコントが始まりまして(笑)。2回目に雪玉を投げた時には、広瀬さんが全力でガッと足を上げて、雪玉をかわすという、素晴らしい身体能力を見せてくださいまして、一緒にいるととにかく楽しい人ですし、素晴らしい女優さんだなと思います。

エンタメステーションの本特集いかがだったでしょうか。今後も『なつぞら』に関して、積極的に取材していきます。ご期待ください。

2019年度前期 連続テレビ小説『なつぞら』

©NHK

放送予定:4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人 /
岡田将生、吉沢 亮 /
安田 顕、音尾琢真 /
小林綾子、高畑淳子、草刈正雄 ほか

制作統括:磯 智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中 正、渡辺哲也 ほか

Twitter(@asadora_nhk)
Instagram(@natsuzora_nhk)

©NHK

フォトギャラリー
vol.4
vol.5