Interview

足立佳奈 “歌で告白する”新曲の制作エピソードと初ツアーへの抱負を訊く

足立佳奈 “歌で告白する”新曲の制作エピソードと初ツアーへの抱負を訊く

“歌で告白する”“歌って告白をする”というテーマにぴったりの楽曲。それが足立佳奈から届けられた新曲「ウタコク」だ。ソフトバンクとAbemaTVの人気番組「今日、好きになりました。」のコラボCMソングとして、番組内での出演者の発言を用いて紡がれたという歌詞は、思いを寄せる相手への感情の機微をリアルに描き出し、“告白”というクライマックスへと流れていく。DJ Massが手がけたあたたかみのあるトラックと、恋へのトキメキを秘めた柔らかな歌声が紡いでいく胸キュン必至な世界。それは、告白への一歩が踏み出せない人たちの背中を優しく押してくれることになるはずだ。恋心をくすぐりまくるミュージックビデオも話題を呼んでいる本作について、足立佳奈本人にじっくりと話を聞いた。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 持田薫

みなさんのことをチームとして感じられるようになったところもありましたね

昨年のクリスマス時期に開催された初のワンマンライブ2公演。いかがでした?

各会場、ありがたいことにチケットはSOLD OUTしまして。たくさんの方々と一緒に“初めてのワンマンライブ”という時間を共有できたことがすごく嬉しかったです。音楽を通して生まれる一体感がほんとにすごかったので、みなさんのことをチームとして感じられるようになったところもありましたね。“チーム足立”と言いますか(笑)。で、そんなライブを終えた瞬間、今まで歌ってきて良かったなってすごく思えたんですよ。歌うこと自体の楽しさもあらためて強く感じたので、ここからもっともっと歌っていきたいってすごく思いました。

ご自身なりのライブ観が見えたところもありましたか?

私にはいろんなジャンル、いろんな表情の曲があるんですよ。例えば、「笑顔の作り方~キムチ~」や「フレーフレーわたし」のような応援ソングもあれば、「この夕日は誰かの朝日なんだ」のような詩的な歌詞が印象的な曲もある。だから1本のライブでも飽きずに観ていただけると思うし、それこそが私のライブの面白みなんじゃないかなって思いますね。ただ、今回は初披露の曲も多かったので、私もお客さんもちょっと緊張してるところはあったと思うんですけど。お互いに目と目を合わせつつも、どこか緊張しているみたいな(笑)。

言ったら初デートみたいな感じですからね。

いやほんとにそんな感じでした! お互いに相手のことをちょっとうかがってる、みたいな(笑)。でも、その緊張もライブが進むにつれてどんどんほどけていきましたけどね。

みんなの心の中にいるであろう大切な人を想像して、その人に向けて歌うようにしたんですよね

昨年10月にリリースされた1stアルバム『Yeah! Yeah!』にはラブソングもたくさん収録されていましたが、それらをライブという空間で、生で歌うのはどうでした?

“私から聴いてくれているみんなへ”という意識で歌う応援歌とは、だいぶ違った気持ちで向き合ったかなって思います。ラブソングっていうのは大切な1人の人のことを想っている曲なので、みんなの心の中にいるであろう大切な人を想像して、その人に向けて歌うようにしたんですよね。お客さん一人ひとりと目を合わせるというよりは、目線は上の方に向けて歌うことを意識したりもしましたし。

なるほど。そういう表現をすることで、聴き手は楽曲に自分のことをより投影しやすくなるはずですよね。

そうなればいいかなと思って。生でラブソングを歌うのはまだまだ照れる部分はありますけど(笑)、そういった歌い方、表現の違いもライブの中でしっかり見せていけたらいいなって思ってます。

初ライブはシンガーとしての足立さんに様々なものをもたらしてくれたようですね。

はい! 初めてだったのでライブとして至らない部分もたくさんあったとは思うんですよ。でも、だからこそ「次はもっとこうしたいな」「ここは工夫してやってみたいな」っていう次への課題も見えたりもしましたし。自分をレベルアップさせるためにはもっと場数を踏むことが大事だと思うので、たくさんライブができるように頑張りたいですね。もっと細かく全国を周ることで私からみなさんに会いに行けるようになれたらいいなっていう夢もできました。

若い世代の子たちの恋する気持ちがたっぷり詰まっている

そんな足立さんから配信限定リリースという形で新曲「ウタコク」が届きました。これはもう“THE ラブソング”ですね。

もうね、かわいらしいですよね、恋をしている感情って(笑)。こういう曲を歌っていると微笑ましくなるし、自分もすごくかわいくなれた気がするんです。もちろん、まだちょっとの照れはありますけども。

タイトルが示す通り、本作は好きな人へ告白をする曲になっています。

そうなんです。この曲は「歌で告白する」「歌って告白する」のにぴったりな曲だと思っていて。歌詞は、AbemaTVの「今日、好きになりました。」という番組で、出演者の高校生の子たちが言った言葉だけで構成されているんですよ。だから番組を観ていらっしゃる方はきっと、「あ、このフレーズはあのシーンのものだ!」みたいな感じで思い浮かべられると思います。もちろん番組を観ていない方でもしっかり共感していただけますけどね。若い世代の子たちの恋する気持ちがたっぷり詰まっているので。

ほんとリアルだし、新鮮な感じもあって。自分の中の新しい扉が開いた気がしましたね

日常のしゃべり言葉で綴られた歌詞だから、すごくリアルな感じ。

“めっちゃ”とか“やばい”とかってワードが普通に使われてますもんね。そういう言葉を使った曲を私はあまり聴いたことがなかったから 歌詞をいただいたときはビックリしちゃいました。普段、自分で歌詞を書くときにはやばい気持ちをどうやって別の言葉で表現しようかって悩んでいたりもするので、「あ、そのまま使っちゃってるや」と思って(笑)。でも歌詞としては全然違和感はないし、ほんとリアルだし、新鮮な感じもあって。自分の中の新しい扉が開いた気がしましたね。

好きな相手への気持ちの揺れ動きが繊細に紡がれ、最後に想いを伝える。1曲の中でしっかりストーリーが描かれているのが素敵ですよね。

恋愛における喜怒哀楽みたいなものが、まるで手紙のように描かれていますからね。“みんなに優しいあなたなんて嫌いなんだ”とか素直に言っちゃってるところは若い世代ならではだなって思います。好きな人のことを嫌いって言うのは勇気がいることだけど、学生同士の距離感だとそういうことも意外と言えちゃったりするし。

他の人には“取られたくない”っていうちょっと強い気持ちも出ています。

そうそう。片想いしてるときって、絶対誰にも取られたくない、私だけのものであって欲しいって思っちゃいますよね。そういう押しの強い感じにも私は共感できました(笑)。そもそも私自身、オリジナルの歌を作って告白をするタイプなので、これはもう私にピッタリの歌だ、私が歌うべき歌だなって勝手に思っちゃいました(笑)。

作曲とアレンジはDJ Massさんが手がけられていますね。

西野カナさんの曲をたくさん手がけられている方なので、今回私の曲を作っていただけることになったときは純粋に嬉しかったです。言葉数の多いメロディがMassさんの曲の特長かなと私は思っていたので、比較的まったりした曲を歌うことが多い自分に歌えるのかなっていう不安も若干あったんですけど、でもすごく気持ちよく歌うことができました。思わず口ずさみたくなる中毒性の高いサビは、さすがMassさんだなって思いましたね。

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