モリコメンド 一本釣り  vol. 105

Column

PENTAGON 3か国の多国籍グループ。TERU(GLAY)作品で日本メジャーデビュー。

PENTAGON 3か国の多国籍グループ。TERU(GLAY)作品で日本メジャーデビュー。

ヒップホップ、エレクトロなどのダンスミュージックを軸にした音楽性、メンバー発信によるセルフプロデュース能力、そして、アジアを中心にしつつ、世界の音楽シーンを視野に入れた活動ビジョン。BTS、BLACK PINKに代表される、“世界的なブレイクを果たしたアジアのアーティスト”の条件を揃えたニューカマーが登場した。「BEAST」「4Minute」など韓国を代表するアーティストを数多く輩出してきた音楽プロダクション「CUBE ENTERTAINMENT」に所属している「PENTAGON」。五角形を意味するグループ名には「アイドルに必須とされる5大能力(ボーカル&ラップ、ダンス、チームワーク、タレント性、マインド)をすべて満たすメンバーで構成されている」というコンセプトが込められているということだが、看板に偽りなし、メンバー個々のセンスと能力がバランスよく共存した、カラフルな魅力を備えたグループと言えるだろう。

オーディション番組をきっかけに結成され、2016年に1stミニアルバム『PENTAGON』でデビューしたPENTAGONのメンバーは、韓国出身のホンソク (リードヴォーカル)、フイ(リーダー&メインヴォーカル)、ジンホ (ヴォーカル)、キノ(メインダンサー&サブヴォーカル)、シンウォン (サブヴォーカル)、ウソク (リードラップ)、イェンアン(ヴォーカル)、中国出身のヨウォン (リードヴォーカル)、日本出身のユウト (サブラップ&リードダンサー)。3か国の多国籍グループであり、楽曲の制作においては韓国語、日本語、中国語、英語を使いこなしている。その最大の特徴は、メンバー全員が作詞・作曲に関わり、楽曲の振り付け、ステージ構成なども手がけていること。特にリーダーにしてメインボーカルのフイは、G-DRAGON(BIGBANG)、SUGA(BTS)などと並び、K-POPシーンを担う新たな才能として評されているという。彼らのセルフプロデュース能力は活動を重ねるごとに進化し、4作目の『DEMO_01』からはメンバーのオリジナル曲だけで構成。さらに6thミニアルバム『Positive』は韓国を中心に大きなヒットとなり、表題曲「Shine」のMVは1億2000万回以上の再生回数を記録するなど、凄まじい注目を集めた。トラップの要素を取り入れたトラック、ポップに振り切ったサビのメロディ、“好きな女の子に思いを告げらずにいる、ちょっとオタクっぽい男子”を主人公にした歌詞がひとつになったこの曲は、コアな音楽性と幅広い大衆性を兼ね備えたPENTAGONの方向性をわかりやすく示していると言えるだろう。

メンバーの日本語曲カバー(SoulJa「離さないでよ feat.青山テルマ」/ホンソク & ユウト)(小田和正「言葉にできない」/ジンホ & シンウォン)の効果もあり、ここ日本でも確実に認知度を上げてきた彼らは、2019年、満を持して日本デビューを果たす。記念すべき日本デビュー曲「COSMO」は、なんとTERU(GLAY)の作詞・作曲によるナンバー。シャープなギターカッティングから始まるこの曲は、エレクトロ、ロック、ダンスホールレゲエ、ヒップホップなどを融合させたハイブリッドな構成になっている。日中韓の混合グループであるPENTAGONの成り立ちにもつながる、意義深い楽曲と言えるだろう。“「ア・イ・シ・テ・ル」を伝えるために 僕は歌い続ける”というピュアな思いを込めたリリックも、彼らの瑞々しい存在感とリンクしている。

「COSMO」についてPENTAGONのユウトは、「デビュー曲についてどうしようかメンバーと話していた時に、一生に一度しかない日本でのメジャーデビュー曲は日本の方に曲を書いてもらうことで、グループとしての可能性をもっと広げられる上に、もっと多くの方に知ってもらえる良い機会なのではないかという結論に達しました。その時に思いついたのが、何度か面識のあったGLAYのTERUさんで、お願いしたのがきっかけです。今回、快諾してくださって…さらにTERUさんから「ラップ部分の歌詞書いてみる?」と 連絡まで頂いたので、本当に夢のようでした」とコメント。またTERUは「テーマに関してはPENTAGONとそれを支えるファンの子たちとの関係性を歌にしたいと思っていて、日本のファンのみんなは普段離れているけど、ずっとメンバーのことを思い続けて 待っているんだろうなと想像したら、遠距離恋愛にも似た感情を連想しました。PENTAGONという宇宙の中で、ファンの子たちと絆をこの曲でもっと深めて欲しいという思いを込めて作りました」と制作のコンセプトを説明している。

2019年1月から2月にかけて、大阪、愛知、福岡、東京でZeppツアーを開催し、ファンを熱狂させたPENTAGON。日本での本格的なデビューをきっかけにして彼らは、世界的なグループに向けた大きな一歩を刻むことになりそうだ。

文 / 森朋之

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オフィシャルサイト
http://pentagonfan.com

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