Interview

TEAM SHACHI 新生ガールズユニットとして走り始めた4人の覚悟と自分らしさを詰め込んだ1stアルバムへの思いをたっぷり訊く。

TEAM SHACHI 新生ガールズユニットとして走り始めた4人の覚悟と自分らしさを詰め込んだ1stアルバムへの思いをたっぷり訊く。

しゃちほこからシャチへ——。昨年10月23日をもって、「チームしゃちほこ」から「TEAM SHACHI(読み方:シャチ)」に改名した彼女たちが、4人組の新生ガールズユニットしてはデビュー作となるミニアルバム『TEAM SHACHI』をリリースした。
ブラス民と名付けられたホーン隊を従えた、「ラウドでポップ」を基調にしたサウンドに、これまでよりも大人の表情を見せるようになった彼女たちは、グループのドラスティックな変革をどう捉えているのか。「楽曲制作にもより深く関わるようになった」という彼女たちが変化の象徴となる新作で伝えたかったことは。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 飯田エリカ

今は私たちが決めて、私たちがこうやりたいって言い始めて動いているもから、逆に責任もすごく生まれて(咲良)

TEAM SHACHIとして、新たなスタートを切った心境から聞かせてください。

秋本帆華 ビクビク怯えていたわけではなく、新しい挑戦をワクワクする気持ちでやっていますね。ホーン隊であるブラス民が増えたライブのやり方や、TEAM SHACHIの音としてで作っている今の曲調もファンの人に受け入れてもらっているので、方向性はこれで合ってるのかなって思っています。

大黒柚姫 名前も見た目もライブも楽曲の方向性も変わってて。年齢的にも全員が20代になったので、今までの親しみやすさは残しつつ、シャチらしさを新しく作っていけたらなって思ってて。アルバムの曲に関しても、今まではスタッフさんが作ってくれたものに沿うっていう形だったんですけど、今回からは一緒に作っていけるようになっているので、ほーちゃん(秋本)も言ったように、ワクワクしてます。

坂本遥奈 新しいことが始まる時って、不安や心配も多いと思うんですけど、4人で新しく始めます、チーム名も変わりますっていう打ち合わせは5人でいる段階から進めていたんですよ。そこまで濃く打ち合わせを詰めたのは、初めてのことで。2012年に大人の方に集められて、「今日からチームしゃちほこをやってください」って言われてた時とは全く違っていて。今は自分たちで今後の方針を決めているし、衣装に関してもメンバー発信で提案したり、自分たちで作り上げていくものが多くなってるんですね。だから、はじまりは不安もあったんですけど、今は早くみんなに新しいシャチを見せたいっていう楽しみの方が大きいです。スタートしてからまだ3ヶ月しか経ってないの? っていうくらい、濃い3ヶ月間を過ごしましたね。

秋本 濃いし、しっくりきてる。

坂本 ね。見せたいものが見せられてて、すごくいい環境になってると思います。

咲良菜緒 ちゆ(伊藤千由李)がやめたのも1つのきっかけなんですけど、「JUMP MAN」のツアーの最後くらいから、ちょっとステップアップしたくない? っていう話をしてて。だから、タイミングが2つ重なったんですよね。「変わりたい」「新しくなりたい」と思っていたところにちゆが卒業することになった。ポジティヴに捉えると、変わりやすいタイミングだったし、どこまで変わっても許されるタイミングだったので、改名というところまで変えることが可能だったと思うんです。メンバーと話して、「いっそのことそこまで変えてやるか」って決めた。チームしゃちほこっていう名前は大人がつけたけど、今は私たちとスタッフさんが一緒に決めて、私たちがこうやりたいって言い始めて動いているから、逆に責任もすごく生まれて。たとえ失敗しても、それは全部自分たちのせいというか。

坂本 それぞれが覚悟をもって決めてるよね。

咲良 そうそう。覚悟が決まってるなって感じがしますね。

楽曲を作ることに対して、メンバーがより関わるようになったっていうことが、一番変わったところかな(秋本)

名前まで変えるのは大きな決断だったと思いますが、改名以外で、それぞれが一番変わったなって思うのはどんな部分ですか?

大黒 ライブにブラス民がついたところですかね。私たちの声だけじゃなく、ブラス民の生演奏も生かされてくるので、ライブの迫力は増したし、ブラス民も演奏するだけじゃなくて、私たちに混ざってフォーメーション組んだりもする。ブラスが入ったことで昔の曲も新しいアレンジになってるんですけど、耳だけじゃなく、目でも新しい見せ方ができているのが面白いと思います。

秋本 楽曲を作ることに対して、メンバーがより関わるようになったっていうことが、一番変わったところかな。ハル(坂本)が作詞した「グラブジャムン 」は振り付けもハルが担当してるし、私の歌詞を使っていただいた「ROSE FIGTHERS」にはすごく思い入れがあるし。私が作った歌詞をみんなが歌ってくれていることがすごく嬉しいし、ファンの人に「新曲良かったよ」って言われることに対して、今まで抱かなかった嬉しい感情を抱いて、新しい気持ちになりました。

坂本 ライブでのそれぞれの歌い方も変わってますね。「あ、今、良かったわ」ってメンバー同士で感じることもあって(笑)。「DREAMER」のサビで<伊達に今日まで生きてないよ>ってあるんですけど、同じことを乗り越えてきた仲じゃないですか。新しいシャチになって、これにかけてるっていう覚悟を、毎回のライブで感じるんですね。それがカッコいいなって思うんですよ。今までもあったかもしれないけど、シャチになって気づけたことだから。メンバー同士もお互いが高め合えるいい関係になれたし、4人になって、絆がより深まったんじゃないかなって思いますね。

咲良 表面的にはいろいろと変わってるんですけど、中身はみんな、いい味でそんな変わってないんですよ(笑)。人間だから急には変われないじゃないですか。そこは、昔からライブを見てくれてた人たちは安心して欲しいなって思います。「急にかっこよくなっちゃったの?」って言われることもあるんですけど、それは、カッコつけてるだけですからね(笑)。エンターテインメントしてカッコよく見えたら嬉しいなっていうだけで、私たちは、より仲良くなったくらいの変化しかない。ただ、グループとしては、改名したことを知らない人もいるし、チームしゃちほこの名前を知らなかった人もいるので、新人に戻った感じです。1からのスタートっていうのが一番の変化かもしれないですね。

シャチになったタイミングで、こういう大人の強い女性の歌を歌えるのは気持ちも入っていいなと思います(坂本)

では、メンバ−が制作に関わったという楽曲についてお伺いできますか。まず、「ROSE FIGHTERS」では秋本帆華さんが作詞に参加してます。

秋本 メンバーみんなでコンペをしたんですけど、最初に音をもらった時に、出だしのブラスの音が緑のチクチクした感じに聴こえて、薔薇が思い浮かんで。メンバーみんな20代になるし、大人の女性ということでメンバーを薔薇にたとえて書こうって思って。そこから、薔薇は色や本数によって花言葉が違うんだっていうことを調べて書いてみました。内容的には、これからも戦い続けるぞっていう意思表明というか、現状に満足しないでもっと上を目指します! っていう曲になってます。

大黒 ほーちゃん(秋本)って癒し系だし、おっとりしてて、ふわふわなイメージがあると思いますけど、最初にこの歌詞を見た時に、シャチに対してこんなに強い信念を持ったんだっていうことに驚いて。それも、メンバーとしては、ほーちゃん自身の新たな発見でもありましたね。しかも、めっちゃ刺々しく書くのではなく、薔薇っていう美しい強さが書かれていてすごいなって思いました。7年一緒にいたけど、初めて気づいた一面です。

坂本 戦う女性ってカッコいいと思うんですよ。それをほのかちゃんが強い感じで書いてて。チームしゃちほこ時代だったら歌えなかった歌詞だと思いますね。シャチになったタイミングで、こういう大人の強い女性の歌を歌えるのは気持ちも入っていいなと思います。だって、歌い出しが<甘い香りで誘ってばかりだと思ったら>ですからね。しゃちほこには味噌の香りしかしなかった。

咲良 香りというか、匂いだね。しゃちほこだったら<味噌の匂いで>とかしか歌えなかったと思う(笑)。

秋本 いやだ〜〜〜。

咲良 あははは。歌詞は二人が言った通りで、シャチになって楽曲の変化が一番わかるのがこの曲だなって思います。ブラスの音ももちろん、シャチの音をラウドでポップにしようって決めたんですけど、この曲を聴いた時に、「変わったな」って思いました。新曲第1弾として配信した「DREAMER」はノリやすいし、しゃちほこで歌ってた曲調と近いものもあるんですけど、「ROSE FIGHTERS」はちょっとセクシーな大人の女性の感じがあるし、勢いがあってロックでかっこいい。これからも、かっこよくて女性らしさもある歌が増えていくだろうし、ラウドでポップな音がベースになっていくと思います。

シャチになってからは役割が明確になってきたかもしれない(大黒)

前向きでアップテンポの曲ですけど、歌声にはただがむしゃらなだけではない、大人の余裕のようなものを感じました。レコーディングはどうでした?

秋本 今回、ミニアルバム全部通して、柚姫がハモをやってくれていて。柚姫のハモが入って音が厚くなったからすごく感謝してます!

咲良 & 坂本 感謝してます!

大黒 あはははは。ありがとう。やったことのないジャンルだったし、最初は難しかったんですけど……。

咲良 言えよ! そんなに難しくなかったって(笑)。

秋本 ほんとはすぐにできちゃったんでしょ(笑)。

大黒 ふふふ。レコーディングの時は何回か聴いて、「はい、わかりました」って言う感じでやってました。でも、ライブではまだ慣れてないから難しさも感じてますね。あと、今回、歌う時に「手振りをつけてください」って初めて言われて。聴き比べてみると、アタックの位置や勢いが違ってたんですね。しゃちほこの時は、「みんなで楽しくお歌を歌おう」っていう感じでやってたんですけど、今後はスキルも身につけていかないといけないんだなって改めて思いましたね。それに、シャチになってからは役割が明確になってきたかもしれない。「DREAMER」がわかりやすいんですけど、ハルはラップと英語。

坂本 英語の発音、褒められるね。

大黒 あと、ここが一番高まりポイントっていうところを歌ってるイメージで。スロウになる前の突っ切るところがなおの役割で、ほおちゃんはこの可愛い声で。

咲良 あえてラップをしないっていうのも役割だよね。「DREAMER」のラップは3人だけでやってるから。

秋本 あはははは。それは、事情があったんですよ。話すと長くなるので、次から頑張ります! 

坂本 柚姫はハモです。

大黒 うん、それぞれの役割ができてきたなって思います。

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