Interview

小関裕太「悔しさが残った2018年」。映画『サムライマラソン』で外国人監督の現場を経験した今、思うこと

小関裕太「悔しさが残った2018年」。映画『サムライマラソン』で外国人監督の現場を経験した今、思うこと

『ラスト・エンペラー』でアカデミー賞受賞のプロデューサー、ジェレミー・トーマスに、『不滅の恋/ベートーヴェン』のバーナード・ローズ監督、音楽のフィリップ・グラス(『めぐりあう時間たち』)、衣装のワダエミ(『乱』)など、世界の第一線で活躍するスタッフが集結し誕生させた全く新しい幕末時代劇の『サムライマラソン』。キャストには佐藤 健を筆頭に邦画界を牽引する豪華な役者陣が揃った。

本作で、舞台となる安中藩に放たれた刺客集団のひとりを演じている小関裕太。昨年は主演作を含む4本の映画に出演し、ドラマでは連続テレビ小説にも出演。勢いを増す小関に、外国人監督のもとで仕事をした感想や、初めてとなった馬に乗っての芝居に始まり、2018年の振り返り、今現在感じている思いなどを聞いた。

取材・文 / 望月ふみ 撮影 / 増永彩子


オーディションで役を掴んだ時は、静かな闘志を燃やしていた。

国際色豊かなスタッフの集まった作品ですね。

イギリス人の監督さんや、アカデミー賞を受賞されているスタッフ陣がいる作品だと聞いてワクワクしました。作品を作る過程にも興味があったし、文化を超えて作られる作品のなかで、僕はどう映るんだろう、どう評価されるんだろうという思いもあり、挑戦してみたいと思いました。最初はオーディションのような面接で、脚本を読んでディスカッションをしました。

刺客である三郎役に決定した時の気持ちはどうでした?

嬉しかったですね。「やってやるぞ!」と。決まったことで満足するのではなく、「ここからだよな」と思いました。だから決まってヒャッホーという感じではなくて、「決まったか。よしこれからだぞ」と静かな闘志を燃やしていました。この作品で、自分がどんな成長を遂げられるのか、考えるとワクワクもしました。

三郎についてはどんな役だと考えましたか?

三郎は、本筋に大きく関わっているキャラクターではありません。ただ感じたのは、現代の言葉遣い、しぐさなどは違うけれど、悩みを抱えている若者といったところは、今の僕らと共通している人物なのかなと。ほかのキャラクターもそれぞれ現代と共通している思いがありますが、そのなかでも一番身近な思いを抱えている青年だと思いました。彼は自暴自棄になって荒くれ者に交じって戦いに行く。その理由にあたる裏設定を考えて臨みました。

裏設定というのは?

失恋です。監督とのディスカッションの期間を1カ月半くらいいただけたので、会うたびにお話しをして、そのなかで作っていきました。脚本に書かれていることではありませんけど、三郎になるために、彼は失恋から自暴自棄になっていると考えました。

役で馬に乗ったことで乗馬が趣味に。新しいことにチャレンジするのが楽しい。

撮影現場はいかがでしたか?

すごい現場でした。最初に脚本通り言わないでくれと言われて。「君がその役であれば、何を言ってもいいし、何をしてもいい」と。それから、朝イチでかつらやメイク、衣装などを全部作ったら、撮影に入ってからはカメラと役者の間には、メイクさんといった準備部の方たちは入ることのない現場でした。とにかくその場で、生きて生きて生きて、という様を撮られている感覚でした。

特によく覚えていることは?

馬に乗りながらの芝居。基本的に常に馬に乗って駆けていて。崖っぷちのところを下ったりするのも実際にやっているので、スリルがあって楽しかったです。実は撮影後も、乗馬には毎朝行ってるんです。ハマっちゃって(笑)。

そうなんですか!? よく馬は人を見ると言いますよね。

“馬が合わない”っていいますけど、本当に合わない馬は合わないんです。だから呼吸を合わせるのが難しいし、逆にその呼吸が合うと、一体化できたことを強く感じられます。馬に乗る役はまたやりたいですね。

新しいことに挑戦するのは抵抗よりも楽しみが大きい?

『天才てれびくん』という番組に出ていたころに無理難題をクリアしないといけなかったこともあって、新しいものにチャレンジすることはすごく好きです。特に2018年は新たな挑戦が多かったですね。竹刀を持ってさっきまで馬に乗っていたと思えば、バスケしていたりとか。チャレンジが楽しい1年でした。

スマートな大人に。そして芯を持ちつつ揺らげる侍になりたい。

三郎のラストカットが印象的でした。

あそこは監督がすごくこだわっていたんです。「虫を体に乗せるから、心構えをしておいてね」って(苦笑)。本編ではカマキリが映っていますが、実はほかにもバッタとかコオロギとかたくさんの虫がいたんです。きっとカマキリのカットが、監督にとって美しかったんだと思います。

監督が三郎に求めていたものは「それとなく品が漂い、育ちがよさそうで、邪気がなく純粋さを感じられる初々しさのある人」だったと。それが小関さんにぴったりだったと聞きました。

それが僕に合っていたかどうかというのは聞いたことがありませんが(笑)、三郎がそうした役だというのは聞きました。

実際に小関さんと重なりますか?

うーん、どうだろう。品という部分では、お箸の使い方とかは気を付けますけど(笑)。あと、ハンカチを持つように気を付けています。

ハンカチ?

僕、ステキな30代の男性になるのが目標なんです。ハンカチをすっと出せるってスマートだなって。映画とかに出てくるように、隣にいた女性が涙を流すというシチュエーションだって、この先あるかもしれない(笑)。そんなときにすっと出せるように。もちろんハンカチというのは象徴です。ハンカチを持っている人なら、ほかの細かなところにも気を配れている人なんじゃないかなって。だからそんな大人になりたいです。

小関さんは、ご自身のなかに侍魂を感じることはありますか?

はい、僕は侍です。あはは。常に覚悟と芯を持って進みたいと思っています。あ、でも今はまだ、侍になろうとしている状態かもしれません。芯のある人に憧れます。でも“揺らぎ”という言葉も好きなんですよね。以前、ミュージカルでご一緒した歌手の方に、「人の声には、AIや機会には出せない揺らぎの美しさがある。だから揺らぎを芸術として捉えると、すごくステキなものなんだよ」と言われたことがあるんです。なので、芯を持とう、自分の意見を持とう、自分の言葉に責任を持とうと思うのと同時に、“揺らぎ”もステキなものだと思う。だから芯を持って揺らいでいたいなと思います。そういう侍になりたいです。

楽しいことも悔しいことも経験して、今はがむしゃらに頑張りたい

2018年はいろんな挑戦をした年だったということですが、自分のなかで感じている変化はありますか?

24時間の使い方が変わったかなと思います。今までは眠いなとか、オフが欲しいなと思うことがあって、どこか気を抜こうと過ごしていたのかなと思います。いい塩梅で過ごそうとしていたというか。2018年は楽しいこともたくさんあったけど、同時に悔しいこともたくさんありました。そんな落ち込んでいたときに、香川照之さんに出会ったんです。

香川さんから何か影響を受けた?

はい。香川さんって、歌舞伎にNHKのバラエティに映画にドラマに、すごく活躍されていますよね。そんな香川さんが「休んでいる日は1日もない。俺はお酒は飲まなきゃいけないんだ」とおっしゃっていて、それで「俺はみんなの一週間を1日だと捉えている。みんなの月~金が日中で、夜から朝までが土日なんだ。だから夜は休む。飲む。でも休む日は1日もない」と。

パワフルですね。

そうなんです。それを聞いて衝撃的で。現場での香川さんは本当にパワフルで、周りから信頼も厚くて、スタッフの方の名前も全部覚えているし、現場の雰囲気も作ってらっしゃる。そんな香川さんの気合を聞いて、悔しい気持ちを抱えていた僕も、頑張らなきゃと気を引き締めなおしました。

では毎日頑張って、夜は休んで、次の日また頑張ってという仕切り直しを?

いえ、今の僕の場合は、1日のなかでも休むということは考えていません。今はなんでもとにかく吸収しなければいけない時期。だからがむしゃらに頑張って24時間をめいっぱい使いたいし、それが楽しいんです。

スタイリング / 吉本知嗣
ヘアメイク / MIZUHO


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小関裕太

1995年、東京都生まれ。2003年にデビュー後、ドラマ、映画、舞台、ミュージカルと幅広く活躍中。2018年は、映画『ちょっとまて野球部!』『曇天に笑う』『わたしに××しなさい!』『春待つ僕ら』、ドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』(NTV)連続テレビ小説 『半分、青い。』(NHK)などに出演。2019年は本作のほか、ドラマ『新しい王様』(TBS・Paravi)に現在出演中。3月12日からはFOD配信ドラマ『いつか、眠りにつく日』に出演する。

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https://ameblo.jp/koseki-yuta/

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映画『サムライマラソン』

2月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほか 全国ロードショー

【STORY】
時は幕末、迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明(いたくら・かつあきら)は藩士を鍛えるため、十五里(約58km)の山道を走る遠足を開催する。だが、この動きが、とある行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれる。ただ一人、迫る危機を知った男は、計画を食い止めるため、走りだす。

出演:佐藤 健 小松菜奈 森山未來 染谷将太 青木崇高 木幡 竜 小関裕太 深水元基 カトウシンスケ 岩永ジョーイ 若林瑠海/竹中直人 筒井真理子 門脇 麦 阿部純子 奈緒 中川大志 and ダニー・ヒューストン 豊川悦司 長谷川博己
監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
脚本:斉藤ひろし バーナード・ローズ 山岸きくみ
企画・プロデュース:ジェレミー・トーマス 中沢敏明
音楽:フィリップ・グラス
衣装デザイン:ワダエミ
配給:ギャガ
©”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners
GAGA.NE.JP/SAMURAIMARATHON

オフィシャルサイト
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