Interview

畠山 遼と糸川耀士郎の“絆”。ついに対戦を迎えるふたりが舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZEにかける熱い想いを語り合う

畠山 遼と糸川耀士郎の“絆”。ついに対戦を迎えるふたりが舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZEにかける熱い想いを語り合う

舞台「黒子のバスケ」(通称、くろステ)シリーズ第4弾にして完結編となる舞台「黒子のバスケ」ULTIMATE-BLAZEが、4月30日(火)の大阪公演を皮切りに4都市で上演となる。そして今作でついに、「キセキの世代」の元主将、赤司征十郎率いる洛山高校が試合に登場し、緑間真太郎擁する秀徳高校と準決勝で対峙することに。2016年の初演「THE ENCOUNTER」から緑間真太郎を演じる畠山 遼と、昨年2018年に上演された第3弾「IGNITE-ZONE」から赤司征十郎として出演する糸川耀士郎。
初めて共演した当時からお互いに居心地の良さを感じたというふたり。お互いを尊重し合うなごやかな空気感が流れるなか、今作にかける熱い想いをたっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 能一ナオ 撮影 / 冨田望


まさか“くろステ”で共演をさせてもらえるなんて

糸川さんは赤司征十郎として前作「IGNITE-ZONE」で満を持しての登場となりましたが、反響はいかがでしたか?

糸川耀士郎 とても人気があるキャラクターだということは知っていたんですけど、こんなにもファンの方に愛されているキャラクターなんだと、舞台上に立って改めて感じました。登場シーンに仕掛けがあったというのもあるんですけど、登場した瞬間にお客さんから声が上がったのが舞台上の自分の耳にも届いて。オペラグラスをお客さんが準備しだしたりする様子も目の当たりにして、「すごい……!」と思いました(笑)。

糸川耀士郎

プレッシャーも大きかったのでは?

糸川 プレッシャーはあったんですけど、僕は赤司征十郎を演じたいと思ってオーディションを受けたので、そのときから覚悟をしていましたし、頑張らなきゃなという気持ちのほうが大きくて。怖いというよりも楽しみな気持ちが大きかったです。

畠山 遼 普段、耀士郎はイジられキャラなんですけど、“くろステ”の現場では「赤司だからイジられないキャラでいく!」って、すごく気を張ってましたね(笑)。

畠山 遼

畠山さん演じる緑間真太郎もとても人気のあるキャラですが、最初のプレッシャーはあったのでしょうか?

畠山 初演のときに、情報公開で自分の名前が出るときには緊張したんですけど、公演に向けて稽古をしていくなかで、緑間真太郎への愛は絶対に座組みの中で負けたくないと思っていたので、「俺しかできない!」と思って務めさせていただいたいたところはあります。

前作「IGNITE-ZONE」の感想をお聞かせください。

畠山 実は、耀士郎と出会った頃に、ちょうど第1弾「THE ENCOUNTER」の情報が発表されていたんですよ。僕は耀士郎のことがとても好きで、よくふたりでご飯にも行っていたんですけど、たしか耀士郎もバスケ部だったので、「いいな」みたいなことを言ってたんだっけ?

糸川 はい。すごく羨ましくて。でも、遼くんと最初に共演させてもらったそのときは、僕自身まだ何のキャリアもなかったので、頑張って遼くんに追いつかなきゃなって思いながらその話を聞いていました。

畠山 でも、こうやって第3弾「IGNITE-ZONE」で赤司 役が耀士郎に決まったときは、僕はめちゃくちゃ嬉しかったです。

糸川 本当にこんなことあるんだなと思いました。最初に共演したときに遼くんが「耀士郎とまた今後共演したい」と言ってくれて。しかも「さらに上のステージで会おう!」みたいなことを言ってくれたんですけど、まさか“くろステ”で共演をさせてもらえるなんて思っていなくて。

畠山 たしかに。僕は前作「IGNITE-ZONE」では秀徳の試合シーンがなかったので、フラストレーションが溜まる部分があったんです。初演「THE ENCOUNTER」が始まる前から、洛山戦を視野に入れてやっていたので。だから前回は、耀士郎に洛山戦への想いを熱くバーッと語ってフラストレーションを緩和してました(笑)。しかも、耀士郎は僕たち秀徳の熱い想いを受け止めてくれる器があるので、今回試合ができるのが楽しみです。

キャストの皆さんの熱い想い。熱量が全然落ちていかない

糸川さんは、初の“くろステ”はいかがでしたか?

糸川 僕も試合シーンはなくて、登場する時間的には短かったんですけど、一番感じたのは、初演からずっと携わっているキャストの皆さんの熱い想いでしたね。あれだけの公演数があっても熱量が全然落ちていかないし、絶対に慣れとかも出さない。熱い試合を毎回そばで見ていて、みんなの想いの強さに、僕も「これは絶対に手を抜けないぞ!」と身が引き締まる感じでした。

前作「IGNITE-ZONE」の初日会見で、「役者人生の中でこんなにカッコいい演出で登場したことはない」とおっしゃっていましたね(笑)。

糸川 なかったですね。僕の役者史上最大の演出でした。しかも、みんながダンスをしているのに、僕は腕を組んで眺めているだけですから(笑)。

ラスボス感がすごかったです。

畠山 そこが赤司だよね(笑)。

役づくりに関して、アニメ版でも同役を務める黒子テツヤ 役の小野賢章さんから何かアドバイスはあったりするのでしょうか。

畠山 僕たちは初演のときに、「中学を卒業したばかりの高校1年生なんだから、たぶんそんなに大人じゃなくてもいいんじゃない?」といった、キャラクターとしてのアドバイスをもらいましたね。それに「試合をしているんだから、息の上がり方の臨場感はみんなで共有しようよ」とも言ってくれて、試合が始まる前にシャトルランみたいにめっちゃ走って、息を上げた状態で次のシーンに入るとかもやっていました。やっぱり賢章くんはとても冷静に見ていますね。

糸川 僕が身構えて現場に入ったからかわからないですけど、賢章さんはすごく気さくに接してくださいますね。ことあるごとに「よし、耀士郎もご飯に行くか!」と誘ってくださって、行動をともにしたり何気ない会話をしたりするなかで、緊張をほぐしてくださったりしますし、お芝居の部分に関しても、「こうしたほうがいいよ」と何か口でアドバイスを伝えるというよりも、背中で見せてくださる感じで、僕もそこから学ぶ部分がたくさんありました。

役者仲間というよりも、本当に友達のような感覚

『マフィアモーレ☆』(16)から始まり、昨年は“くろステ”、Live Musical『SHOW BY ROCK!!』と共演されて、おふたりはどんな関係になっていますか?

畠山 僕としては、耀士郎のことは全然年下だとは思っていなくて、むしろ同い年くらいの友達みたいな感覚なんですよね。役者仲間というよりも、本当に友達のような感覚が強くて。

糸川 まだ実現できてはないですけど、プライベートでも一緒に旅行に行こうとか、いろいろ計画しているんです。

畠山 だから、そういう仲の良い部分も、帝光中時代の赤司と緑間としてリンクできるのかなと思っています。本当に一緒にいてすごく気がラクですね。

糸川 そうですね……(うなずく)。

畠山 ん? 本当に思ってくれてる?(笑)

糸川 はい! めちゃくちゃ思ってますよ!(笑)現場に遼くんがいるのと、いないのでは、僕はたぶんテンションが全然違うと思います。遼くんが現場にいると僕も自然と元気が出ちゃうくらい、大好きです!

畠山 え!?  本当かなぁ?(笑)

糸川 ホントに! 本当なんです、これは!

一同 あはは。

お互いのことをどんな役者だと思っていますか?

畠山 耀士郎は芯が強いなと思っています。自分の中に一本の芯がしっかりと通っていて、例えば先輩に何かを言われても自分の中で納得できないと……ね?

糸川 たしかに、先輩に対しても言ったり聞いたりしますね。そういった意味での共演者とのぶつかり合い、それはケンカとかではなくて、役者同士の考えのぶつかり合いみたいなものは、先輩後輩関係ないのかなと思っているので。

畠山 そこはすごいなと思います。あと、耀士郎は先輩からとても可愛がられる人。

糸川 でも、その部分で言うと、遼くんも似ているところがあるんじゃないかなと思うんですよ。後輩からしても、遼くんはすごく頼りがいがあるし……。

畠山 えー嘘だぁ(笑)。

糸川 ホントですよ。お芝居の話もしやすいし、プライベートの話もしやすいし、僕からするとすごく頼れるんですよね。

例えば頼りがいを感じたエピソードを挙げるなら?

糸川 “くろステ”の現場に入るときに、やっぱりこの役に関してはプレッシャーや大きな期待もあったので、どういうスタンスで稽古に臨んだらいいのかなというのは、遼くんに頼りながらやっていましたし、「実際に試合(のシーン)をすることになったら、こういう感じでやりたい」みたいな話もしていました。

畠山 してたね。僕も耀士郎とそういう話を結構するかもしれないですね。

どんなところがお互い惹かれ合うのだと思いますか?

糸川 一番最初に遼くんに出会ったとき、僕なんて何の仕事もしたことがないペーペーの状態だったんですけど、そのときから、先輩なのに全然先輩風を吹かさないというか、「人として好きだから」と接してくれて。経歴とかじゃなく、人として接してくれているんだなというのが伝わってきて、「この人はビジネスで仲良くしてるわけじゃないんだ!」と思って感謝したんです(笑)。

畠山 あはは。僕はもう居心地が本当に良くて、すごく素でいられるんですよ。人としての魅力もとてもあるから、僕は耀士郎のことが『マフィアモーレ☆』のときからすごく好きで。あのときから、運命だったわけですよ。たぶん、こうやって戦うことは。

糸川 僕らがこうなることは、あのときから決まっていたんですね?

畠山 緑間風に言うなら、これは「運命なのだよ」ですよ(笑)。

糸川さんは愛されキャラでイジられキャラのイメージはありますが、おふたりが会話をしている様子を見ていると、畠山さんは糸川さんをそこまでイジらないのでは?

糸川 たしかに。僕、遼くんには先輩だけど「なんでだよ!」みたいなツッコミを入れたりもできるので(笑)、友達みたいな関係ですよね。

畠山 そういえば、“くろステ”の大阪公演から帰ってくるときに、ジェー(山田ジェームス武)と3人だったんですけど、あのときはずっと耀士郎にちょっかいを出していて(笑)。

糸川 あ! あのときは本当に地獄だったんです! 新幹線の3人掛けの席で、両サイドから遼くんとジェーくんが交互にイジってくるから、全然寝れなくて。「もうっ!」ってなりました(笑)。

一同 あはは!

糸川 しかも、ひととおりイジり終えたら、ふたりは寝ちゃってるみたいな(苦笑)。

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