Interview

黒崎真音が目論んでいる、日本武道館への道のり

黒崎真音が目論んでいる、日本武道館への道のり

黒崎真音が目論んでいる、日本武道館への道のり

間もなくデビューから7年目。アニメを愛し、アニソンを愛し、自らをアニソンシンガーと定義してきた黒崎真音のあらたな挑戦は、昨年のフェスで共演し意気投合したTRUSTRICKとのコラボレーション・シングルだった。そして本シングルの先に見据える過去最大規模の全国ツアー。一歩一歩、着実にステップを上がっていく彼女の近況について、話を聞いた。

取材・文 / 西原史顕 撮影 / 小島マサヒロ

神田沙也加✕BillyによるJ-POPユニット・TRUSTRICKとのコラボレーションを経て、黒崎真音があらたに手にした境地とは?

今回のシングルは、何よりTRUSTRICKとのコラボレーションが目玉になっていますね。

TRUSTRICKさんとは昨年の“Animelo Summer Live 2015”で「逆光のフリューゲル」(TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』挿入歌)を一緒に歌わせていただいて、共通の趣味もあってすごく仲良くなれたんですよ。神田沙也加ちゃんとはお互いに『ダンガンロンパ』が好きだという話もしましたし、すごく楽しい時間を過ごせたので、「また何か一緒にできたらいいね」と言っていたら……。

周りの大人たちが実現してくれたんですね。

(笑)。昨年のコラボステージは全編にダンスがついていたり、歌い分けのパートも細かくてすごく大変ではあったんですけど、こうして“次”が生まれたのも、あのとき頑張ったからなのかなと今では思います。レーベルや事務所の垣根を越えてまた一緒に歌えるのは、素直にうれしいことですね。 maon_dol_0786

そうして出来上がった曲が、不穏な空気を漂わせながらもアグレッシヴなロックサウンドを響かせる「DEAD OR LIE」。TVアニメ『ダンガンロンパ3-The End of 希望ヶ峰学園- 未来編』のOPテーマであり、TRUSTRICKとのコラボレーション曲であり、黒崎真音の作品でもある盛り沢山な一曲となりました。

まず『ダンガンロンパ』から受け取ったのが、戦う彼らの姿というか、絶望的な場所にいても自分なりに答えを見つけて前へ進んでいく、「ちっちゃい希望を信じ抜く姿勢って素敵だな」という印象でした。私たちも生きていればいろんな選択に迫られることがあって、何かしら決断しながら進んでますけど、自分の場合はちょっとうまく行かなかったりしたときに、「あのとき別の道を選んでおけばよかった」みたいに迷ってしまうことがあったなぁと。だからこそ『ダンガンロンパ』のキャラクターたちの迷いのなさというか、自分で決めたことを最後まで信じ抜く姿がカッコよく見えて、「DEAD OR LIE」もそういう曲にしたいなと思ったのが制作のスタートでした。

それゆえの攻撃的なサウンドと歌詞なんですね?

サウンドはいつものようにプロデューサーさんと協力しつつ、完全にイメージどおりの曲に仕上がったと思います。歌詞も、今言ったとおりの内容を描くことができました。

歌唱もいつもより荒々しい感じですよね。

そこも振り切って攻めていくのが今回のテーマだったので。

そしてTRUSTRICKが加わるわけですが、神田沙也加さんとBillyさんのおふたりには、どんな相乗効果を期待したのでしょうか?

歌い分けのパートやギターソロを入れていただくスペースは私たちのほうで考えさせていただいたんですけど、何かを期待していたというよりは、作業を通じて『ダンガンロンパ』との共通点を見出していったという感じですね。これはあくまで私が感じた沙也加ちゃんの印象ですけど、彼女は天使のようなキラキラした側面を持つ一方で、揺るぎのない芯の強さも持ち合わせていて、これはレコーディングのときに明らかでした。歌は私が先に歌って、後から彼女に重ねてもらったんですけど、彼女のレコーディングには迷いがまったくないんです。そこには私が歌うのとは違う種類の力強さがあって、戦いの先にあるものが見えたというか、未来のない戦いをしているんじゃなくて、どこかに救いの光がちゃんと待ってくれているんだという景色を連れてきてくれた感じがすごくしました。
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Billyさんのギターソロは?

Billyさんにもまったく迷いはありませんでしたね。自分がこれだというフレーズを最初のテイクから出してくれて、2、3回弾いただけで「最高でーす」みたいな(笑)。自分で掴んだ答えを信じてそこから未来を切り開くんだという「DEAD OR LIE」のテーマが、沙也加ちゃんとBillyさんのおかげでより明確になりましたし、おふたりには私の想像を超えるパフォーマンスをしてくださったことで、楽曲が当初のイメージからグッと良くなっていくのをリアルタイムで感じさせてもらえて楽しかったです。

得るものが多かったコラボレーションだったんですね。

そうですね。自分たち以外のシンガーさんやプレイヤーの方と一緒にレコーディングする機会はなかなか少ないので、いろいろ勉強させていただきました。あとはMVでもうれしい発見があったんですよ。
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