Interview

三森すずこが最新楽曲に刻んでいた“ミルキィホームズ解散前夜の想い”とは? ミニアルバム『holiday mode』全曲解説

三森すずこが最新楽曲に刻んでいた“ミルキィホームズ解散前夜の想い”とは? ミニアルバム『holiday mode』全曲解説

2018年にアーティスト活動5周年を迎えた三森すずこが、自身初のミニアルバム『holiday mode』をリリースした。そのタイトルが示すように、本作のテーマはずばり“休日”。今や声優・歌手としてだけでなく、舞台やミュージカルなど多方面で活躍中の三森だが、そんな多忙な日々を送る彼女にとって休日とはどんな時間を意味するのか? 本人に話を聞いた。

取材・文 / 須藤 輝

切羽詰まった毎日を送るなかで、休日に聴いてリラックスできるような曲を集められたらいいなって

三森さんにとって昨年2018年はソロアーティストデビュー5周年というメモリアルな年でしたが、改めて振り返ってみてどんな1年でした?

三森すずこ ソロとしてはアルバム(2018年6月発売の4thアルバム『tone.』)を出せて、8月には大阪と横浜の2カ所でライブもできました。あとミルキィホームズではファイナルライブもあったので、ミルキィ関連のイベントも活発化して。そうやってファンのみんなと直接コミュニケーションできる機会も多めにあったので、みんなの生の声がたくさん聞けて面白かったですね。「みもりんのあの曲が好きです」とか「あのヘソチラがよかったです」とか(笑)。

ははは(笑)。

三森 それから1月と10月に「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の舞台があったり、4月にはミュージカル「SHOW HOUSE『GEM CLUB II』」にも出演させていただいたり、いつもの三森すずことは違った一面もお見せできたんじゃないかなと。

もともと三森さんはミュージカル出身ですが、昨年は特にその経験が役に立ったのでは?

三森 そうですね。いよいよ今までやってきたことが本気で生かせるときがきてるなって思います。そんなふうにバタバタと過ごした1年でしたけど、どれも楽しくて、すごく充実してましたね。

そんな多忙な日々を送られている三森さんが今回リリースされたミニアルバム『holiday mode』のテーマは、ずばり“休日”。

三森 はい。たしかソロライブの前後だったと思うんですけど、切羽詰まった毎日を送るなかで、休日に聴いてリラックスできたりリフレッシュできたりするような曲を集められたらいいなと思って。それがきっかけでこのテーマに決めました。そんな作品にできれば私自身はもちろん、みんなにとっても癒しになるんじゃないかなって。

“等身大の三森すずこの休日”をテーマにした楽曲たち

“休日”をテーマに作家陣に楽曲をオーダーされたかと思いますが、それはすなわち“三森すずこの休日”、あるいは“休日の三森すずこ像”ということになりますよね?

三森 そうなんですよ。だからか、めちゃくちゃハッピーな子に描かれている曲が多かったです。ただ、そのままだとお気楽すぎたり若すぎたりする部分もあったので、そこはより等身大の三森すずこに寄せる方向でブラッシュアップしていただきました。

ひと口に「休日」といっても収録された7曲はバラエティ豊かですよね。例えば1曲目の「tulutu…」はスーツケースを相棒に見立て、旅行に思いを馳せる軽やかなミディアムチューン。

三森 私は同世代の女友達とよく旅行に行くんですけど、「tulutu…」はそのときのことを思い出しながら、とても優しい気持ちで歌えましたね。ただ、歌っているうちにちょっと切なくなったりもして。というのも、その女友達ともお互いに忙しくなってきて、スケジュールが合わなったり……だから「前は一緒に旅行してたのにな」みたいな(笑)。

2曲目「退屈リダクション」はシンプルなロックナンバーで、3曲目「チュッタシュガリン」はキュートなエレクトロポップ。各曲の曲調も多彩ですね。

三森 曲順は私が決めさせてもらったんですけど、2曲目にロックナンバーを持ってきたのはメリハリをつけたかったというのもあります。「tulutu…」が休日の朝を思わせるふわっとした曲なので、ここで元気を注入する感じで。しかも「退屈リダクション」はバンドサウンドなのにゴリゴリしてなくて、それも休日にふさわしいロックかなと。歌詞は曲名の通り「退屈」にフォーカスしてるんですけど、私も「せっかくの休みなのに、部屋に閉じこもって何してるんだろう?」って思うことがたまにあって、そんな日はこの曲を聴いて外に飛び出したいですね。

三森さんの中音域を生かしたややルーズなボーカルも、カラッとしたバンドサウンドにマッチしていますね。

三森 うれしいです! 3曲目の「チュッタシュガリン」は造語で、架空のお菓子の名前なんですけど、ちょうどリリース日の前の週にバレンタインがあるんですよね。バレンタインのときって、普段あまりキッチンに立たないような女子でも「ちょっとクッキーでも焼いてやるか」ってなるじゃないですか。まあ私がそのタイプなんですけど、休みの日に慣れないお菓子作りに挑戦して「大丈夫かな?」ってオーブンの中を見守っているときの気持ちを歌にしてもらいました。

続く4曲目「Swing of Love」は大人っぽいジャズナンバー。ここでもやはり雰囲気が変わります。

三森 これは、PandaBoYさんに「スイングジャズを作ってほしい」とお願いしてできた曲なんですけど、もともとPandaBoYさんには打ち込み系の楽曲をよく作っていただいていたので「なんで僕に?」っていう反応で。でも、だからこそPandaBoYさんのチャレンジ精神が表れてきっと面白い曲になるはずだと思ったし、実際その通りになりました。歌詞も、休日の夜にお洒落してパーティーに出かけると、夜の街がキラキラしてる、そんな非日常感もあり。まあ、現実の私は「パーティー」といっても打ち上げとか女子会レベルなんですけど(笑)。

1 2 >