Interview

フレデリックの進化の軌跡。広がりと深みが増した『フレデリズム2』で提示する、彼ら流のダンスミュージックの楽しみ方

フレデリックの進化の軌跡。広がりと深みが増した『フレデリズム2』で提示する、彼ら流のダンスミュージックの楽しみ方

隆児は僕にない音楽の見方をしている。いい意味で状況を変えてくれる

赤頭 僕のこだわりは、「スキライズム」のギターソロで初めてライトハンド(タッピング)を使ったことですね。そうじゃないソロも一応、考えたんですけど、このぐらい速いテンポでギターソロを弾くとなると、今までにやったことと似たソロになりそうで。もちろんそれでも良かったんですけど、もっと面白いことをしたいなと思って。今までフレデリックを聴いてくれている人たちには、メタルやハードロックのイメージが僕にはないと思うので、やってみたら面白いかなと。初めてこの曲をラジオでオンエアしてもらったら、「すごい!」っていう感想があって(笑)、良かったですね。レコーディングの前に練習しているときは、面白い半面、「ホンマにそれでいく?」っていうみんなの視線を感じてましたから(笑)。結果、やってみたら、面白がってできました。

曲に合っていたからでしょうね。

赤頭 僕がメタルを聴いているのをメンバーは知ってますけど、これまで弾いてなかったので、ファンの方のビックリを味わえました(笑)。

康司 隆児は僕にない音楽の見方をしていて。「何でそれするんやろ?」っていうことをやるんですよ。それが刺激的だったり、自分で思いつかないことをやってくれるのって、いい意味で状況を変えてくれるというか。ずっと一緒にやり続けると同じことをやろうとしてしまうんですけど、そういうちょっとした違いで会話ができると面白いですよね。それはレコーディングの醍醐味だと思います。だって、「コイツ、ヤバいな」と思いましたもん(笑)。隆児がいなかったら、僕はもっと堅く考えていた部分があったかもなって。

そういうひらめきは大事ですよね。

赤頭 それは康司くんにも感じてますよ、「こんな曲作るんや」って思いますから。

今のフレデリックが進むなかでの、第2章として作品が詰まっている

そこはバンドならではの反応ですね。ちなみに、『フレデリズム2』と付けたのは、3、4とシリーズ化していく予定だからですか?

康司 このタイトルを出したとき、満場一致で決まりました。このスタイル、この形は大事にしていきたいと思っています。

意味ありげな単語のタイトルを付けてイメージを決めつけないように?

康司 『フレデリズム』を出したときから、「これがフレデリックだ!」という旗を掲げて代表曲を入れて、自分たちらしさの幅を詰め込んだアルバムになったので、一番知ってもらいたい部分はそこだなと感じているんです。このバンドが目指していること、やりたいことをしっかり受け取ってもらえるのはフルアルバムだと思いますから。そういう意味で『フレデリズム2』になったのは、今のフレデリックが進むなかでの、第2章として作品が詰まっているということですね。

健司 フルアルバムは活動の軌跡ですし、20~30年経って改めて今までのCDを見返したときに、ここでフレデリックはこういう活動をしてきたんだなって。写真でいうアルバムみたいに、この時期はこういう活動だって振り返ることができるんじゃないかなと思います。

それに、あのアルバムが何枚目だったのか思い出すとき、数字があると振り返りやすいですよね。第2章ということは、もう次に向けて動き出しているということですか?

健司 目の前のことを話すと、ライヴですね。今もツアー中ですし。

康司 なんだかんだ言っても自分たちはライヴバンドだと思うので。音源では気づかなかった驚きとか、感じられなかった高揚感だとかを感じられるのがライヴですし、音源を超えるのがライヴだとも思っているので。4人ともミュージシャンとしてスキルもパワーアップしてるので、2019年はライヴ中心の活動になると思います。

ワンマンツアーも第2弾に突入していますけれど、昨年の“飄々とインセプション”、1月からの“飄々とイマジネーション”は、どういうふうに分けているんですか?

健司 大きく括ると、ライヴハウスツアーとZeppツアーですね。セットリストも変わっていきますし、今は『フレデリズム2』の曲も織り交ぜたり、2019年のフレデリックの一番いいところを出していくツアーですね。今のツアーが終わって、アルバムリリース特別公演第1弾のSTUDIO COASTから来年2月の横浜アリーナファイナル公演まで、次のツアーを回るので、ライブ三昧の1年になります。

ライヴで楽曲の完成度を高めることができる2019年にしていきたい

ツアーの手ごたえはいかがですか?

康司 最高ですね(笑)。毎回そうですけど。

健司 「飄々とエモーション」をリリースしてからのツアーなので、お客さんとしてはワンマンで初めて聴く人も多くて。そういうところも含めてシンガロングのパワーをもらったり、自分たちが予想だにしないことを感じています。去年のアリーナライヴで「飄々とエモーション」を初めてやったときは、ある程度イメージしてましたけど、それ以上のものがあったので、これがZeppになると思うと、また期待感が大きいですね。

赤頭 毎年ツアーができることもありがたいですけど、やるごとに良くなっていて。これからもそうありたいですね。

高橋 今までだったらこの曲のときが一番盛り上がったとか、そういうところでお客さんとの距離感を計ることができていたんですけど。今はシンガロングで健司くんとの声を通じてお客さんとのコミュニケーションが取れているなと感じています。そうやって、お客さんとの繋がりを感じられる箇所がどんどん増えているので、『フレデリズム2』でも、「この曲をライヴでやったらお客さんはどう反応するだろう?」って僕らも想像して楽しみにしています。ポイントとして繋がれる箇所をもっと増やしていけたらと思います。

そして、初回限定盤には昨年のフレデリズムツアー特別公演を収録したDVDが付きますね。

健司 この“LIGHT LIVE”はコンセプチュアルなライヴになっていて。セットリストのBPM(テンポ)を120から140と指定して、ダンスミュージックでひとつのノリを持続することでライヴを楽しめるというコンセプトでやったものなんです。

同じBPMの曲を連続させるというのはDJ的な発想ですよね?

健司 そうですね。「LIGHT」という曲を引き立たせるために、今までのフレデリックとはまた違ったイメージをこのタイミングで作れたライヴだったと思います。音源を引き立たせるのがライヴだし、音源を超えるのもライヴだと思っているので、この1年でもこういったコンセプトライヴだったり、ツアーも中身をガラッと変えたり、いろんなライヴをやろうと思っています。頭を使ったり経験値を高めたり、そういうことを積極的にやっていきたいですね。ライヴで楽曲の完成度を高めることができる2019年にしていきたいです。

今の話に関連すると、2019年はどんな年になりそうですか?

高橋 音源で僕らが表現したことを、より浸透させるのがライヴだと思うんです。『フレデリズム2』には新曲が8曲入っているし、まだライヴでやってない曲もありますから。曲数が多いぶん、時間をかけて浸透させていきたいです。お客さんと歩幅を合わせるのも大事で、自分たちでやりたいことをやるだけじゃなくて、それがどう届くかも気にしているし。“LIGHT LIVE”は去年だから成立したと思うんです。僕がサポートで入ってから、初めて「オドループ」をやってないんですね。それが成立したのも、お客さんが受け入れてくれる状況を自分たちで作ってこれたからだと思っているし、お客さんと一緒に作れていると思うんです。どんな状況でも自分たちの曲を楽しんでもらえる状態を作れているので、応援してくれている人たちに「フレデリックの音楽の楽しみ方は、まだほかにもあるよ」って、このアルバムを聴いてもらってさらにライヴで浸透させていければと思っています。

赤頭 フルアルバム、いいものが出来たので、まだ知らない人にもちょっとでも知ってもらいたいし、触れてもらえるようなことをしていく1年にしたいです。

康司 遊びたいですね(笑)。自分が曲を書いて……ひとりから始まるわけじゃないですか、小さなものですけど。それを信じてくれるメンバーがいて、スタッフがいて、音源を聴いた人によってもっと広がる。こんな機会、遊ばないとダメでしょって思うんです。だから、遊びたい(笑)。こんな僕からこれだけ大きなものに広がって、その経験を聴いた側にも受け取ってもらいたいから、ライヴを披露しにいろいろなところに行くんです。だから、そういう機会にみんなに会えたらもっと面白くなるし、みんなの人生観も、僕の人生観も変わると思う。そういうことをもっと共有したい、そんな行動ができる2019年にしたいです。

FREDERHYTHM TOUR 2019〜飄々とイマジネーション〜

2019年1月26日(土)札幌 Zepp Sapporo
2月2日(土)宮城 SENDAI GIGS
2月8日(金)大阪 Zepp Osaka Bayside
2月9日(土)大阪 Zepp Osaka Bayside
2月13日(水)愛知 Zepp Nagoya
2月14日(木)愛知 Zepp Nagoya
2月17日(日)福岡 Zepp Fukuoka
2月20日(水)東京 Zepp Tokyo
2月21日(木)東京 Zepp Tokyo
3月03日(日)沖縄 桜坂セントラル

アルバムリリースツアー
FREDERHYTHM TOUR 2019-2020

〈SEASON 1〉
FREDERHYTHM TOUR 2019~夜にロックを聴いてしまったら編~

4月13日(土)新木場STUDIO COAST
*チケット一般発売日:2月24日(日)10:00〜

〈SEASON 2〉
FREDERHYTHM TOUR 2019~リリリピート編~

6月4日(火)兵庫 神戸 太陽と虎
6月6日(木)福岡 DRUM Be-1
6月13日(木)宮城 仙台enn 2nd
6月14日(金)新潟 CLUB RIVERST
6月21日(金)香川 高松 DIME
6月22日(土)広島 CAVE-BE
7月2日(火)大阪 BIGCAT
7月3日(水)愛知 名古屋 ElectricLadyLand
7月7日(日)北海道 札幌 COLONY
7月9日(火)東京 恵比寿LIQUIDROOM
*チケットアルバム封入先行:2月20日(水)12:00〜2月25日(月)23:59

〈SEASON 3〉
FREDERHYTHM TOUR 2019

10月11日(金)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
10月12日(土)広島 BLUE LIVE
10月14日(月/祝)高知 キャラバンサライ
10月18日(金)宮城 仙台Rensa
10月20日(日)新潟 LOTS
10月22日(火・祝)石川 金沢 EIGHT HALL

〈SEASON 4〉
FREDERHYTHM TOUR 2019

11月16日(土)北海道 Zepp Sapporo
11月29日(金)愛知 Zepp Nagoya
12月7日(土)福岡 Zepp Fukuoka
12月14日(土)大阪 Zepp Osaka Bayside

〈FINAL〉
FREDERHYTHM ARENA 2020

2020年2月24日(月・祝)神奈川 横浜アリーナ

フレデリック

三原健司(vocal, guitar)、三原康司(bass)の双子の兄弟と、赤頭隆児(guitar)、高橋 武(drums)。
〈MASH A&R〉オーディション初年度の特別賞を受賞。2014年9月にミニアルバム『oddloop』でメジャーデビュー。2016年10月にメジャー1stフルアルバム『フレデリズム』を発表。2017年には全国ツアー・海外単独公演も行い、2018年4月に神戸ワールド記念ホールにて初のアリーナ公演を行う。2019年2月、2ndフルアルバム『フレデリズム2』をリリースし、自身最大規模の全国ツアー〈FREDERHYTHM TOUR 2019-2020〉を発表、ファイナルは2020年2月に横浜アリーナにて開催予定。

オフィシャルサイト

< 1 2