Review

黄金の16-BITふたたび!『メガドライブ ミニ』収録5タイトルをマニアックに予想

黄金の16-BITふたたび!『メガドライブ ミニ』収録5タイトルをマニアックに予想

最近ゲームがつまらない、ハマらない……。そんな経験をしている人、もしかしたらいるのではないでしょうか? 美麗な3DCGが目まぐるしいフレームレートで切り替わる最新ハードのゲームに興味はありつつもイマイチ食指が動かず、かといってカジュアルさを全面に押し出したゲームも馴染みそうになく、ゲーム機の進化と時代の変化に取り残されたようで、「昔はよかった……」と口に出してしまいそうになることも。ソフトのせいでもなければ、ハードのせいでもない。なのにゲームに心が動かない……。そんな方に、かつて打ち込んでいたゲームへの愛情を取り戻せるかもしれない、うってつけのゲームハードが発売されることをぜひ知っておいてほしいのです。

時はさかのぼり、1988年10月29日。ビジュアルショック、スピードショック、サウンドショックの三拍子と、“時代が求めた16-BIT”という代名詞のもと、とあるゲーム機がセガ(現セガゲームス)から発売されました。その名はメガドライブ。無骨で真っ黒のボディカラーを主体に、金色で16-BITの文字が堂々と刻印されており、当時のアーケードゲーム基板やシャープのマイコン・X68000に搭載されていたモトローラ製のCPU・MC68000を採用するなど、当時のゲーム業界を威圧しているようにも思えます。どこかマイノリティでありつつ、軟派なライトユーザーには媚びないゲームはどれも手応えが十分すぎるほどで、まさに硬派なゲーマーに向けた思い出深いハードといえるでしょう。
2016年11月に任天堂から発売されたニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータを発端に、NEOGEO miniやPlayStation®Classicなど、人気タイトルを数十本収録した手のひらサイズでハードが復刻する流れが顕著な近年。2018年4月に行われたファンイベント“セガフェス2018”にて、ついに我らのセガも『メガドライブ ミニ』(仮称)を発表。発売を2019年に延期すると報じられてから数ヶ月、いよいよ発売を迎える本年となりました。
本稿では、『メガドライブ ミニ』(仮称)に収録されるであろうタイトルのなかから、人気度や“メガドライブらしさ”に注目しつつ、もっとも愛するセガハードはメガドライブである筆者が「あのタイトルは絶対に入る!」、「変化球としてあのタイトルが収録されるのでは?」と考え抜いた本命、対抗、穴、大穴の5タイトルをピックアップ。あなたが思い、願っている代表タイトルと一致するでしょうか?

文 / クドータクヤ


看板キャラクターのシリーズ作。選ばれるのは初代か続編か!?
本命:『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』

セガの看板キャラクター『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』、通称『ソニック』がメガドライブで産声をあげたのは1990年のこと。誕生から30年が経過していることから、世代によって“初めて遊んだタイトル”や“一番好きなタイトル”が違うというのも印象的で、なかには「昔の『ソニック』を遊んだことがない」という若年層のファンもいるほどです。こうした新規ファンや、これまでのシリーズを遊び直してみたいという旧来のファンに向けて、セガサターンの『ソニックジャム』やPlayStation®2の『ソニック メガコレクション プラス』といったオムニバスタイトルにて、メガドライブ版の『ソニック』シリーズが一挙収録されることもありました。また、近年ではニンテンドー3DSで展開されていた『セガ 3D復刻プロジェクト』シリーズや、Nintendo Switch™でリリースされている『SEGA AGES』シリーズにて『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』と『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』が移植・配信されるなど、現在でも『ソニック』はあの頃のままでゲーム業界を駆け抜けています。
当然、この『メガドライブ ミニ』(仮称)に収録されないわけがないという、いわば“鉄板”ではあるものの、問題は「どのタイトルが選出されるのか?」という点です。メガドライブでリリースされた『ソニック』のナンバリングタイトルは、初代、『~2』、『~3』、『ソニック&ナックルズ』の計4本。ファンとしてはこのすべてを収録してほしいものの、現実的に考慮すると初代か『~2』のどちらかに集約されるのではないかと予想していましたが、2月25日から『メガドライブ ミニ』(仮称)のオフィシャルサイトにて、初代、『~2』のいずれかを収録タイトルに決定するための”国民投票”が開始されています。この収録タイトルの一部を決める”メガドライブミニ(仮称)収録タイトル国民投票”では、ほかにも『ぷよぷよ』シリーズ、『シャイニング・フォース』シリーズも投票できます。つまり、このシリーズの収録は確定ってことですね。投票は3月4日までですので、支持をしたい方は急いで投票を。
さて、『ソニック』に話を戻しましょう。この両候補から個人的には、記念すべき『ソニック』のデビュー作ではなく、遊びやすさや演出を向上した『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』をあえて選出します。

▲現行の『ソニック』シリーズにも登場しているソニックの良き相棒、マイルス“テイルス”パウアー(通称・テイルス)が初登場したのも、この『~2』からです

初代では、ソニックが走っている最中にしゃがんで体を丸めることでより速く移動できるスピンモードに移行できましたが、『~2』では止まっている最中でもすぐに高速移動ができるスピンダッシュが採用されたことでアクション性が向上し、ストレスを感じることなくソニックを気持ちよく操作できるようになりました。
また、宿敵であるエッグマンが狙うキーアイテム“カオスエメラルド”を入手するためのボーナスステージは、奥行きのある3Dで表現されたハーフパイプ状のステージを駆け抜けながらコインを集めるというものになっており、いま遊んでも古さを感じさせない秀逸な演出となっています。

▲ボーナスステージは自動スクロールで進行し、ときおり現れる障害物を左右移動やジャンプで避けながら、規定区間内で一定数のリングを集めるのが目的。なかにはリングが空中に配置されていることも

▲ボーナスステージで7つのカオスエメラルドをすべて回収すると、全身を金色に輝かせながら超高速移動ができるようになるスーパーソニックに変化! 所有しているリング数=秒換算でスーパーソニック状態を維持できるので、恐れずに突き進める爽快感がたまりません

”メガドライブらしさ“としての初代と、『ソニック』らしさを向上した『~2』、どちらか1タイトルとは言わず、ぜひとも両タイトルを収録してほしいのが正直なところ。ですが、どちらにせよ2Dの『ソニック』が『メガドライブ ミニ』(仮称)で遊べるのであれば、ファンとしては素直に喜べるのではないでしょうか。

アーケードに引けを取らない本格アクション! 
対抗:『ベア・ナックル』

アクションゲームとして『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を先に挙げましたが、他社がこぞってアーケードで集中的にリリースしていたベルトスクロールアクションとまったく引けを取らないゲームバランスとボリュームを持った『ベア・ナックル』シリーズを外すわけにはいかないでしょう。
本シリーズのBGMを手がけた古代祐三氏は、4つ打ちを主体としたハウスを中心とするテクノサウンドをいち早くゲームミュージックとして取り入れたという話題性も加味し、“メガドライブといえば!”という対抗枠として選出させていただきました。
メガドライブでは『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』、『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』、『ベア・ナックルIII』の3タイトルがリリースされており、このうち初代と『~II』は『ソニック』と同様『セガ 3D復刻プロジェクト』にて文字どおりの復刻を遂げていることから、ぜひこの機会に『~III』も加えた“シリーズ一挙収録”に期待したいところですが、はたして……。

▲『ベア・ナックル』は、シリーズ通しての主人公であるアクセルとヒロインのブレイズ、そしてボクサーのアダムという3人のキャラクターを選択し、全8エリアをクリアしていくのが目的

▲アクセルとブレイズのほか、プロレスラーのマックスとスケーターのサミーという新キャラクターを加え、選択できるキャラクターが4人に増加した『ベア・ナックルII』。キャラクターグラフィックが大きくなったことで、攻撃や打撃に重みがグッと増しました

▲マックスに代わり、サイボーグのドクター・ザンが加わった『ベア・ナックルIII』。移動におけるダッシュや、スコアによって攻撃バリエーションが増す成長システムなどを導入し、これまでの2作とはまた違う手触りとなっているのが特徴的です

現在の中古市場では、近年のオールドゲームブーム効果と相まって、初代と『~II』は平均4千円で販売されていますが、メガドライブの末期に近い1994年にリリースされた『~III』は、出荷数の少なさから、なんと平均1万円というプレミア価格が付けられています。他機種の過去ソフトをダウンロード購入できるWiiおよびWii Uのショッピングサービス・バーチャルコンソールでも各タイトル617ポイント(円)で販売されていましたが、今年の1月31日にサービスが終了し、現在では購入することができないという点も考慮のひとつに加えておきましょう。
また、セガからライセンス許諾を受けたインディーズパブリッシャーのDotEmu社は、シリーズ最新作となる『Streets of Rage 4』の制作を発表したことから、シリーズを振り返るという意味においてもタイミングとしてはバッチリではないでしょうか?

1 2 >