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黄金の16-BITふたたび!『メガドライブ ミニ』収録5タイトルをマニアックに予想

黄金の16-BITふたたび!『メガドライブ ミニ』収録5タイトルをマニアックに予想

メガドライブのみリリースの名作シューティング! 
穴:『スーパーファンタジーゾーン』

アーケードゲームの移植ではなく“メガドライブだけでリリースされた”という意味合いを重視し、1986年にアーケードゲームとしてリリースされた任意方向スクロールの横シューティングゲーム『ファンタジーゾーン』の続編にあたる『スーパーファンタジーゾーン』を、本命と対抗に次ぐ穴として予想します。

▲ダークメノンと名乗る軍団に返り討ちに遭ってしまった父に代わり、単身で乗り込むことを主人公・オパオパが決意し、平和を取り戻すという王道的なストーリー

開発は本家のセガではなく、ファミリーコンピュータ版『ファンタジーゾーン』の移植を手がけたサンソフトによるもの。可愛らしいキャラクターデザインとパスカル調の色鮮やかな配色といった“『ファンタジーゾーン』らしさ”をしっかりと継承しているのがポイントです。

▲オリジナルの『ファンタジーゾーン』と同じく、ステージ道中に現れる敵や前線基地を破壊しながら集めたコインを対価に、自機・オパオパを強化する攻撃ショットや速度上昇アイテムを購入しながら数々のボスと戦っていきます

当作ではオパオパの攻撃用のショットやボムがグンと増加し、戦略のバリエーションが広がったことに加え、暗闇のステージで役に立つスーパーライト(照明)や、電気がビリビリと通る地面を歩けるようになるラバーブーツなど、特色的なステージに必要となるアイテムも追加。

▲ステージを浮遊するショップでアイテムを購入。攻撃用の武器だけではなく、敵弾を一定時間防ぐバリアといった防御アイテムや、残機を直接買うことも可能です

アーケード版『ファンタジーゾーン』はさまざまな家庭用ハードに移植されたことや、直接的な続編に当たる『~II オパオパの涙』もセガ・マークIIIやアーケード版でリリースされていることから、いまひとつマイナー感が拭えない『スーパーファンタジーゾーン』。しかし、元祖に見劣りしないアイディアの数々やギミックに富んだボスデザインを取り入れた開発スタッフの『ファンタジーゾーン』に対する愛情とリスペクトを感じてほしいですし、いま一度スポットライトを当ててほしいという思いから、シューティングゲーム枠候補に当作を挙げさせていただきました。

メガドライブだけが“メガドライブ”じゃない! 
大穴:『バーチャレーシングデラックス』&『夢見館の物語』

『メガドライブ ミニ』(仮称)と銘打っている以上、メガドライブの周辺機器であるスーパー32XとメガCDのソフトが収録されることを望むのはいかがなものかと思いつつ、「本体のスペックが足りないなら、周辺機器でパワーアップさせる」という強引なセガらしさに敬意を評し、大穴として『バーチャレーシングデラックス』と『夢見館の物語』をピックアップします。

ナイジェル・マンセルやアイルトン・セナといった選手の活躍によって日本でもF1ブームが巻き起こっていた1992年、フォーミュラカーのレースをポリゴンで再現したアーケードゲーム『バーチャレーシング』が誕生し、1994年には“セガバーチャプロセッサ”というカスタムチップをソフト側に搭載するという力技でメガドライブにもリリース。見た目よりプレイ感覚を意識した移植度となり、車体をクイッと曲げてコーナーを滑り抜けていく操作感覚はアーケード版とほぼ遜色がなく、これだけでも選出候補としては十分ではあります。しかし、スーパー32Xによってパワーアップした『バーチャレーシングデラックス』は、メガドライブ版で評価を得た操作感覚はそのままに、滑らかなフレームレートと美麗なグラフィックによって、よりアーケード版に近づけることに成功しました。

▲独自要素として、GTカーやストックカーといった車種やコースを追加。これらを蛇足として感じず、『バーチャレーシング』における世界設定をグッと広げたような印象すら感じます

セガ所属のサウンドコンポーザー・幡谷尚史氏による爽やかなリプレイBGMも評価が高く、自身でも満足のいく走りができたあとにリプレイを見つめていると、それだけでもたまらなく気持ちよくなることができるので、ひとりでも多くの人にこれを体験してほしいと思います。

▲ファンの間でも人気の高いBGMとともに、自動で切り替わるカメラワークで自分の走りを見直せるリプレイモード。コースレコードを更新できたときの達成感もひとしおです

一方、メガCDでリリースされた『夢見館の物語』は、森のなかに突如として表れた洋館に迷い込み、人から蝶に姿を変えられた妹を救い出すため、兄である少年を一人称視点で操作するというアドベンチャーゲーム。少年にヒントを与えてくれる登場人物全員が蝶であることや、全編通してザラついた画面描写が“夢を見ているような感覚”を疑似体験させてくれるなど、不気味でありながらもどこか不思議で独特な雰囲気が色濃い一作です。

▲館の住人である蝶たちはもともと人間でしたが、ある出来事や思い出をきっかけに、自ら蝶になることを望んで住み着いたという設定にも注目

アクション性よりも謎解き要素が強く、万人には好まれづらいところではありますが、それでこそセガハードのゲームであると言えるのではないでしょうか? 

この2作をピックアップしたのは、2Dのドットグラフィックから3DのCGへと進化していく1990年代の初頭において、家庭用ゲーム機で3Dポリゴンの表現にアプローチした意欲作であるというのも選出ポイントのひとつとして考慮させていただきました。

いかがだったでしょうか? このほかにも、アクションアドベンチャーの『エコー・ザ・ドルフィン』、アクションゲームの『ザ・スーパー・忍』シリーズをはじめ、現在ではセガが権利を有するテクノソフト製シューティングゲームの『サンダーフォースII』から『~IV』なども選定候補に挙げようと思っていました。また、他社製のゲームからは、トレジャーによる『ガンスターヒーローズ』、『ダイナマイトヘッディー』、ゲームフリークの『パルスマン』、コンパイルの『武者アレスタ』、海外メーカーのアタリがアーケードでリリースした『マーブルマッドネス』や『ガントレット』の移植版なども同様です。

選ぶに選びきれないほど魅力的なゲームがメガドライブではリリースされていました。この膨大な作品群から、どんなタイトルが選ばれるのかワクワクしながら楽しみにしています。『メガドライブ ミニ』(仮称)には何本のソフトが収録されるのか、そして気になる発売日や値段……。これらについては未だ情報が出ていませんが、我々セガファンにとっては”出たら買う“以外の選択肢はないでしょう。1990年代が16-BITを求めたように、現行のゲームにハマらない人たちはメガドライブが残した名作を求め、受け入れると思います。


■商品名:メガドライブ ミニ(仮称)
■メーカー:セガゲームス
■発売日:2019年 発売予定
■価格:未定

メガドライブミニ(仮称)オフィシャルサイト

  

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