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『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』ユーザーを魅了する完成形RPGの真価

『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』ユーザーを魅了する完成形RPGの真価

豊富なやり込み要素にも注目!

『テイルズ オブ』シリーズの特徴でもあり、『TOVR』の魅力のひとつでもあるのが、豊富なやり込み要素だ。その代表格が“サブイベント”で、文字どおりメインストーリーを補完するイベント。本編内でのイベントの後日譚だったり、街の住人たちとのエピソードだったり、ミニゲームが発生したりと、さまざまなパターンが存在する。それらを見ることで、よりキャラクターや世界への愛着も湧いてくる効果があるし、いつどこで発生しているかわからないそれらを見つける楽しみもある。パーティーメンバーに関わるものだと、新たな術技の習得や“称号”の獲得もあるので、その意味でも見逃せないし、見逃したくないものだと言える。

▲新たなエピソードを楽しめるだけでなく、強力なアイテムが手に入ることも

▲ミニゲームも中終盤にかけていくつか登場する。オンラインランキング機能に対応しているものもあるぞ

ゲーム前半では、行動範囲も狭いのでサブイベントが発生しているかどうかを調べるのもそれほどたいへんではない。それが後半になって自由に全世界を飛び回れるようになると、サブイベントの発生する場所も世界中が対象になってしまい悶絶する羽目になる。とくにラスボス直前になると、じつはとんでもない量のサブイベントが発生していたりするので、筆者のように「心おきなく、やり残しなくラスボス戦に臨みたい」と考えてしまう性格のユーザーだと、それらをひとつひとつ消化しようとしていつまで経ってもラスボスと戦えなくなることも……。

▲メインストーリー進行中は強すぎて手を出せなかった各地の“ギガントモンスター”たちも、ラスボス戦直前の強くなったユーリたちなら倒せるようになっている。その事実がわかったら、全部倒しに行ってしまうのがゲーマーの性というもの

サブイベントのほかにも、『TOVR』にはアイテムやモンスターの図鑑、称号といった収集要素がたくさん用意されている。『テイルズ オブ』シリーズの伝統だけあってやり込み要素へのこだわりは尋常ではなく、PlayStation®4、Xbox One、Steam®などの各ハードに用意された“トロフィー”や“実績”などゲームのやり込みを評価する機能の項目数もとにかく多い。ただし、そこまで過酷な条件を要求するものはなく、ボリュームこそあるものの完全制覇を狙いやすい構成だ。筆者も初めてトロコン(実績コンプ)を達成したのが2008年の夏、オリジナル版『TOV』のXbox 360版でだった。マップ踏破にやや手こずったが、だいたい110時間くらいで終えられたと記憶している。

▲“モンスター図鑑”や入手したアイテムが記録される“コレクター図鑑”は、ある程度収集するとスキットも発生する

また、『TOVR』はクリアデータの“GRADE”を利用して“経験値2倍”などの特典を得られる“GRADEショップ”が2周目以降使えるようになる。それを使えば1周目で逃した要素もだいぶ楽に集めることができるので、トロフィー達成や実績解除を狙うなら、2周目をプレイするのもありだ。
一方で、プレイ内容の一部データを集計した“レコード”という機能がある。自分が愛用しがちなキャラクターなど、プレイ傾向がひと目でわかるようになっているもので、たまにチェックしてみるとこれがなかなか楽しい。自分としては状況に合わせて使用キャラクターを平等に変えながら進めているつもりだったのだが、ふと手を止めて確認してみると女性キャラクターの使用率が明らかに高かったりする……。

▲バトルの記録やキャラクター使用率なども集計されているなど、プレイしていて張り合いが出てくる要素がてんこ盛りなのだ

ストーリー、バトル、そしてやり込み要素と、ここまで『TOVR』の魅力についてまとめてきたのだが、10年の時を経て今あらためて振り返ってみても、本当にたくさんの面白い要素が詰め込まれていたのだと感じる。どこかのインタビューでオリジナル版『TOV』の制作プロデューサー・樋口義人氏が語っていたが、オリジナル版『TOV』には「やりたいことを全部込めた」のだという。それも、ただ込められただけではない。1~2時間というキリのいいカタマリの連続で物語が構成され、それでいてゲームが進むごとに楽しめる要素が自然と増えていき、クリアー後もさまざまなやり込み要素で楽しめるという“ゲーム全体の構成”に隙がない。いい素材を完璧に調理しているのだ。現代のゲーム文化の主流であるソーシャルゲームの最大の特徴が“拡張性”であるなら、『TOVR』のそれは“完成度”だと言える。ここまでの完成度を成し遂げるのに、いかほどの手間暇が掛けられたのだろうか? じつは、そこにこそ“10年まえの大作RPG”をおすすめする理由があるのだ。
オリジナル版『TOV』が発売された2008年は、ゲーム業界では家庭用ゲームのHD画質への移行が本格化してきた過渡期にあたる。携帯機が据え置き機を圧倒していたものの、まだソーシャルゲームも登場しておらず、各メーカーもある程度の予算と期間を投入してゲームを作っていた時期だ。ハードの普及が進んでいなかったため、売上的には目立たなかったものの、内容が高く評価されている作品はじつは多い。その後、ソーシャルゲームの流行などもあって家庭用ゲーム業界は長い冬の時代を迎え、作品数自体も大きく数を減らしてしまった。
そんななか、この過渡期に作られたタイトルたちは手間暇がかけられたことでクオリティーが高いものが多く、なおかつHD対応で作られているために見た目も十分耐えられるという、希有な存在なのだ。その筆頭格がオリジナル版『TOV』であり、今こうしてリマスター化されて蘇ったのはゲームを愛する大人たちにとって幸せであると言うほかない。

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【募集終了】抽選で3名様に『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』PlayStation®4版パッケージソフトウェアをプレゼント!

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3月1日(金)~3月8日(金)消印有効

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・当選の発表は賞品の発送をもってかえさせていただきます。落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・ご住所や転居先が不明などの理由で賞品のお届けが出来ない場合は、ご当選を無効とさせていただく場合がございますので、予めご了承ください。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者へ譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。

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■タイトル:テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER
■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
■対応ハード:PlayStation®4、Nintendo Switch™、Xbox One、PS(Steam®)
■ジャンル:正義を貫き通すRPG
■対象年齢:12歳以上
■発売日:発売中(2019年1月11日)
■価格:オフィシャルサイトをご確認ください


『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』オフィシャルサイト

©藤島康介
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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