Interview

Chelsyの新曲が秦建日子初監督映画『クハナ!』とタッグ!

Chelsyの新曲が秦建日子初監督映画『クハナ!』とタッグ!

鳥肌もののロックが、ビッグバンドを通し成長する小学生の女の子達の映像とともに

今年4月にリリースしたミニアルバム『ESCAPE ON THE WEEKEND』がTOWER RECORDS渋谷店の総合チャートでウィークリ−1位を獲得した3人組ガールズバンド、Chelsy。前作から5ヶ月ぶりとなる通算5枚目のシングルは、「アンフェア」の原作者であり、ドラマ「ドラゴン桜」や「そして、誰もいなくなった」の脚本家としても知られる秦建日子の初監督作品『クハナ!』とタッグを組んだ1枚となっている。初披露の時点ですでにライブで大きな盛り上がりを見せていたアップテンポのポップロック「Kite」は映画主題歌で、ハートウォーミングなバラード「Town」はエンデイングテーマとして制作。秦監督や三重県桑名市を舞台にビッグバンドを通して成長していく小学生の女の子たちを描いた映画の劇伴を手掛けた立石一海も参加し、ジャケットには、映画に出演したキッズ達も登場するなど、人や街との出会いによって生まれた有機的なコラボレーションが結実している。

取材・文 / 永堀アツオ


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Chelsyらしい前向きさも詰まってて。所々に、ぐっとくるようなフレーズが多くある曲

新曲「Kite」は映画『クハナ!』の主題歌になってます。

MIO 嬉しいですね。

SHIZUKA みんなにChelsyのことを知ってもらえる1つのきっかけにもなるからね。

MIO 『クハナ!』は町おこしの映画で、老若男女の方が見ると思うので、お茶の間感に向かっていけたらとは思います。

AMI とっつきやすくなってほしいよね、すごく。

もともとそんなにとっつきにくくないと思いますが(笑)、映画に出演もされているAMIさんからどんな映画かを説明していただけますか?

AMI 地方創生、いわゆる町おこしのための映画なんですけど、どんどん協賛してくれる会社が増えていったくらい、秦監督の熱い思いがこもっていて。舞台は三重県の桑名市で、町の子供たちが部活でジャズをやっていくというストーリーになって。

MIO 実際にある工場とかお店が出てくるんだよね。

AMI そう。桑名市にあるお店や公園、協力してくれた人がリアルに出てる面白い映画です。私は実際にある鰻屋さんの店員役。子供たちがどうしてジャズをやるかというと、学校が廃校になっちゃうんですね。子供たちには関係のない、大人同士の絡みに巻き込まれてしまって。それでも、大きな大会に向かって頑張っていくっていう。

SHIZUKA 主人公の一人の男の子がカイトくんっていう名前で。大空を羽ばたいてゆく凧のカイトのダブルミーニングで、「Kite」になってます。

そうなんですね!予告編を見ましたが、加藤清史郎くん扮する男の子の役名なんですね。そう言われると、やがて去っていくかもしれない彼を見送るような曲に聞こえます。

MIO もちろん映画のために書き下ろした曲なんですけど、Chelsyらしい前向きさも詰まってて。所々に、ぐっとくるようなフレーズが多くある曲だなって思ってますね。

自分たちらしさを感じたのどんなフレーズですか?

AMI <泣いたってやるしかない>とか。日々、「もう、やるしかないでしょ!」って思うので(笑)

MIO 私は<不平等の中でも笑えたら勝ち>かな。

SHIZUKA 私もそこが好き。

MIO なんか、自分が思ったもん勝ちというか。周りにどう思われようが、自分が笑えるんだったら、自分がよし!って思えるんだったら、それは勝ちだなって思う。自分が前向きになれるフレーズだなって思いました。

SHIZUKA 平等なことって何1つないからね。その中でみんな、ひとりひとりがどう頑張っていくかっていうことだなって。私たちらしくもあり、映画の世界観にもぴったりだなって思います。

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レコーディングにはどんな気持ちで臨みました?

SHIZUKA メロがすごくよくて、疾走感もある曲なので、ただの8分弾きが気持ちいい曲だなと思って。だから、あまり細かいフレーズも入れずに、走るように弾いてます。

AMI SHIZUKAのいうとおりに疾走感のある曲なので、前に前にっていう姿勢で叩いてて。自分の中ではDメロのフレーズがポイントですね。リズムキープの中にタム回しを入れたところは、自分の中でも気持ちいいところになってます。

MIO 歌うのはとても難しい曲なんですよね。とても音域が広い曲なんですね。だからこそ、サビで一気にバーンって広がるような開放感があるんですけど、Aメロの終わりの低いところをこれ以上高くしたらサビの高いところが歌えない、かといって、サビの一番高いところを低くしたら、今度はAメロの低いところが歌えないっていう、ギリギリの音域で挑戦してる曲でした。だから、難 しかったんですけど、自分が成長できる曲だし、そういう意味では、歌うのが楽しい曲でもあるんですよね。みんな一緒に歌えるフレーズもあるので、これからライブで成長させていくのも楽しみだなって思いました。

AMI その、みんなで歌えるサビの<Oh Yeah!>のところは、3人で一本のマイクに向かって歌ってて。

SHIZUKA 初めてだよね?

AMI うん。楽しくやりました。ブースの向こうのみんなが笑って見てて恥ずかしかったけど、ノリノリでやりました。

ハモは、盤はAMIさんですが、ライブではSHIZUKAさんがやってましたね。

AMI 1Aのオクターブ上をライブではSHIZUKAが歌うんですよ。私はそこが大好きで。ハモだけどリードのようになるので、Chelsyの新しい感じが出てていいなって。今までにない、派手なAメロになってよかったなと思います。

SHIZUKA ツインボーカルみたいになってますね。

完成した映画は見ました?

AMI はい! キャッチーなフレーズも多くて、映画の主題歌にぴったりだなと思っていたんですけど、中盤、すごくいいところで「Kite」がかかるんですよ。しかも、ずっとかかってる。

SHIZUKA 2番の途中まで流れるよね。

AMI そうなの。見終わって、心がじんわりとしました。人の温かさも感じられる映画だなって思いました。

SHIZUKA 私も高校の時に部活でビッグバンドをやっていたので。すごいリアルでした。小学校から高校までずっとトロンボーンをやってて。それを、「Town」で……。

AMI 吹いてるんですよ! いつ言おうかと思ってた。

SHIZUKA 普通は、ホーンを入れるときは何人かいるんですけど、今回、私だけだったので、和音も一人で重ねてやって。ちょっと大変でした。

MIO 大変な姿を見てました(笑)。

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AMIは桑名であったかくて、優しい人たちにたくさん会ったんだろうなって

(笑)その「Town」はエンディングテーマになってますが、AMIさんと秦さん、立石さんの共作になってます。

AMI 台本を読んだ時に、お話の中で街が深く関わってる映画だなっておもって。その街のしきたりだったり、その街でしかない関係性だったり、その街っていうのは、誰しもが少なからず記憶のどこかにあるものだと思うので。そういう景色を曲で表したくて書きました。

SHIZUKA この映画が完成するまで私とMIOは桑名には行ったことがなくて。AMIはイチゴのなんかで行ってて。

AMI イチゴのなんかって! 私だけ、以前、番組のロケで桑名に行ってことがあったんですよ。それも偶然なんですけど。

SHIZUKA だから、この歌詞を見たときに、きっと、AMIは桑名であったかくて、優しい人たちにたくさん会ったんだろうなって思ったんですよね。

AMI そうなんです。

MIO 桑名を1日回った思い出がAMIの心の中に残ってるんだなって感じましたね。そのあと、3人で行った時に、AMIが桑名のことをすごい話してくれて。すごく楽しかったんだなって思って。

AMI だって、1回ロケに行っただけなのに、また行ったときに、みんな覚えててくれて。その後もつながりを持ってくれたりするし、どんどん広がっていく街だなと思います。

ただ、歌詞としては、街を離れていく人に対する思いを歌ってますよね。

AMI そうですね。秦さんと一緒に書いているんですけど。人がどこで成長していくかというと、自分が生まれ育った街だと思うんですよね。そこには、同じ時間を共にした人がいて。その人がたとえどこに行ってしまったとしても、その人と痛みを分かち合ったっていう事実は、街に残っている。そんな街のことをこの曲で表現できたらなって思ってました。

MIO 「クハナ!」が仲よかった子が遠く離れていってしまうというお話でもあるので、それを思い浮かべたりもしましたね。例えば、大人のしがらみに巻き込まれて転校しちゃうことって、みんな経験があるじゃないですか。転校しないとしても、小中高と進んでいく中でかけがえのない友達や大切な人ができるけど、絶対に卒業というものがあって。そこで、みんなそれぞれの道を選んでいく。見ているものはみんな同じだと思っていたのに、それぞれが違うものを見るようになって、やがて変わってく。それでも、一緒に過ごした時間は無くならないから孤独じゃないんだっていうことを感じる歌詞でしたね。

この曲を聴いただけで、小学校の時に転校した子のことを思い出しましたよ。

SHIZUKA 私は東京生まれ、東京育ちなんですけど、そういうのがなかったんですよね。身近な人たちは誰も引っ越してないし、今もみんな地元にいて仲いいし。

AMI 大学進学を機に上京とかもないからね。東京の話を聞くとビックリする。千葉は転勤とかでいっぱい引っ越しちゃったりするから。その度にお別れ会してたよ。

SHIZUKA そういう話をAMIから聞いて、小学校の別れをイメージしてましたね。

サウンド的には、編曲が立石さんになってますね。キーボードが入るのも新鮮でした。

AMI 秦さんが練ってくれて、劇中に出てくるフェンダーローズを弾いてもらうことになったんですよ。あれは、立石さんも一緒に、みんなでいっせーのでレコーディングしました。

SHIZUKA 歌もせーので録るのは初めてだもんね。しかも、初セッションでリハもなし!

AMI 集まって、はい! みたいな。めっちゃ緊張したよね。

MIO 緊張した。クリックも流していたんですけど、それよりも、立石さんのリズム感に合わせて歌うのが正解だなって思ってやってました。

AMI 音も渋めにして、スネアのピッチも下げて。あったかい音を目指したんですけど、みんなでいっせーのでレコーデイグすることが初めてだったので、緊張はしたけど、音楽的に楽しくて。何もないところから、みんなでいっせーので作るレコーディングの楽しさが今でも鮮明に覚えていて。またやりたいって思いました。

SHIZUKA 私はトロンボーンのレコーディングの印象が強すぎて、それ以外覚えてないです(笑)。

AMI トロンボーンを吹いてたSHIZUKAの顔もすっごくよく覚えてる。かわいそうでしたよ。一人で全部やらないといけないから。1フレーズ録り終えたらすぐ次っていう。
ベースは指だけど、トロンボーンは口なので、しびれたりするんじゃないかと心配に見てました。

SHIZUKA 心配されてた(笑)。確かに、ベースは永遠に弾けるけど、トロンボーンは口でやるから休み休みやらないといけなくて。時間がかかりましたね。

歌とローズだけで1番が終わるので、このまま二人が出てこないのかと心配になりました。

AMI サビでくるかと思ったらこないけど、2番で出てきます。

MIO Chelsy最長の曲なんでしょうね。

AMI エンドロールに合わせて作ってるので、6分になりました。

MIO メロもキャッチーだし、すごくあったかい曲になったので、ぜひ映画館に足を運んで、『クハナ!』の色と、Chelsyの色、どっちも味わってほしいなと思いますね。

最後に、皆さんのご自身のTownへの思いも聞かせてもらえますか?

AMI 私は千葉県柏生まれ、柏育ちなんですけど、柏にはライブハウスがいっぱいあって。そこでライブをしていたからこそ、今、こうしてChelsyにも出会えたと思うんですね。今、柏でももっと音楽を盛り上げようっていうことで、いろんな人が町をあげて動いていて。それは桑名と通ずるところがあるなって思いますね。

MIO 私は千葉の海沿いなので、駅を降りた瞬間に磯の香りがすると、あ、地元に帰ってきたなって思う。商業施設も多いし、AMIやSHIZUKAの地元とも繋がってるし、いい街だなって思いますね。

SHIZUKA 私はずっと東京で。新宿や渋谷とは離れてるんですけど、アクセスが良いので、都内ならどこでも30分で行けちゃうんですね。住みやすい街だからみんな本当に引っ越さなくて。幼稚園からの仲良い友達がみんな残っていて、「今日、飲もう」って言えばすぐ会えるっていう。

AMI いいな。幼なじみ、みんな、東京に出ちゃいました。

SHIZUKA でも、その分、故郷感はないかな。地元愛はそんなにないというと冷たく聞こえるかもしれないけど、街より友達が好きっていう感じ。渋谷も新宿も六本木もそんなに変わらない。

AMI おお、なんか、カッケー(笑)。

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リリース情報

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2016年9月7日発売

5th Single 「Kite」

HCB-006 ¥1000 (税抜)
Honey Bee Records/Being INC.

【収録曲】
01.Kite
02.T o w n
03.Kite~Instrumental~
04.Town~Instrumental~

プロフィール

Chelsy


MIO(vo,g)、SHIZUKA(b,vo)、AMI(ds,vo)。メンバー全員が高校生の2011年に 音楽プロデューサーHISASHI KONDOが企画する各パートのオーディションにて結成。その後、大人気コミックが原作のTVアニメ「アオハライド」挿入歌に大抜擢され、2014年9月に、「I will/Animation」でメジャーデビュー。キュートなルックスと瑞々しい歌声、確かな演奏力が魅力の3Pガールズバンドとして注目。都内を中心に精力的にライブ活動を行っており、そのライブパフォーマンスは、いまもっとも”盛り上がるライブ”と定評を受けている。2016年4月にレコード会社移籍後に第一弾で発売されたミニアルバム「ESCAPE ON THE WEEKEND」は、TOWER RECORDS渋谷店 総合チャート堂々のウィークリー1位を獲得。ガールズバンド・ブームを牽引する新人バンドとして、更なる飛躍を目指す。「Kite」が主題歌、「Town」がエンティングテーマトして流れる映画「クハナ!」(http://kuhana.jp)は、現在上映中の東海地区先行に続き、10月8日(土)よりシネ・リーブル池袋、ユナイテッド・シネマ豊洲他、全国ロードショー!!

オフィシャルサイト:http://chelsy-official.com