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山本耕史が「遊園地に来ているような感覚で楽しめる舞台」と太鼓判! 愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』開幕! 佐藤流司も登壇した囲みの模様を

山本耕史が「遊園地に来ているような感覚で楽しめる舞台」と太鼓判! 愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』開幕! 佐藤流司も登壇した囲みの模様を

ついに、愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』が開幕した。ミュージシャン・池田貴史によるソロプロジェクト“レキシ”の楽曲をもとに、河原雅彦が原案・演出・上演台本を手がける新作ミュージカルだ。
日本の歴史への深い造詣を活かした歌詞を様々なテイストの楽曲で綴って披露してきたレキシ。椎名林檎や斉藤和義、三浦大知など豪華アーティストとのコラボレーションでも話題を集めており、幅広いファンを獲得している。河原雅彦もそのひとりであり、“レキシアター”は「実現させないかぎり死ねないと思っていた」とコメントしているほど。
そんなレキシへの愛が溢れる本作に挑むのは、バラエティ豊かなキャスト陣だ。囲み取材には、主演の山本耕史、劇中で「9役演じる」と明かした松岡茉優、2.5次元界のトップを走る佐藤流司、たしかな演技力を買われる藤井 隆、そしてレキシのMVにも出演していた八嶋智人の5名が登壇して意気込みや見どころを語った。
3月10日(日)TBS赤坂ACTシアターにて、初日直前に行われたフォトコールと囲み取材の模様をお伝えする。

取材・文・撮影(稲穂写真のぞく) / 片桐ユウ

まさにテーマパークの入り口を前にしたときのような、ワクワクした高揚感

TBS赤坂ACTシアターの客席に入ってまず目に飛び込んでくるのが、各座席の手前に用意してある“稲穂”だ。TBS赤坂ACTシアターが実っている。
“レキシ”好きの方ならご存知のとおり、レキシのライヴでは“稲穂”を振るのが恒例。「狩りから稲作へ」という曲の中で行われる「イナホー!」コールの際に使用するのが、ペンライトや団扇ではなく“稲穂”なのである。ライヴでは持参するファンや公式グッズの「INAHO」を購入して参戦する者が多い“稲穂”だが、今回の舞台では観客全員がしっかり参加できる仕様となっていた。

ちなみに「狩りから稲作へ」は、紀元前4世紀頃、日本に稲作が広まり、狩猟がメインだった生活から農耕へと移行していった時代を歌う楽曲。
日本の歴史といえば、戦国や幕末といった激動の時代を思い浮かべる人も多いだろうが、レキシは縄文時代や平安時代、また刀狩りや参勤交代といったエピソードにもフォーカスした楽曲が多数ある。レキシを知れば“日本の歴史”、入門編からマニアックな部分まで網羅できると言っていい。

愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』で劇中に使用されるレキシの楽曲数は、約25曲にものぼる。各自ベースとなる役はあるが、“レキシ―ランド”なる不思議なテーマパークで様々な時代へと飛び回っていく展開のため、俳優たちはいくつもの役を演じる。

フォトコールでは、そんなストーリーの序盤にあたる場面が公開された。

まずは山本耕史が演じる、引きこもりの青年・織田こきんが黒縁メガネとジャージー姿で舞台上に現れる。本作のヒロイン・カオリコを演じる松岡茉優は、この場面ではなんと武蔵坊弁慶の姿である。
ふたりが会話を交わす間に、舞台後方の橋の上に佐藤流司が演じる源ヨシツネが美しく笛を吹きながら登場。そして山本の歌う「LOVE 弁慶」に乗って、華麗な立ち回りを繰り広げる。

やがて源ヨシツネも橋から降りてきて、織田こきんとハイタッチ! テンポの良い楽曲に乗って、ふたりはノリノリで歌唱する。カラフルな番傘を持ったダンサーと一緒に、カオリコもキュートな笑顔を振りまいていた。

華やかにショーアップされた場面のあとに続くのは、織田こきんの冴えない生活が描き出されるシーン。ここでは高田聖子が演じる織田胡蝶と、藤井 隆の演じる明智が客席から笑いを誘いまくる。

八嶋智人が演じる劇団シキブが現れて解説を担い、織田胡蝶と明智の過去を明かす。大学時代、イイ感じだったふたりだが、学内のヒーロー・将軍が突如として胡蝶に惚れて猛アプローチ。明智はひとり取り残されてしまったのだった。明智が物哀しく歌う「刀狩りは突然に」が切ない。
だが大学時代の胡蝶と明智、将軍の姿はインパクト大。将軍役の山本 亨が醸し出すファンキーさにも釘づけとなる。

主人公・織田こきん周りの紹介が済んだところで、法螺貝の音が鳴り響く。八嶋演じるウォルト・レキシーが、夢の国“レキシ―ランド”への門を開いたのだ。各キャラクターが「そうだレキシ―ランド行こう」の楽曲に合わせて続々登場。まさにテーマパークの入り口を前にしたときのような、ワクワクした高揚感にテンションが上がる。 レキシの楽曲が持つ独特なユーモラスさを失うことなく、さらにミュージカルとしても違和感のない構成に仕上がっていた。

時間にして15分ほどの“チラ見せ”フォトコール。それだけでも「絶対に面白いに違いない!」と、確信が持てるお祭りズムを感じさせた。

フォトコールでは一瞬の登場となったが、乃木坂46の井上小百合や浦嶋りんこ、個性の強そうなキャラクターの活躍も楽しみだ。

ト書きやナレーション部分も面白くて、台本からエンターテインメント

この後はフォトコール直後に行われた囲み取材の模様をレポートする。
囲み取材に応じたのは、山本耕史、松岡茉優、八嶋智人、藤井 隆、佐藤流司の5名。

初日を迎えての心境を聞かれた山本耕史は「レキシさんの曲で、このにぎやかなメンバー。お客様に楽しんでもらえることが一番の望みです」とコメント。
松岡茉優は「1月の中旬からお稽古をしていて、皆さんと一緒に遊んでいるような感覚でした。こうして初日を迎えて“あ、お仕事が始まるんだ!”という気がしております」と打ち明け、八嶋智人も「このビジュアルの並びで、楽しくないものをやっていると言ったら“はぁ?”となってしまう(笑)」と笑顔。笑いに溢れる作品であることをうかがわせた。

藤井 隆は「“緊張しないでください”と河原雅彦さんに言われたのですが、どう考えてもムリです(笑)。でもおっしゃることは非常によくわかって、こちらが誠意を持って真剣に楽しむということをやらせていただかないと、お客様には届かないと思う」と真摯に語り、他の登壇者も大きく頷く。
そんな藤井を指し示して、八嶋が「藤井さんは今日ね、お誕生日なんです!」と公表すると、一同から大きな拍手が送られる。松岡が「何歳になったんですか?」と問うと、藤井が満面の笑みで「36歳になったんです」と回答。すかさず松岡が「微妙なウソつかないでください!」とツッコミを入れて、会場は大きな笑いに包まれた。
「本当は47歳です(笑)」と訂正した藤井だが、「すごく印象に残る初日を迎えられました。47年前の自分に伝えてあげたいですね」とボケ続け、今度は八嶋から「生まれたときの自分に!?」とツッコまれていた。

佐藤流司は「稽古中もそうですし、袖にいるときにも誰よりもたくさん笑わせていただいています。お客様と一緒に楽しんでいきたいと思いますし、大好きな刀をブンブン振り回していきたいです!」と宣言。ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズでも活躍中の佐藤ならではの“刀”に寄せたコメントを、山本がにこやかに見守っていた。

本作の見どころについては、自身もレキシファンであり、MVにも出演したことがある八嶋が「レキシさんの楽曲を使ってストーリーが組み上がっている。お芝居と音楽、どちらも楽しんでもらうことがコンセプトになっています」と述べ、「もともとの歌詞にストーリー性やダブルミーニングがあるので、それをわっと膨らませたような感じ。ライヴっぽくノリノリで楽しんでもらえる仕掛けもたくさんあります」とニヤリ。

また、ひとり何役も演じるため、松岡が「人生で沖田総司を演じることになるとは!」と驚いたり、山本が「昔、ドラマで演じたこともある土方歳三の役で出てくる場面もあるので、記憶がフィードバックすることがある」と思い入れをのぞかせたりと、それぞれの心境を明かしていた。

その後も、佐藤が「ト書きやナレーション部分も面白くて、台本からエンターテインメントでした」と振り返ったり、山本が「こうすると、昔のジャッキー・チェンぽくて……」とメガネをはずして笑いを誘ったり、松岡が「カムカムミニキーナさんのファンだったので、八嶋さんと共演させていただけて嬉しい。この作品でも2回、カムカムっぽい場面があります!」とアピールしたりと、和気あいあいとした様子。

最後は山本が「この楽しげな雰囲気だけでも伝わるものがあるかと思いますが(笑)、実際は見に来ないとわからないところもたくさんありますし、いろんな人が楽しめる作品になっていると思います。本当に肩の力を抜いて、遊園地に来ているような感覚で楽しめる舞台です!」と締め、囲み取材は終了した。

東京公演は3月24日(日)まで、TBS赤坂ACTシアターにて。大阪公演は3月30日(土)~31日(日)まで、オリックス劇場にて上演される。

愛のレキシアター『ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ』

東京公演:2019年3月10日(日)〜3月24日(日)TBS赤坂ACTシアター
大阪公演:2019年3月30日(土)〜3月31日(日)オリックス劇場

原案・演出:たいらのまさピコ(河原雅彦)
上演台本:たいらのまさピコ(河原雅彦)・大堀光威
音楽:レキシ
音楽監督:ヒロ出島(山口寛雄)
音楽監督助手:大塚 茜
振付:梅棒

出演:
山本耕史/松岡茉優 佐藤流司 高田聖子 井上小百合(乃木坂46)
前田 悟 浦嶋りんこ 山本 亨 藤井 隆/八嶋智人

梅澤裕介 遠山晶司 楢木和也 野田裕貴/
巽徳子 YOU 碓井菜央 佐久間夕貴 五十嵐結也 永井直也/カイル・カード サラ・マクドナルド

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