Interview

『とある』から繋いだ歴史。あの『学園黙示録 H.O.T.D』を継ぐ新曲も…黒崎真音、渾身の2作連続リリースを語りつくす!

『とある』から繋いだ歴史。あの『学園黙示録 H.O.T.D』を継ぐ新曲も…黒崎真音、渾身の2作連続リリースを語りつくす!

どこで流れるのかというのを楽しみにしてもらいたい!

一方、劇場版『グリザイア:ファントムトリガーTHE ANIMATION』のOPテーマ「幻想の輪舞」は、結構前に収録していたそうですね?

黒崎 はい、もう1年くらい前だった気がします。

『グリザイア』シリーズの曲は、作詞を桑島由一さん、作・編曲を藤間仁さんでやられているんですけど、おふたりの楽曲のイメージはありますか?

黒崎 『グリザイア』シリーズの曲は考えさせるような曲が多いんです。音一つひとつに切なさと儚さが入り混じっているし、桑島さんの歌詞も、ハッピーだけではなく、そこに辿り着くまでの過程、未成熟な部分を書いてくださっていることが多くて、それは誰もが通ったことがある未熟な部分だったり、若いときの気持ちだったりするんですけど、それを詩的に素敵に書いてくださるので、すごく魅力的なんですよね。生きることであったり、愛であったり、壮大なテーマが盛り込まれていることがあって、すごく考えさせられる歌詞なんじゃないかなと思います。

『グリザイア』シリーズのアニメについての印象も教えてください。

黒崎 一人ひとりにすごく重い運命が課せられているというか。傷があったり、トラウマがあったりする登場人物と、その闇を溶かしてくれる主人公の風見雄二がいる。そういうイメージがすごく強かったんですけど、今回の『ファントムトリガー』は、また違っていて、メインで活躍するヒロインたちは、それらを乗り越えた先を生きているんですよね。

トラウマはあったけど、それを乗り越えて、自分が生きていくためにできることだったり、生きている価値を見いだせるものはこれだと信じて、まっすぐに真摯に向かっていく人たちの話だったので、歌詞を見たときに、何か一度失ったことがある人の歌詞だなと思いました。だからこそ同じことは絶対に繰り返さない、大切な人を守っていくという一途さをすごく感じました。

先行上映会も、見られたんですよね?

黒崎 すごかったです! 始まった瞬間から辛すぎて涙が出そうになったんですけど、隣にスタッフさんがいるから恥ずかしくて泣けない!みたいな(笑)。

想像を絶する運命の重さを背負いながらも明るく振る舞っている。私たちの中で誰かひとりが死んでも、笑って送り出してあげる自信があると言っちゃうくらい、生きることにポジティブで、それが心にくるというか。もちろん殺し屋だから、人を殺めている自覚はある。だから“汚れた翼で”という歌詞があるんですけど、作品を観ると、その言葉の意味がわかってくるんですよね。“路地裏の孤独にも 風は優しくて”とかも、観たら「そういうことか!」と思うので、ぜひ作品と一緒に曲を聴いてほしいと思います。

自分の歌が、劇場アニメで流れたときはどうでした?

黒崎 絶妙なタイミングで曲が流れるんですよ! 映像も本当に素晴らしいし、とにかくどこで流れるのかというのを楽しみにしてもらいたいです。すごくカッコいい入り方をするので。それに、TVシリーズを観ていない人でも全然ハマれる作品だと思います。音の迫力や臨場感もすごくて、本当に撃たれたんじゃないかと思いますから(笑)。こんな作品観たことがないと思ったし、女の子たちがめちゃめちゃ強いというのも見どころだと思います。私はレナが好きなんですけど、マジで強いんで(熱弁)!

今回のレコーディングには、作家のおふたりもいたのですか?

黒崎 来てくださっていますね。桑島さんも必ず来てくださっていて、何も言わずに静かに座って見守っていてくださるんです。

そのときに歌詞の意味とかも確認したり?

黒崎 歌詞の意味とかを聞くことはないです。レコーディングに行くときって、わりと自分の中で仕上げてから行くところがあるので。ただ、「こんな素敵な歌詞が書けるようになりたいです」とは言いました(笑)。

本当に桑島さんの歌詞が大好きなので。読み解いていくことも歌詞の魅力だと思うんですけど、これまで歌ってきた「楽園の翼」と「刹那の果実」の歌詞の意味って、いまだに探し続けているところがあるんです。だから今回の「幻想の輪舞」も、こういう曲ですと、一言でまとめられないところがあるんですね。たぶん、これから長い時間をかけて追い求めていく曲になるんだろうなと思います。

EDテーマを歌っている南條愛乃さんも同じようなことを言ってました。

黒崎 本当ですか? 不思議ですね。でもいろんな意味に取れる歌詞なので、自分が成長していって、歳を重ねていくと感じ方も変わってくるんですよね。

ボーカルはとても感情的に聴こえました。どんなアプローチで歌おうと?

黒崎 「楽園の翼」と「刹那の果実」の繋がりを感じつつ、音が急に静かになって、歌だけがぽつんと残るところが何か所かあるので、そこは声色を優しくしたりはしました。なので、強弱を意識したというのと、2番の最後の“羽ばたいて”のところからのDメロが、本当に別の世界に連れて行くような感じで、すごくエモいところだったので、ここに関しては本当に心を込めて、のびのび歌うように意識しましたね。

MVがショートバージョンで公開されていますが、とても不思議な内容でしたね。

黒崎 不思議ですよね(笑)。昨年リリースしたシングル「decadence -デカダンス-」で映画のようなMVを作って、それがすごく面白かったというか。やってる私も面白かったし、ファンの方の反応もすごく良かったので、またドラマっぽいMVを作りたいなと思ったんです。

ストーリーは私が作らせていただいたんですけど、1コーラス目は断片的なシーンが重なって、2コーラス目からは時間が動いてきて、いろんなことがはっきりとわかるような構成になっているんです。なのですべて見ていただけると、ストーリーが伝わる作りになってます。

ちなみに、あらすじは教えてもらえるのですか?

黒崎 内容的には、歳をとらないという奇病にかかった女性と、それを生涯研究して治そうとしている医師の話です。そのふたりが最終的にどうなったのかというのは、見ていただかないと伝わらないんですけど。作品の主題歌としても魅力のある曲なんですが、MVはアナザーストーリーのような気持ちで楽しんでいただければと思っています。

カップリング「RUN FOR Re:BIRTH」は、ザ・バンド!っていう楽曲でしたけど。『パチスロ学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド』搭載曲だそうですが、『学園黙示録ハイスクール・オブ・ザ・デッド』(以下『H.O.T.D』)はデビュー作でもありますし、思い入れが強いのでは?

黒崎 まさにMintJamさんの楽曲という感じでしたけど、『H.O.T.D』の世界がまだ続いていくと思えただけでもうれしかったんです。しかもその曲を担当させていただけるなんて、ありがたかったですし、この曲も疾走感があって前向きさがあるので、聴いた方が元気になるような楽曲になったらいいなと思いました。

作品自体がありえない世界の中でみんなが生きている話なんですけど、その中で“「途絶えない歌」を歌うんだ!”っていうのは、これからも続いていってほしいという願いも込めて歌詞を書いたので、未来を感じてもらえるような曲になっていると思います。

でも、久々に『H.O.T.D』の曲を歌えて良かったですね。

黒崎 レコーディングが終わってから、なんとなくアニメを全話見返したんですよ。そしたらすごく面白くて素敵な作品で、私、デビューでこんなに素敵な作品に関わらせてもらっていたんだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになったんです。なのでこの曲を聴いてアニメを観てみようと思ってくれればいいなとすごく思います。私はこの世界が終わりではないと信じているので、その気持ちを歌詞に込めました。

2週連続で、凄まじく濃い作品がリリースとなりましたね。

黒崎 ミニアルバムみたいな感じで4曲並べて聴いてもらえたらいいなと思います。それぞれの世界が味わってもらえると思うので、じっくり聴いていただけるとうれしいです!

黒崎真音オフィシャルサイト

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