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「歴史的瞬間を目の当たりにして欲しい」と久保田悠来、萩谷慧悟、丘山晴己らが意気込む、舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 開幕!

「歴史的瞬間を目の当たりにして欲しい」と久保田悠来、萩谷慧悟、丘山晴己らが意気込む、舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝- 開幕!

3月9日(土)より日本青年館ホールにて開幕した、舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-。
仮面ライダー初の演劇作品となる今作は、平成仮面ライダーシリーズ第15作として、2013年10月~2014年9月にTV放送され、今なお圧倒的な人気を誇る『仮面ライダー鎧武/ガイム』に登場した仮面ライダー斬月を主役とする物語だ。ダンス、アクションシーンがふんだんに散りばめられたオリジナルストーリーで、呉島貴虎の過去が明らかになる。仮面ライダー斬月・呉島貴虎を演じるのは、TVシリーズから続投する久保田悠来。脚本・演出を担当するのはTVシリーズの脚本にも参加していた毛利亘宏。
毛利と久保田、そして萩谷慧悟と丘山晴己が登壇した初日会見とゲネプロの模様をレポートする。
舞台写真やあらすじが掲載してあるため、未見の方はご留意のうえ、お読みいただきたい。

取材・文・撮影(「仮面ライダー斬月 カチドキアームズ」を除く) / 片桐ユウ

誰も観たことがないような作品に仕上がっている

囲み取材は劇場ロビーにて行われ、呉島貴虎 役・久保田悠来、アイム 役・萩谷慧悟、鎮宮雅仁役・丘山晴己、そして脚本・演出の毛利亘宏の4名が登壇した。

久保田悠来は「『仮面ライダー』シリーズの初めての演劇化ということで、平成最後のお祭りと言いますか、平成仮面ライダーの締め括りとして演劇ができるということを大変嬉しく思っています。ぜひ、歴史的瞬間を目の当たりにしていただきたいです」と意気込み。

萩谷慧悟は「平成仮面ライダーシリーズを幼少期にずっと観ていまして、おもちゃのベルトを買って変身ポーズをしたりもしていたんですけど、まさかこのような形で変身できるとは思っておらず、フレッシュな気持ちで頑張るぞ、と思っています!」と喜びを語る。

丘山晴己は「今作が、また新しい“仮面ライダー”になるのではないかと思います。演劇化するにあたって、毛利さんの脚本・演出のお力でとても革命的なものになったと思っています。皆さんに楽しんでいただけるように僕たちも精一杯頑張ります」とにこやかにコメントした。

毛利亘宏は「『仮面ライダー鎧武/ガイム』にはTVシリーズでも脚本家として参加しており、今回それをホームグラウンドとも言える、演劇というフィールドで作品にできることをとても光栄に思っています。映像やキャラクター、仮面ライダー……いろいろな要素が演劇に詰め込まれておりまして、誰も観たことがないような作品に仕上がっていると思います。ぜひともご期待くださいませ」と、作品の魅力をアピール。

また、登壇したメインキャスト3名の魅力について毛利は「久保田くんに関しては、もう貴虎が目の前にいるというか、“全編、貴虎をご堪能ください!”という(笑)。本当にブレないどっしりとした頼もしい座長です。萩谷くんはキラッキラしていてイイですね! TV本編と舞台版を繋ぐ重要なキャラクターで、本読みの段階から“この子で良かった”と確信がありました。すごく素敵な役者さんです。丘山くんは初めて会うタイプの役者で、アプローチが面白いというか(笑)。貴虎と対をなす重要な役なのですが、とてもミステリアスかつ深みのある芝居をしていただいています」と、それぞれを絶賛。各キャスト、嬉しそうな表情で毛利の言葉に耳を傾けていた。

貴虎の過去を決着させて少年たちの未来へと繋げていく

この後はゲネプロの模様をレポートする。

今回のお話の舞台となるのは、進む貧困と止まない紛争によって衰退の一途を辿ることとなったトルキア共和国。かつてそこは巨大企業ユグドラシル・コーポレーションによるプロジェクト・アークの実験場となっていた。すでに役目を終えたはずのその地で異変が起きているとの情報を得た呉島貴虎(久保田悠来)は、約8年ぶりにトルキア共和国に足を踏み入れるが、予期せぬ襲撃を受け、巨大な穴の底に広がる地下世界・アンダーグラウンドシティに落下してしまう。

アンダーグラウンドシティでは、多くの少年たちが生き残るために徒党を組み、殺し合いを行っていた。そこには戦極ドライバーにロックシードを装着し、アーマードライダーに変身した者たちの姿もあった。
落下の衝撃で記憶喪失となった貴虎は、チーム“オレンジ・ライド”を率いるアイム(萩谷慧悟)という少年に助けられるが、突如現れたアーマードライダーに襲われる。少年たちは今まで見たことのないアーマードライダーにざわつくが、貴虎は朦朧とする記憶の中で、そのアーマードライダーが「斬月」であることを思い出していた……。

『仮面ライダー鎧武/ガイム』のTV本編でも“大人”と“子供”の対立が描かれたが、今回もまた、大人の事情に翻弄される子供たちが登場する。

見捨てられた小国の中で変身して戦い合う少年たち、というとファンタジー要素が強いように聞こえるが、「なぜトルキア共和国がこうなってしまったのか?」という謎が解き明かされていくと、生々しささえ感じられるリアルな事情が浮き彫りになる。
本作は、そんなトルキア共和国を巡る陰謀を辿りつつ、貴虎の過去を決着させて少年たちの未来へと繋げていくストーリーだ。

記憶喪失となった貴虎は、荒んだ少年たちの中で、子供を食いものにしない“大人”として立ち振る舞う。そして自身の記憶を呼び起こしながら、貴虎はこの国がこうなってしまった原因に近づいていく。
信念は曲げず、しかし人間性に深みが増した貴虎の姿に、見守ってきたファンはあらためて、そして初見の観客はハッと惹きつけられるのではないだろうか。冒頭のスーツ姿、そしてアンダーグラウンドシティでの格好でも、貴虎の生身アクションが満載。もちろん「私だ。」という貴虎恒例の台詞も聞けるシーンがあるので、楽しみにしていただきたい。

そんな貴虎が、記憶喪失の中で思い起こす相手が鎮宮雅仁(丘山晴己)。彼は貴虎の前にたびたび現れては、過去に起こった出来事を明かしていく。
丘山が持つ独特のオーラと存在感が、謎の人物である鎮宮雅仁をよりミステリアスに見せる。さらに、彼らふたりに濃く関係する、鎮宮影正 役の原嶋元久の熱演も見どころだ。

貴虎の記憶探しと、そこに紐付く国の秘密という“大人”側のストーリーの骨格を、肉付けして舞台を彩っているのが、少年たちの生き様。
チーム“オレンジ・ライド”を率いるアイムは、仮面ライダープロト鎧武の変身者。気さくで優しく、仲間想い。TVシリーズを追っていたファンには、仮面ライダー鎧武だった葛葉紘汰を彷彿とさせるかもしれない。
仮面ライダープロトバロンに変身するチーム“バロック・レッド”のリーダー・グラシャ(増子敦貴)の気高さ、チーム“グリーン・ドールズ”のリーダーであり、仮面ライダープロトグリドンに変身するフォラス(宇野結也)のしたたかさも、TVシリーズでの変身者を思い起こさせるキャラクターだ。

だが、この物語の展開の中で決断を迫られるたびに、今作ならではの性格が引き立ってくる。アイム 役の萩谷慧悟は、物怖じしない演技で重要なポジションをしっかり担っていた。また、グラシャ 役・増子敦貴のクールさ、フォラス 役・宇野結也のコメディセンスも光る。雪叢・ベリアル・グランスタイン 役の小沼将太は、オネエな傭兵という強烈なキャラクターを活き活きと演じて、場面を明るくかき回してくれた。

前述したとおり、各チームのリーダーはアーマードライダーに変身できる戦極ドライバーを所持しているため、変身してのバトルシーンも注目ポイント。芝居の中に存在する“仮面ライダー”の新鮮味を存分に味わえる。

また、仮面ライダー斬月の新フォーム「仮面ライダー斬月 カチドキアームズ」も本作で初登場。様々な方面のファンに向けた展開からも熱さがうかがえる、一大プロジェクトであることをあらためて感じさせる作品となっていた。

東京公演は3月24日(日)まで、日本青年館ホールにて上演。京都公演が3月28日(木)~31日(日)京都劇場にて上演される。

舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-

東京公演:2019年3月9日(土)~3月24日(日)日本青年館ホール
京都公演:2019年3月28日(木)~3月31日(日)京都劇場

原作:石ノ森章太郎
※「ノ」は1/4角の下揃え
脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)
シリーズ原案・監修:虚淵 玄(ニトロプラス)
脚本協力:鋼屋ジン(ニトロプラス)

出演:
久保田悠来

萩谷慧悟
原嶋元久
小沼将太
宇野結也
後藤 大
増子敦貴
千田京平
高橋奎仁
田淵累生

丘山晴己

大高洋夫

飯塚大夢 北川雄也 木村充希 拳多
鯉江至音 高橋広吏 夛田将秀 本間勇二ロイド
佐藤公介 中西 奨 福田慶晶 八巻紀一

主催:東映 ニトロプラス ネルケプランニング

オフィシャルサイト
Twitter(@stage_zangetsu)

©石森プロ・東映
©舞台『仮面ライダー斬月』製作委員会