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『デビル メイ クライ 5』戦場を舞うスタイリッシュアクションが超気持ちいい!

『デビル メイ クライ 5』戦場を舞うスタイリッシュアクションが超気持ちいい!

前作の発売から11年の時を経て、ファン待望のスタイリッシュアクション最新作『デビル メイ クライ 5』がリリースされました。アニメ、コミック、小説など、今日までさまざまな媒体で表現され続けている独特の美意識が貫かれた『デビル メイ クライ』の世界は、日本だけでなく世界中のファンをも魅了し続けています。今回は異色の新キャラクターも追加され、ますます目が離せなくなりました。本稿では、謎が多い新キャラクター“V(ブイ)”と、ますます磨きのかかったアクションの面白さについて触れていきたいと思います。と、そのまえにMain Trailerで、『デビル メイ クライ 5』のニュアンスをつかんでくださいね。

文 / 内藤ハサミ


新たなバトルスタイルのV(ブイ)登場!

魔剣教団事件から数年が経ち、世界に新たな異変が。地方都市レッドグレイブ市に突如現れた巨大な樹木“クリフォト”が街の中心を貫き、人々を襲い始めていた。かつては魔剣教団の騎士であったデビルハンター・ネロは、ある事件がきっかけで失われた自らの右腕“デビルブリンガー”を取り戻すため、そして謎の男・V(ブイ)の依頼をこなすため、クリフォトの内部に潜入する――。

▲変わり果てたレッドグレイブ市。不気味なクリフォトの根があちこちに出現し、住人たちの血を吸い尽くしてしまいました

すっかり平和が失われ、謎のクリーチャーが我が物顔でのし歩く街となってしまったレッドグレイブ市で、またもデビルハンターとその仲間たちが活躍するときがやってきました。これまで『デビル メイ クライ』シリーズの主人公であったダンテやネロは、悪魔の力を使って人間離れしたアクションを繰り広げる超人といったイメージでしたが、初登場となるV(ブイ)は特に身体能力に優れているとは言えず、むしろ病弱な様子。杖によりかかっていたり咳をしていたりと、悪魔退治よりもまずは病院に行ったほうが……とついつい心配になってしまうくらいです。皮肉屋で多くを語らず、ウィリアム・ブレイクの詩の一節を引用して会話をするなど、性格もなかなかに個性的。そんな彼はプレイヤーが扱えるキャラクターのひとりであり、情報屋モリソンを通じてダンテやネロに悪魔討伐の依頼をしてきた、ストーリーを大きく動かす重要な人物であります。

▲今までの主人公であるダンテやネロと比べると細身で猫背、とても戦闘に向いてそうには見えませんが……

▲なんと、魔獣を使役して戦うという新たなスタイルで参戦するのです!

悪魔を葬れるほどの腕力を持たない彼は、使役する魔獣とともに敵と戦います。クロヒョウのような四足魔獣“シャドウ”、青い大型猛禽“グリフォン”、V(ブイ)が力を解放することで現れる超大型悪魔“ナイトメア”の3体はそれぞれ特徴的な攻撃方法で敵を追い詰めますが、魔獣たちは敵を弱らせることはできても完全に葬り去ることができないので、最後はV(ブイ)自身でとどめを刺さなければなりません。魔獣たちに戦いを任せ、自分は遠くからダメージを受けることなく高見の見物……というわけにはいかないのです。しかも、シャドウとグリフォンにも体力ゲージが設定されており、体力ゲージがなくなれば“ステイルメイト”という戦闘不能状態になります。V(ブイ)がある程度近くにいないと失われた体力の回復はできないので、魔獣を戦わせながら自分の立ち位置も常に考え変えていく必要があるという、ダンテやネロとは違った立ち回りを要求されるキャラクターとなっています。

▲ナイトメアを召喚するときだけ、頭髪は銀色に変化。ナイトメアに体力ゲージはありませんが、呼び出すためには紫色の“デビルトリガーゲージ”が3本以上必要です。呼び出したあとは一定時間自動で戦ってくれます

大きな力を持たないながらも魔獣を使役し、ダンテの興味を引くほどの大きな依頼をしてきたV(ブイ)。謎に包まれている彼の正体と目的はいったい何なのでしょうか。ところどころで口にする意味深なセリフからいろいろな想像をしつつ、プレイヤーはダンテ、ネロ、V(ブイ)の3人を各ミッションごとに使い分けながらストーリーを進め、その真相に迫っていきます。

▲基本的にミッション内で使うキャラクターは固定ですが、使用キャラクターを選べるミッションもあります

シリーズ第1作『デビル メイ クライ』の発売は2001年。時系列はナンバリングどおりではないですが、前作までの世界設定と本作のストーリーには大きなつながりがあります。過去作を経験したことがないと、今作からのプレイについていけないのでは……と心配な方もいるでしょう。そんな方にはメインメニューから選ぶことのできる“HISTORY OF DMC”の視聴をおすすめします。今作までのストーリーがコンパクトにまとめられたムービーなので、初めて『デビル メイ クライ』シリーズに触れるプレイヤーだけではなく、第1作からのプレイヤーもストーリーの展開や繋がりをおさらいするのに最適です。ストーリーのまとめを見て記憶や印象を強化することで、さらに物語への没入感が高まるでしょう。

よりスタイリッシュに!? 進化したアクション

基本的なミッションの流れは、マップ内に点在する謎を解きながら進路にたびたび現れる敵をせん滅していくこと。倒すのは、魔界から人の住む世界に侵攻してきた悪魔たちです。人の血を吸う昆虫のような姿の“エンプーサ”、壁や床をすり抜け大きなハサミで攻撃してくる“デスシザーズ”、驚異の素早さで主人公たちに迫ってくるトカゲのような“ヒューリー”など、さまざまな姿形と個性を持つ強敵たちです。戦闘は特定のエリアに足を踏み入れることで始まり、その場で敵をすべて倒すと封鎖された進路が再び開かれます。多少のロード時間はあるものの、シームレスになったフィールドの移動はゲームの流れを妨げない快適さです。ステージの謎解きに関しても短いスパンで完結するものばかりで、解きかたにコツが必要なものはあっても、難しすぎて進めずにイライラすることはありませんでした。“爽快さ”を追及した本作ならでは、という感じがします。

▲ちょっとコンボをキメるだけで、派手でカッコイイ演出が味わえるんですよね

『デビル メイ クライ』の大きな特徴であるアクションは、とにかく派手、爽快、スタイリッシュ! キャラクターを動かしているだけで面白さが感じられます。とにかく見ごたえのあるアクションで、何かひとつ攻撃ボタンを押すだけで、魅せるアクションが飛び出すのです。ネロの場合、□ボタンで銃による遠距離攻撃、△ボタンでソードによる近距離攻撃、〇ボタンでネロの義手であるデビルブレイカーでの攻撃という操作ですが、△→△→△、△→△→〇など、タイミングよくボタンを押していくことで途切れず攻撃がつながっていく“コンボ”となり、そのバリエーションは多岐にわたります。そして、その多彩なコンボを組み合わせ、カッコイイ立ち回りをキメれば評価が行われ、D~SSSまで7段階ある“スタイリッシュランク”が上昇していくのです。このスタイリッシュランクを上げることは、立ち回りのカッコよさが認められて嬉しいだけではなく、ミッションクリア時の評価につながったり、ゲーム内通貨であるレッドオーブの獲得量が増加したりなどの恩恵があります。となれば、積極的にこだわりのアクションを決めていきたいところ。なるべく違ったコンボを組み合わせるとランクが上がりやすいようですね。

▲派手にブッ放してSSSを狙いましょう

▲SSSは“Smokin’ Sexy Style!!”の略だそうです。ハイテンション!

考えてコンボを繰りだすのが難しい場合は、オートアシスト機能を使ってみましょう。攻撃ボタンを続けて押しているだけで技を繋げてくれる便利機能で、プレイを始めるまえに設定できるほか、R3スティックを長押しすることでプレイ中にも変更できます。適当にボタンを押していれば派手なコンボがキメられて、深く考えず暴れることに専念できますよ! 筆者も最初はオートアシスト機能でプレイを進めました。押しまくって敵をなぎ倒す快感を味わうほか、技をつなげるバリエーションを確認するのにも使えますね。オートアシスト中でも技コマンドの入力ができるので、練習中の補助として使うにも優秀。ただし、この機能を使用しているとスタイリッシュのポイントはやや下がってしまうのでご注意ください。もちろん、考え抜いた技を次々と敵に叩き込み華麗に戦場を舞うのも楽しいので、ぜひどちらも体験してみてほしいというのが筆者の提案です。

▲V(ブイ)が華麗に敵をなぎ倒した直後。耽美ですねぇ、かっこいいですねぇ

前項でゲーム内通貨であると説明したレッドオーブはミッション中に手に入れることができ、キャラクターのアビリティやスキルを獲得するのに使えます。これらを揃えていくとアクションやコンボが増えていくので、積極的にレッドオーブを取ってキャラクターを強化するといいでしょう。筆者は、とにかくどのキャラクターにも二段ジャンプを早くゲットさせました。持っていれば移動の楽さが段違いなのでおすすめです。どんどんスキルを覚えていけばキャラクターの動きも派手になり、攻略がさらに面白くなってきます。レッドオーブが足りなければ、クリア済みのミッションを再度プレイして集めましょう。複数回プレイすることで、初回プレイでは取り逃してしまったアイテムなども見つかるかも……? 各キャラクター特有の具体的なアクションの魅力については、次回触れていきます。

「よりスタイリッシュに、より爽快な手ごたえを……!」ということをとにかく追及している本作。シームレスになったマップ移動や進路への誘導のしかたの自然さなど、プレイ中の没入感を損なわない細かな気配りが各所になされており、すっかりダンテやネロ、V(ブイ)になりきってテクニカルなアクションをキメるのに夢中な筆者です。そして、各シリーズの流れをまとめ上げ、ダンテやネロたちの戦う理由にひとつの結論を導き出したともいえるストーリーは、ファンならば思わず熱くなるようなシーンも多数あり、サービス精神に溢れています。また、『デビル メイ クライ』シリーズの大きな魅力のひとつには“オーバーな二枚目キャラクターのコミカルさ”というのがあって、そこもファンに愛される大きなポイントなのだと個人的に思っているのですが、皆さんはどう思われますか? ダンテとネロはもちろん、新キャラクターのV(ブイ)も今日び珍しいくらいの完全な二枚目ながら、ときには過剰に演出されたそのカッコよさは逆に愛嬌を感じさせるところがあり、不思議と親しみやすい世界や長く愛されるキャラクターの貫禄となっているのです。そんな本作の個性もいたるところに感じられます。ファンの期待と要望に応えた愛の溢れる良作、それが『デビル メイ クライ 5』であると強く感じられました。

フォトギャラリー

■タイトル:デビル メイ クライ 5
■メーカー:カプコン
■対応ハード:PlayStation®4、Xbox One、PC(Steam®)
■ジャンル:スタイリッシュアクション
■対象年齢:17歳以上
■発売日:発売中(2019年3月8日)
■価格:PlayStation®4/Xbox One 通常版(パッケージ版) 各6,990円+税、通常版(ダウンロード版) 各6,480円+税

Devil May Cry 5 通常版

『デビル メイ クライ 5』オフィシャルサイト

 

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