Interview

西内まりやと三浦貴大が魅せる、セクシー&カッコいい新生キューティーハニー

西内まりやと三浦貴大が魅せる、セクシー&カッコいい新生キューティーハニー
美しき愛の戦士の活躍を描いた永井豪による不朽の名作『キューティーハニー』が西内まりや主演であらたに実写映画化された。最先端の映像技術を駆使した本作は、近未来を舞台にしたメッセージ性の強いアクション・ムービーだ。今回が映画初主演となる西内まりやと、キューティーハニーの相棒として人類を助けるために奮闘するジャーナリスト・早見青児を演じた三浦貴大の対談が実現。お互いの印象や撮影中のエピソード、印象的なシーンなどをたっぷりと話してもらった。

取材・文 / 吉田可奈 撮影 / 三橋優美子


新しい『キューティーハニー』のメッセージ性と深い物語を感じてほしい

お二人は会う前と、会ったあとの印象の変化はありましたか?

三浦 会う前はひとりの女優さんとしてすごくキレイな方だなという印象がありました。それに、アーティストとしてもモデルとしても活躍されているので、忙しすぎてダークな一面を持った方だったらどうしようと思っていたんです(笑)。でも、とても気さくに話しかけてくれて安心しました。

西内 三浦さんは包み込むような空気感を持つ、不思議なキャラクターの方なんです。気さくなだけでなく、気遣いもしてくださるので、みなさんから愛される人柄なのが伝わってきました。でも、私の三浦さんに対する第一印象は、“風邪”というイメージだったんです。

三浦 たしかに、初対面では風邪をひいてました(笑)。

西内 私と会う直前のシーンを、上半身裸で撮影されていたんですよね。

三浦 そうなんですよ。しかも年末の撮影だったので、ものすごく寒くて……。そこで見事に風邪をひいてからお会いしたので、そんな印象がついたんですね(笑)。

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なるほど(笑)。本作は、原作の『キューティーハニー』とはまた違った作品に仕上がっていますね。とてもシリアスで考えさせられる、新しい『キューティーハニー』だと感じました。

西内 ありがとうございます。原作ファンの方からすると、驚かれる方も多いと思うんです。もちろん、人気がある原作だからこそ、別物になったこの作品が受け入れられるのかという心配もあるんですが、そこは割り切ってやっているので、私たちは自信を持って「新しいハニーが生まれた」と思っています。それに、この新しいキューティーハニーでしか伝えられないメッセージや、サブタイトルに“TEARS”と付いているくらい、深い感情や涙、絆を感じてもらえると思うんです。

たしかに、感情を持つアンドロイドという主人公のハニーからは、いろいろなことを感じました。

西内 そう思っていただけると嬉しいです。さらに、三浦さん演じる早見と共に、自分を犠牲にしてまで救う理由は何なのかということを考えながら観ると、様々な人の心に寄り添うことのできる作品になったと思います。

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映像もものすごくカッコいいですよね。

西内 そうなんです! スタッフさんが半年以上かけてじっくりと作り上げた、熱い想いと技術が詰まった映像になっているので、そこも注目してもらえたらと思います。

三浦 描かれている問題も、現代に置き換えられて考えられるようなものになっているんです。それに、この新しい『キューティーハニー』は、原作者の永井豪さんが「良かった」とおっしゃってくれたので、きっと観てくれた人も認めてくれると思うんです。正直、反応に対する怖さも少しはありますが、すごくいい作品が出来たと思うので、新しい『キューティーハニー』として楽しんでもらえたらと思っています。

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お二人とも激しいアクションに挑戦されていましたね。

西内 一番注目して欲しいのが、早見が敵に一撃するところ。早見は一生懸命なんですけど、空回りするようなキャラクターなんです。でも、ハニーのために必死に一撃を加える姿がとても愛おしくて、カッコいいんです。

三浦 いやいや、僕のアクションよりも、西内さんのアクションが本当に大変だったと思うんですよ。どのくらい練習したの?

西内 1ヵ月半くらいかな。もっと練習したかったんですけどね。あと、早見とのシーンで印象的だったのが、早見が高層階で足を踏み外して落ちそうになったのに、うまく着地ができて、何事もなかったかのように振る舞うシーン。あの何とも言えない表情が、三浦さんの素顔も見えて最高でしたね。

三浦 あのシーンはほんと大変でした。……実は高いところが好きじゃないんです。でも、どうしてもそれは克服しないといけないので、ひたすら下を見ないようにしていました。自分がいる場所が、低いところだと信じ込んで撮影していました。

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そんなアクションシーンも素晴らしいですが、心が通い合うヒューマンストーリーも魅力のうちのひとつですよね。

三浦 そうですね。完璧なアンドロイドのジルと、人間の感情を持つアンドロイドのハニーを観ていると、人間らしさって何だろうって考えてしまうんです。改めて、人間同士の心が通い合う大切さを感じてもらえると思います。

西内 早見がハニーに対して、「つらいときこそ笑っていよう」という言葉をかけるんです。その言葉の深さはもちろん、早見が実際に無理をして笑ってる姿を見てグッときましたね。あとは、ハニーの言葉で、「不完全だから諦めない、不完全だから前に進むの」というセリフがあるんです。誰しも、完璧を求めがちだけど、至らないところがあるからこそ成長できるんだ、ということを改めて感じることができました。

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現場の雰囲気はどんな感じだったんですか?

三浦 撮影中は年末ということもあり、とにかく寒かったので、現場の暖を取る場所でみんなで集まっていました。そこでよく“好きなもの”について話していましたね。

西内 みんなで好きな食べ物などを改めて聞いていたんですよ。そこでは撮影では知られない、あらたな発見があって面白かったですね。そういえば、私の誕生日がクリスマス・イブなんですけど、ワイヤーアクションで宙に吊られているときに22歳の誕生日を迎えたんですよ。

三浦 そうだったね(笑)。クリスマスのお祝いもする余裕がなかったよね。

西内 そうなんです。撮影が1分1秒も無駄にできなかったので、お祝いする時間もなくて……。でもスタッフさんがケーキを用意してくださっていて、帰りにいただいたんです。それはすごく嬉しかったですね。

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そんなハードな撮影のなかでも、早見という存在はハニーにとって癒しになったと思います。

西内 そうですね。早見を演じる三浦さんは年齢も上ですし、先輩なので、こんな言い方も失礼ですが、すごく癒されたんです。ハニーにとって早見は恋愛でもなければ弟でもない、相棒なんです。そこには確実に絆が生まれているので、すごく不思議な関係性なんですよね。でもその二人が築いていく関係がすごく切なくて……。

三浦 早見はメンタルがものすごく強いよね。どんな状況でも諦めないんです。僕だったら、絶対にすぐに諦めちゃう(笑)。その強さは演じていながら、うらやましいと思いましたね。

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そして物語の最後に流れる曲が、西内さんが作詞と歌を担当する主題歌「BELIEVE」です。この曲にはどんな想いを込めたのですか?

西内 ハードなアクション映画なので、エンディングテーマは、ロックで勢いのある曲にするか、壮大なバラードにするか、かなり迷いました。でも、完成した作品を観て、「ここではバラードが必要だ」と確信して、選んだんです。歌詞には、この映画が終わってからのハニーの気持ちを書きました。ハニーを演じた私だからこそわかる、彼女の“その後”を歌っているので、歌詞をじっくり聴いてもらえたら嬉しいです。

三浦 本当にぴったりの曲ですよね。実は僕、最初に監督と西内さんが曲の打ち合わせしているときに隣りにいたんですよ

西内 そうそう! そこで三浦さんにアドバイスをいただいたのが活きているんです。

三浦 え! 俺なんか言った?

西内 しっとり始まって、どんどん希望に溢れていく感じのものがいいよねって言ってくれて。

三浦 なんて生意気な……(笑)。

西内 いやいや、それが活きてこの曲になったのですごく感謝しています。

エンディングテーマの最後まで必見ですね。

西内 はい。ぜひ、曲も一緒に楽しんでもらえたらと思います。

映画『CUTIE HONEY–TEARS-』

2016年10月1日公開

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舞台はAIに支配された近未来。街は富裕層の暮らす上層階と、貧困層の暮らす下層階に分けられていた。下層の人々は、快適な生活を維持するために垂れ流される、上層階からの汚染物質が生み出す有害な雨の中で生活していた。あるとき、下層階に1体の美しいアンドロイド・如月 瞳が上層階から落下してくる。彼女は生みの親である如月博士の実娘の記憶を移植された、感情を持つアンドロイドであった。下層階で生まれ育ち上層階でジャーナリストとして働く早見青児、そして下層階のレジスタンスである仲間との出会いにより、運命が動き始める如月。向かうは世界を支配する感情を持たない新型アンドロイドのジル。人類最大の危機に、人々を守るために如月は動き出す。

【原作】永井 豪
【監督】A.T. ヒグチリョウ
【脚本】中澤圭規 田中靖彦
【出演】西内まりや
三浦貴大 石田ニコル 高岡奏輔 永瀬 匡 今井れん エリック・ジェイコブセン 深柄比菜 仁科 貴 倉野章子 笹野高史 岩城滉一
【主題歌】西内まりや「BELIEVE」
【配給】東映
【公式サイト】
http://www.cutiehoney-movie.jp/
© 2016「CUTIE HONEY TEARS」製作委員会

西内まりや

1993年生まれ、福岡県出身。2007年から雑誌『ニコラ』、2010年から『Seventeen』の専属モデルとして活躍。2008年にテレビドラマ『正義の味方』(NTV)で女優デビューを果たす。主な出演・主演作に、ドラマ『スイッチガール』(11/CX-TWO)、『山田くんと7人の魔女』(13/CX)、『かぶき者 慶次』(15/NHK)、『ホテルコンシェルジュ』(15/TBS)、映画『レインツリーの国』(15/三宅喜重監督)などがある。2014年には歌手デビューし、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。本作でも主題歌「BELIEVE」を担当し、作詞も手がけている。

「BELIEVE」Music Video


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西内まりや

三浦貴大

1985年生まれ、東京都出身。映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(10/錦織良成監督)で俳優デビュー。近年の主な出演作に、『あなたへ』(12/降旗康男監督)、『キッズ・リターン 再会の時』(13/清水浩監督)、『永遠の0』(13/山崎貴監督)、『繕い裁つ人』(15/三島有紀子監督)、『サムライフ』(15/森谷雄監督)、『ローリング』(15/冨永昌敬監督)、『進撃の巨人』(15/樋口真嗣監督)などがあるほか、2016年も『マンガ肉と僕』(杉野希妃監督)、『シン・ゴジラ』(庵野秀明監督)、『怒り』(李相日監督)など、話題作に出演している。