Interview

前川優希&古谷大和が、笑いの絶えない愉快なメンバーと語る、春組単独公演 MANKAI STAGE『A3!』~SPRING 2019~

前川優希&古谷大和が、笑いの絶えない愉快なメンバーと語る、春組単独公演 MANKAI STAGE『A3!』~SPRING 2019~

かつての栄光を失ったボロ劇団を立て直すために役者を育成し、舞台公演を成功させていくストーリーが話題を集め、ダウンロード数600万を突破したイケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』。その舞台化シリーズ、MANKAI STAGE『A3!』(通称・エーステ)も“新生MANKAIカンパニー”の各組旗揚げ公演までを描き切り、ついに今春、春組単独公演・MANKAI STAGE『A3!』~SPRING 2019~を上演することが決定!
新たなステージへ向かうエーステに臨む、【春組】メンバーの皆木 綴 役を演じる前川優希と、シトロン 役の古谷大和にインタビュー。初演の頃の振り返りや今作への意気込み、そして「脚本を書くなら?」「海外に行くなら?」といったトークでは、役さながらにボケ&ツッコミの応酬! 【春組】メンバーの仲の良さが伝わってくる対談となった。

取材・文 / 片桐ユウ 撮影 / 中原幸


春組と一緒だと幸せ。笑いが絶えない、めちゃくちゃ楽しい組

この取材の前は、春組で撮影をされていたとうかがいました。早朝からの撮影だったとお聞きしましたが、お疲れでは?

古谷大和 いやいや、まったく! 幸せな時間を過ごさせていただきました。

前川優希 もう、すっごく楽しかったです!

古谷 (前川に)何時起きした?

前川 僕は撮影場所の近くに住んでいた友人の家に泊めてもらったので、7時半起きです。

古谷 僕も撮影場所に向かいやすいようにホテルにお泊りしまして……5時半起きかな。昨日夜の仕事終わりが遅くて遅刻が怖かったので、とにかく少しでも近くまで行ってようと思って(笑)。3時間くらいしか寝てませんけど、不思議と眠くならなかったですね。春組と一緒だと幸せだから。

前川 春組の5人が揃うのも久しぶりでしたからね。

古谷 去年の公演以来?

前川 そうですね。

古谷 「会いたいよね」って何度も話してはいたんですけど、なかなかみんなのスケジュールを合わせられず……だから今日は嬉しかった~。

前川優希

メンバーが揃って、すぐに空気感は戻りましたか?

前川 そうですね。「おはようございます!」の時点からすぐに。

古谷 会ってみると、あまり久しぶり感はなかった気がします。

前川 「うん、こうだったなあ」って(笑)。

古谷 昨日も一緒にいたんじゃないかってくらいのリズムで、ボケとツッコミが繰り広げられていました(笑)。

古谷大和

春組では、どなたが一番“起爆剤”的な存在なのですか?

前川古谷 (声を揃えて)牧島 輝!

古谷 群を抜いています。そして、その他のメンバーと大きな差をつけて2位なのが、立石俊樹!

前川 そう! ふたりは他を寄せ付けない存在です(笑)。

古谷 輝は狙ってボケられるタイプだよね?

前川 うん。ちゃんとすることもできるけど、根がフザけたがり(笑)。

古谷 小さい爆弾をいっぱい持っているのが、輝くん。俊樹は……故意じゃないんだよね。ホンモノなんですよ(笑)。

前川 あはは! たしかに兵器ですよ、彼は。爆発するといったんすべてをストップせざるを得ない威力があるんです。「待って、待って! 今の……何!?」って(笑)。

ツッコミが染み付いています。体質になってきている……(笑)

では、ほか3人はツッコミを?

古谷 優希はツッコミだよね。(演じているキャラクターの)綴くんもツッコミだし。僕もボケる人がいるとツッコミに回るタイプですけど、優希がいる場合は任せます。公演中も日替わりのボケを事前に相談ナシでやっていたので(笑)。彼はすごくセンスがあるんですよ。

前川 最近、誰かがボケて誰もツッコまないと、気まずく感じてきちゃうくらい、ツッコミが染み付いています。体質になってきている……(笑)。

古谷 それが皆木 綴だからねえ。

前川 それは嬉しい(笑)。そして、それを見てニコニコしているのが横田龍儀。

古谷 横田龍儀も、なかなかだからね~?

前川 (頷いて)なかなかだよね。

それはどちらのラインの「なかなか」でしょう……?

古谷 アッチのラインです。

前川 完全に、アチラ側ですね(笑)。

古谷 だから本当に愉快な組。隔たりもなくて、良い組です。

前川 うん。春組は笑いが絶えない、めちゃくちゃ楽しい組です!

関係性はバッチリですね! 初演を振り返りつつ、単独公演の意気込みをおうかがいしたいのですが、去年上演されたMANKAI STAGE『A3!』 ~SPRING & SUMMER 2018~のときは、どのようなお気持ちで作品に臨まれていたのでしょうか。

前川 お話がとても素敵だったので、良いモノになるというのはわかっていたというか……僕らの中にその確信はありました。個人的に大きな期待に応えられるのかというプレッシャーはつねにありましたけど、それ以上に「このカンパニーなら大丈夫!」という気持ちでしたね。

古谷 僕もまったく同じ意見で、言うことがない!

前川 あはは(笑)。

古谷 作品が素敵、演出家さんが素敵、制作さん、原作さんが素敵、振付師さん音楽家さん、歌唱指導さん……この舞台を作り上げるために集まった人すべてが素敵だったんですよ。こんなことって、なかなかない!

前川 (頷く)。

古谷 しかも、初日が開く前からたくさんのお客様がいらっしゃることが約束されていて。そんな素敵な作品を演じることに不安はなかったです。でも唯一あるとすれば、この面白さを体現できるかということにおいてのプレッシャーはありましたね。初日が開いて監督(=『A3!』におけるプレイヤーのポジション)を迎え入れるまで、つまりお客様に見せるまで、この舞台は完成しなかったので、それに対してのドキドキ感はあったうえでの初日でした。

胸がいっぱいになるって、こういうことなんだろうなと思いました

そして、初日からスタンディングオベーション!

古谷 これもなかなかないことで、ありがたいことでしたね。お客様が大好きな作品が具現化したという感動とかもあったと思うんですけど、そのスタンディングの光景を僕らがステージから見られるなんてことは、すごく貴重な時間だったなと思います。

前川 観られたお客様のひとりひとりが送ってくれた称賛ということがシンプルに嬉しかったです。胸がいっぱいになるって、こういうことなんだろうなと思いました。初日ながらに達成感というか、稽古で一生懸命に積んできたものがこの景色なんだとか、いろんな気持ちになりましたね。

MANKAI STAGE『A3!』は、お客様ひとりひとりがMANKAIカンパニーの監督でありながら、劇中劇のときはその公演を観ている観客にもなり……と、観客の立場ごとストーリーに絡んでいくような構成になっています。役者さんから見た『A3!』の“観客”はどんな存在でしたか?

古谷 今でこそお客様を“何か”として扱う作品は増えてきましたけど、この舞台では本当に必要不可欠な存在で。僕らがお客様を“監督”として惹き込まないといけないものでもあり、脚本も構成からも役者の力を試されるところが大きかったので挑戦でもありました。想像している反応と違ったりしたときに、稽古からはみ出たことをし過ぎてしまうと、緻密に計算されている脚本や演出が崩れてしまう可能性もあって。だからそこは難しかったです。

前川 お客様のリアクションや反応って、僕らにとっても不思議なものなんです。意識してはいけないものだけど、意識しなくてはいけないものでもあって……すごく、丁寧に扱わなくてはいけないものだとつねに思っていました。

それぞれが監督(=客席)に向かって語りかけ、感情を交わす場面がとても印象に残りました。各自のキャラクターはどのように掴んでいかれたのですか?

前川 僕は皆木 綴に共感できるところはたくさんあったのですが、人生や背負ってきたものは僕と逆だったりしたので、立ち位置を心がけていました。ひと言で言うと、ツッコミ(笑)。ボケという違和感に対して「いや、それ違うでしょ!」っていうところをお客様と共有する立ち場なのではないかと思ったので、なるべく普通の価値観でいようとしていました。普通に泣いて笑って感動できる。そういうものをみんなと共感できる人でいようと……こんなだいそれたことを言っておきながら、どれだけそれを体現できていたのかって話ですけど(苦笑)。

監督の方々からの「綴がそこにいる!」という声、とても多かったと思います! シトロンさんはいかがですか?

古谷 僕もシトロンくんとはあんまり似ていないんじゃないかなって……共感できる部分はもちろんありますけど、僕は国外に出て旅もしていないですし、日本語もペラペラに喋れますし(笑)。

前川 たしかに(笑)。

古谷 原作のあるキャラクターは、とにかく自分が作品を見て感じたものを体現しようとしています。だから、僕がシトロンくんと出会って「カッコいいな」「こんなことを言うんだ、可愛いな」と思った僕の気持ちをお客様にも感じてもらえたら嬉しいなと思って、第一印象を大切に稽古をしたのはあるかもしれないです。優希と同じく体現できたのかはわからないですけど、自分の中ではすごく大事に演じたつもりですし、大切なキャラクターに出会ったなと思います。

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