Interview

加藤和樹がシングル「Answer」に込めるメッセージ──「惑わされずに自分の答えを見つけて」

加藤和樹がシングル「Answer」に込めるメッセージ──「惑わされずに自分の答えを見つけて」

加藤和樹が、3月27日に15thシングル「Answer」をリリースする。2019年第1弾シングルとなる今作の表題曲「Answer」は、昨年にアルバム『Ultra Worker』を携えて行った全国ツアー〈Kazuki Kato LIVE “GIG” TOUR 2018〜Ultra Worker〜〉の後半から“新曲”として披露されていたロックナンバーだ。
カップリングには、〈TYPE A〉に「ordinary days」、〈TYPE B〉に「奇跡~大きな愛のように~」(さだまさし)のカバーと、異なる楽曲が収録される。
シングルとしては約2年2ヵ月ぶりとなる今作について、また、3月末からスタートするツアーについて聞いた。

取材・文 / 松浦靖恵 撮影 / 中原幸

自分の選択を信じて、自分の答えを探して欲しいという思い

「Answer」は、ど頭からハードなロックサウンドが炸裂しています。疾走感溢れるナンバーですね。

昨年行った全国ツアーの後半に新曲をやりたいという思いがあったので、曲選びをする際にライヴで盛り上がる曲を選びました。初めてこの曲を聴いた瞬間から、ライヴでやっているイメージがすぐに湧きましたね。自分自身の気持ちも高揚しましたし、この曲を一緒に歌って盛り上がっているお客さんの姿も見えてきたので、「早くライヴでやりたい!」と思っていました。

ライヴで披露したときの反応はいかがでしたか?

お客さんの反応はすごく良くて。一緒に盛り上がって歌ってくれているファンの皆さんの姿は、自分がイメージしていた景色そのままでした。高い熱量を持っている曲なので、バンドメンバーもアグレッシブに攻めてくれて、自分もテンションがかなり高かったです(笑)。思い描いていたとおりのパフォーマンスをすることができましたし、皆さんと一体になれるというのはやっぱりライヴではすごく大事だと思うので、ライヴの醍醐味も感じられました。ここのところはライヴでやった新曲をのちにCD化することをしていなかったんですけど、「音源化して欲しい」というファンの方たちからの反応も多かったのでシングルとしてリリースすることにしました。

歌詞は加藤さんが手がけています。堅苦しい言い方になってしまいますが、今の時代だからこそ、あえて問題提起したいことやメッセージが歌詞に刻まれていますね。

今の時代はSNSなどを含めて、たくさんのいろんな情報が溢れていて。その中にはフェイクニュースとかもあって、信憑性を疑ってしまうものも多いし、つい惑わされがちになる。そんな世の中に身を置いている自分自身も含めて、何が正しくて、何が間違っているのか見失いがちになってしまうことも多いからこそ、自分もこの歌詞を書きながら、何が正しいのかという選択を間違ってはいけないなって思いましたし、自分自身を見失わないで欲しいということをメッセージとして伝えたられたら、と。

たしかに気軽に発信した動画や発言でも、受け取る側がものすごく意味を持ってしまう場合があったり。

今の時代はなにごとにおいても慎重にならなければいけないシビアな時代になっていますよね。SNSは誰でも投稿できるという良さもあるし、普段の自分の行動範囲外の人や、それこそ海を越えた遠い国の人とも交流を深められたりと、SNSだからこそ生まれる繋がりも素敵だと思います。でも、僕はちゃんと会って対話をすること、人の目を見て話をすること、自分の目で見て、肌で感じることを信じたいし、いろんなものごとに惑わされずにちゃんと自分で選択したい。個が尊重されて、個が意味を持つ時代だからこそ、自分自身を大切にして欲しいなっていう思いも歌詞に込めました。

「Answer」というタイトルには、加藤さんのそんな思いが込められているんですね。

僕は、曲タイトルを一番最後に決めることが多いんですけど、この曲もそうでした。自分で考えて、選択して、決めていかなければいけないんだということ、そして、自身をさらけ出すことを怖がらずに、自分の選択を信じて、自分の答えを探して欲しいという思いを込めました。自分自身にも言い聞かせながら歌詞を書きましたし、そこを忘れちゃいけないっていう思いを持って歌っています。だから、僕もみんなと同じなんだよ、というところを感じていただければ嬉しいです。自分が歌詞を書いて、それを伝えられる場所があるのだから、自分に対しても嘘をつきたくないので。僕も人間ですから、自分で決めたことでも、それが本当に正しいのかと自問自答することもありますし(苦笑)。

加藤さんもブレることがあるんですね。

それは、ありますよ。昔のほうがブレブレでしたけどね(苦笑)。でも、どんなに迷っても、必ず自分には道を導いてくれた方がいて、その出会いによって僕は答えを見つけることができました。特に応援してくださる人たちの存在は、いつも人はひとりでは生きていけないんだと思わせてくれます。自分のためだけにやるのではない、人のためにすることが自分に返ってくるんだということは、ここ数年強く感じていることです。

毎日何かしら違う日で、一日一日が特別

〈TYPE A〉のカップリングには、軽やかでゴキゲンな「ordinary days」が収録されました。

ここ数年、普段の生活の中で自分が当たり前のように思っていたことが、当たり前ではなかったんだと思うような出来事が世の中でいくつも起こっているので、日常の中の小さな幸せって特別なんだと思うことも多くて。歌詞のテーマや世界観を考えていたときに、ロックでポップなノリの曲調に、日常の中にある幸せを乗せたいと思いました。

表現の違いや曲調は異なるけれど、「Answer」と「ordinary days」は、根本にある加藤さんの思いが共通していると思いました。

自分の人生の中で、どんなことに対してもプラス思考でいたいと思っていて。とはいえ、昔はわりとマイナス思考なところがあったんですけど(苦笑)。プラス思考って、それをひとつひとつ積み重ねていくと、プラスの方向にちゃんと向かっていくんですよね。

忙しい日々を過ごしていると、小さな幸せを見落としがちになることも多いですが。

ふと夜空を見上げたら綺麗な月が浮かんでいたり、道端に咲いている小さな花を見つけて春が近づいていることを感じたり。ちょっとした小さな発見があるだけでも気分が変わってくる。同じような毎日の繰り返しのように思えても、毎日何かしら違う日で、一日一日が特別なのだから、決して悪いことばかりではないなって思います。

加藤さんにとって、日常の中の小さな幸せって何ですか?

仕事が終わったあとに食べるゴハンです(笑)。今日は何を食べようかなって考えるのも楽しいですよ(笑)。

ちなみに、今夜は何を食べる予定ですか?

今日は……お肉を食べようかな。お肉は力になりますしね(笑)。

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