Interview

語り出したら止まらない「プリキュア」愛。成瀬瑛美(でんぱ組.inc)、長年の夢をかなえて…「憧れていた世界だからこそ、まだまだ足りてない」

語り出したら止まらない「プリキュア」愛。成瀬瑛美(でんぱ組.inc)、長年の夢をかなえて…「憧れていた世界だからこそ、まだまだ足りてない」

今年で16年目を迎えた「プリキュア」シリーズの劇場版最新作『映画プリキュアミラクルユニバース』が、全国の映画館で公開中。今回はプリキュア映画史上初の宇宙を舞台にした作品で、映画シリーズではお馴染みとなっている応援アイテム・ミラクルライトの秘密に迫る、初めて尽くしの内容になっている。

本作は現在放送中の『スター☆トゥインクルプリキュア』、そして『HUGっと!プリキュア』『キラキラ☆プリキュアアラモード』の直近3世代のプリキュアが集結するほか、田中裕二(爆笑問題)、梶 裕貴、小桜エツコというゲスト声優も迎えて、新しいステージへの扉を開く。そこで今回は、『スター☆トゥインクルプリキュア』の星奈ひかる/キュアスター役としてプリキュア映画に初出演する、成瀬瑛美にインタビューを敢行。

普段はでんぱ組.incのメンバーとしてアイドル活動を中心に行い、声優としての実績をほとんど持っていない彼女が、どのようにして「プリキュアになりたい!」という長年の夢をかなえたのか。そして、今回の映画を通じて彼女が受け取った、プリキュア声優としての想いとは? 溢れんばかりのプリキュアへの愛とともに、たっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 北野 創(リスアニ!)


「プリキュアになりたい」という大きな夢がかないました!

成瀬さんは以前にも『ドアマイガーD』といった作品で声優に挑戦されてましたが、声のお仕事に対して興味や憧れをお持ちだったのですか。

成瀬瑛美 『ドアマイガーD』はアフレコ現場ではなく、個別でセリフを録らせていただくやり方だったので、本格的に声優のお仕事をするのは今回が初めてになるんです。

私は普段アイドルをやっていて、アイドルというのは声も含めて魅せるものなので、歌、ダンス、ビジュアル、人間力、すべてをオールマイティーに磨いてきたつもりなんです。その中にはもちろん声のお仕事も含まれてますし、個人的にもとにかくアニメが大好きで、アニメに関われるお仕事をしたいと思って福島県から上京してきたぐらいなので、こうして声優のお仕事をさせていただけるのはとても光栄ですし、うれしいです。

「スター☆トゥインクルプリキュア」の星奈ひかる/キュアスター役は、オーディションを受けて決まったとのことですね。

成瀬 私、「プリキュア」シリーズは初代(『ふたりはプリキュア』)からずっと観ていて、アイドルのお仕事を始めてからも「目標は何ですか?」と聞かれたら「プリキュアになることです!」と答えてきたぐらいなので、今回初めてオーディションを受けられるというお話を聞いたときは、もう飛び上がるほどビックリして、その時点でもめちゃめちゃうれしかったんです。

だから大喜びで練習して、いただいた資料を見ながら「次のプリキュアはこういう感じなんだ!」と思って、自分の理想をたくさん詰め込みながら役作りをして(笑)。なのでオーディションはずっと楽しかったです。

実際に役が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

成瀬 それまではずっとハイテンションで「プリキュアになれるかもしれない!」ってワーッてなってたんですけど、受かった瞬間に「ホントになれた……!」と思って、急に涙がバーッと溢れ出して。とんでもない衝撃でした。

やっぱり「プリキュアになりたい」というのは大きすぎる夢だったし、ずっと憧れてたものに本当になれるということで、いちばん最初に「夢がかなった!」というフレーズが頭の中に浮かんできて。

ちょうどその当時放送されていた前作『HUGっと!プリキュア』のテーマも……。

成瀬 (食い気味に)そうなんですよ! よくぞおっしゃってくださいました!! 

OPテーマ(「We can!! HUGっと!プリキュア」)の“「叶えたい」より「叶える」私なんだ”のフレーズと、はなちゃん(『HUGっと!プリキュア』の主人公・野乃はな/キュアエール)がアニメの始まりのときに言う「なんでもできる!なんでもなれる!輝く未来を抱きしめて!」というセリフに毎週力をもらってきたんです。

私自身、今までの活動でも「こういうときにプリキュアなら絶対に頑張る!ダンスレッスンで泣かない!」と思いながら苦労を乗り越えてきたところがあるので(笑)。

ただ、声優の経験がほぼない状態で、作品の主人公となるメインのプリキュアを演じることに、プレッシャーを感じることもあるのでは?

成瀬 最初はとにかく喜びばかりで、私は長年「プリキュアになる」どころか「私はプリキュアだぞ!」ぐらいの気持ちでいたので(笑)、「やっとできる!」と思ってたんですけど、やっぱり気持ちが先行していたところがありまして。

声優業界は生半可な気持ちで入れる世界ではないですし、いろんなスキルが必要なので、プレッシャーはすごく感じるようになって、今も必死で練習してるんですけど……自分の憧れてる大好きな世界だからこそ、まだまだ足りていないと思いますし、自分で観返しても「ここはこうすべきだった」と思うことはたくさんありますね。

「プリキュア」シリーズが大好きなので、語り出したら止まらないんです(笑)

そんな星奈ひかる/キュアスターを演じるにあたって、成瀬さんが心がけていることを教えてください。

成瀬 ひかるちゃんの魅力のひとつに、自分の好きなことに真っ直ぐなところがあるんです。彼女は宇宙や星座が大好きで、宇宙人と遭遇しても動じないで大好きと言えちゃうところとか、好奇心旺盛なところを出してあげたいなと思ったので、自分も何かを好きな気持ちを大切にしながら演じていこうと思っていて。たぶん私の気持ちが乗れば乗るほど、ひかるちゃんが魅力的に見えるんじゃないかと思うんです。

あと、役作りに関しては、私も宇宙のことについて勉強しています。そもそもアイドル活動の一環で、私たち(でんぱ組.inc)は以前から宇宙をテーマに活動していて、最近も茨城県のJAXA・筑波宇宙センターで宇宙飛行士の訓練体験をしたり、女性宇宙飛行士の山崎直子さんとお話をさせていただいたり、宇宙に対してたくさん興味を抱いていたタイミングだったので、そういうところも役作りに活かせるんじゃないかなと思っていて。

そういう意味では「プリキュア」シリーズで初めて「宇宙」をモチーフにした『スター☆トゥインクルプリキュア』との巡り合わせも運命的というか。

成瀬 そうですね。今回のテーマが「宇宙」と聞いたときにすごくビビッときました。それと私は絵を描くのも好きなんですけど、今回は変身アイテムがペンで、自分でスカートを描いたりして変身していくんですよ。それと「プリキュア」シリーズで初めて、変身シーンでキャラクターの歌が流れるので、そういうところもピッタリなんです。『スタプリ』のみんなは歌って踊って変身するプリキュアなんです。

作品的に成瀬さんご自身とマッチングする部分がたくさんあるんですね。では、星奈ひかる/キュアスターと成瀬さんご自身の共通項を挙げるとしたら?

成瀬 好きなことに夢中になっちゃうところですね。ひかるちゃんが宇宙や星座が好きなように、私は「プリキュア」シリーズが大好きなので、語り出したら止まらないんです(笑)。

そういえば作品の発表に際してプリキュア担当のキャストの皆さんがコメントを寄せられてましたが(朝日放送テレビ・公式サイトにて)、成瀬さんのコメントはすごいテキスト量でしたものね(笑)。

成瀬 自分でも、他のキャストさんのコメントと見比べたらすごく差があったので驚きました(笑)。でも、どうしても語りたかったし、なんだったらまだ全っ然語り足りないぐらいですね(笑)。全シリーズそれぞれに感想文が書けるぐらい好きなんです。

ご自身の中でとりわけ思い出深い「プリキュア」シリーズと言うと?

成瀬 全シリーズそれぞれに思い入れがあるんですけど、私が本当に「あっ、プリキュアになろう!」と思ったのが『ハートキャッチプリキュア!』なんです。えりか(来海えりか/キュアマリン)が個性爆発で魅力的すぎて、彼女を通して「いろんなプリキュアがいるんだ」と思ったし、それぞれが個性を活かして戦えるところを見たので、憧れましたね。でも、本当にみんな大好きなので、語り切れないですね。

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