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バージョンアップで磨きがかかる『ジャンプフォース』好きなヒーローと必ず会える! 戦える!

バージョンアップで磨きがかかる『ジャンプフォース』好きなヒーローと必ず会える! 戦える!

世界的に認められるコンテンツを多数掲載し、時代を作ってきた週刊少年ジャンプ創刊50週年記念作品としてリリースされた『ジャンプフォース』。本作は、作品の垣根を超えた”ジャンプキャラクター”たちが共演する3on3形式のバトルゲームとなっている。
ひとり用モードでは、おなじみのヒーローたちとかつて戦った悪役たちが交差するストーリーを楽しむことができる。そして、オンラインを活用しての対戦モードでは、好きなキャラクターでチームを組んで他プレイヤーと熱い戦いを楽しめる。このふたつの要素が絡み合い、オールスターもののゲームとして心地いい遊びを発揮してくれる。なお、本記事は2018年3月18日時点のゲーム内容に基づいて書かれている。本作の発売日は2月14日だったが、ここから数回のアップデートが適用され、ユーザーの意見を取り入れつつ柔軟な改良が行われてきた。結果、発売時点のものからより遊びやすい状態になったことは嬉しい限りだ。

今回は、週刊少年ジャンプのファンであり対戦型ゲームコレクターである筆者が、本作の魅力を紹介しつつアップデートの内容についても触れていく。発売後も豊富な追加コンテンツが用意されていることが既に発表されているため、今から遊びはじめても全く手遅れではない。興味のある方は、是非この熱い世界に飛び込んでみてほしい。まずは、記事を読むまえに本作の概要がわかる公式PVを見ていただこう。

文 / 浅葉たいが


ジャンプヒーロー共演! 夢のストーリーモード

本作の舞台は、現実と漫画の世界が融合した世界。破壊と混乱をもたらす”ヴェノムズ”たちが蠢く世界で、ジャンプキャラクターたちは”Jフォース”という組織を結成し、平和への突破口を探ろうとする。長官を務めるグラバーの知恵を借り、新たな仲間を探しつつ、ヴェノムズの謎を追っていくというのが主な流れとなる。序盤から、ジャンプファンならだれもが知っている『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』、『NARUTO-ナルト-』の人気キャラクターたちが登場するので、物語は一気に熱を帯びていく。複数のヒーローのクロスオーバーが描かれるのでわかりやすく、戦いに熱を見出すことができるだろう。この世界で初顔合わせとなる組み合わせのなかにも、漫画の世界設定を崩さないような表現が描かれているのも嬉しいところだ。

▲プレイヤーはジャンプキャラクターたちが力を合わせる”Jフォース”の一員となって、”ヴェノムズ”との闘いに挑む

▲Jフォースの基地をまとめる長官・グラバー。彼は、さまざまな作戦などを立案する司令塔のような存在だ

プレイヤーは、ゲーム開始時にJフォースの一員となる”主人公アバター”をキャラクタークリエイトで作成。キャラクター作成パートでは、髪型、体型、アクセサリーなどを細かくカスタマイズすることが可能だ。育成要素も用意されており、バトル中に使用できる技の組み合わせなども変更できるため、プレイヤーの好みに応じて動きをさまざまに変えられるのも嬉しいところだ。基本的にストーリーモードでは、このアバターを操作してロビーでミッションを受け、それらをクリアすることで物語が進んでいく。だんだんと愛着が湧いてくるので、アバターはしっかりと好みのキャラクターを作っておこう。

▲キャラクタークリエイトでは、さまざまな項目をカスタマイズすることが可能

現時点でプレイアブルキャラクターとして使用できるのは約40人。先に挙げた3作品だけでなく、週刊少年ジャンプに掲載されたレジェンド作品とも言える『るろうに剣心 –明治剣客浪漫譚-』、『北斗の拳』、『聖闘士星矢』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『HUNTER×HUNTER』、『BLEACH』、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』、『遊☆戯☆王』、『幽☆遊☆白書』、『CITY HUNTER』など、ジャンプを代表する作品群から選りすぐりのキャラクターたちが参戦している。『ブラッククローバー』や『僕のヒーローアカデミア』という、ジャンプに新しい風を吹き込んだ作品の存在も見逃せない。
筆者は週刊少年ジャンプを長く読み続けているが、連載が終了した作品からもキャラクターが選ばれていることが嬉しくたまらない。『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』から登場するダイは、アニメ版では見ることができなかった技をふんだんに披露してくれる。各キャラクターが連続技を決めていると次々と技名が飛び出すため、昔を思い出してグッときてしまう。現在の週刊少年ジャンプファンはもちろん、1990年代に熱心に読んでいたという方も是非この興奮を味わってほしい。

▲週刊少年ジャンプを代表するキャラクターたちが激突する、夢のドリームマッチ!

簡単操作で大技が飛び交う大迫力バトル

本作のバトルは基本的に3vs3となっている。3キャラクターを操作するために練習をするのは大変と思う方がいるかもしれないが、本作はどのキャラクターを選んでもチュートリアルを抜ければすぐに賑やかなバトルを楽しめるようになる。まずは、共通システムの”チェイス”という相手を追尾するダッシュによる奇襲、ボタンを連打することで繰り出せるラッシュなどを覚えるといいだろう。

▲覚醒技と呼ばれる大技もボタンをふたつ同時押しだけで発動する。相手の攻撃に対して無敵時間がある技が多いため、ヒットさせやすい

キャラクターの動きに個性をつける最大の要素の”技”は、1キャラクター4種類をボタンの組み合わせによる簡単な操作で繰り出すことができる。遠距離から攻撃できる飛び道具系の技や奇襲に便利な突進系の技は、単発で繰り出しても十分に強力なので、ゲームに慣れないうちはお世話になる機会も多いはず。さらなるステップアップを目指す場合は、これらの技を絡めた連続技や連係も是非覚えたい。技は漫画の演出や設定を上手く活かしたものが揃っているため、週刊少年ジャンプファンなら繰り出しているだけでも盛り上がる。筆者は、バトル漫画ではない『遊☆戯☆王』の技がどうなっているのかと気になっていたが、猛々しくカード召喚を行う遊戯にはすっかりやられてしまった。バトル漫画のキャラクターに引けを取らない、大迫力の攻撃を見ることができるのだ。

▲技はR2ボタンでパレットを呼び出し、対応するボタンを入力することで発動する。漫画でおなじみの技や行動が、見事な演出で描かれている

バトル中のルール、共通システムについてわかりやすい操作や性質のものが揃っていることにも注目したい。基本的に共通システムの行動が有用で、戦術の基礎さえわかればどのキャラクターを使っても強さを発揮できる。共通システムで特に強力なのは、相手の攻撃から抜け出せる”エスケープ”と相手の攻撃を受け止めて反撃に転じる”高速反撃”。これらのシステムを活用すれば、相手の苛烈な攻めにも対応しやすいはず。最初はあまりにも強すぎる防御システムと感じるかもしれないが、この部分の攻防で乱戦にならないようにエスケープや高速反撃に強い立ち回りを組み立てられるようになれば、勝率がぐっと向上する。

▲調子にのって攻撃をしかけていると、高速反撃でカウンターをもらってしまうこともある

3人1組という形式ならではの交代やサポート攻撃といった要素を使いこなせるようになると、より試合の展開が早くなる。交代は控えのチームメンバーを素早く操作キャラクターに変化させられ、サポート攻撃は控えのチームメンバーがキャラクターの特性を活かした攻撃でサポートしてくれるもの。どちらのシステムも連係や連続技のパーツとして重宝する。勝つことにこだわっていくと、サポートを交えてローリスクに攻めの起点を作ったり、隙のある技をカバーしたりという戦術が重要だと気づき、筆者の場合は一気にプレイの幅が広がった。孫悟空のかめはめ波などは非常に使いやすいうえ、本体性能も高いのでゲームに慣れないうちは用心棒的にチームに採用するのもいいだろう。
筆者が本作のバトルに一番魅力を感じるのは、絶大なオリジナリティだ。最初は格闘ゲームのような感覚で遊んでいたのだが、殴り合いをするだけでは勝てないということに気づき、ローリスクな動きを模索するというところに着地した。危機を回避するアクションゲームを遊んでいるときのようにバトルに向き合うことで、勝率がぐっと上がったことを実感した。しかし、その戦術もまた、他のプレイヤーが見つけた新しいスタイルやテクニックに負けてしまったりする。正解はまだわからないが、新しいジャンルのバトルを遊んでいるような楽しさが本作にはある。カジュアルに遊ぶキャラクターゲームとして遊んでももちろん楽しいが、勝ちにこだわるとまた違った景色が見えてくるだろう。

▲トレーニングモードでは、連続技や対策などをじっくり煮詰めることができる

オンラインバトルでは、育成したアバターを使用することもできる。ジャンプヒーローたちと違いカスタマイズの自由度が高いため、このキャラクターを含む編成が対戦では猛威を振るっている。ゲームシステム上、対戦相手がアバターをチームに組み込んでいるかどうかはマッチングするまでわからない。勝ちにこだわるのであればストーリーモードをある程度遊んで、アバターを育てておく必要があるだろう。対戦で勝ち負けを競う現状では、ほぼ強力なアバターの育成ありきのゲームバランスになっている。この部分はいわゆるガチ勢とエンジョイ勢、対戦を楽しむか勝つことを楽しむかのスタンスで受け止めかたが異なる部分になりそうだ。筆者の場合は、友人とプレイヤーマッチで対戦する場合はアバターなしといった身内ルールで遊ぶことも多い。

これからの『ジャンプフォース』

冒頭でも書いたように、本作は発売から複数回のアップデートが適用されている。アップデートにより多くのユーザーが期待していた改修が入っている。本章では、アップデートにより変化した部分に焦点を当てる。
公式サイトでは、最新アップデートver1.06(2019年3月19日時点)の告知が行われている。この内容を見ていくと、開発が改善すべきと感じている部分が見えてくる。注目したいのは継続対応項目の部分である。ここではロード時間の短縮、バトル部分の改善・調整、オンライン/オフラインロビー機能の改善という項目が記されている。
ロード時間に関しては、複数回のアップデートを経た現在は随分と早くなっている。これから先もこの部分に力を入れていくのなら、より快適なゲームになることは間違いなさそうだ。バトル部分の改善・調整という項目については、発売から間もなく見つかった強い技に下方修正を加えることで、ゲームバランスが整えられた。各種アンバランスな強みが消されたり、繰り出しているだけで強い技はビギナーにとって壁となってしまう可能性が高いため、迅速な対応だったと言えるだろう。今後のバトルバランスについてはどのような変更が加わるかは不明だが、下方修正の場合はキャラクターの強さを削りすぎない程度のものを期待したい。

▲強い技を単純に弱体化するのではなく、使いどころの難しい技を上方修正する調整を期待したい

オンライン/オフラインロビーの調整については、動作の安定性を向上するアップデートが適用されて安定感が増している。ただし、現状ではオンライン対戦におけるフレンドとの連戦がしにくい仕様となっているため、対戦好きのプレイヤーはこの部分にも手が入ることを期待しているだろう。格闘ゲームなどでおなじみの”連戦”機能があれば、より対戦が充実する。さらに言うのなら観戦機能も欲しい。無い物ねだりになってしまうが、同社の『聖闘士星矢ソルジャーズソウル』などは、観戦や連戦などオンライン対戦の機能が素晴らしいレベルで整備されていたので、ユーザーとしてはこのレベルを望んでしまう。

▲筆者は対戦が大好きなので、オンラインのプレイヤーマッチに連戦機能も希望!

本作はまだまだ進化することが予告されている。今後、追加キャラクタ-がダウンロードコンテンツとして配信される予定もあるようなので、こちらも楽しみにしている。週刊少年ジャンプが大好きな筆者は、誰が追加されてもきっと満足するだろう。海外市場を意識した作品だからか、基本的にカッコいいキャラクターが登場しそうだが、ジャンプを彩った可愛らしいヒロインたちも何らかの形で出てくれるとなお嬉しい。贅沢なオールスターゲームである『ジャンプフォース』は、今後も目が離せない作品になりそうだ。

フォトギャラリー

■タイトル:ジャンプフォース
■メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
■対応ハード:PlayStation®4、Xbox One
■ジャンル:対戦アクション
■対象年齢:15歳以上
■発売日:発売中(2019年2月14日)
■価格:通常版(パッケージ版・ダウンロード版) 8,200円+税


『ジャンプフォース』オフィシャルサイト

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