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平成最後の春、ミュージカル『ふたり阿国』で北翔海莉、峯岸みなみ、玉城裕規らがかぶく!

平成最後の春、ミュージカル『ふたり阿国』で北翔海莉、峯岸みなみ、玉城裕規らがかぶく!

皆川博子の小説「二人阿国」を原作とするミュージカル『ふたり阿国』が東京・明治座にて好評上演中。
元宝塚歌劇団星組トップスター・北翔海莉が、戦乱の世において民衆の心を掴んだ“阿国”を、阿国に憧れのちに「二代目おくに」を名乗る少女“お丹”をAKB48の峯岸みなみが演じている。ほかにも舞台を中心に映像作品でも活躍する玉城裕規、細貝 圭、中村誠治郎、平田裕一郎、高岡裕貴や、韓国のアイドルグループ“SUPERNOVA”のグァンス、数々のミュージカル作品に出演する実力派俳優・坂元健児、個性的な風貌と声で小劇場からミュージカルまで幅広く出演するコング桑田、バラエティやドラマなどマルチに活躍するモト冬樹といった個性派キャストが集結!新作オリジナル“和製”ミュージカルがここに誕生した。

取材・文 / 近藤明子

個性派キャスト陣による熱い“エンタメ魂”が炸裂!

時は慶長5年。京の四条河原は芸を披露する芸人たちで溢れていた。なかでも民衆を熱狂させていたのが、「やや子踊り」の阿国(北翔海莉)だった。

北野天満宮での興行権を巡り、社務を取り仕切る松梅院(伊藤裕一)の屋敷を訪れたお丹(峯岸みなみ)ら笠屋舞一座だったが、「舞より踊りを見たい」という松梅院のひと言で阿国一座が興行をすることに……。

そんなとき、当代一のかぶき者と名高い公家・猪熊少将教利(玉城裕規)のはからいで、芸能好きな女院の前で芸人たちが芸を披露することになる。そこでお丹は面を付けて舞うことが禁止されていることを知らずに能を踊り、一座は都を追放されてしまう。

阿国を演じる北翔海莉の全身から匂い立つようなオーラと聴く者の魂を震わす歌声が空間を満たし、対する峯岸みなみも能に魅了され真の芸人を目指すお丹のまっすぐな想いをひたむきに演じる。そんな一幕から、美しく成長した姿で遊女たちを従え華やかに舞う二幕へと華麗な変貌を遂げ、さらに観客を魅了する。

猪熊少将 役の玉城裕規は、雅な外見とは裏腹に内に秘めた芸への強い思いを熱い芝居で見せ、物語の後半には激しい殺陣も披露。また、松梅院を演じた伊藤裕一の、隙あらばアドリブで笑いを突っ込んでくる“芸人魂”は、シリアスなストーリーに起伏を持たせるアクセントとなっていた。

折しも、関ケ原の戦い(1600年)により、室町幕府が実権を握っていた安土桃山時代から武士の時代(江戸時代)にとって代わる歴史の過渡期とあって、大津城の戦いで知られるバテレン大名・京極高次(※母は京極マリア)が登場するシーンには思わずたぎるものが!

京極高次 役の市瀬秀和は本作で殺陣指導も務めており、スピーディーかつ重さを感じる一撃は圧巻のひと言。そして『第5回ジャパンアクションアワードベストアクションシーン賞』最優秀賞を受賞した中村誠治郎が演じる阿国一座の三九郎の鬼気迫る殺陣に息を飲み、同一座のお菊 役・鳳翔 大の長身を活かしたダイナミックな殺陣や、玉城、細貝 圭、平田裕一郎ら2.5次元系舞台でもアクションを得意とする俳優陣の活躍も素晴らしい。また、ひとりで何役もこなし、当時の町人の生活を舞台上で生き生きと表現したアンサンブルにも客席は大いに沸いた。

楽曲は、バンドによる生演奏の迫力に加え、和風の音色が使われていたり、シーンによってゴスペル風やアイドル風の歌謡曲調など、様々なジャンルに挑戦する遊び心も発揮され、物語を鮮やかに彩る。

北翔を筆頭に、峯岸、グァンス、雅原 慶、坂元健児、コング桑田が「天へ届け!」とばかりに高らかに歌い上げるその姿からは、「エンターテインメントここにあり!」という想いも伝わってきて、大きく心を揺さぶられた。

ミュージカル『ふたり阿国』は、4月15日(月)まで東京・明治座にて上演。時代を超えて受け継がれるエンターテインメントの魂を、ぜひ生で感じて欲しい。

ミュージカル『ふたり阿国』

2019年3月29日(金)~4月15日(月)明治座

原作:皆川博子
演出・脚本:田尾下哲
脚本:中屋敷法仁

出演:
阿国 役:北翔海莉
お丹 役:峯岸みなみ(AKB48)
猪熊少将教利 役:玉城裕規
一蔵 役:グァンス(SUPERNOVA)
二蔵 役:細貝 圭
松梅院 役:伊藤裕一
こふめ 役:雅原 慶
権蔵 役:平田裕一郎
京極高次 役:市瀬秀和
与八郎 役:大沢 健
三九郎 役:中村誠治郎
おあか 役:桜 一花
お菊 役:鳳翔 大
蔵人 役:高岡裕貴
市十郎 役:関根慶祐(K-SUKE)
満珠 役:今川宇宙
織田左門 役:カムイ
とっぱ 役:坂元健児
三郎左 役:コング桑田
笠屋犬大夫 役:モト冬樹

オフィシャルサイト
Twitter(@meijiza_okuni)