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熱烈な『キングダム』原作ファンの橋本環奈が語る、 映画版の再現度の高さとスケール感! 「原作ファンの方にこそ見てほしい」

熱烈な『キングダム』原作ファンの橋本環奈が語る、 映画版の再現度の高さとスケール感! 「原作ファンの方にこそ見てほしい」

原作を知らない方にはもちろんですけど、原作ファンの方々にこそ見ていただきたい映画です!

では、完成した映画『キングダム』、橋本さんはご覧になって率直にどう感じましたか?

素直に面白かったです。そして、原作ファンの方にこそ見ていただきたいっ(笑)! こういう場合、「原作を読んだこともない方でも楽しめる映画になっています」とコメントするのが普通で…もちろん未読の方にも楽しめると思うんですけど、今回は原作が好きな方にも、ぜひぜひ見てほしいんです。お客さんの数だけ意見があり、否定的な見方がされたとしても真摯に受け止める覚悟もできているんですけど、私自身は原作が大好きで愛があるからこそ、「同じように原作ファンの方がご覧になったら、どう思うんだろう? きっと『面白い!』と言っていただけるんじゃないかな」って、胸を張ってオススメできると思ったんですよね。そんなふうに感じられる出演作って、なかなか出合えるものではないので…。何しろ、信と政の2人がいいんです! 貂も加えて3人でいるシーンもいいんですけど、2人のシーンは本当に涙ものでした。

どこで涙腺が決壊したんでしょう?

信が、政の身代わりになった漂を小屋の中で看取るシーンは、原作の再現度がすごく高かったです。賢人くんも本当に現場では信として生きていたので、原作から出てきたような印象でしたし、亮くんも大半のシーンが政でしたけど、ちゃんと漂の優しさが詰まっていて…そんな2人の距離感や関係性、絆の強さに見ていて憧れましたし、全編を通して2人のすごさを感じました。

原作ファンの橋本さん的にイチオシのシーンを挙げるとすると?

絞りきれないですっ(笑)! でも、再現度で言うと、(橋本じゅんが演じた毒矢を得意とする刺客の)ムタはかなりすごかったなと思います。じゅんさんとご一緒させていただくのは『キングダム』が2作目だったんですけど、ホン読みの時点で「嬴〜政〜ッ!」っていうセリフ回しをされていて。大沢(たかお=王騎役)さんと要(潤=騰役)さん以外のキャストがみんな揃ってホン読みをしたんですけど、すごく面白くて全員が笑うっていう。あと、ホン読みでは吉沢さんが漂と政を演じ分けていたんですけど、それを聞いていた山﨑さんが大爆笑しているという…親交が厚い2人だからこそ許されるのも、いいなあと思いました。

ちなみに、キャラでお気に入りなのは王騎です。原作の王騎を演じられる人なんているのかな、と思っていたんですけど、大沢さんがキャスティングされたと聞いた時、「いた!」って高ぶりましたから。で、実際にビジュアルを見て、「王騎がいる!(笑)。何てピッタリなんだろう!」って、ただただ納得するのみでした。王騎たちが現れて圧倒されるシーンがありますけど、お芝居を超えて本当に圧がすごかったんですよ。ちょっと怖くなって、後ずさるくらい。とにかく、すさまじいのひと言でしたね。もちろん、体を鍛えて大きくされているのもありますけど、内側からにじみ出る“気”がすごくて、「あぁ、これが大将軍なんだ」という説得力が画として成り立っていたことに、原作ファンの1人として感動を覚えました。

単なる映画の感想になっちゃいますけど、政の身代わりとして逃げてきた漂が、王のように凛々しく振る舞うシーンもカッコよかったです。

あのシーンもいいですよね! あと、山の民と対峙するシーンも好きです。ここは原作ファンの方々に向けた見どころではないかな、と。どのキャラクターもすごく生かされていますし、『キングダム』のキャラクターの濃さは映画でも再現できていると思うんですけど、「山の民」を束ねる楊端和=長澤さんが、ひときわカッコイイんですよ! 信や政、貂に昌文君(髙嶋政宏)たちが山の民に囲まれて、仮面を取った時の楊端和の一挙手一投足は、もう最高です。また、信や政が楊端和に誠意を伝えようと魂を込めて話すのも、すごくいいんですよ。あのシーンで初めて政が「中華統一」の構想を口にするんですけど、「は? 何を言っているんだ」と上から見下ろすように毅然とする楊端和の風格だったり、バチバチと火花が散る感じは、まさしく原作をそのまま実写化したと言えるんじゃないかなと思います。その前の、山の民が崖から下りてくるシーンの撮影がすごく大変で、下がぬかるんでいたので、走るとコケちゃうんですよ。しかも、山の民はワイヤー吊りで飛んで下りてくるので、獣に囲まれたような怖さがあって──。そこでの山の民の再現度も相当高いので、ここも注目していただけたらと思います。ちなみに山の民の言葉は、実際に言語を研究していらっしゃる学者の方が『キングダム』のためにつくってくださったんです。

貂も“山の民”語を喋るシーンがありますよね。

はい、覚えました。ロシア語とかいろいろな言語を混ぜ合わせてつくったらしいんですけど、貂は通訳をしないといけなくて、流ちょうに“山の民”語を喋る必要があったので、実は英語を勉強するくらい大変でした(笑)。

そうだったんですね(笑)。でも、真面目な話、歴史や世界史が得意じゃないという人でも、単純に活劇として楽しめる作品だと思いました。

アクションとしても楽しめると思いますし、男同士の友情だったり、グッとくるものが多々あるんじゃないかなって。中国の春秋戦国時代っていう設定を単に聞いただけだと「難しそう」という印象を抱く方もいらっしゃるかもしれませんけど、映像と音──目と耳や五感から世界観に入れると思うので、ぜひぜひ大きなスクリーンで体感していただけたらと願うばかりです。

アクションというところで…貂は吹き矢を使いますが、橋本さんから貂のバトルシーンの見どころをお願いします。

アクションと言えるほどのものではないんですけど…だからこそ、吹き矢の角度や長さといったディテールだったり、細かい動きにはこだわったかなと思います。そこは原作よりもリアリティを追求しているかもしれないですね。あと、コロコロコロコロと転がってから「フッ」って吹き矢を吹くところがあるんですけど、あの場面も焦って怖がっているんだけど、吹いてみたら「あ、当たっちゃった」っていう安堵感は、お客さんの目線に近い貂ならではかなと。たくさんの死を見てきた貂ではあるんですけど、戦国の世だからということで、見慣れてしまったところも正直なところあって。でも裏を返すと、貂は生きることにすごく貪欲なんです。そういった意味では、ちゃんと死を恐れているし、自分の身は自分で守らないといけないと把握してもいるんです。そういった状況で、「とりあえず、吹け」っていう吹き矢が幸運にも敵に当たる、ラッキーな人でもあるのかなと感じました。

ちなみに、信と政のどちらかを推すとすると、橋本さん的にはどうでしょう?

難しいですね…あ、私は“漂派”です(笑)。信も政も好きなんですけど、あえて漂を推します。でも実際、誰を推すかっていうのは難しいんですよね。信の型に嵌まらない、どんな時もまっすぐ進む感じもすごくイイじゃないですか。気づけば周りに人が集まってくるし、「やらなければいけない」という使命感を本人が体現しているからこそ、魅力があると思うんです。大きな夢を見たとしても、それは夢で終わるだろうなと諦めてしまう人が大半の中、信は絶対にそれを諦めないですし、大将軍になれると信じて生きている。そういうところはすごくかっこいいし、みんながついていきたくなるところだろうなと思います。一方の政も大人な部分があって、クールに対処していくんですけど、平民や奴隷の気持ちも汲めるし、一国の王なのに最前線で戦う勇気を持っているところが魅力だなって。力量的な強さじゃなくて、気持ちや精神面の強さが抜きん出ているので…やっぱりどちらか一方を選ぶことは出来ないですね。なので、2人は互角です。ただ、原作でも漂が大好きなので、やっぱり…漂かなぁ(笑)。

橋本環奈

1999年、福岡県生まれ。映画『奇跡』(2010/是枝裕和監督)で銀幕デビュー。2016年に映画『セーラー服と機関銃-卒業-』で主演を飾る。その後は、「銀魂」シリーズ、映画『斉木楠雄のΨ難』(17)、『十二人の死にたい子どもたち』(19)TVドラマ『警視庁いきもの係』(CX)『FINAL CUT』(CX)『今日から俺は!!』(NTV)など話題作に出演。映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(9月6日公開)も控える。

オフィシャルサイト
http://www.discovery-n.co.jp/talent/橋本環奈/

オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/hashimotokanna-rev/

オフィシャルTwitter
@H_KANNA_0203

フォトギャラリー

映画『キングダム』

4月19日(金)全国公開

【STORY】
紀元前 245年、春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。
戦災孤児の少年の信(山﨑賢人)と漂(吉沢亮)は、いつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛練を積んでいた。
ある日、漂は王都の大臣である昌文君(髙嶋政宏)によって召し上げられ王宮へ。
信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。
王宮では王弟・成蟜(本郷奏多)によるクーデターが勃発。
戦いの最中、漂は致命傷を負いながらも、信のいる納屋にたどり着く。
「今すぐそこに行け…」血まみれの手で握りしめていた地図を信に託し、漂は息絶える。
信は漂が携えていた剣とその地図とともに走り出した。
地図が示す小屋にたどり着いた信の目に飛び込んできたのは、静かにたたずむ漂の姿だった!?
死んだはずの漂がなぜ――

監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉 佐藤信介 原泰久
出演:山﨑賢人 吉沢 亮 長澤まさみ 橋本環奈 本郷奏多 満島真之介 阿部進之介 深水元基 六平直政 髙嶋政宏 要 潤 橋本じゅん 坂口 拓 宇梶剛士 加藤雅也 石橋蓮司 大沢たかお
製作:映画「キングダム」製作委員会
配給:東宝&ソニーピクチャーズ(共同配給)
©原泰久/集英社 ©2019 映画「キングダム」製作委員会

オフィシャルサイト
kingdom-the-movie.jp

原作コミック

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