esゲーム記事執筆陣が令和にも伝えたい【平成ベストゲーム3選】  vol. 3

Review

伴侶に出会えました。リアルの人生に大きな影響を与えてくれたゲーム3選

伴侶に出会えました。リアルの人生に大きな影響を与えてくれたゲーム3選

平成元年、10歳のゲーム大好き少女だった私は『ドラゴンクエストIV』の発表に心躍らせ、『ワギャンランド』のボス戦ミニゲームに夢中となり、『魔界塔士Sa・Ga』に感銘を受けて同じようなストーリーのマンガを書き始めるという、寝ても覚めてもゲームのことばかりを考えている小学生生活を送っていました。アニメ雑誌の文通コーナーで知り合った同い年の女の子から、「大人になったら私たちはゲームをしなくなるかもしれないけれど、文通は末永く続けましょう」という手紙をもらい、「大人になると、ゲームをしなくなるものなのか?」なーんて漠然と思ったりもしましたが、そこから30年……40歳となった現在に至るまで、ずっとゲームから新しい刺激を受け続けています。私にとっての平成は人生の4分の3を占める年数を過ごした時代で、目まぐるしく変わる世の中と驚くべき速さで進化していくゲームシーンを体感でき、またリアルの生活も大きく変化したエキサイティングな30年でした。本稿では、そのなかでも大きく私の人生に多大なる影響を及ぼした3作品を紹介したいと思います。

文 / 内藤ハサミ

[取材・執筆記事]

かつてない最高難度!? 『SEKIRO』がやめられない面白さに転換する理由

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2019.04.05


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1.ゲームセンター通いのきっかけ『ヴァンパイアハンター』

カプコン / セガサターンほか / 対戦格闘 / 1995年(平成7年)

『ヴァンパイアハンター』オフィシャルサイト

中学時代の先輩とドキドキしながら初めてゲームセンターに足を踏み入れたのは、2D格闘ゲーム『ヴァンパイアハンター』の記事をゲーム雑誌で見たからです。パンチが効いたデザインの個性的なキャラクター、まるでディズニーアニメのごとく滑らかにヌルヌルと動くアニメーションは、ゲーム製作の技術をまるで知らない学生の自分にも新鮮に映り、一度プレイしてみたくてたまらなかったんですよね。

▲当時のハードはすでになく、写真もさすがに残っていないので、『ヴァンパイア リザレクション』のプレイ画面を撮影しました。画面サイズの調整をミスして、上下が切れてしまってすみません……。フォボスはとても使いこなせなかったけれど、可愛くて不気味で最高にイカしたデザインです(※写真は、モニターをデジタルカメラで撮影したものです)

当時のゲームセンターは薄暗くて不健全で不良の巣窟、なーんていうレッテルを貼られていて、通っているなどと言おうものなら眉をひそめる人も少なくなかった時代です。私も実際に行ってみるまではおっかなびっくりでしたが、ひとたび入店してしまえば所狭しと並んだ大好きなゲームの筐体が出迎えてくれる、まさに私にとってのパラダイスでした。ゲームファンが多く集まるゲームセンターには交流ノートも設置されていて、そのときハマっているキャラクターを描いたり、常連さんとメッセージのやり取りもできました。インターネットを駆使してコミュニケーションを取れる時代ではなかったので、そういったアナログな方法で同好の士を見つけて友だちになっていたのです。

▲最初は見た目の可愛さと素早さでフェリシアを使っていましたが、のちに使っていてしっくりくるオルバスに使用キャラを変更。思い入れはどのキャラにもあります!(※写真は、モニターをデジタルカメラで撮影したものです)

『ヴァンパイア』シリーズに出てくるキャラクターは人間ではない(続編の『ヴァンパイアセイヴァー』にはひとりだけ人間が登場していますが)ので、ふつうのパンチやキックひとつとっても非常にユニークです。体を大きくのけぞって弧を描くようなキックをしたり、大胆に体が変形したり。このデフォルメの面白さと、チェーンコンボでラッシュをかけて攻めていくスピード感が合わさるととっても爽快。キャラクターを動かしているだけで気持ちがいいんですよね。

▲この自信満々の性格がまた可愛らしいのです(※写真は、モニターをデジタルカメラで撮影したものです)

そんなに格闘ゲームのセンスがあるほうではないですが、ときには遠方のゲームセンターにも出かけて行って対戦と交流を楽しみました。あるゲームセンターで開催された『ヴァンパイアハンター』のトーナメント大会に出て、ベスト8に残ったのは嬉しい思い出です。というわけで、このゲームがきっかけですっかりアーケードゲームにハマった私は、地元のゲーセンに通いつめる青春時代を送ることとなったのでした。

©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.


2.リアルの世界に家族ができた『ファイナルファンタジーXI』

スクウェア・エニックス / Windows / MMORPG / 2002年(平成14年)

『ファイナルファンタジーXI』オフィシャルサイト

私にとって初めてのプレイとなったMMORPGが、『ファイナルファンタジーXI』です。発売の翌年に拡張データディスク『ジラートの幻影』がリリースされたのとほぼ同じタイミングでプレイを始めました。広大なフィールドを移動するため敵を避けつつ15分も走り続けたこと、強い敵に絡まれて倒されそうになったとき見知らぬ人が命を救ってくれたこと、海外のプレイヤーと交流したくて必死で辞書をひいたこと……。あのとき体験したことすべてが、いまだに鮮烈に思い出されます。

▲16年間一緒に冒険をしてきたマイキャラのタルタル男子と、夫のキャラクターです。フェイスタイプは各種族8種類だから同じ顔の人もたくさんいるのに、自分のキャラはオンリーワンの個性を持った顔立ちに見えてくるんですよね

第二の故郷と言っても過言ではないくらいヴァナ・ディールの世界に浸かっていた私は、なんと同じワールドのプレイヤーとオフ会で出会い、結婚をしました。そして今では、ヴァナ・ディールに興味津々の小学2年生の娘と一緒に『ファイナルファンタジーXI』を楽しんでいます。まさかゲームを始めたころはこんなことになるなんて思ってもみなかったので、人生って何があるか本当にわからないものだなとつくづく思います。

▲感情表現のテキストコマンドを使う方法について、娘に説明中。特にタルタルのエモーションは小さい子供みたいで可愛らしいんですよね

▲黒魔道士の娘を護衛しながらのアークエンジェル戦。ストーリーやセリフのテキストは、小学2年生には難しい言葉や読めない漢字が多いので、主に夫が読み上げつつ解説しています

2018年12月によみうりランドで行われた『ファイナルファンタジーXI』のファンイベントでも親子参加のプレイヤーをちらほら見かけましたが、こうして時が経ち新しい世代が生まれ、彼らと一緒にヴァナ・ディールで冒険をするというのは得難い体験だと思います。現在のプレイヤー数はピーク時に比べると落ち着いているものの、最近はまた新規プレイヤーの参入も増えてきているとか。5月17日にはサービス開始から17周年を迎え、ゲーム内でアニバーサリーイベントが始まります。そんなに長く運営されているゲームとは思えないほど堅調な本作は、これからも末永く続いてほしい世界。私にとって大好きという一言では語りつくせない、人生の一部となっている大切なゲームです。

© 2002-2019 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.


3.深く感銘を受けてゲーム愛を再認識した『DARK SOULS』

フロム・ソフトウェア / アクションRPG / PlayStation®3、Xbox 360 / 2011年(平成23年)

『DARK SOULS』オフィシャルサイト

やはり、このゲームを抜きには平成のゲームを語れません。フロム・ソフトウェアが『DARK SOULS』シリーズのまえに開発した『Demon’s Souls』をプレイして大ファンとなった私は、同じスタッフでの最新作がリリースされるという告知を目にしてからというもの、一日に何回もそのことを思い出してはニヤニヤするという、幸せな生活を送っていました。周りで見ている人は非常に不気味な思いをしたかもしれませんが……。

▲こちらも当時の画像が残っていないので、2018年にPlayStation®4で発売されたリマスター版『DARK SOULS REMASTERED』の画像を掲載します。ああ、このお方は、私が操作を誤って谷底に突き落としてしまったNPCのジークマイヤーさん……

そして、ついに発売された『DARK SOULS』。高難度の死にゲーというのは、プレイをしたことのない方もこのゲームを表す言葉として聞いたことがあるかもしれません。私も例にもれず、数え切れないほどの死を味わいました。周回プレイも楽しんだので、総計で数百回は死んだのではないでしょうか。一瞬の油断が死に直結するシビアさに心が折れそうになることがたびたびありましたが、乗り越えた先で脳が痺れるほどの達成感を味わってしまうと、プレイをやめられなくなってしまうのです。

▲そこら辺にいるような敵が、すごく強いんです……

それに加え、ダークファンタジーを軸としながらも独特の癖がある世界やおどろおどろしさのなかのユーモアセンスには中毒性がありました。夜な夜な世界設定やストーリーについて考え、考察サイトにかじりついて他のプレイヤーが展開する説に感心し、そしてまたプレイを進めて……と、貪欲に楽しみました。

▲私を含む多くのプレイヤーが絶望のどん底に叩き落されたボス、オーンスタイン&スモウ。最高にかっこいいボスキャラです。勇壮なBGMも素敵で、何十回も繰り返された戦闘のたびに鳥肌を立てていました

こんなに全力をかけて楽しんだゲームというのは本当に久々……いや、全力をかけて楽しんだゲームはほかにもたくさんあったのです。だって、この世界は面白いゲームで溢れているのですから。しかし、なかでも『DARK SOULS』は、私が初めてゲームに触れたときの驚きに近い感情を呼び起こし、改めてゲームは私にとって尊いものだと再認識させてくれた作品です。一生大事に思いますし、死んだときは棺に入れてほしいとまで思っています。

©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. / ©2011-2019 FromSoftware, Inc.


冒頭で紹介した文通友だちですが、実はその子との手紙のやり取りはいつの間にか自然消滅してしまいました。「大人になったらゲームをしなくなるかもしれない」と手紙に書いていた彼女は、いまでもゲームを楽しんでいるかしら。もしかしたら、ゲームセンターやオンライン対戦で私たちは会ったことがあるのかもしれない。たまに思い出し、そんなことを考えます。
平成のゲーム3選ということで、悩みに悩んで3タイトルを挙げさせてもらいました。本当は遊んできたゲームひとつひとつに喜びとエピソードがあり、「ダイジェストで語るにしても100万字くらいはないと……」と思うくらいです。平成は2019年4月で終わり、これから“令和”という時代が始まります。きっとこれからも次々とゲームは進化し、面白い作品が生まれ、プレイヤーを楽しませていくのでしょう。その未来が今から楽しみでなりません!


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