平成スポーツ 勝手にプレイバック!  vol. 3

Column

カルビーカードで振り返る平成プロ野球の歴史

カルビーカードで振り返る平成プロ野球の歴史

様々なできごとが起きた、平成の野球界。多くの選手が海を渡りMLBに挑戦するなど、日本のプロ野球界にとって、平成はまさに進化の時代だったと言えるだろう。そんな平成のプロ野球史を、「カルビープロ野球チップス」のカードと共に振り返ってみよう。

文 / 山下貴將

日本人野手のパイオニア! イチロー、松井の時代

1995 イチロー #33

今年、惜しまれつつも引退したイチロー。彼の28年にも及ぶ現役生活は、まさに平成と共にあったと言える。1991年、オリックス・ブルーウェーブにドラフト4位で入団したイチロー。高校時代は投手として活躍したが、類まれなる打撃センスを活かすために外野手として指名されたのだ。その後、1年目から二軍で首位打者を獲得するなど徐々に頭角を現すと、1994年、仰木彬監督が就任したことで一気にその才能が開花。日本プロ野球史上初となる200本安打を達成するなど、スターダムを駆け上がっていった。その後、日本で圧倒的な数字を残しMLBへ挑戦。日本人野手初のメジャーリーガーとして、活躍した。

1994 地域限定版 松井秀喜 C-20

そんなイチローと同時期に活躍したのが、松井秀喜。イチローの1年後輩ではあるが、ほぼ同期のような扱いで、しばしば“ライバル”としてメディアに取り上げられていた。甲子園での5打席連続敬遠から始まった、松井の“ゴジラ伝説”。4球団競合の末、巨人に入団すると1年目から1軍で活躍。日本球界を代表する長距離砲として、2002年まで巨人の主砲として躍動した。2003年、イチローの後を追うようにMLBへ挑戦。名門 ニューヨーク・ヤンキースに入団すると、その豪快なバッティングでアメリカのファンからも愛される存在となった。特に2009年のワールドシリーズでみせた13打数8安打3本塁打8打点 打率.615の活躍により、“ゴジラ松井”の名は引退後の今もなおニューヨークの英雄として語られているのだ。

イチローと松井。正反対のタイプのバッターではあるが、日本人野手の先駆けとして両者が果たした役割は、平成以降の野球史においても語り継がれていくだろう。

平成の怪物! 松坂大輔が一世を風靡

2004 松坂大輔 STARCARD 金箔サインパラレル S-04

150km/hを超える剛速球を武器に、甲子園 春夏連覇という圧倒的な成績を残し “平成の怪物”として注目を浴びた松坂大輔も、平成を語る上では欠かせないプレーヤーの1人だろう。初先発の試合で155km/hを記録。デビューから周囲の期待通りの活躍をすると、その年の新人賞を獲得した。松坂が使った「リベンジ」という言葉が、流行語大賞に選ばれたことも、当時の松坂旋風を象徴するエピソードだ。

その後は、日本を代表するエースとして国際大会でも活躍。第一回、第二回のWBCに連続して選出されると大舞台に強い“怪物”っぷりを発揮。日本を優勝に導く大活躍で、2大会連続のMVPを獲得したのだ。MLBでは、ボストン・レッドソックスに6年間所属。最初の2年間は15勝、18勝とエース級の活躍をみせるものの、怪我の影響もあり3年目以降は思ったような成績が残せず、インディアンス、メッツと2球団を経て日本球界に復帰した。

“松坂世代”で輝いた選手たち

2007 村田修一 STARCARD S-23

その他にも、数多くのスター選手が誕生した“松坂世代”。平成最後の年に惜しまれつつも引退した村田修一も、世代を代表する選手の1人だ。2002年に横浜ベイスターズに入団後、不動の4番としてチームを支え、WBC代表にも選ばれた。2012年シーズンから巨人に移籍すると、2017年まで中心選手として活躍。2018年は独立リーグBC栃木で、NPB復帰を目指したが獲得球団が現れず、惜しまれつつも引退した。

2006 和田毅 STARCARD S-03

ホークスの黄金期を杉内との“Wエース”で支えた和田毅も“松坂世代”の一人。MLB挑戦後、2016年に日本球界へ復帰してからもチームの大黒柱として活躍している。現在、故障から懸命なリハビリを続け、復帰を目指している。

2016 藤川球児 STARCARD 金箔サインパラレル S-42

“火の玉ストレート”を武器に、阪神不動のストッパーとして活躍した藤川球児も、“松坂世代”の1人。MLB挑戦後、一度独立リーグを経由して日本プロ球界に復帰するという異例のキャリアを経ているが、現在も阪神の貴重なセットアッパーとして期待される大ベテランだ。

松坂世代の選手も多くが引退し、現役選手は松坂を含め残すところわずか。平成の生きる伝説として、令和のプロ野球界にどこまでインパクトを残すことができるのか注目していきた良い。

スター選手が続々! 田中将大を中心とした“88年組”の台頭

2007 田中将大 ルーキーカード

松坂世代の活躍を目の当たりにして、成長した世代が“88年組”だろう。この世代の中心人物が田中将大だ。2006年夏の甲子園にて、田中将大の駒大苫小牧は、斎藤佑樹を擁する早稲田実業と決勝で激突。引き分け再試合の激闘は、平成の甲子園史に残る一戦としても名高い。

高校卒業後、楽天ゴールデンイーグルスに入団すると、当時のチーム事情がゆえ1年目から1軍を主戦場に活躍。松坂以来となる、ルーキーイヤーの2ケタ勝利をあげ、新人王を獲得した。その後は、名実ともに楽天のエースとして成長を遂げ、2013年のチームの初優勝に大きく貢献。レギュラーシーズン負けなしの、開幕24連勝という前人未到の偉業をやってのけたのだ。

楽天優勝の翌年、名門ヤンキースと契約を結び、田中は戦いの場をMLBに移す。ルーキーイヤーから13勝を挙げると、その後も5年連続で2ケタ勝利を記録するなど、投手陣が不安定なヤンキースにおいて安定した働きで、エースとして君臨する。

その他の“88年組”も30歳を迎え、球界の中心を担う存在として活躍を果たしている。

2011 前田健太 TOPPLAYER 金サインパラレル TP-21

現在、田中将大と同じくMLBで活躍する前田健太。名門PL学園から広島東洋カープに入団すると、年を追うごとに成長を見せ、日本球界のエースとしての堂々たる活躍をみせた。所属するロサンゼルス・ドジャースでは、先発に加えポストシーズンでチームのピンチを救う好リリーフを見せるなど、フレキシブルな活躍で確固たる地位を築きつつある。

2012 坂本勇人 ラッキーカード当選限定 STARCARD 赤箔サインカード S-17

巨人のキャプテンを務める、坂本勇人は小学校時代に田中将大と同じチームでプレーした経験を持つ。松井秀喜以来となる10代での開幕スタメン入りを果たすなど、早くから巨人の中心プレーヤーとして活躍した坂本ももう30歳。V奪還に向け、個人の活躍に加えチームの舵取りも担う存在として期待が高まる。

2018 柳田悠岐 STARCARD 金箔サインパラレル S-01

大学からの入団ということもあり、同い年に見られることが少ないが、2015年にトリプルスリーを達成した、柳田悠岐も88年組の一人。パワフルな打撃に加え、走力も兼ね備える5ツールプレイヤーとして、世代最強外野手の名を欲しいままに。日本球界で誰も成し遂げたことのない「40-40」に一番近い男として、令和のプロ野球界でどんな活躍をみせるのか楽しみだ。

平成最後の大物! 大谷翔平が世界に示した“二刀流”の可能性

2013 大谷翔平 EXCITING ROOKIEカード

平成最後に、投手と打者の“二刀流”で、世界に大きなインパクトを与えた大谷翔平。投手に加え、打者としての期待もされてプロ入りしたものの、当初は“二刀流”に対して懐疑的な目を向けていた者も多かったのも事実。「投手に専念すべき」「打者に専念すべき」と、その意見も大きく対立。大谷を巡っては、様々なメディアで度々議論が重ねられていた。

しかし、投手としては日本人最速となる165km/hを記録した他、最優秀防御率や最多勝などのタイトルも獲得。打者としても主軸として活躍し、2016年には日本球界史上初の2桁勝利・100安打・20本塁打を達成。“二刀流”が可能であることを世に知らしめた。

そして、2018年シーズンからは “二刀流”をメジャーリーグでも実現してみせた。オープン戦での投打に渡る不調も影響し、開幕前には大谷に期待する声も少なくなっていった。しかし、シーズンが開幕すると大谷は驚異的な順応性をみせる。シーズン途中、肘の不調により投手としての成績は4勝にとどまるも、打者としてはメジャー1年目の日本人記録を塗り替える22本塁打を記録し、新人王を獲得。アメリカでも“二刀流”を実現させてみせたのだ。

MLBは「Two Way Player(二刀流)」をルール改定で正式に認めるなど、大谷の登場により野球の歴史が大きく動いたのは間違いない。平成から令和にかけて生まれた新たなトレンド“二刀流”が、これからの野球界をどのように動かしていくのか。今から楽しみで仕方がない。

企画協力:スポーツカード&カードゲームショップ ミント
https://www.mint-mall.net/

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