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大勢のVR初体験を実現!『Nintendo Labo VR Kit』が導く遊びの可能性

大勢のVR初体験を実現!『Nintendo Labo VR Kit』が導く遊びの可能性

2018年4月に発売された『Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kit(バラエティキット)』(以降、Kit名のみ表記)と『Robot Kit(ロボットキット)』、同年9月に発売された『Drive Kit(ドライブキット)』に続く『Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)』シリーズ第4弾は、なんと『VR Kit(ブイアールキット)』! これは、我が家にとってかなり嬉しい知らせでした。実は、7歳のわが娘は今までVR体験をしたことがありません。ほぼすべての家庭用VRゲームにおいて対象年齢に達していない彼女は、親の私たちが楽しくVRゲームをプレイしている楽しそうな姿をただ見ているしかなかったのです。ですが、本作の対象年齢は7歳以上となっています。眼科学・視覚研究の専門家に監修を受けての年齢設定だそうで、目の発育が妨げられないか心配な保護者にも安心ですね。そういうことなら家族で遊ぼうと、早速キットを手に入れました。さて、まずは公式の紹介映像からご覧ください。

今まで「子供の私には関係ないことだから」とVR関係のニュースには初めから乗ってこなかった娘も、自分がプレイできるとなると途端に前のめりで映像を見ています。初めてVR体験をしたら、どういう反応をするのでしょうね。楽しみ~!

文 / 内藤ハサミ


まずは作ろう、基本のVRゴーグル

さあ、さっそくキットの製作に入ります。以前の記事でも紹介しましたが、我が家は『Variety Kit』と『Drive Kit』をすでに遊んでおり、キットの組み立てに関してはもう慣れたもの。サクサクと組み立てていきます。

▲ソフト、Toy-Conの素材であるダンボール、VRレンズ、ハトメやゴムなどの付属品……これだけの内容が箱のなかに納まっています

もし、「ちょっとお試しで体験してみたいけれど、フルセットを買うのは迷っちゃうな~」という方は、『VR Kit ちょびっと版(バズーカのみ)』をまずは購入、という選択肢もあります。これはソフトとバズーカの Toy-Conのみがセットになっている商品です。これを試して気に入ったら、ちょびっと版のカメラ&ゾウ、トリ&風の Toy-Con もそれぞれ別に買い足すことができます。

▲「ワタシ、けっこう慣れてるんだ」と勝手知ったる手つきで内容物を取り出し、組み立てていく娘。以前遊んだキットが確実にスキルを授けてくれている……感動!

以前のキットを作った経験があるとはいえ、こうスムーズに組み立てられるのは導いてくれる紹介動画が優れているからに他なりません。あれもこれもと過剰に教えてくれるのは自由がなく鬱陶しいですが、逆に説明不足によって大失敗してしまったら、大人でも作ること自体に興味を失いかねません。この説明動画は簡潔な言葉で工程を説明し、おさえるべきポイントはしっかりと説明してくれますから、初めての人でも簡単に組み立てられるのです。それに、ちょっと失敗してしまっても大丈夫。ダンボールが多少折れたくらいではだいたいの場合は動作に問題ないですし、もし本当に破損してしまっても、修理が容易な素材です。この点、実に優れていると思いませんか? もしパーツを無くしてしまった、修理もできないなどの場合は、任天堂パーツ販売からダンボールキットのみ購入することも可能です。

▲2行以上の説明はないですし、コツや大事なポイントは別枠が出てきて教えてくれます

説明動画は、“すすむ”ボタンを押し続けることで進行し、“もどる”ボタンを押し続けることで簡単に巻き戻せます。画面をスワイプすれば見ている画像の視点を変えられて、拡大・縮小さえも思いのまま。すぐ隣で先生がお手本を作っているところを見ているのとほぼ同じ感覚です。

▲もう少しでゴーグルが完成します

▲組み上がりました。別に作っておいた本体飛び出し防止のための安全キャップも取りつけて、さっそく覗いてみましょう

お手本どおりに作っていくと、かっこいいシステムが組みあがっていくのは達成感がありながらも、どこか不思議な感覚。「これはフタの部分になるのかな?」、「このでっぱりは、何のためについているんだろう。もしかして、滑り止めになるのかも!」と予想しながら組み立てるのもまた楽しいものです。さてさて、初のVR体験を始めようか、わが娘よ。そのゴーグルをつけてみてごらん。

▲VRモードにすると、最初はこんな感じの2分割された画面が出てきます。この状態で本体をゴーグルに装着し、レンズを覗いてみると……?

▲「……えっ!? なに、これっ……」 一瞬言葉を失い、固まってしまう娘

▲「キャーッ、すごすぎる! 本当の世界みたいっ」  360度に広がる立体的な視界を堪能するため、床をゴロゴロし始めました。バーチャルリアリティの世界に自分がいる驚き!

Head mounted display(HMD)をNintendo Switchとダンボールを使って家庭で作り出し、体験できるなんて……。全く想像していませんでした。でも、よく考えてみれば『Nintendo Labo』初公開映像に、“トリ”、“ゾウ”、“カメラ”、“バズーカ”などのToy-Conが映っていましたね。……ということは、初期の段階からVRキットの計画があったということ。ニンテンドーDSでも手法は違えど3D機能を楽しむことができましたが、おそらくそのときからずっと、この立体視の驚きを子供たちへ安全な方法で伝えたいという情熱を持って開発されてきたのでしょう。うう、胸が熱くなります。

▲娘の視界をそのまま届けることができないのがもどかしいですが、VRモードを解除した画面で何が見えるかを紹介しましょう。画面内の人間を自由に動かすと、ボールを蹴ったり手からピンクの弾を発射したりと、さまざまなギミックを楽しめます

▲さらになんと、このVRゴーグルのみを使って遊ぶミニゲームだけでもこんなに種類が!

じつはこの項目、“VRひろば”というミニゲームコーナーなのです。6種のToy-Con“VRゴーグル”、“カメラ”、“バズーカ”、“ゾウ”、“トリ”、“風”と2種のサブToy-Con“かざぐるま”、“シュノーケル”をすべて作ると、全部で9つの主な遊びを楽しめるのですが、それに加えて、この“VRひろば”のゲームが合計16個×4ページぶん、合計64個も遊べてしまうという……。いいんですかこんなに、と思わずうろたえてしまうほど盛りだくさんです。ちなみに“VRひろば”のゲームは、 VRゴーグルを組み立てた段階では1ページ目の16種のみ解放されています。Toy-Conを作り進めていくうち、徐々に他のゲームも解放されていく仕組みです。
VRモードの映像をそのままお届けすることができないので、通常のモードでミニゲームを遊んだ動画を少し紹介します。このほかにも、クスッと笑えて面白いゲームがたくさんありますよ! まずは3本連続でどうぞ。

……3本目の動画は、ただ筆者がマグを振り回しキッチンをめちゃくちゃにするだけでしたが、本来のキッチン遊びだけではなく、こんなふうにいろいろなものを動かして、それによって起こるいろいろな現象を楽しむことができるということなのです。

カメラのToy-Conを作って楽しもう

カメラのToy-Conを作って楽しもう

気がついたら、VRゴーグルのみで遊べるミニゲームを2時間くらい夢中で遊んでいました……。まだひとつしかToy-Conを作っていないことをようやく思い出し、次は“カメラ”を組み立てることに。VRゴーグルは娘が全部作ったので、カメラは筆者の担当。ずっと作りたくてウズウズしてたのです!

▲ハトメも利用します。パチンと留めるだけなので簡単です

▲じゃん! カメラ完成。所要時間は20分くらいで、スムーズに組み立てることができました

▲どの遊びも気になります。早く全部のToy-Conを組み立てて遊びたい!

この“カメラ”の背面に先ほどのVRゴーグルを取り付けます。このToy-Conを使って“水中カメラ”と“おうちカメラ”、それから“VRひろば”のミニゲームがいくつか解放され、遊べるようになります。まずは水中カメラ、続いておうちカメラの様子を動画で紹介しましょう。

水中の様子をカメラで撮るというコンテンツです。カメラのToy-Conにはズーム機能がついているので、寄ったり引いたりしながらシャッターを切っていきます。“カジキを撮れ!”、“ナポレオンフィッシュを撮れ!”など、いくつものお題が設定されていて、条件を満たした写真を撮ることができれば、それがズラッとギャラリーに並びます。同じ条件でもより素敵な写真を撮ることができたら以前の写真と差し替えることもできるので、ベストショットを狙い何回もリトライして楽しみました。

こちらは、『Variety Kit』の“おうち”にいた、けだまるくんとそのお部屋じゃないですか! この可愛いけだまるくんが部屋でくつろぐ様子を撮影するのがこのおうちカメラ。水中カメラと同じく、けだまるくんのいろいろなポーズを撮影してギャラリーを埋めるのが目的です。それだけのことなのに、これが何回もプレイしたくなる気持ちよさなのです。カメラ Toy-Conの手触りがクセになるんですよね。

ゴーグルは頭に固定できず、手で支えながら使うことになるのですが、おそらくあえてこうしているのでしょう。ハンズフリーで使えるようになってしまえば、子供たちはゴーグルを外すタイミングを逃して、ずーっとプレイし続けてしまうと思います。少なくとも、子供の頃の筆者なら確実にそうなります。何せ今だって同じなのですから。ある程度遊んで疲れてきたら自らゴーグルを外して休憩をとることを促すという、考え抜かれた仕様ですね!
さて、気づけばなんと6個+2個あるToy-Conのうち、まだふたつしか紹介できていないではありませんか。他のToy-Conは次回の記事で紹介していきますね。さらに、このVRゴーグルを使って遊べる、ほかのゲームについても……! 

フォトギャラリー

■タイトル:Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit(ブイアールキット)
■メーカー:任天堂
■対応ハード:Nintendo Switch™
■ジャンル:つくる、あそぶ、わかる
■対象年齢:全年齢
■発売日:発売中(2019年4月12日)
■価格:通常版 7,980円+税、ちょびっと版 3,980円+税


『Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit』オフィシャルサイト

 

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