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「着るものがない」は卒業! あなたのクローゼットが生まれ変わる『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』

「着るものがない」は卒業! あなたのクローゼットが生まれ変わる『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』

今朝もクローゼットの扉を開けてため息をつく。洋服がみちみちに詰め込まれているのに「着るものがない!」。靴もバッグもたくさんあるのに、本当に愛するひとつが見つからない。

そんなとき、意識を大きく変えてくれるのがこの一冊。大人の女性から絶大な支持を得る磯部安伽の初の著書『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』だ。サブタイトルにもある通り「ベーシック服で1年を賢く着回す29のメソッド」が、多くの写真とフランクな文章で分かりやすく記されている。

そして同時に、彼女は、洋服そのものを提案しながら、おしゃれの感度を上げる方法だけでなく、自分自身と向き合う大切さも教えてくれる。「着るものが変われば意識が変わる」と。

この本を読み終えたとき、清々しい読後感とともに、クローゼットを今すぐに整理したい! という衝動にかられるのは、私だけではないはず。おしゃれでありたい、心地よく生きたい、そう思うすべての大人の女性に、ぜひとも届いて欲しい一冊だ。

スマートクローゼットの極意からこの夏のちょい足しアイテムまで、おしゃれを手に入れる方法を全2回でお届けします!

取材・文 / 斉藤ユカ
撮影 / 宇壽山貴久子

前編はこちら
今すぐクローゼットを整理したくなる!『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』

今すぐクローゼットを整理したくなる!『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』

2019.04.28

ラクしようと考えると、素敵はどんどん遠くなります。

『ファッションエディター磯部安伽のスマート ベーシック服で1年を賢く着回す29のメソッド』』

お金がないから、背が低いから、体型に自信がないから、年を取ったから。そうした理由でおしゃれを諦めているという声もよく聞きます。おしゃれのハードルが高いと感じている人たちは、どうやったら乗り越えられるでしょうか?

ちょっとキツい言い方になってしまうかもしれませんが、そういうものはたいてい言い訳なんじゃないかなと思います。この本にも書きましたが、私は「あなたは背が高いから似合うのよ」って言われることが多々あって、でもそのたびに、小柄な人だからこその素敵な着こなしもあるのになぁって思うんです。

ラクしようと考えると、素敵はどんどん遠くなります。ちょっと手はかかるし、今までよりお金がかかるかもしれないし、時間もかかるかもしれない。だけど目的意識を持っていれば必ずおしゃれができるはずですから。だったら頑張って素敵になりましょうよ、と。

そういった意味では、本書で紹介されている磯部さんの洋服は本当にどれもベーシックなので、読者が参考にしやすいと思います。

この本で紹介した春に必要な3枚のアウターを、全部買ってくださった方がいるんです。もちろん同じものではないですが、「自分の買える範囲の価格で、似合うと思えるものを探しました」と。こんなに嬉しいことはないです。

おしゃれというのは、その服を探し求めて、手に入れて、身につけるという一連の流れに楽しさと喜びがあるかどうかですから。たとえ数千円のジャケットだって、その人にフィットしていたらカッコいいんですよ。

だからこそ、試着が必要なんですね。

はい。私は吟味に吟味を重ねます。トップスもすべて試着しますよ。特にサイズ展開があるものは必ずいくつか試して、自分にぴったりくるサイズ感を探しますね。「私はSサイズだから」と自分の服のサイズを決めつけないことも大切です。

試着して買っても失敗はやっぱりあるんです。ただ、トライ&エラーを積み重ねた先に、自分だけのおしゃれがあるはず! と、今も信じていますから。

おしゃれ偏差値が生まれながらに高そうな磯部さんでさえ失敗するとは!

そんな、もう、簡単に失敗しますよ(笑)。でも、それでまたひとつ学んだなと感じられることが楽しくもあるんです。おしゃれは基本的に楽しいものだから、失敗は無駄じゃないんですよね。

たとえ着なくても、そこにあるだけで気分が上がる服なら置いておけばいいんです。

今年のゴールデンウィークは暦的には10連休です。まるで、クローゼットの整理のためにあるような休みだな、と(笑)。

GWは時期的に本当にオススメです! 暖かいと気持ちが大きくなって、思い切って手放そう! となりやすいんじゃないかと思います(笑)。クローゼットが空くことは、受け入れ体制ができるということでもあるので、新しいものを買う意欲も湧いてくるのではないでしょうか。

自分のクローゼットの中身を把握できていれば、何を買い足すべきかも難なく見えてきますしね。

まさにそうなんです。お買い物が格段にしやすくなるはずです。女性は感情的な生き物だから、これ好き! って衝動的に買っちゃうこともあると思うんですけど、それもたまにはいいんじゃないかな。本にも書きましたが、着ない服をクローゼットに入れておいてもいいと思うんです。今は着ないけどめっちゃ好き! っていうもの、ありませんか?

あります、あります! 20年前に買ったブランドのワンピースなんですが、高かったし、あまり着る機会もなかったので、なんだかもったいなくて捨てられません。

そういうのはあってもいいんです。ほら、クローゼットの容量を8割までにしたら、思い出を置いておける余裕ができるじゃないですか。それは愛おしいものなので、だからこそ今回、ミニマムクローゼットとは表現したくなかったんです。絶対必要なものしかないんじゃつまらないですから。

たとえ着なくても、そこにあるだけで気分が上がる服なら置いておけばいいんです。女の子の宝箱みたいな感覚も、女性のクローゼットには残しておきたいですよね。

磯部安伽が選んだこの夏のちょい足しアイテム!

ふたつめはベーシック派にはなくてはならないボーダートップス。
ここしばらく、あまり元気がなかったボーダーですが、この春夏、久しぶりに人気が戻ってきています。オススメは“普通すぎない”もの。
普通すぎるボーダーはコーディネートにご近所感が出てしまう原因にもなってしまうので、私は、ほんのりモード感がある、モノトーン&Aラインシルエットの1枚を選びました。
ベーシックなデニムや黒パンツと合わせても、ちょっとだけ特別感のある雰囲気が出ると思います。
トラディショナルウエザーウエアというブランドのものです。

磯部安伽( いそべ・やすこ)

ファッションエディター。『Marisol』『LEE』『eclat』などの女性誌を中心に活躍。センスと実用性を追求した丁寧なページ作りで、モデルやスタイリストから絶大な信頼を集める。また、ベーシック服で提案する私服コーディネート特集も大反響を呼んでいる。

Instagram@yasukoisobe

関連書籍

『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット
 ベーシック服で1年を賢く着回す29のメソッド』

磯部安伽(著)
KADOKAWA

有名モデルやスタイリストから絶大な信頼を集める、ファッションエディター磯部安伽のスタイルブックがついに誕生! 私服特集も大人気な著者のおしゃれのポリシーは、最小限のベーシック服で、季節を上手につなげて着回していくこと。本書ではそれを“スマートクローゼット”と名付け、手持ちの服をスマートに活用し、ワードローブをスマートに保つメソッドを公開。春夏秋冬オール私服のコーディネートで、1年中スマートなおしゃれを手に入れるテクニックを紹介します。この1冊で、あなたのクローゼットが生まれ変わる!