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ネコ×フクロウ×ヘビ、三つ巴の熱戦。新たな可能性を感じる演劇「ハイキュー!!」“東京の陣″

ネコ×フクロウ×ヘビ、三つ巴の熱戦。新たな可能性を感じる演劇「ハイキュー!!」“東京の陣″

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝東京の陣″が4月5日(金)に大阪で初日を迎え、宮城公演を経て東京公演がTOKYO DOME CITY HALLにて5月6日(月・休)に大千秋楽を迎えた。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の古舘春一による漫画「ハイキュー!!」を原作とする本作は、2015年11月の初演から2018年10月の〝最強の場所(チーム)〞まで、シリーズ6作品を上演。
前作で須賀健太ら烏野(からすの)高校の初代キャストが卒業し、今回はライバル校・音駒(ねこま)高校が主役校となって、梟谷(ふくろうだに)学園高校、さらに演劇「ハイキュー!!」初登場の戸美(のへび)学園高校が参加し、春の高校バレー東京都代表の座をかけた試合が展開される。
連日熱い“試合”が繰り広げられた本作の、東京公演前日に行われたゲネプロの模様をお届けする。

取材・文・撮影 / 近藤明子


今までにない演劇「ハイキュー!!」に挑戦している

STORY
幼い頃に見た‶小さな巨人〟に魅せられ、バレーボールを始めた少年・日向翔陽。しかし、憧れの烏野高校排球部に入部した彼を待ち受けていたのは、中学最初で最後の試合で惨敗した天才プレイヤー・影山飛雄の姿だった。最初は反目し合っていた二人だったが、様々な困難を前に少しずつ互いを認め合っていく。
烏野高校は春高予選を勝ち上がり決勝で白鳥沢学園高校を制し、宮城県代表の座を掴んだ。一方、東京都代表決定戦は、音駒高校、梟谷学園高校、戸美学園高校などが代表枠を懸けて挑もうとしている。
烏野と夏の東京合宿で切磋琢磨しあった音駒や梟谷、果たしてどんな戦いになるのか。
音駒は春高全国大会へ駒を進め、烏野との念願の「ゴミ捨て場の決戦」を実現できるのか。
バレーボール 排球
コート中央のネットを挟んで 2チームでボールを打ち合う
ボールを落としてはいけない 持ってもいけない
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”球技である
燃ゆる東京――。
春の高校バレー東京都代表決定戦、いざ、出陣!

新たな演劇としての可能性を模索し、熱狂を巻き起こしてきたハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」。新作〝東京の陣〞でも、音駒高校を主役校とした今までにない演劇「ハイキュー!!」に挑戦している。

知略型セッターの孤爪研磨(こづめけんま / 演者:永田崇人)を中心に高い守備力を有するチームワークを見せる音駒高校。
全国で5本の指に入る実力派スパイカー・木兎光太郎(ぼくとこうたろう / 演者:桜庭大翔)を主将とする攻撃力が高い梟谷学園高校。
相手を煽る戦術を得意とし、審判のミスジャッジを誘ったり、粘りのプレイで対戦相手を自滅へと導く戸美学園高校。

“ネコ”“フクロウ”“ヘビ”とプレイスタイルは違えど、いずれも東京を代表する強豪校として、しのぎを削ってきた3校の戦いは、まさに手に汗握る熱戦だった。

音駒高校の主将・黒尾鉄朗(くろおてつろう / 演者:近藤頌利)の跳躍力に観客は目を見張り、梟谷学園高校のチームメイトにリフトされながら高みからスパイクを打ち下ろす木兎の迫力に圧倒され、派手さはなくとも心理的にジリジリと相手を追い詰める大将 優(だいしょうすぐる / 演者:福澤 侑)率いる戸美学園高校の執拗な攻撃に衝撃を受ける。

試合を盛り上げる音楽、歌、映像、そしてアクロバチックなダンス。目まぐるしく移り変わる攻守を、ステージ上を縦横無尽に駆け回って表現するキャストたちは、もはや“俳優”のパフォーマンスという枠を超えて、ひとつのボールを追う“アスリート”としてステージの上に存在していた。

芝居の面でも、各校の勝利に対する執念や、チームメイトとの友情や絆、その信頼関係が手に取るように伝わってくるのはもちろん、個々の感情の繊細な動きや成長に心を揺さぶられるシーンも多く、いつしか試合を見守る観客のひとりになった気分で夢中になってコート(=舞台上)を見つめていた。

音駒高校×梟谷学園高校の対戦では、音駒のリベロである夜久衛輔(やくもりすけ / 演者:後藤健流)がケガによる退場に無念する様と、音駒のNo.1長身プレーヤー・灰羽リエーフ(はいばりえーふ / 演者:石倉ノア)の成長が描かれ、音駒高校×戸美学園高校では、音駒のモヒカン頭のエーススパイカー・山本猛虎(やまもとたけとら / 演者:川隅美慎)の挫折からの復活など、青春の輝きに満ちたドラマチックなシーンの連続に胸の高鳴りが止まらなかった。

特筆すべきは、試合が終わりコートを出れば、皆、普通の高校生であるということ。
姑息な手段で音駒高校を苦しめヒール(悪役)として強烈な存在感を残す戸美学園高校も、すべては勝利への想いの強さゆえ。試合後の主将・大将のエピソードには、思わず“ほっこり”してしまう。

また、本作は黒尾鉄朗と孤爪研磨の幼き日の“約束”から繋がる強い絆も、もうひとつの見どころとして描かれている。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝東京の陣″は、5月6日(月・休)に TOKYO DOME CITY HALLにて大千秋楽を迎え、本公演の模様を収録したBlu-ray&DVDの発売が2019年10月16日(水)に決定している。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝東京の陣″

大阪公演:2019年4月5日(金)~4月14日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
宮城公演:2019年4月20日(土)~4月21日(日)多賀城市民会館 大ホール
東京公演:2019年4月27日(土)~5月6日(月・休)TOKYO DOME CITY HALL

原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
演出・脚本:ウォーリー木下

出演:
〈音駒高校〉
孤爪研磨 役:永田崇人/
黒尾鉄朗 役:近藤頌利/
海 信行 役:武子直輝
夜久衛輔 役:後藤健流
山本猛虎 役:川隅美慎
福永招平 役:石上龍成
灰羽リエーフ 役:石倉ノア
芝山優生 役:木村風太/

山本あかね 役:重石邑菜
灰羽アリサ 役:楓/

〈梟谷学園高校〉
木兎光太郎 役:桜庭大翔
赤葦京治 役:髙﨑俊吾
木葉秋紀 役:東 拓海
鷲尾辰生 役:瀬羅 純
猿杙大和 役:松波優輝
小見春樹 役:畠山紫音/

〈戸美学園高校〉
大将 優 役:福澤 侑
高千穂恵也 役:辻 大樹 ※辻は一点しんにょう
沼井和馬 役:杉本海凪
広尾倖児 役:佐藤たかみち
先島伊澄 役:高田晃宏
赤間 颯 役:高橋里央
潜 尚保 役:小林優太/

主催:ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会
(TBS/ネルケプランニング/東宝/集英社/キューブ)

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@engeki_haikyu)

©古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会