Interview

愛美(Poppin'Party)×すぅ(SILENT SIREN)対談。メットライフドームでの対バンライブで目指すものとは?

愛美(Poppin'Party)×すぅ(SILENT SIREN)対談。メットライフドームでの対バンライブで目指すものとは?

アニメやゲーム、コミックなどのメディアミックスコンテンツである「BanG Dream!」(バンドリ!)発、5人の声優で結成されたリアルバンド・Poppin’Partyと、今年結成10年目のSILENT SIRENが5月18、19日、メットライフドームにて対バンライブ「NO GIRL NO CRY」を開催する。お互いのライブに足を運び合う間柄であり、ポップでキャッチ―な音楽性や、観る者を一瞬でハッピーにするライブパフォーマンスなど共通項も多い2組のガールズバンドが、音楽にかける熱い情熱をぶつけあう2日間。果たしてそこではどんな化学反応が生まれるのか? エンタメステーションではPoppin’Partyのギターボーカル・愛美と、SILENT SIRENのギターボーカル・すぅによる対談をセッティング。共鳴し合うお互いのバンド観から、対バンライブのために書き下ろされた新曲「NO GIRL NO CRY」のこと、そして目前に迫ったドーム公演の話題まで、たっぷりと語り合ってもらった。

取材・文 / もりひでゆき 撮影 / 石ヶ森三英


「めっちゃかっこいいバンドマンじゃん!」って思った(すぅ)

SILENT SIRENとPoppin’Partyは以前から交流があったんですか?

愛美 お互いにライブを観たりはしていたので面識はあったんですけど、ガッツリ絡ませてもらうようになったのはこの対バンが決まってからですね。

すぅ うん。今回のような形でポピパちゃんと絡めるのはすごく新鮮というか。もちろんドームでのライブも初めてなので、うれしくてワクワクしてますね。

お互いのバンドに対してはどんな印象を抱いています?

愛美 サイサイさんのことは元々メンバー全員が知っていて、憧れの先輩のように思っていたんですけど、実際にライブを観に行かせていただいたときの衝撃がほんとにすごくって。演奏の上手さやライブの完成度にとにかくビックリしました。サイサイさんのように演奏するためにはどれくらい練習すればいいんだろうって真剣に考えるきっかけにもなったんですよね。そういう意味でもめっちゃ刺激を受けた存在だなって思います。

すぅ 私も一緒。ポピパちゃんのライブを観た時にはとにかく圧倒されたんですよね。バンドリ!(BanG Dream!)のキャラクターがスクリーンに映し出される演出にもグッと来たし、そのキャラを演じている声優さんたちが本気で楽器を演奏していて、たくさんのお客さんに元気を与えてる姿に感動しちゃいました。ライブ中、私たちの前の席にサラリーマンの方が遅れてやってきて、バッとシャツを脱いだらその下にはポピパちゃんのTシャツを着ていたんですよ。その光景を見た瞬間、「なんて愛されてるんだろう!」と思ってめっちゃ泣いちゃいましたね(笑)。

愛美 わー! そうだったんですかー。

すぅ うん。なんかそういう場面を見ると思わずグッと来ちゃうんですよね。そうやってたくさんの人たちに愛されるパフォーマンスを見せてくれていたと思うし、単純に「めっちゃかっこいいバンドマンじゃん!」って思った。

愛美 えー、うれしいです! サイサイさんのライブはお客さんとの一体感がものすごいじゃないですか。そこもまた素敵なところですよね。

すぅ そこはポピパちゃんも一緒じゃない? お客さんも一緒になって声を出して盛り上がって感情を発散していくスタイルは共通点のような気がしますよね。

喜んでくれてるファンの方を見ると私たちもうれしくなっちゃいますよね(愛美)

確かにポップな音楽性も含め、サイサイとポピパには共通点が多いような気がします。だからだと思うのですが、今年2月のポピパの日本武道館公演で今回の対バンライブの開催が発表されたとき、すごく好意的に受け入れられていましたよね。

すぅ うん。音楽的な部分も含め、お互いのファンの方々もなじみやすいというか。受け入れやすかったんだと思うんですよね。

愛美 今回のことが決まる前から、サイサイとポピパに対バンして欲しいって言ってくれてるファンの方もいましたからね。親和性が高いというか、2つのバンドに重なる部分がけっこうあったんじゃないかなって思います。喜んでくれてるファンの方を見ると私たちもうれしくなっちゃいますよね。

すぅ ただ、発表の瞬間まではめっちゃドキドキしてましたよ。武道館で私たちもステージに登場させてもらったんですけど、その瞬間はいつものライブの100倍くらい緊張しました。「ブーイング起きたらどうしよう!」みたいな。

しかも、サイサイはちょっとヒールっぽい雰囲気での登場でしたしね。

愛美 サイサイさんが登場する前の煽りVTRがプロレス風な感じだったんですよ。あのライブの段階ではまだ今ほど交流が深くなってなかったんで、「はぁ? Poppin’Party?」みたいなバチバチした雰囲気のVTRを見て、「これほんとにそう思われてるのかな?」ってちょっと思っちゃったりもして(笑)。

すぅ 違う違う! そんなこと1ミリも思ってなかったから、ほんとあの映像を撮るのは心苦しかったんですよ。バンドリーマー(BanG Dream!ファンの呼称)さんに誤解されるんじゃないかってヒヤヒヤしてました。うちらとしては「ポピパ様と一緒にやらせてもらっていいんでしょうか」みたいな気持ちだったんで(笑)。

愛美 でもファンの方もみんな、私と同じでサイサイさんがそんな悪い人たちなはずがないってことはすぐわかってくれてましたから。絶対大丈夫だったと思います(笑)。

サイサイさんと同じステージに立つからには、「声優だから」っていう言い訳は通用しないし、当然逃げ場もないわけで(愛美)

サイサイとポピパがお互いに刺激を与えあう良い関係だということはわかりましたが、対バンするからには「負けてらんねぇ!」みたいな気持ちも必要かなと思うのですが。

すぅ お互いのパフォーマンスを見せ合って、ライブ自体のテンションを高め合えたらいいなとは思っているので、そういう意味での「負けてらんない」って気持ちはもちろんありますよ。いい意味でライバル的な感じを大事にするというか。

愛美 私たちとしては己との戦いになるんだろうなって思ってます。サイサイさんと同じステージに立つからには、「声優だから」っていう言い訳は通用しないし、当然逃げ場もないわけで。そういう意味ではガールズバンドとして確実にステップアップすることが必要になるステージだと思うから、本気で頑張らないとなって。サイサイさんからいろんなことをたくさん吸収したいです!

すぅ いやー、うちらもすごく勉強になってますよ。ひな(サイサイのドラマー、ひなんちゅ)なんかはさっそくドラムのイスとかマネしてましたからね(笑)。

愛美 はっしー(ポピパのドラマー、大橋彩香)が使ってる背もたれのついたイスですか?

すぅ そうそう! 「すごくいい!」って言いながら使ってる。

やっぱり対バンっていうのはリスペクトし合ってるバンドだからこそできることなんで、当然そこは愛しかない空間になると思うんですよね(すぅ) 

愛美 ちなみにポピパはそもそも対バンをしたことがないんですよ。対バンするにあたってはどんなことを大切にすればいいんですかね?

すぅ なんだろうなー。やっぱり対バンっていうのはリスペクトし合ってるバンドだからこそできることなんで、当然そこは愛しかない空間になると思うんですよね。お互いのバンドのファン同士も「今日は一緒に盛り上げるぞ!」っていう気持ちでいてくれるから、そこにも強い愛があると思うし。だから、そういう愛をしっかり感じることが対バンの定義のような気はするかな。

愛美 なるほどー! じゃあ、私達はもうサイサイさんのことを超リスペクトしてるので、そこはもうバッチリですね!!

すぅ お互いがお互いの曲を好きって言い合える関係でもあるしね。絶対いい対バンになると思いますよ。まぁ、ドームで対バンする人ってなかなかいないとは思いますが!

愛美 確かにそうですよね(笑)。ライブハウスのイメージ。

すぅ そうそう。まさに史上初の試みだと思うんで、新時代の幕開けになるんじゃないかなって思いますね。

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