Interview

東出昌大&太賀が、岩松 了の舞台『二度目の夏』に挑戦。舞台の魅力にとりつかれた役者が愛と嫉妬を大いに語る

東出昌大&太賀が、岩松 了の舞台『二度目の夏』に挑戦。舞台の魅力にとりつかれた役者が愛と嫉妬を大いに語る

太賀のお芝居は、当時からバケモノだった

おふたりは2012年の映画『桐島、部活やめるってよ』(以下、『桐島』)で共演されていますが、お互いどのような印象を持っていますか。

東出 俳優デビューになった『桐島』の現場は苦しかったけれど、これからも役者を続けようと思ったし、魅力的な仕事だと教えてくれました。それは、いろいろな人間関係を築けたからで、太賀はそのメンバーのひとりですね。一緒に飲み明かした時期もあって、二日酔いの太賀が「仕事に行ってくる」と言いながら僕の家のベッドで寝ていることがあって、「まだいるのか!」というツッコミができるほど気心がしれてる仲間です(笑)。

太賀 (笑)。学園モノとはいえ、年代がバラバラの役者が多かったのですが、東出さんが最年長の23歳で、映画初出演にも関わらず、みんなのお兄ちゃんになって、まとめ役でリーダーとして振舞っていて感心しました。そのとき東出さんはお芝居も初めてで、いろいろな想いがあるのに、僕たち“ガキンチョ”たちのすべてを受け入れてくれて、当時から度量の大きさがありましたね。それ以来の共演で、またしっかりと芝居で対峙できるので興奮しています。

『桐島』のときのエピソードはありますか。

東出 『桐島』では、実は太賀とはそんなに絡んでないんですね。ただ、時折り見る太賀のお芝居は、当時からバケモノみたいなところがあって。でも、彼は基本的に怠惰なんです(笑)。

太賀 ははは。

東出 一緒にお酒を飲んで映像の話になって、「台詞いつ入れるの?」と聞いたら、「撮影の当日の朝ですね」と返ってきて、「朝かよ!」って(笑)。もちろん、そういう作品だけではないと思うのですが、そんな彼が爆発的なお芝居をしているから感動します。あれから7年経って、役者としてできることは増えてきたけれど、僕は頭でっかちに演技を考えてしまう性分で、毎回フルスイングのつもりなのに、どこかで型にハメてしまおうとする。だからその中で、全力でその型を壊すようなお芝居をしたいのですが、それを太賀は受け止めてくれる安心感がありますね。とにかく圧倒されないようにしないとね。

太賀 東出さんにそこまで言ってもらうとプレッシャーが……「たいしたことない」と思われないようにしたいです(笑)。僕も出せるものすべてを東出さんにぶつけていきたいです。「ようやく太賀もそんな芝居ができるように成長した」と感じてもらいたいですね。

お互い、性格を分析されるとどうなりますか。

東出 ふたりとも性格にいくつか共通項があって。能天気で、ネアカで、ちょっと真面目な部分が親近感に繋がっています(笑)。

太賀 そうかもしれないですね(笑)。

東出 でも、太賀はお芝居は豹変するから、同世代の役者の中では稀有な存在ですね。

太賀 僕はうらやましいですよ。東出さんは非の打ちどころがないんです。優しいし、知的だし、男らしいし、料理もうまいし、おしゃれだし、かっこいいし……。

東出 言い過ぎだよ(笑)。

太賀 『桐島』のときに、僕らを包み込んでくれたことに感謝しかないですね。そんな包容力を持ち合わせる役者も稀有な存在だと思います。僕も当時の東出さんの年齢を通過して、同世代や先輩の役者をいろいろ見てきましたが、東出さんにしかない器の大きさがあるから、いろいろな作家や監督に愛されるのだと思います。

『豊饒の海』の初日の幕が開けた帰りに、“本物の役者”になったと感じた

ちなみに、東出さんは前作の『豊饒の海』(18)のインタビュー時に「予定された演技を捨てないと、舞台上で起こることに反応できない」とおっしゃっていて、その言葉から舞台にかける覚悟を感じて印象的でした。あの作品を経て役者として何か変わりましたか。そして今作にはどのように臨みますか。

東出 変わりましたね。これまでも一生懸命やってきたつもりで、お金をいただくかぎりプロだと思っていたのですが、『豊饒の海』の初日の幕が開けた帰りに、“本物の役者”になったと感じました。今までは舞台は挑戦だと思い続けていましたが、『豊饒の海』は僕の中でそういうポジションになっている作品で、『二度目の夏』ではがっぷり四つに構えれば、いいものをお届けできると思うので、腹を括ってお芝居をしたいと思います。

太賀さんは、これまでの舞台経験、そして岩松さんとの3回の共演で役者として成長されたと感じるところはありますか。

太賀 成長したかどうかはわからないのですが、自分の職業が役者だと感じた瞬間があって。僕は13歳ぐらいから映画俳優になりたいと思って、映画ばかり観ていたんですけど、憧れの対象は映画俳優だったのに、岩松さんの舞台を観て舞台役者にもなろう、岩松さんと仕事がしたいと新しい扉が開いたんです。実際に、岩松さんの『国民傘』のワークショップの応募用紙が劇場にあって、それを持ってオーディションに行きましたから。そこで岩松さんに拾ってもらって、憧れの人と仕事ができたことは大きな喜びでした。岩松さんには本当に感謝していますし、役者を求めている人に役者で求められたという、そのときに「僕は役者として存在していいんだ!」と実感しましたね。

舞台はみんなでつくり上げた“手づくり弁当”

お話を伺っていると舞台の魅力は奥が深いと強く感じます。

東出 そうですね。役者として「舞台の魅力はこうだ」と伝えられるほど正確にはわからなくて。お客様は奇跡が起きる瞬間に立ち会いたいと思っていらっしゃると思うけど、お芝居をしている役者は必死だから考える余裕さえないです。ただ、狙ってできることではないけれど、一生懸命ということに嘘はないんです。

太賀 映像の現場はカメラの前に立って芝居をしたその先のことに僕たちは関与できないけれど、演劇は1ヵ月も稽古して劇場に作品を持ち込んで、それをお客様の目の前に提示して、千穐楽まで届ける必要があります。そこから、作品を全員で抱えて地方にも行くので、みんなでつくり上げた“手づくり弁当”みたいなものですね(笑)。

東出 そうだね(笑)。スタッフ・キャストみんなが稽古を重ねて渾然一体となって混ぜ合わせて作品にしていく作業は舞台ならではだと思います。映像であれば、シーンごとに繋ぎ合わせて作品に収めてくれるスタッフがいるけれど、舞台はみんなで良い化学反応をお客様の目の前で起こすことができるのが何よりも魅力です。

東出昌大
ヘアメイク / AMANO
スタイリスト / 及川 泰亮

太賀
ヘアメイク / 高橋将氣
スタイリスト / 石井大


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M&Oplays プロデュース
『二度目の夏』

東京公演:2019年7月20日(土)〜8月12日(月・休)本多劇場
福岡公演:2019年8月17日(土)〜8月18日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
広島公演:2019年8月20日(火)JMS アステールプラザ 大ホール
静岡公演:2019年8月22日(木)静岡市民文化会館 中ホール
大阪公演:2019年8月24日(土)〜8月25日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
名古屋公演:2019年8月27日(火)〜8月28日(水)日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
神奈川公演:2019年9月1日(日)湘南台文化センター市民シアター

作・演出:岩松 了

出演:
田宮慎一郎 役:東出昌大
北島謙吾 役:太賀
田宮いずみ 役:水上京香
前田早紀子 役:清水葉月
上野 忠 役:菅原永二
修理屋の男 役:岩松 了
落合道子 役:片桐はいり

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@moplaysproduce)

東出昌大(ひがしで・まさひろ)

1988年2月1日生まれ、埼玉県出身。2012年に映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー、同作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。最近の出演作品に【舞台】『豊饒の海』【映画】『聖の青春』、『OVERDRIVE』、『パンク侍、斬られて候』、『菊とギロチン』、『寝ても覚めても』、『ビブリア古書堂の事件手帖』、『コンフィデンスマンJP』【テレビドラマ】『あなたのことはそれほど』、『コンフィデンスマンJP』、『悪党〜加害者追跡調査〜』などがある。出演待機作品として2020年に『峠 最後のサムライ』への出演を控えている。

Profile

太賀(たいが)

1993年2月7日生まれ、東京都出身。2006年にテレビドラマ『新宿の母物語』で俳優デビュー。主な出演作品に【舞台】『国民傘』、『シダの群れ 純情巡礼編』、『殺風景』、『結びの庭』、『流山ブルーバード』【映画】『桐島、部活やめるってよ』、『MONSTERZ モンスターズ』、『闇金ウシジマくん the Final』、『50回目のファーストキス』『あの日々の話』【テレビドラマ】『天地人』、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2nd season』、『あまちゃん』、『ゆとりですがなにか』、『勇者ヨシヒコと導かれし七人』、『今日から俺は!!』などがある。出演待機作品として映画『町田くんの世界』、『タロウのバカ』がある。

Profile

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