Interview

RIRI 最新作は資生堂「アネッサ」のCMソング。KEIJU、小袋成彬とのコラボレートの感想や、この夏の抱負を訊く。

RIRI 最新作は資生堂「アネッサ」のCMソング。KEIJU、小袋成彬とのコラボレートの感想や、この夏の抱負を訊く。

RIRIの最新作は5曲入りの『Summertime EP』。リードトラックの「Summertime」は、資生堂「アネッサ」のCMソングで、大きな注目を浴びそうだ。この曲は小袋成彬がプロデュースし、ラップにKEIJUがフィーチャーされている。この斬新なユニットにRIRIが参加しているのは、彼女の可能性の大きさをそのまま表わしている。
その他、韓国の注目ラッパーJunoflo をゲストに迎えた「luv luv feat.Junoflo」や、ネリーの2002年の大ヒット「Dilemma」のカバーなど、EPとはいえ多彩で聴きごたえ充分な内容になっている。
今年もジャンプアップするRIRIに、『Summertime EP』の制作プロセスや今後について語ってもらった。

取材・文 / 平山雄一


大きなCMソングのオファーを頂いたのは初めてだったので、すごい「ワクワク!」ってして

去年アルバムを2枚出して、今年の冬には全国ツアーをして、ハイペースなリリースだね。

RIRI そうですね、ペースが速いですね(笑)。今回の『Summertime EP』のレコーディングと仕上げは、冬のツアー中にやってました。

それは忙しい(笑)。まず1曲目「Summertime」の話から。

RIRI 大きなCMソングのオファーを頂いたのは初めてだったので、すごい「ワクワク!」ってして、どんな曲が完成するんだろうっていう思いでいっぱいでした。3人での楽曲作りをやったことがなかったので、その話をいただいたときにメチャメチャ楽しみでした。ホントに光栄な話だなと思って。

小袋さんとはもともと知り合いだったの? 

RIRI いや、この件が決まってから小袋さんのライブに行かせてもらって、そのときに初めてご挨拶させてもらいました。前から小袋さんの曲を聴いていたので、すごく詩的な感じ、哲学的でクールな方っぽそうだなってイメージしてたんですけど、お会いしてみたらすっごいオープンマインドな方で、先輩なのに壁を作らないし、こんな私にもすごくフレンドリーに接してくださるので、話しやすくて、すぐに仲良くさせていただきました(笑)。

実際にレコーディングしてみたら?

RIRI 「Summertime」を一緒にレコーディングしたときも、緊張させない感じというか、楽しくみんなでやっていこうっていう感じがすごくあって、音楽を楽しむっていうバイブス感がすごく感じられてやりやすかったし、楽しかった。ホントにステキな方だなあって思ってます。

私がLAに行っていた時期にデモの第1弾が上がってきたので、そのままLAで歌入れをしてみようっていうことになって

制作はどんなふうに進んだの?

RIRI まず小袋さんが作詞作曲して、トラックも付けてくれて。サビの♪last forever♪の辺りはまだちゃんとは決まっていなくて、ちょうど私がLAに行っていた時期にデモの第1弾が上がってきたので、そのままLAで歌入れをしてみようっていうことになって、「アイデアが出てきたらぜひ入れてください」って言われていたので、私もいろいろな案を出してみて。LAで仮歌録りをして、最終的には小袋さんがまとめてくださったっていう感じでしたね。

ラップのKEIJUさんは?

RIRI 私と同じぐらいのときにKEIJUさんもデビューをしていたので、当時イベントなどでたくさんご一緒させていただく機会がありました。なので前から彼のことは知っていたんですけど、この「Summertime」がきっかけでより仲良くさせていただいてます。わたし的には、優しいジェントルマンなお兄さんっていう感じの方です(笑)。ヒップホップのラッパーの方ってすごくワイルドっていうイメージが勝手にあったんですけど、彼は全然そういうタイプじゃなくて、普段着てる私服もすごいスタイリッシュで。何か起きたときには守ってくれそうなお兄さんっていう感じ。ふふふ。

小袋さんは、RIRIさんのエモーショナルな歌と、KEIJUさんのクールなラップを組み合わせてみようと思っていたのかな?

RIRI どうなんでしょうねえ。小袋さんは作詞作曲をしてる段階でイメージを決めてから作る方らしいので、あらかじめそういうイメージはあったのかなって思います。

RIRIさんの歌に関して、小袋さんから何かディレクションはあったの?

RIRI 「Summertime」をレコーディングしてるときは、そこまで細かい指示はなかったです。強いて言うなら、自分の今までの歌い方を総合的に見ると、1番は繊細に歌って、2番はもうちょっと強く表現するっていうイメージがあったんですけど、今回はそれを逆にしようっていうことになって。2番のBメロが終わったあとにあるトラックだけのパートを引き立たせるためにも、ファルセットを使って表現してみようっていうことになって、その部分は小袋さんに相談させていただいて録りました。あとは、フェイク、アドリブとか。

他のアーティストさんのいろんな個性と上手くマッチングさせなきゃいけないっていう点では、すごく考えさせられました

けっこう多いよね。

RIRI かなり多いですね。小袋さんから、「とにかく1曲まるまる流しておくから、何でもいいからアドリブで歌ってみて」って言われて、何回も録って、それを小袋さんにまとめていただいたっていう感じでしたね。

作業してみて、どうだったですか?

RIRI 複数のアーティストの方々と一緒にコラボレーションするっていうのが今回初めてだったので、他のアーティストさんのいろんな個性と上手くマッチングさせなきゃいけないっていう点では、すごく考えさせられました。どうしたらみんなの色が出るかなあって考えながら歌ってましたね。

トラックのタッチが90年代っぽいと感じたな。

RIRI 確かにそうかもしれない。小袋さんは昔の音楽もいっぱい聴いていそうですね。

「Summertime」と「HONEY」のリミックスを聴き比べると面白い。時代感が全然違う(笑)。

RIRI はははは! 全然違いますね。それもそれで面白いなあと思っていて。

CMの大きい企画っていうところでは、緊張したり楽しめたりはした?

RIRI そうですね、緊張っていうのは特にはなくて、なんかもうワクワクしかなかったですね。「えーっ、やったあー!」っていう感じで(笑)。素直にそういう感情でした。

「Summertime」をいちばん初めに聴いたとき、なんかオシャレなサマー感だなってすごく思って

ちなみにRIRIさんにとって、「これが夏曲!」っていうのはある?

RIRI 何だろうなあ……夏曲? 私、季節感で曲はあんまり選ばないので……“これ!”って言うのは難しいんですけど、自分的に言ったら“夏はレゲエ”かな。

「Summertime」は夏を意識して歌ったんですか?

RIRI 資生堂のアネッサだったので、キラキラしていたり、パーッと明るく輝いてるイメージだったので、海の波が光る感じ。「Summertime」をいちばん初めに聴いたとき、なんかオシャレなサマー感だなってすごく思って。「みんなで盛り上がろう! イェーイ!」っていう感じよりかは、もっと深みのあるサマーソングだなっていうふうに思って歌いました。

2曲目の「Better Days」はどんなふうに作ったんですか?

RIRI 「Better Days」は、私が昨年3ヶ月間、LAに行かせてもらったときに、いちばん最初のセッションで作った曲です。

もしかしたらこのEPの中でいちばん古い曲?

RIRI そうですね。そのセッションをしてるとき、「これから3ヶ月間、LAで頑張って曲を作っていこう!」だったりとか、「どんな試練が起きても大丈夫。より良い日々を過ごしていこう」っていう前向きな気持ちだったので、そういう内容の歌詞になってます。

3曲目「luv luv feat.Junoflo」は?

RIRI これは、もともとデモ曲としていただいていて。作ったのはカナダの作家さんのHemsworthさんと、韓国の女性アーティストのHoodyさん。2人で書いた曲に、歌詞の日本語のところは、後で自分で付け足して書きました。 

最初にデモを聴いたときの印象は?

RIRI 去年の秋、1発目に聴いたときに「あ、これいい!」って思って、すごく気に入りました。ずーっと毎日リピートしてたぐらい好きで(笑)。第一印象で大好きっていう曲ってなかなかないし、スタッフの方々も「いいよね!」っていう話になって、みんなで協力してレコーディングしました。

ラップのJunofloさんは韓国の人だね。

RIRI そうですね。作詞作曲もしてるHoodyさんが韓国人ということもあって、世界的にも今、韓国のアーティストさんってすごく世に出てる、活躍してる人もたくさんいて。今、コラボレーションの時代になってるときに、「韓国の方と一緒にできたらいいね」っていう話を前からスタッフの方々としていたんですよ。今回「これがいい機会なんじゃないか」っていうことで、Junofloさんサイドにお願いをして、向こうサイドも「やってみよう」っていうことになったので、一緒にやりました。

新しいカルチャーの方と触れ合いながらやってるイメージで、めっちゃ新鮮でした

韓国のアーティストとコラボして、どうだった?

RIRI 私が今まで一緒にやったのは、アメリカ出身のSaweetieさん、ヨーロッパ出身のZeddさんと一緒にお仕事をさせていただいて、アジア出身の方とも一緒にやりたいなと思っていました。なので、ホントに新しいカルチャーの方と触れ合いながらやってるイメージで、めっちゃ新鮮でした。彼のラップを聴いて「あ、こういう感じになるんだ」っていう。彼はLA育ちで、英語もペラペラだし、欧米の感じもあるんですけど、でもやっぱり韓国っぽいニュアンスも少し入っていて、そのミックス具合がすごくカッコいいなあって思いました。違った人種の方と一緒に、新しいカルチャーに触れながらやっている、自分の曲でそういうのが実現できてるのが、「すごいな!」って思いました。

4曲目の「HONEY」は、セカンドアルバムの曲のリミックス。これ、すごく好きです!

RIRI おー! 嬉しい! これはZedd絡みっていうのもあって、以前からBUNNYくんとご対面させていただいていて、「いつか一緒にできたらいいね」って話していたので、今回「HONEY」のリミックスを出そうっていうことになって、早速お願いしました。BUNNYくんのサウンドを私はすごく好きで、今回のはちょっとEDM寄りですけど、もろに“EDM!”っていう感じじゃなくて、わりとポップ寄りなサウンドだったりするので、そういうところが好きですね。

向こうも喜んでくれて。

RIRI そうですね。何回もデモで「もうちょっとここのサウンドがこうなるといいな」っていうのを相談させていただいて、これに辿り着いたっていう形です。

そして「Dilemma」のカバー。これは前から好きな曲だったの?

RIRI はい! 

超ロマンティックだよな。

RIRI ロマンティック&けっこう大人な内容(笑)。

それを歌ってみたかったんだ。

RIRI これはまずユニバーサル・サイドから、昔の楽曲をカバーする企画のオファーをいただいて、「JP THE WAVYさんと一緒にやるのはどう?」ってなって。昔から知ってた曲だったので、原点に戻って作り込んでいくっていう感覚がありました。

RIRIさんが何歳ぐらいのときに聴いたの?

RIRI この曲は好きで聴いてたっていうよりかは、かなりヒットしたから聴いてたっていうイメージかなあ、私は。

そのほうがもしかしたらやりやすいかったのかもね。自分の思い出と重なっちゃうと、かなり重いものになっちゃいそうじゃない(笑)。

RIRI んははは! この歌の内容だと、確かにそうですね。

EPが完成したから、よけいにゆっくりこだわって作りたいなっていう想いが出てきました

全体的にこのEPは、5曲とも楽しく作れたって感じだったの?

RIRI 楽しかったですけど、ツアー中のバタバタのときにやっていたので、かなりタイトではありましたね。

もっとゆっくり作りたい? 

RIRI うん、ホントはそうしたいですね(笑)。曲を作るのって、パッパッてできるものじゃなくて、やっぱりこだわればこだわるほどいいものが出来る。このEPが完成したから、よけいにゆっくりこだわって作りたいなっていう想いが出てきました。

今後の活動は?

RIRI イベントにたくさん出ます。5月26日に横浜でGREENROOMがありまして、7月20日は宮崎でMINMIさんの“FREEDOM beach 2019 in AOSHIMA”、あとは8月16日のサマソニの初日に出ます。特にサマソニは、今までやったことのないようなことにチャレンジしたいなと思ってますので、ぜひ来てください!

その他のRIRIの作品はこちらへ。

ライブ情報

5月26日(日) GREENROOM FESTIVAL@横浜赤レンガ地区野外特設会場
7月20日(土) FREEDOM beach 2019 in AOSHIMA
8月16日(金) SUMMER SONIC 2019@幕張

*詳しくはオフィシャルサイトにて

RIRI

1999年生まれ19歳。Pop/R&Bシンガー。
世界で活躍するアーティストを目標とし、16歳からLAで数々のプロデューサーと制作を始める。インディーズ期に発売した「RUSH」が各ストリーミングサービスの注目新人にピックアップされ、iTunesチャートで1位を記録。1st AL「RIRI」を携え、2018年2月メジャーデビュー。新人としては異例となる全国47局パワープレイ等に選出され、リリース記念ライブも完売となる。更には、世界的DJ/プロデューサーであるゼットから、自身最大のヒット曲「ステイ」の日本語カヴァーリクエストを受け、生配信サービスでは共演を果たす。11月には2ndアルバム「NEO」を発売、2019年1月~2月自身初となる全国8か所のツアーを開催した。4月17日には、2019年 資生堂「アネッサ」CMソング「Summertime」を”RIRI, KEIJU, 小袋成彬”名義にてリリース。

オフィシャルサイト
http://www.riririririri.com