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大原櫻子が「感謝いっぱい」と、デビュー5周年のアニバーサリーツアーを東京・国際フォーラム・ホールAよりスタート

大原櫻子が「感謝いっぱい」と、デビュー5周年のアニバーサリーツアーを東京・国際フォーラム・ホールAよりスタート

デビュー5周年を迎えた大原櫻子が5月21日(火)に全国10箇所に及ぶホールツアー〈大原櫻子 5th Anniversary コンサート「CAM-ON! ~FROM NOW ON!~」〉の初日公演を東京・国際フォーラム・ホールAで行なった。

取材・文 / 永堀アツオ
撮影 / 高村祐介、川島伸一


“今までありがとう。これからもついてきてね”

本ツアーは今年1月に23歳になった彼女が選んだ23曲が収録された初のベストアルバム『CAM-ON!~5th Anniversary Best~』に準じた内容となっており、彼女の現在のモードからデビューまでの道程を振り返ることのできるセットリストとなっていたが、特筆すべきはやはり、彼女のダンスだろう。
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインとしてデビューを飾った彼女。劇中バンドのボーカリストという立ち位置からスタートし、大原櫻子としてデビューしてからのツアーでは、アコギの弾き語りやエレキをかき鳴らして観客を煽る場面も数多くあった。昨年の初夏に開催された自身5度目の全国ツアー〈大原櫻子 5th TOUR 2018 〜Enjoy?〜〉までは、観客と一緒に簡単な振付をすることはあっても、本格的なダンスはしてこなかった彼女が、本ツアーからダンスを解禁。
「暑いよ〜、暑いよ〜。リハーサルではこんなんじゃなかったのに」とこぼしながらも「小2のときからレッスンを受けていた」という見事なダンスを披露。4人のダンサーを従えて歌いながら踊る、彼女のダンスパフォーマンスのクオリティーの高さに驚かされた人も多かったはずだ。

また、ダンスだけでなく、彼女が活躍している舞台やミュージカルの要素もふんだんに盛り込まれていた。これまでは音楽活動と女優活動はどこか切り離されている感があったが、今回のツアーで融合。彼女の舞台やミュージカルを観たことがないという方も、日常からいつの間にか非日常に入り込んでいる劇場という空間の面白さや、ポップミュージックとは異なる感情的でパワフルな表現方法を追体験できる演出がそこかしこに設けられていた。さらに、“明るくて元気な太陽のような女の子”というイメージも更新され、その歌声には、月の陰りを思わせる大人の表情も垣間見せてくれた。また、衣裳もこれまでのツアーで最多となる4パターンを用意し、衣裳チェンジ中も秘蔵映像を流すなど、一瞬たりとも飽きさせない構成となっていた。

MCでは、国際フォーラムについて、槇原敬之、松任谷由実、家入レオのライヴを観覧したことがあると語り、「お客さんとして観にきたことはありますが、ここに立つのは初めてです。東京の中では、落ち着いてライヴができる嬉しい会場です。まさか自分が立てるなんて思っていませんでした。皆さんのおかげです」と満員の観客に向けて感謝の気持ちを伝えた。
また、アルバムと同じツアータイトルについては、「ベトナム語で“ありがとう”という意味です。英語で“こっちにおいでよ。来てよ”っていう意味もあるので、“今までありがとう。これからもついてきてね”という想いで付けました」と解説。

さらに、彼女が幼少の頃から憧れてきた、ベトナム戦争末期のサイゴンを舞台にしたミュージカル「ミス・サイゴン」への出演が決まったことを報告。「1年間オーディションを受けていました。小学校1年生の頃からずっと真似して歌って。大好きな役ができるということで、とても思い入れの深い舞台になりそうです」と語ると場内からは祝福の拍手が沸き起こった。
さらに7月17日からスタートする初の主演ドラマ『びしょ濡れ探偵 水野羽衣』の主題歌を収録したニューシングルを7月31日にリリースすることも発表。ドラマについて「めちゃくちゃ面白いから。ずっと現場で笑ってました。こんなに笑っている現場はどこを探してもないと思う」とアピール。
続いて、9月からはKAAT神奈川芸術劇場で上演されるオリジナルミュージカル「怪人と探偵」に出演し、東京スカパラダイスオーケストの楽曲で歌うことを報告した。

最後に「無事に初日を迎えられて、皆さんと一緒に楽しい一日を過ごすことができて感謝いっぱいです。5周年に留まらず、これからもライヴや舞台や映像で皆さんと会えることを楽しみにしています」と語り、ステージをあとにした。

どこまでも伸びていくかのようなスケールの大きな歌はもちろん、ギターにダンス、そして、歌と芝居が共存したパフォーマンスまで。大原櫻子のライヴは、デビュー5周年を記念した本ツアーをもって、彼女の表現者としての豊かな才能とポテンシャルを全方位から味わえる場へと進化したことは間違いない。

なお、本ツアーは7月11日(木)に兵庫県・神戸国際会館こくさい大ホールでファイナルを迎える。

大原櫻子 5th Anniversary コンサート
「CAM-ON! ~FROM NOW ON!~」

5⽉21⽇(⽕)東京 東京国際フォーラム・ホールA
5⽉24⽇(⾦)京都 ロームシアター京都 メインホール
5⽉31⽇(⾦)札幌 わくわくホリデーホール
6⽉4⽇(⽕)名古屋 ⽇本特殊陶業市⺠会館フォレストホール
6⽉7⽇(⾦)福岡 福岡サンパレス
6⽉13⽇(⽊)仙台 東京エレクトロンホール宮城
6⽉27⽇(⽊)岡山 岡⼭市⺠会館
6⽉28⽇(⾦)広島 広島 JMSアステールプラザ ⼤ホール
6⽉30⽇(⽇)大阪 グランキューブ⼤阪(⼤阪府⽴国際会議場)メインホール
7⽉11⽇ (⽊)兵庫 神⼾国際会館こくさいホール。

大原櫻子(おおはら・さくらこ)

1996年、東京都生まれ。日本大学藝術学部映画学科卒業。
2013年、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』全国ヒロインオーディションで5,000人の中から抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。2014年、女優として『日本映画批評家大賞 “新人賞”』、歌手として『第56回輝く!日本レコード大賞“新人賞”』を受賞。以降、歌手活動と並行して、数々のテレビドラマや舞台へ出演。2018年には新感線☆RS『メタルマクベス』disc2 に出演、2019年2月22日公開映画『あの日のオルガン』(平松恵美子監督)では戸田恵梨香とダブル主演を務めているほか、7月17日からスタートするドラマ『びしょ濡れ探偵 水野羽衣』で主演、9月14日よりミュージカル「怪人と探偵」、来年5〜6月にミュージカル「ミス・サイゴン」への出演も控えている。7月31日には主演ドラマ主題歌を含むシングルのリリースも決定した。

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