Interview

『ワンパンマン』主題歌の世界的ヒット、「スパロボ」寺田Pとの熱き絆…アニソンの神ユニットJAM Project、20周年前夜を語る

『ワンパンマン』主題歌の世界的ヒット、「スパロボ」寺田Pとの熱き絆…アニソンの神ユニットJAM Project、20周年前夜を語る

影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹。1990年代からアニソンシーンを牽引し続けてきた5人のボーカリストを揃えるユニット・JAM Projectが、2020年に結成20周年を迎える。

リーダーの影山が1月のライブで「2019年から2年をかけてピークに持っていく」と意気込んでいた通り、彼らは4月24日にゲーム「スーパーロボット大戦」とアニメ『ワンパンマン』第2期の楽曲をそれぞれ収録した2枚のニューシングルを一斉に発売した。これを記念し、今回のインタビューでは各作品への思いや表題曲の聞きどころ、制作の裏側を語ってもらった。彼らの飾らない言葉から、大御所らしからぬフランクな姿勢と、アニソンへの限りない情熱を感じてほしい。

取材・文 / はるのおと


「スパロボ」はJAM Projectを最初に応援してくれた味方

先日、きただにさんと福山さんが今回のWシングルの告知のために動画番組に出られていたのを拝見しました。遅くまでお疲れ様でした。

きただにひろし福山芳樹 ありがとうございまーす。

影山ヒロノブ よお働いてんなあ。

きただに 深夜の生放送だったから、家に帰ったの12時過ぎですよ!

福山 僕も終電でしたね。

その番組のMCを務めていた高槻かなこさんや、別の番組では声優の八代 拓さんもJAM Projectがずっと好きだと仰っていました。ほかにもMia REGINAやFLOWからもリスペクトの声を聞いています。

奥井雅美 FLOWもそんなこと言ってくれてるんだ、嬉しい。私たちの歌を聴いてくれている世代の人たちが活躍するようになってきたということなんでしょうね。

きただに 僕らも歳取りましたよ。

影山 (きただにさんを指差して)もうおじいちゃんだよ。FLOWと言えば、今度TAKEがDJやろうとしているみたいでさあ。

きただに 今は別にその話はいいじゃないですか(笑)。

それでは2枚のシングルについて話をお聞かせください。まず「Tread on the Tiger’s Tail」にはゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズ関連の楽曲が3つ収録されています。同シリーズとは「スーパーロボット大戦α外伝」のOP主題歌「鋼の救世主」以来、18年の付き合いがありますがJAM Projectにとってはどういう存在ですか?

影山 もう18年ですか。JAM Projectがどんなものか世間に認知されていなかった当時、最初に僕たちを応援する側に回ってくれたのが「スーパーロボット大戦」シリーズのプロデューサー・寺田貴信さんでした。その後もいろいろな曲を作って歌っていく中で「SKILL」みたいな「ライブで絶対やらなきゃ駄目だろ」みたいな楽曲も生まれているし、やはり「スパロボ」は特別なところはありますね。

きただに そうですね、ライブで盛り上がる曲もいっぱいあるし。

影山 かなり前に「Animelo Summer Live」で「スパロボ」曲ばかり歌ったくらいですから。「アニメじゃないじゃん」って言われましたけど(笑)。寺田さんたちも「スパロボ」を作り続ける中で産みの苦しみがあると思いますが、自分たちもいつも新しい切り口で、かつ、みんなが喜んでくれるものを作ろうとマンネリズムと戦っています。

戦友のような存在なんですね。今回の表題曲「Tread on the Tiger’s Tail」は「スーパーロボット大戦T」の主題歌ですが、このタイトルの意味は?

影山 曲作りのためにいただいた資料の中にあったフレーズなんですけど、今回のプレイヤーが操作するスーパーロボット部隊の名前です。「虎の尾を踏む」という意味で、つまり「俺達にちょっかいかけてきたらただで済まさないぞ」と。このフレーズがいいなと思ってタイトルにさせてもらいました。

きただに 俺もデモを出したときはこのタイトルでした。要所にこのフレーズを入れて。

影山 自分で出したの覚えてるんや。

きただに いや、あまり覚えてないんですけど。

(笑)。サビは「Super Robot Wars!」や「ズガーン」の連呼が続いて、王道かつキャッチーです。

影山 1月にやったライブで初披露したとき、お客さんが2番からすぐに一緒に歌ってくれました。それを見て「こういうわかりやすさってやっぱり必要だな」と改めて思って。「ズガーン」なんて古くて昭和的かもしれないけど、みんなで盛り上がるのにうってつけなフレーズですよ。

きただに 世界共通で誰もが叫べる、簡単なワードですしね。

外国語版も「『ズガーン』のままでいいだろ」と思ったけど……

シングルには英語版、中国語版、韓国語版も収録されていますが、それぞれ「ズガーン」ではない言葉に変わっているのが面白いです。

きただに 意外でしたよ。ここは「ズガーン」のままでいいだろって(笑)。

遠藤正明 そこを訳すんだっていうね。

奥井 でもせっかく訳詞を作ってきてもらったから、そう言えないし(笑)

海外のライブでは、現地の言語のバージョンで歌われるんですか?

影山 そうなりますね。その言語の地域に行けば間違いなく歌うでしょう。

奥井 でも来年ライブをやるとしても、今から練習しておかなきゃ駄目です。来年からやっても間に合わない。

遠藤 英語はまだ馴染みがあるから簡単だけど……。

影山 中国語がやばいよね。発音が本当に難しい。

前作「鋼のWarriors」も中国語、韓国語版がありましたし、過去には「No Border」や「HERO」「Only One」といった曲も外国語で歌われていました。

福山 「No Border」は英語だったけど、早口だったからライブで歌うのは大変でしたよ。レコーディングは細かく区切って歌っていったんですけどね。その苦労もあったので「Tread on the Tiger’s Tail」のサビはどの言語でも大体同じように歌えるようになっているんですけど、それでも1行歌うのに1時間くらいかかって。

遠藤 発音の正解がわからないから、どうしても時間がかかる。

福山 歌っていても発音にしか集中できなくなってね。韓国語も難しかった!

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