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『Days Gone』終末世界で生き残るために武器とスキルを使いこなす

『Days Gone』終末世界で生き残るために武器とスキルを使いこなす

パンデミックにより壊滅状態のアメリカ、そこに跋扈するフリーカーと呼ばれるゾンビのような感染者の大群、荒野での移動手段以上に大事な相棒となるリアルな描写のバイクなど、個性的なビジュアルがまず飛び込んでくる『Days Gone』(デイズ・ゴーン)。前回の記事を執筆したあとも引き続きプレイを楽しんでいる筆者は、バイクでフィールドを走るリアルな実感にどんどんハマってきています。ガソリンの残量やメンテナンスの状態に気を配らなくてはいけないという制約はあるものの、ミッションをこなしバイク装備の増強ができるようになってくるとタンク容量を増やしたり車体を丈夫に改造したりできます。そこから行動にも余裕が出てきて、厳しい環境から快適な状況を作り出せる快感を味わうことができました。そんなサバイバル生活向上の喜び、実はバイク以外でも味わえます。今回は“Days Gone=失われた日々”を生きぬくため、危険だらけの世界を歩くのに欠かせない武器やスキルについて触れていきましょう。

文 / 内藤ハサミ


パンデミックの世界で生き残るための武器を知る

ウイルス感染によりゾンビ化し理性を亡くしたフリーカーや、人を殺し物を盗む倫理観のかけらもない野盗、フリーカーを崇拝する狂信者集団リッパーなど、フィールド上ではふつうに対話できる人間と出会えることはほとんどありません。大抵の生物とは、出会った瞬間に生きるか死ぬかの戦いとなるでしょう。ミッションの流れで共闘してくれるキャラクターはいるものの、基本的にはひとりで脅威に立ち向かわねばならないので、適切な武器をしっかり携帯することはサバイバルの基本! 主人公のディーコンは、メインウェポン、サブウェポン、格闘武器、特殊ウェポンの4種類を持ち歩くことができ、それに加えて持ち歩ける爆弾、トラップ、妨害物、医療品の4種類も含め、L1ボタンで開くサバイバルホイールから、いつでも装備し使うことができます。

▲フリーカーと狼が争っている場面に遭遇。野生動物を含め、他勢力同士が出会えば戦いが発生します。チャンスですね。こんなときはサバイバルホイールを素早く開いて……

▲火炎瓶を選択したのち、敵の真ん中へ投げて一網打尽に。ワーイ、漁夫の利だ~。狼の皮を剥ぎ、フリーカーの耳をもげ~! ちなみに、フリーカー同士に限っては共食いもします。怖い……

△ボタンでも武器の入れ替えはできるのですが、誤操作が多い筆者は、基本的に武器などの選択にもすべてサバイバルホイールを使っています。ホイールを開いているときはゲーム中に流れる時間がスローになるので、選んでいる間に攻撃を受けまくってしまうということが起こりにくいです。戦いかたのコツについてはいくつかありますが、そのひとつは前回の記事でも触れたように、敵の集まっている場所を見つけたら少し離れたところから双眼鏡を使ってあらかじめマーキングをすること。大量に襲ってくる敵や奇襲を仕掛けてくる敵などにはいちいちマークをつけていられませんが、拠点攻略のときなどには有効です。敵の警戒度、体力残量が把握できるという大きなメリットがあるので、使わない手はありません。

▲芝刈り鉈での立ち回り。近接武器では無難な性能といえます。拾った武器は全般的に耐久度が低めです

敵1~2体が相手なら、近接武器での攻撃が断然有効です。近接武器には角材、バット、手斧など数種類あり、それぞれ威力や耐久度などが違います。耐久度がゼロになると近接武器は壊れてしまうので、使いどころは選ぶ必要があるでしょう。なにも装備していない状態だと、威力は低いですが壊れることのないブーツナイフに切り替わります。フィールドや建物内に落ちているものを拾って使うことが多いですが、ストーリーが進んでクラフトできるようになると、バットに釘を打ち込んだり、ブレードを付けてアックスを作ったりなど、より強力で耐久性にも優れたな武器を自作できるようになります。攻撃ボタンを連続で押すとコンボ攻撃となり連続で攻撃を叩き込めるので、このコンボを繰り出しながらR1ボタンでの回避をうまく使ってノーダメージ撃破を目指したいところ。なぜなら本作では、体力は回復アイテムを使うことでしか癒すことはできません。フィールドや敵から拾える消毒液と布でクラフトできる包帯などはこまめに手に入るものの、敵の攻撃をいちいち喰らっていれば回復アイテムはすぐになくなってしまうのです。傷つくことを厭わず特攻し、減った体力をアイテムでガンガン回復しながら進むというパワープレイは、とくに序盤において現実的ではないでしょう。

▲無策のパワープレイは、こんなことになりがちです。フリーカーにワラワラとたかられて回復もできず、慌てて投げた火炎瓶で自分がダメージを受ける……情けない姿です

個人的にフリーカーと手斧は最高のマッチングだと思っているので、筆者はほかに条件の良い武器を持っていてもそれを捨ててまで手斧を拾います。手斧で頭を割られ倒れるフリーカーは、画面映えの極みですね! 他に、スレッジハンマーやつるはしも手斧に次ぐ画面映えなので、ぜひぜひ使ってみてください。……話が脱線しましたが、近接武器は有用性が高く多くのプレイヤーがメインで使っていく武器となるはずなので、いろいろな種類を試してみて手になじむ逸品を見つけるのが楽しいですよ。

▲フリーカーは、斧で倒されるのが最も似合うと思うんです。手斧最高!

メイン、サブ、特殊ウェポンの枠には、主に銃器をセットすることができます。銃に関してはハンドガン、ショットガン、アサルトライフル、マシンガン、スナイパーライフル……基本的に近距離向きから遠距離向きまで数多く取り揃えられており、同種の武器でもそれぞれに特徴が違います。倒した敵から奪える武器よりは、ショップで買ったり、ミッションの報酬で得た武器のほうがだいたいにおいて強いのですが、あえて戦いのなかで拾った武器だけでサバイブしていくのもいいでしょう。倒した敵から奪える武器、廃車や廃屋から拾える弾薬だけを使い、的確な判断で窮地を切り抜けるのは自分のかっこよさに酔えるプレイスタイルですね。欲しいタイミングでなかなか武器が落ちておらず困ることもありますが、そういうときこそ腕の見せどころ。威力は落ちますがブーツナイフを使ってコツコツ戦ったり、うまく敵をまいて安全な位置に身をひそめたりと、豊富な手段を選ぶことが楽しいのです。

▲包帯を作ったそばから使っていく……クラフトの材料は常にフルで持っておきたいところです

敵の動きを把握し、戦闘の流れをコントロールできる面白みは、特にフリーカーの大群を捌くときに味わえるでしょう。敵を誘導し爆弾で撃破してもいいですし、一定の距離を保ちながらマシンガンでまとめてハチの巣にすることだってできます。強化が十分でない序盤は対抗手段が少なく、大群を相手にするのは難しいのですが、中盤以降はだんだんと強い武器が手に入ることやクラフトの幅が広がることもあり、バラエティに富んだ戦略が立てられるようになってきます。まだ見ぬフリーカーの大群をどう料理してやろうか……。そんなことを考えながら経験値を稼ぎ、武器や主人公の強化に勤しむのは、漠然としたレベル上げとは違って熱が入ります。アイテム、武器、限られた物資を使ってのやりくりが面白さの軸にありながら、強化をすればさらに便利に戦えるようになるというバランスは絶妙です。さて、次はもうひとつ大事な戦いの助けとなる要素、スキルについて紹介しましょう。

自分自身を強化できるスキルを知る

主人公のディーコンは、レベルアップするごとに1ずつ手に入るスキルポイントを使ってさまざまなスキルを習得することができます。格闘戦スキル、遠距離戦スキル、サバイバルスキルという3つのカテゴリに分けられていて、どれも役立つものばかり。この記事を書くにあたり、おすすめスキルをいくつか挙げようと考えてみたのですが……困りました。ほとんどがあれば便利なんですよね。本作のスキルには、「あっても邪魔にはならないけれど、要らないっちゃ要らないかな」というものが、個人的にほとんどありませんでした。全部使えるので、コンプリートの価値はあると思います。

▲ちなみに筆者は、面白そうと思ったものをあまり考えずに習得していきましたが、攻略に行き詰まることは特にありませんでした

そのなかで、序盤の攻略が勢いづくようなスキル……と考えると、武器を構えたときに数秒のあいだ全体の動きをスローモーションにして狙いやすくなる遠距離戦スキルの“フォーカスショット”や、スクラップを使って近接武器を修理できるようになる近距離スキルの“ベテランメカニック”、クロスボウを使うのであれば放った矢を回収できるようになるサバイバルスキルの“リサイクル”あたりがおすすめできるかなと思うのですが、やっぱり全部のスキルがそれぞれ魅力的なんですよね。もうこれは、自分の目指したいプレイスタイルに合わせて好きなように習得していくのが一番だと思います。レベルアップをしていけばいずれすべてのスキルが手に入るようになっていますし。前項でも述べましたが、これらのスキルを習得することもレベルアップの大きな目的になるので、サブクエストの遂行や大群フリーカーの殲滅にも力が入るというものです。有用なものを取得していくうちに、結局ほとんどのプレイヤーがほぼ同じ取得順にならざるを得ない、ともなりにくそうですね。ただし、初期状態で解放されているスキルは少なく、スキルを取得していくごとに他のものがアンロックされていく仕組みなので、取得順は完全に自由とはいきません。1スキルポイントにつきひとつのスキルが手に入ります。同じスキルの練度を上げる要素はないので、習得の見通しは立てやすいかと思います。

▲自作の釘バットを修理しながら大事に使う。これも“ベテランメカニック”のスキルがあるからできることです。資源を大事に……

そうそう、スキルとは別にディーコンのステータスをアップさせる手段があります。フィールドに点在するNEROの検問所では注入器が手に入り、体力、スタミナ、フォーカスの3つから好きなステータスを上げることができるのです。ひとつの検問所で手に入る注入器はひとつ。ほかの消耗アイテムと違ってゲーム内で取れる最大数が決まっています。どのステータスを上げるかは、よく考えたほうがいいですね。筆者は最初に取った注入器で体力を上げました。まず生存率を上げるためと考えたのですが、スタミナやフォーカスもそれぞれ大事だとプレイしているうちに気づいたので、今はまんべんなく強化しています。何かに特化させたほうが良かったのかな? と現在も悩んではいますが、注入器を目のまえにして迷うのも楽しい時間です。好きなように使うのが一番ですね!

▲序盤で戦線離脱している相棒、ブーザーの今後が気になります

このように、武器の選択からスキルの習得まで、好みのプレイスタイルに寄せて強化できる本作のシステムは非常に良いバランスであると感じます。さて、中盤以降のストーリーは思わぬ人との再会があったり、魅力的なキャラクターとの出会いがあったり、今まで知らなかった事実が明らかになってきたりと、さらに劇的になってきます。序盤には発生しなかったような熾烈な戦闘もたびたびあるので、武器やスキルを万全にして臨み、物語の結末を見届けたいですね。

ストーリー、アクション、フリーカーの大群、バイク……。他にも盛りだくさんの注目ポイントがありながら、そのひとつひとつの出来が良く、プレイヤーを楽しませる工夫が随所に感じられる秀作だというのが、本作『Days Gone』の印象です。操作するボタンの振り分けはやや慣れるのに時間がかかりましたが、サバイバルホイールはとても使いやすく、武器の切り替え確認がしやすいところや、クラフトもこのホイールひとつで出来るところが気に入っています。こういった“終末モノ”に目がないプレイヤーにはもちろん、完成度の高いアクションや美しい廃墟の探索を楽しみたいという方にもおすすめ。プレイするほど肌になじんでいく一作です。

フォトギャラリー

■タイトル:Days Gone(デイズ・ゴーン)
■メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
■対応ハード:PlayStation®4
■ジャンル:オープンワールドサバイバルアクション
■対象年齢:18歳以上のみ
■発売日:発売中(2019年4月26日)
■価格:パッケージ版 6,900円+税、ダウンロード版 7,452円(税込)


『Days Gone』オフィシャルサイト

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